<大坂駅・新大阪駅「お弁当」>
閑話休題;駅弁回顧録(18):昭和56年大坂・新大阪駅「お弁当」
2013年5月1日(水)
今日は昭和56年の大阪駅・新大阪駅の御弁当を取り上げることにしたい.
昭和56年といえば,今から30年以上前のこと.
その頃,私は某大手電機会社のコンピュータ部門の管理所であった.サラリーマン生活の中で一番脂がのっていた時代である.とにかく出張が多かった.特に大阪は頻繁に往復していた.
私がサラリーマンになったばかりの昭和30年代後半から,新幹線が出来てからも暫くの間は,大阪出張といえば,往復とも夜行列車を使うのが普通だった.新幹線が出来た当初は,新幹線に乗るなど夢また夢だった.でも,さすがにこの弁当を賞味していた時代になると,大阪出張は当然新幹線利用の日帰りが普通になっていた.
この駅弁を購入したときに,何が目的に大阪まで出張したのか,はっきりとは覚えていない.また,この駅弁の中味もハッキリ思え出せないが,多分,普通の幕の内だったような気がする.値段は600円,当時としても値段は安い方だったと思う.
当時,すでに自宅を鎌倉に移していた私は,大阪に出張するとなると,往復とも小田原に停車する新幹線ひかりを利用することが多かった.
この駅弁包装紙を眺めていると,あの頃の私は使命感に満ちていて,実に充実していたなと懐かしく思い出す.
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この駅弁を賞味してから,幾星霜.今,私は鎌倉の辺境で閑居している.当時の私には,今の私の生き様など,到底予想することなど不可能だった.
あの頃,私はまだ幼い子ども3人を抱えて,公私ともに多忙で,慌ただしい毎日を送っていた.
今は,ときどき我が家を訪れる孫どもを相手に,平々凡々の生活を送っている.
でも,この駅弁の包装紙を眺めていると,また,もう一度,何かに没頭して,濃密な時間を過ごしてみたいという衝動に駆られる.
(つづく)
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(編集中)
<編集後記>
今日は,1週間ぶりに塔ノ岳に出掛けたいなと思っていたが,出掛ける時間の5時頃,冷たい雨が降っている.天気予報で,この雨は間もなく上がることも分かってはいたが,やっぱり雨の中出掛ける気にはどうしてもならない.
さて,今日一日何をしようか.
今,朝,6時.優柔不断な私は,今日の予定を決められないでいる.
多分,午前中は稲の中でゴチャゴチャと何かをしてて,午後から大船辺りまでコーヒーの飲みに出掛けるだけで,今日一日は終わるんだろうな.情けないヤツだな,オマエは…
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閑話休題;駅弁回顧録(18):昭和56年大坂・新大阪駅「お弁当」
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