<金目川付近の田園風景>
のどかな展望を楽しむ大磯鷹取山・七国峠を縦走(4);土屋城趾と大乗院;ラップタイム一覧
(ARENAオフミ)
2018年5月27日(日) 晴(春霞)
まえの記事
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/78923c992e8e09c78d6c59eed6487918
<ルート地図> (再掲)
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<土屋一族の墓>
▇狭いところを通る関東ふれあいの道
神奈川大学入口交差点のすぐ近くから左折して路地に入る.民家の裏庭をかすめて通るような感じの道で,入り込むのに少々勇気が要るが,ここも歴とした関東ふれあいの道である.
田んぼの脇を通過する.丁度野良作業をしている方と,一言二言,雑談をしながら通過する.
14時丁度に「関東ふれあいの道土屋一族の墓0.3km」の道標が立っている三叉路に突き当たる.ここを左折して山道に入る.そして,14時06分,「関東ふれあいの道土屋城趾0.1km」の案内標識が立っている小さな平地に到着する.
目の前の登り坂の先に土屋城趾らしいところが見えている.ただそこへ行く前に,この崖下にある土屋一族の墓を詣でることにする.
<関東ふれあいの道の案内板>
▇土屋一族の墓
平地の片隅に土屋一族の墓の案内板が立っている.
この案内板の記事によると,土屋一族は土屋三郎宗遠を祖とする鎌倉時代の武将だったようである.源頼朝挙兵のときから参戦し屋島,一ノ谷,壇ノ浦で戦功を上げたらしい.
<土屋一族の墓>
▇源実朝歌碑
平地の片隅に源実朝歌碑が立っている.大きな石に源実朝の歌が刻字されている.
<源実朝歌碑>
▇急階段を下る
平地から急な階段道を下って,土屋一族の墓のある場所に降り立つ.
墓のある場所からの展望が素晴らしい(冒頭の写真).
<急坂を下る>
▇建ち並ぶ五輪塔
急坂を少し降りた斜面中腹に沢山の五輪塔や板碑が並んでいる.第一印象は,これららの石塔類の保存状態が極めて良いなということである.
立ち並ぶ石塔を眺めながら,古(いにしえ)のことを想像する.
<土屋一族の墓>
<土屋城趾>
▇土屋城趾と高神山
土屋一族の墓の見物を終えて,元の平地まで登る.そのまま坂道を登って,14時11分,土屋城趾に到着する.
それこそ「趾」である.周囲に非隠すれば小高いところである.ちょっとした畑が広がっている畑の周囲には彼方此方の樹木が生えている.
丘へ登り切ったところに,案内板が設置されている.そこには土屋一族が平安時代からここに居を構えていた経緯などの細々とした説明文が書かれている(写真参照).
この案内板の後ろの方に「ふるさと土屋いろはかるた」の説明がある.
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▇”やんぬる哉”
城趾に到着したときに,一人の老人と出会う.軽く挨拶.
「…どこから来られたんですか」
と老人が私たちに質問する.
「…えェ~と…,大部分は横浜とその周辺からです…」
とお返事する,
ここまでは良いのだが,老人が縷々と説明を始める.私,警戒していたんだが…
これまで何回ともなく街道歩きをしているが,何時も警戒するのは老人男性の出現である.
…というのも,(私の自戒も含めての話だが…)ついつい自分の知っていることを相手に話したくなる.それも相手がお愛想で打っている相槌にもかかわらず,相手の都合など一切構わずに,自分の知識をひけらかしてしまう.それも根拠のある正しい内容ならまだ良いが,あやふやで伝聞に過ぎないような雑談を延々と繰り返す…
今回もそれだ…!
私たち先行の2~3人は,
「…そろしろ行きますよ…」
と不承不承聞いている仲間に声を掛ける.
”人の振り見て我が振り直せ…”
私も,しばしば同様なしくじりをしがちなので,自戒の念を含めて,この老人に”お元気で…”と無言のエールを送る.
<土屋城趾の説明板>
<土屋一族ゆかりの大乗院>
▇高台から大乗院へ
高台を抜けて,墓地の間を抜ける坂道を降りて,14時14分,大乗院に到着する.ここは土屋一族ゆかりの寺である.
境内はそれほど広くはないが,立派な鐘楼がある.
私はバカカメラで本堂と鐘楼の写真を撮ったが,なぜか写っていない.ガックリ.唯一,写っていたのが下の写真である.写真の右下に写っているのが鐘楼の足である.
<大乗院に降り立つ>
▇大乗院の由来
境内の一角に大乗院の由来の説明板が設置荒れている.内容は”読んで字の如し”ということにしておこう.
境内の一角で,暫くの間,立ち休憩を取る.
<大乗院の案内板>
<竹林と金目川沿いの田園地帯>
▇竹林の中の散策路
14時17分,休憩を終えて大乗院から歩き出す.
ガイドブックなどでは舗装された自動車道を歩くようになっているが,どうせ金目川に突き当たるのなら,小径を通っていこうということになり,金目川方向に向かう竹藪道に入る.行き止まりだったら戻ればいいやという軽い乗りで…
これが正解!
竹林の中の静かな小径をゆっくりと下る.
<竹林の小径>
▇のどかな田園風景
途中,小径が途絶えそうな所もあったが,14時26分,金目川土手に何とかたどり着く.土手に登って右折,金目川の右岸の砂利道を川下に向かって歩く.
進行方向右手には,先ほどまで歩いていた丘陵がうねうねと続いている.なんとも素晴らしい田園風景である.
<金目川土手を歩く>
▇金目川の堤防道
土手から金目川を覗き込む.
今日は少し蒸し暑い.こんな日に川遊びをしたらさぞかし気持ちが良いだろうなと思う.
丁度そのとき,2人の幼児を連れた母親が河原で遊んでいる.子ども達は川に入って無邪気に遊んでいる.母親が子ども達を見守っている.なんともほほえましい風景である.
”写真を撮りたいな…”
と思うが,昨今のプライバシィ問題を考えれば,写真は差し控えておこう.
昔々,今はすっかりオジサン,オバサンになって,私を年寄り扱いする子ども達が幼少だった頃,私も何回となく近くの川に子ども達を連れて行った.
”あのとき,モンシロチョウがひらひらと舞っていたなあ…”
私は甘酸っぱい昔のことを思わず思い出す.
<金目川>
▇土屋橋を渡る
14時33分,土屋橋を渡って,金目川の左岸へ.
14時36分,左折してすぐの所にあるバス停土屋橋に到着する.
ここで解散.
本日のハイキングの水平歩行距離は13:6キロメートルである.歩行所要時間は丁度5時間であった.休憩時間込みの時速は2.72キロメートル/時である.
”結構,良い感じの歩行速度だな…”
と自己評価する.
”変化に富んでいて,なかなか面白いコースだったな.”
<土屋橋を渡る>
<平塚駅経由で無事帰宅>
▇路線バスで平塚へ
バス停土屋橋からは,路線バスを利用して東海道本線平塚駅か,小田急線秦野駅へ出ることができる.バスは結構頻繁に通っている.
バス停で一旦解散したが,全員が14時38分発の平塚行のバスに乗車する.
バスが何処を通っているのか,土地勘のない私にはサッパリ分からないが,結構乗りでがある.
15時06分,バスは平塚駅前に到着する.
参加者9人の内,7人がどこかで1杯飲みながらの懇親会をやるという.下戸の私は不参加,ここでお別れする.
<平塚駅>
▇東海道本線と路線バスで…
バス停から平塚駅へ.
ここ30年ばかり平塚駅に降りたことがなかった.その間に,平塚が大都会しに変身ているのにビックリする.駅隣接の大きなデパートに入ってみる.華やかで立派なのにビックリ.
デパートの中を少しばかり歩き回ってから,東海道本線上り電車に乗車する.
平塚から大船まではごく僅か.すぐに大船駅に到着する.ここまでくれは私の日常が戻る.気分がほぐれる.
予想より大分早く帰れたので,随分と気が楽である.
路線バスに乗って帰ろうか,それとも,ちょっと歩き足りないので鎌倉中央公園経由で歩いて帰ろうかと迷っていると,近所に住んでいて,元勤務先が同じ知り合いとバッタリ会う.お付き合いで路線バスに乗車する.
16時過ぎに無事帰宅する.
終日ノンビリと歩き回った良い1日だった.
<ラップタイム>
9:36 バス停生沢歩き出し
9:46 小田原厚木道路下トンネル
10:06 鷹取神社鳥居
10;14 鷹取神社
10:17 鷹取山山頂 (10:23まで休憩)
10:34 「湘南平・霧降り渓流のみち」案内板
10:40 黒岩分岐
10:52 「びわ青少年の家20分」案内板
11:03 大山展望台
11:10 早田分岐
11:16 びわ青少年の家(11:23までトイレ休憩)
11:30 再び早田分岐
11:33 レイクウッドゴルフクラブレストハウス
12:06 平塚富士見ゴルフ場入口
12:09 十国峠(12:38まで昼食)
12:55 バス停七囶峠
12:57 愛宕山の道標
12:59 愛宕山公園(トイレ休憩)
13:01 愛宕神社
13:11 舗装道路に合流
13:29 交差点神奈川大学入口
13:37 妙円寺(13:49まで参拝)
13;58 交差点神奈川大学入口
14:06 土屋一族の墓
14:11 土屋城趾
14:14 大乗院(14:17まで参拝)
14:26 金目川土手
14:33 土屋橋
14:36 バス停土屋橋
[ハイキング記録]
▇水平歩行距離 13.6km
▇累積標高(+) 472m
▇累積標高(-) 451m
▇所要時間(休憩時間を含む)
バス停生沢歩き出し 9:36
バス停土屋橋着 14:36
(所要時間) 5時間00分(5.00h)
水平歩行速度 13.6km/5.00h=2.72km/h
(おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4cffa5fe308d34d9ff4d94d229b47a68
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
(なし)
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