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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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朝早くの電話;嫌な予感,やっぱり…

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                          <鎌倉中央公園の広場>

              朝早くの電話;嫌な予感.やっぱり…
                (閑話休題;日々雑感)
            2018年5月4日(金) みどりの日

 早朝,私の携帯電話の着信音が馬鹿でかい音で鳴る.
 平素,私は携帯電話での通話にはほとんど使わず,もっぱら携帯メール専用である.
 ”一体誰だ! こんな早朝に…振り込み詐欺かな…”
と悪いことを連想しながら,電話口に出る.
 私の故郷,信州小諸の長(おさ),K.FHである.K.FHは私の亡姉の竹馬の友で,FH一族の重鎮である.
 「あっ! K.FHさんですか.毎度お世話になっています…」
 私はちょっとかしこまってK.FHさんに挨拶する.
 「…実は,(本家の)YEさんが亡くなりました.それで,今夜が通夜.明日(5月5日)が葬儀です.…で,貴方には出棺からお付き合い頂きたいんです.…で,10時までに本家まで来てくれませんか…」
 YEさんは,私から見ると4親等に当たるので,近いと言えば近いし,ちょっと遠いと言えば遠い親戚である.YEさんが最近入退院を繰り返していたことは知っていたので,ある程度の覚悟はできていたものの,親しい方に旅立たれると何とも寂しい気分になる.YEさんとは,勿論,幼少の頃からお付き合いのあった方なので,一も二もなくとにかく葬儀には参加するつもりである.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 それにしても,小諸駅に9時30分には到着して居なければならない.北陸新幹線を利用するにしても,毎度,塔ノ岳に出掛ける時間,つまり4時10分に自宅から大船駅まで歩いて,東海道本線の初電に乗車したとして,果たして間に合うかどうかが心配である.間に合わなければ,まあ,そのときどうするか考えよう…とにかく,乗車券と自由席特急券だけは今日の内に買っておこう.
 どうせ切符を買いに.大船駅まで行くんだったら,何時ものように鎌倉中央公園を通り抜けて大船駅までの2.5キロメートルをお散歩がてら歩いて行こう.
 午前中は,最近始めたばかりのお勉強に精を出す.そして,昼食後,切符を買うためにお出かけだ.
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<中央公園にて>

 今日は「みどりの日」,休日である.
 淸水塚口近くにある駐車場は満車に近く状態になっている.それもそのはず,園内は何時になく賑わっている.
 今日は,少し強い風が吹いているために,上池の鯉のぼりが結構元気に泳いでる.幼児を伴った家族連れが結構多い.どの子もとても可愛い.それもそのはず,幼児は未来からの使者だから…
 山崎口から公園の外に出る.
 その後は,毎度のお散歩コースを辿って,大船駅までブラリブラリ.
 大船駅のみどりの窓口は,連休とあって,結構混雑している.
 自動券売機を利用すれば少しは空いているが,時間と費用を節約しながら,できるだけ楽に度をしたいので,ちょっと複雑な切符を買いたいなと思っている.

<風に泳ぐ鯉のぼり>
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 やっと切符を購入する.
 序でに大船駅脇のルミネ6階の本屋を一回りする.中国の美術史関係の書物があったら買いたいなと思っていたが,意外なことに西洋美術の本は何冊かあるが,東洋美術関連の本は一茶とも置いていない.残念!
 実は南宋時代の山水画についてちょっとだけ立ち読みしたかったんだが…
 …と言うのも,この時代にいわゆる山水画が洗練された様式を完成し,水墨画が極限まで発達していたと言われているので,一体,どんなものか知りたかったからである.
 ”でも,まあ,いいや…その内に大きな本屋か図書館で調べよう.それまでのお楽しみだ…”
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 昨日亡くなったYEさんの享年は92歳.普通の人は,享年を聞いて,
 「…ん,なら年には不足ないですね,大往生ですね…」
と慰めるかも知れない.しかし同じように老境に達している私には,「年には不足ない」という言い方にちょっと引っかかるものを感じる.幾つになっても,”もうこれでいいや”という気分にはなかなかなれないものである.確かに誰しも確率100パーセントでいつかは旅立つことは自明である.しかし,幾つになっても,朝目覚めれは,嗚呼良かった.今日も無事だったと嬉しくなる.こんな毎日を旅立つ日まで繰り返すんだろうな…
 そんなことをあれこれと考えながら,明日の里帰りの準備をしている.
                                   (おわり)
「閑話休題;日々雑感」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4f31d6afb65594557bd77b42ec0f4d04
「閑話休題;日々雑感」の次回の記事
(なし)

 


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