<台の稲荷神社から六国見山を望む>
桜に酔いしれる鎌倉;おろち桜・台峯緑地・光照寺・鎌倉中央公園周遊
(独り散策)
2018年3月30日(金) 晴天
<ルート地図>
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<まずは鎌倉中央公園>
▇寺分口から歩き出す
午前中は,何時ものように,何らかの雑を行っていたが,満開の桜が気になって仕方が内ので,午後からいそいそと観桜散策に出掛ける.
今日の出発点は,いつもの散策とちょっと目先を変えて寺分口である.
寺分口から鎌倉中央公園に入ると,すぐに園内の見事な桜が私をどきどきさせる.
桜の樹下に見晴らしの良い場所にベンチがある.まずは,このベンチに座って,園内の満開の桜を見下ろす.
<寺分口近くの見晴らしの良いベンチで一休み>
▇山桜が見事な尾根道を歩くぞ
園内を眺めながら階段道を下る.
桜の向こうに見える山の山桜が実に美しい.
歩き出したときには,特段,どこを歩くのかも決めていなかったが,対面の山の桜を眺めた途端に,
”今日は,あの山の尾根を歩くぞ…”
と決める.このようにTPOで適当に行き先を決められるのが,独りお散歩の良いところだ.
<あずま屋付近から山桜を見上げる>
▇タンポポが咲いている
階段巳とを下る路肩に沢山のタンポポが咲いている.タンポポ(かな?)の先に満開の桜の枝が広がっている.
”ホホウ…なかなか良い風景だな”
という訳で,ちょっと奇妙な写真を撮る.
タンポポの葉の透明感がとても新鮮で,”春だなあ~”を引き立たせている.
<タンポポの葉っぱの色に感動>
▇桜に囲まれたしし石
山崎口の手前で右折して,しし石の裏手に回る.しし石の周囲の桜と新緑がとてものどかで美しい.
しし石の裏手奥まで進むとちょっとした空き地がある.空き地の置くには資材などが置かれている.その手前に,ちょっと粗末なベンチがある.このベンチに座って,暫くの間,青空と桜と新緑を楽しむ.
”美しい,実に美しい…のどかだ”
気分最高!
<しし石と周辺の桜>
<巨人桜とおろち桜>
▇山道に入る
13時56分,しし石裏手の空き地から山道に入る.
木の根が露出している急坂の踏み跡道を登る.もちろんここからは土道である.このところ晴天が続いているので,路面はカラカラニ乾燥しているので実に歩きやすい.急斜面を登ると,すぐにトラバース道に突き当たる.このトラバース道を100メートルほど登ると尾根道に合流する.
この尾根の反対側の谷戸には山崎小学校の農園や魯山人窯跡などがある.
尾根道に突き当てたところで,尾根道を左へ行こうか,それとも右に行こうかと迷う.どちらも素敵な散策路なので少々迷う.左に曲がって,急坂を下れば魯山人窯跡付近に出ることができる.右に曲がれ葉,おろち桜を経由して,鎌倉中央公園梶原口方面へ抜けられる.
<急斜面を登って尾根道へ>
▇巨人桜
結局,右折して尾根道を歩くことにする.
大きな木立に囲まれた尾根道をノンビリと歩く.小さなアップダウンのある素敵な散策路である.
14時03分,尾根道から進行方向左手にちょっと離れたところにある大きな山桜が見える場所に到着する.
路傍に小さなベンチが置かれている.このベンチから草藪をかき分けながら,巨人桜に近づいてみる.今の時期は,まだ草藪もそれほど繁茂していないし,蛇,ヤブ蚊,ハチなどを出ていないので,容易にこの大きな桜の木に近づくことができる.ただ,桜の木の手前に金網があって,そこから先はどうやら私有地のようで入れない.
この桜はとてつもなく大きくて実に見事.
”知る人ぞ知る”で,地元の人が2~3人見に来ている.
「…おろち桜も良いけれど,あそこは花が良く見えないけど,ここは最高ですよ…」
とたまたま出会った老夫婦が言う.
多分,この桜にもあだ名はあるかと思うが,私は知らない.そこで,私はこのブログでは勝手にジャイアント桜または巨人桜と呼ぶことにしよう.
<巨人桜の偉容>
▇おろち桜
巨人桜を見物した後,また尾根道を歩く.あいかわらず小さなアップダウンが連続する.
14時16分,おろち桜に到着する.
道路に接しておろち桜が生えているので,全体を写真に撮ることはできない.仕方がないので,梢を見上げた写真と,根元の写真を分けて撮ることにする.
あまりに大きな木なので,梢の花は随分と小さくしか撮れないのが残念である.
<おろち桜>
<台峯緑地の展望台から六国見山を望む>
▇鎌倉中央公園梶原口
14時21分,山道が終わって鎌倉中央公園梶原口に到着する.
ここから突然住宅地になる.急に舗装道路に飛び出すのでちょっと戸惑いを感じる.
住宅地内の道を抜けて北鎌倉へ抜ける自動車道に突き当たる.この自動車道を山ノ内配水池方面へ向かう.進行方向右手には満開の桜並木が続く.
レストランブランブルグ手前で左折して裏道に入る.
14時32分,山ノ内配水池の裏手を通過する.
<山ノ内配水池手前の桜並木>
▇山ノ内の展望台
北鎌倉に向かう尾根沿いの土道を北へ向かう.
14時35分,山ノ内の展望台に到着する.お天気に恵まれて素晴らしい眺望である.真向かいの鎌倉の名峰六国見山が聳えている.山麓の山桜がとても綺麗である.
手前は終数年前までは農地だったが,今は放棄されて雑草が繁茂している.
手前右手は裏大仏ハイキングコースのある山稜である.この山麓には瓜ヶ谷ヤグラがある.
<山ノ内の展望台>
▇台峯の展望台
山ノ内の展望台のすぐ先の三叉路を左手に進む.道の両側には巨大な樹木が林立している.暫く進むと,矢戸池に下山できる道が分岐するが,このところ矢戸池周辺は工事中.今年始めにはまだ通り抜けができなかったが,今,どうなっているかは確かめていない.矢戸池方面へ降りてみようかと出来心で思ったが,通り抜けできなくて,また,往路を戻るのも面倒なので,そのまま直進,14時39分,台峯の展望台に到着する.
展望台には,大きな木の幹を利用した腰掛けが並んでいる.先客の女性2人が腰掛けに座って,展望を楽しんでいる.私は先客に軽く会釈をして,となりの腰掛けに座る.
目の前に六国見山が聳えている.山麓の桜が今正に満開である.とにかく形容のしようもない絶景である.
山麓は北鎌倉の住宅地である.建物の間を横須賀線の電車が音もなく通過していくのが見える.
”夕方まで,ここで風景を眺めながら過ごすのも悪くないな…”
と思ったが,性根がせっかちな私にはやっぱり無理.ここでほんの4~5分過ごしただけで,もう立ち上がってしまう.特段急ぐ必要のないのに…
<台峯の展望台から六国見山を眺める>
<台の稲荷社へ下山>
▇北鎌倉女子学園グラウンド
台峯の展望台からすぐ先にある北鎌倉女子学園グラウンド上に到着する(14時45分).
晴れていれば,ここから富士山や丹沢の山々が見えるはずだが,今日は春霞のために何も見えない.その代わりに,グラウンドの向こうに沢山の山桜が見えている.
<北鎌倉女子学園グラウンド>
▇台峯の山道に入る
このグラウンド沿いの山道に入る.
こぼれ日の素晴らしい尾根道が続く.まだ,蛇や虫の心配もない.暑くも寒くもない.絶好の散策日和である.いくらセッカチの私でも,こんな素敵なところはできるだけユックリと歩くことにする.
小鳥がせわしなく啼いている.
”我が家のすぐ近くに,こんな素敵な散策路があるのって…考えてみれば贅沢なことだな…”
<こぼれ日の尾根道をユックリと歩く>
▇台の稲荷神社上の展望台
暫く進むと三叉路になる.左へ進むと山崎切通に突き当たる.今回は右の道を進む.暫く坂道を下ると進行方向右手の金網柵の間に出入口がある.ここを抜けると,ちょっとした広場があってベンチが1基置いてある.ここは台の稲荷社への下山口である.
目の前には,六国見山が一層大きく聳えている.山麓には桜に囲まれるような台の住宅地が見下ろせる.
<稲荷社上ノ展望台から六国見山を望む>
▇台の稲荷神社
急坂を下って,14時51分,台の稲荷神社に到着する.
立派な社殿である.ここには保食(受気母知)(うけもち)という稲荷の神のひとつが祀られているとのこと(『かまくら子ども風土記』p.208).
すぐ近くに民家があるのに,ここは人の気配もなく静まりかえっている.
<台の稲荷神社>
▇台の住宅地へ下山
稲荷神社の境内からの眺望を楽しんだ後,長い階段道を下って,立派な鳥居を潜る.さらに下って参道の入口に立つ石柱の門を抜けて台の住宅地に入る.
くねくねと曲がり何カ所も枝分かれする道を下って,14時56分,台の目抜き通りに突き当たる.突き当たりには「稲荷神社」と書いてある案内板が設置されている.
<稲荷神社参道入口>
<光照寺から裏路地へ>
▇光照寺
目抜き通りに突き当たったところで,またどっちへ行こうか迷うが,結局,光照寺方面に向かうことにする.
かなりの急坂を左にカーブしながら下る.
すぐに光照寺に突き当たって右カーブ,そして再び左にカーブして,15時02分,光照寺に到着する.
光照寺は,当ブログでも何回も登場しているので,ここでは多くを記すことは避けるが,山門に吊るし飾りがつり下げてあるのに気がつく.この吊るし飾りは北鎌倉付近の独特なもののようである.
<光照寺山門のつるし飾り>
▇光照寺脇の路地散策
興正寺の境内に沿うように左折して路地に入る.ここは私のお気に入りの散策路である.
暫くの間,道幅が狭い路地が続く.路地の右側は閑静な住宅地である.左側は概してガケが石垣が続く.
民家の庭炊きの桜が実に見事である.その先には信楽焼きの大きな狸が玄関先に飾られている家や,さらにその先の左手には,見事なただ住まいの建築士の事務所などがある.人の家をじろじろ眺めるのは良くないが,こんな雰囲気が素晴らしいなと思う.
<静かな路地歩きを楽しむ>
▇稲荷社
15時08分,稲荷社の参道の前に到着する.ちょっと崩れ気味の石段がある.少々足許が危なっかしいが,久々にこの石段を登ってみる.石段を登り詰めると立派な鳥居が立っている.その先には小振りながら立派な社殿が建っている.
残念ながら社殿の後ろは,物凄く高い石垣が城壁のように聳えている.威圧的にすら感じる石街に前の社殿が以下のも哀れっぽくて,ここでその写真を披露する気になれない.
軽くお参りを済ませてそそくさと石段を降りる.
<路傍の稲荷社>
▇パラダイスガーデン
15時10分,進行方向左手にあるパラダイスガーデンの前を通過する.
ご近所の方が個人で整備されているようだが,ここを拝見するのを何時も楽しみにしている.
<パラダイスガーデン>
▇ローソンで一息
路地を抜けて,やや広い道に突き当たる.道なりに進んで,15時15分,自動車道沿いのローソンに到着する.
これまで水分を取らずに歩いてきたので,まずは,ここで水分を補給しながら,一息入れることにする.ついでに,同じ店内にある本屋を一回りすることにする.
<ローソンで一休み>
<台の住宅地から再び鎌倉中央公園へ>
▇台5丁目公園
15時36分,ローソンでの休憩を終える.
ここでも成福寺を経由して大船駅に向かうか,それとも再び鎌倉中央公園に向かうかで迷うが,きょうのところは,このまま鎌倉中央公園は戻ることにする.
鎌倉中央公園への道順は適当である.気の向くままに十字路を右へ左へと曲がる.
15時39分,台5丁目公園の脇を通過する.公園の桜が見事である.
<台5丁目公園の桜>
▇大船自動車学校跡地
台の住宅地を適当に歩いて,15時48分,大船自動車学校跡地に到着する.跡地の桜が見事である.
ここは,私が自動車の免許を取ったところでもある.懐かしい教習所が次第に荒れ果てていくの見ているのが少々辛い.
今は,もう,折角の免許証も返上してしまった.これが栄枯盛衰っていうものだな…と,手前勝手に連想しながら跡地脇を通り選る.
<大船自動車学校跡地>
▇薬師堂跡
最近開店したローソンの前を通過して,16時02分,薬師堂跡に通過する.
<五輪塔の残骸だけの薬師堂跡>
▇山崎口から再び鎌倉中央公園へ
薬師堂跡から山崎の集落を抜けて,16時09分,山崎口から再び鎌倉中央公園に入る.
夕方になり大分日が傾いているが,まだ,ご近所の人達が散策を楽しんでいる.
満開の桜は何回見ても飽きない.私も園内の桜をゆっくりと楽しみながら,そぞろ歩きを続ける.
<山崎口から再び鎌倉中央公園へ>
▇休憩舎を望む
園内の散策路を淸水塚口方面へ向かう.
下池付近から休憩舎を望むと,夕日に輝く対岸の桜が水面に反射して,素晴らしい長めになっている.
”これは素晴らしい絵になるな…でも画くのは難しそうだな…”
私はすぐに碌でもないことを連想する.
<下池に映る山の桜>
▇終点の淸水塚口
16時18分,無事,淸水塚口に到着する.
こうして,本日のデタラメ散策は無事終わった.散策時間は2時間34分.総歩行距離5.9キロメートル,歩数約13,100歩のプチ散策であった.歩幅は5,900m÷13,100歩=45センチメートル.アリャリャ…随分と歩幅が狭いなと困惑する.
”なにかがおかしいぞ…!”
でも,まあ,半日にわたり桜を堪能したので,きょうも”良かった,良かった”に為ておこう.
<淸水塚口に到着>
<ラップタイム>
13:44 鎌倉中央公園寺分口歩き出し
13:56 山道に入る
14:03 巨人桜
14:16 おろち桜
14:32 鎌倉中央公園梶原口
14:35 山ノ内の展望台
14:39 台峯の展望台(14:44まで展望休憩)
14:45 北鎌倉女子学園グラウンド
14:51 台の稲荷神社
15:02 光照寺
15:08 稲荷社
15:10 パラダイスガーデン
15:15 ローソン(15:36まで休憩)
15:39 台5丁目公園
15:48 大船自動車学校跡地
16:02 薬師堂跡
16:09 鎌倉中央公園山崎口
16:18 〃 淸水塚口
[散策記録]
▇水平歩行距離 5.9km
▇累積登攀高度 187m
▇累積下降高度 182m
▇所要時間(休憩時間込み)
鎌倉中央公園寺分口発 13:44
〃 淸水塚口着 16:18
(所要時間) 2時間34分(2.57h)
水平歩行速度 5.9km/2.57h=2.14km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ad10b1c365b37b2862051385a6f4876
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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