<鶴岡八幡宮の桜>
桜が見頃の鎌倉;台峰・次図原岡神社・源氏山・鶴岡八幡宮周遊
(独り散策)
2018年3月26日(月) 晴
<ルート地図>
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<鎌倉中央公園から日当公園へ>
▇桜が見頃になると忙しい!
今,丁度,鎌倉の桜が見頃を迎えている.
桜が見頃になると,鎌倉市内の桜の名所をできるだけ多く訪れたいので,とても多忙になる.今日もまた,午後からボロカメラを持って,いそいそと桜見物に出掛ける.
今日は源氏山から鶴岡八幡宮を歩こうと.事前に行き先を決めている.
毎度,ろくに行き先も決めずに歩き始めるが,今日は源氏山から鶴岡八幡宮を一回りしようと最初から決めている.何時もでてらめな足任せのお散歩しかしていない私にとっては画期的なことである.
…で,昼食を済ませてから,いつものようにいそいそとお散歩である.
今日は,何をさておいても,最初に源氏山公園の桜見物をしたいなと思っている.そして,舞殿お散歩のように,小銭とデジカメだけを持って,まずは出発点の鎌倉中央公園淸水塚口へ急ぐ.
淸水塚口に隣接する淸水塚公園の桜は,ほぼ満開で実に見事である.
<出発点の鎌倉中央公園淸水塚口>
▇日当公園
13時45分,淸水塚口から歩き出す.
バス通りをまっすぐ登って,13時51分,山の上ロータリーを左折して山の上通りを東に向けて歩く.このあたりは閑静な住宅地である.
13時59分,今回最初の桜の見所である日当公園に到着する.ここの桜ももちろん今が見頃である.大きな桜の木を見上げながら,沢山の写真を撮る.
<日当公園>
▇山ノ内の桜
日当公園から山ノ内配水池に向かって,緩やかな坂道を登る.進行方向右側が桜並木になっている.
ときどき通過する自動車が邪魔だが,桜の木を見上げて写真を撮りながらユックリと歩く.
14時02分,レストラン「ブランデルブ」の手前で左折して山ノ内廃す以上裏手の路地に入る.ここから,まずは台峰の展望台を訪れるつもりである.
<北鎌倉へ向かう道路の桜並木>
<台峰緑地からの展望を楽しむ>
▇まずは山ノ内の展望台
山ノ内配水池から北鎌倉方面に伸びる尾根道に入る.もちろん土道である.
14時06分,最初の景勝地である山ノ内の展望台(正式名称ではない)に到着する.つい数年前までは,この辺り一帯は畑だったが,今は耕作する人が居なくなり,だんだんと自然に戻りはじめている.ここから.鎌倉の秀峰,六国見山が良く見えている.
ここで写真を撮りながら通過する.
<山ノ内の展望台>
▇台峰の展望台
続いて,14時10分,台峰の展望台に到着する.
何時もながら,ここからの眺望は最高である(冒頭の写真).目に前には六国見山が聳えている.眼下の谷間に北鎌倉の住宅地がほんのちょっぴり見えている.
<台峰の展望台から六国見山を望む>
▇北鎌倉女子学園グラウンド
14時14分,北鎌倉女子学園グラウンド上に到着する.
晴れていれば,ここから富士山が見えるが,今日はら薄らと春霞が掛かっていて富士山は残念である.でも春霞は心地よい気温と同義語だと思うことにする.
<北鎌倉女子学園グラウンド>
▇疎林の道を戻る
このまま尾根道を下って北鎌倉から,ハイキングコースを辿って源氏山公園へ行こうかとも思ったが,すでに14時を回っているので,ちょっと時間が足りない.仕方ないなということで,往路を辿って山ノ内配水池まで戻ることにする.
踵を返した後,台峯展望台のすぐ下を通る疎林の中の散策路をノンビリと歩く.暑くも寒くもなく実に心地よい道である.もし時間が合ったら,この辺りで終日昼寝をしていたいなと思いながら,ノンビリ散策を楽しむ.
<疎林の中の散策路>
▇再び山ノ内の展望台へ
14時22分,再び山ノ内の展望台に戻る.前方には裏大仏ハイキングコースが通っている尾根が見えている.
山麓の山桜が咲き始めている.のどかな風景を楽しみながら,これから葛原岡神社へ向かおうと思う..
<再び山ノ内の展望台に到着>
<源氏山公園:葛原ヶ岡>
▇源氏山公園に到着
山ノ内配水池から自動車道を北鎌倉方面へ向かう.自動車道が左に急カーブして下り坂になるところから右に分岐する小径に入る.入口に「銭洗弁天」の案内板がある(14時25分)..
<源氏山公園入口>
▇葛原岡神社
14時31分,葛原岡神社に到着する.
これまで,ほとんど人と会わずに,静かに散策をしていたのに,源氏山公園に入った途端に沢山の観光客である.逆に言うと観光客はごく特定の場所にしか居ないということにもなる.
…ま,それはともかく,この辺りは鎌倉でも代表的な桜の名所である.
この辺りは,頻繁に来ているので,今回は付図原岡神社の参拝は省略して,寿福寺方面にまっすぐ下山しようと思う.
<葛原岡神社>
▇桜のトンネル
葛原岡神社から銭洗弁天方面へ向かう道は,まさに桜のトンネルである.
この辺りは,鎌倉でも屈指の観光名所の一つなので,沢山の観光客が訪れている.沢山の桜が丁度見頃を迎えている.
”折角,ここまで来たんだから源頼朝像でも拝んでいこうかな…”
<源氏山公園の散策路>
▇天園ハイキングコース遠望
葛原岡神社境内から,遙か先に見えている天園ハイキングコースを眺める.
暖かい日差しの中で,山桜がのどかに咲いている.いかにも歩き心地が良さそうな風景である.
”近々,天園を一回りしなければ…”
私はちょっと焦ったような気分になる.それにしても一日々々が余りに足早に過ぎ去っていくので,やりたいことが追いつかないのは困ったものだ.
<天園ハイキングコース遠望>
<源氏山公園;源頼朝像>
▇源頼朝像
14時42分,源頼朝像の前に到着する.
像の近くに白人の老夫婦が居る.ここから鎌倉駅に行く道はどこかと聞かれる.久々の英語は咄嗟には上手く話せないが,老夫婦が持っている地図をのぞき込んで,今この辺りに居るから,この道を通れば鎌倉駅へ行けますよ,ただ,この道は近道だけど,足場が悪い土道ですよと言いながら寿福寺へ抜けるみとをガイドする.そしてサヨナラ.
「ハブ・ア・ナイス・トリップ!さよなら」
今はすっかり肝っ玉か母さんになってしまった娘や,働き盛りの息子がまだ幼少の頃,お散歩でこの辺りまで何時も来ていた.その頃は,もちろんこの像はなく,辺り一面が芝生だった.ここを訪れる観光客も殆ど居なかった.
私は過ぎ去った茫々の昔を懐かしく思い出しながら,源頼朝像の前を通過する.
<源頼朝像>
▇源氏山公園の桜
この辺りの桜も見頃を迎えている.
沢山の観光客が,桜の木の下で休憩を取っている.せっかくここまで来たんだから源氏山山頂まで登ってみようかと思ったが,何となく億劫なので,そのまま寿福寺へ直行で下ることにする.
<源氏山公園の桜>
<寿福寺へ>
▇太田道灌墓
源氏山公園から寿福寺へ下る.
途中,英勝寺墓地に突き当たって右折する.墓地の境界に設置されたバラ線から笹藪の中にある了得院殿の墓を苦労して見つける.そして了得院殿の墓を見つけると,何となくホッとした気分になる.
次いで,14時51分,太田道灌濱野前を通過する.
<太田道灌墓>
▇旅は道連れ
太田道灌墓からほんの少し下ると展望が開ける.
眼下の三角屋根が護国寺.その婿委に見える山の陰に,鶴岡八幡宮がある.
私が写真を撮っていると,さきほどの外国人夫婦が私に追いつく.
「…この道で良いのか…」
と私に聞く.
「これで良いんです…私は鶴岡八幡宮へ行くけれど,鎌倉駅に行くんなら,降りたところからトンネル潜って10分ぐらい…」
と英語でたどたどしく教えてあげる.
老夫婦は,
「…私たちもオマエと一緒に鶴ヶ岡八幡宮へ行きたい.鶴岡八幡宮から鎌倉駅まで歩いて何分ぐらいかかるか」
と私に聞く.
別段,一緒でも苦にならないので,では鶴ヶ岡八幡宮までご一緒しましょうと言うことになる.
<護国寺を見下ろす>
▇デベッカ家の墓
14時57分,寿福寺墓地に到着する.
墓地入口近くにあるデベッカ家の墓を詣でる.走行の外人夫婦に,
「デベッカは云々…」
と拙い英語で説明するが,二人とも余り興味を示さない.
”そういえば,この夫婦はどこの国の人だろう…?”
私はお二人ので目を全く聞いていない…が,敢えて聞くこともない,ただ控えめの態度と話す英語の訛りからアメリカ人ではないことだけは確かである.
”まあ,どこの国の人でもいいや…”
<デベッカ家の墓>
▇中途半端な「1/f」談義
山門から寿福寺の本堂をのぞき込む.
私は,同行の老夫婦に,ここは臨済宗という仏教の宗派の寺で,鎌倉五山第3位,義朝の屋敷跡だと拙い英語で説明する.
その後,山門に向かう石畳を歩きながら,
”この石畳の乱れは,1/fの’ゆらぎ’がある…”
というくだらない話にずれる.とても英語では説明できない,そうこうしているうちに,写真を撮るのも忘れてしまう.
▇川喜多記念館と鉄の井
横須賀線踏切を渡る.
狭い道だけれど交通量が多いので気を付けてくれと老夫婦に注意する.
雑談をしながら窟不動から川喜多記念館の前を通過する.拙い英語ながら次第に打ち解けてくる.
老夫婦が私に.
「…鎌倉は素敵な町ですね.あなたはこんな素敵な町に住んでいることに感謝しなければ…うりゃましいです」
と言う.
確かに鎌倉に住んでいると,枚市のお散歩には良いかもしれないが,現役時代は通勤地獄をずっと経験したし,交通の便もそれほど良くないうえに,人ばかり多くて混雑するし,物価も高めではないか…何かと不平もあるが,外国人から”素敵な町”と言われればまんざらでもない.
やがて小町通りに突き当たる.ここから更に混雑がひどくなる.
「ここが,小町通り.鎌倉で一丸賑やかな町です…」
と説明する.
そして「轍(くろがね)の井」の脇に到着.ここで右折して鶴岡八幡宮の参道へ向かう.人混みがさらに激しくなる.
「…ここは鎌倉十井の一つ…」
と縷々説明する.
「この井戸の水.飲めるか…」
という意外な質問を受ける.
<鶴岡八幡宮>
▇賑わう境内
15時19分,鶴岡八幡宮に到着する.
着物を着た若い女性をあちこちで見かける.これも最近のことで会える.
”どこかで貸衣装屋でも開業したのかな…”
舞殿付近に人集りができている.
「…あそこで結婚式をあげているようですよ…もし面物できたらラッキーですよ」
ということで,舞殿まで急ぐ.でも,残念.
その代わりに七五三らしい親子を見つける.季節外れのような気がするが.外人夫婦が写真を撮りたそうなので,
「…七五三ですか? 3歳ですか?」
と尋ねてみる.
そうだというので,写真を撮る了承を得る.喜んで応じてくれる.私は…プライバシィはまもらなければならないので,ここで掲載することは控える.
それにそても,着飾った3歳の女の子は実に可愛い.
「…日本では女の子は3歳,7歳に,男の子は5歳になったときにお宮参りをするんです」
とあやふやな説明をする.
▇久々に拝殿まで登る
源平池の畔で,老夫婦が私の写真を撮りたいという.
”オレの写真など撮ってどうするんだろう…?”
と思ったが,拒む必要もない,
私は桜の開花具合を見に来ただけなので,わざわざ長い石段を登って拝殿まで行くつもりがなかったが,たまには拝殿まで登っても罰が当たらないと思い直して,老夫婦を案内しながら,石段を登る.
<鶴岡八幡宮>
▇源平池の桜
扁額に掛かれている「八幡宮」の「八」がハトの形をしていると説明したが通じたかどうか良く分からない.いずれにしても,もう案内役はシンドイので,この辺りでオサラバ為ようと思う.
「…ここでお別れします.もし鎌倉駅に行かれるならば,石段を降り得てまっすぐ10分,北鎌倉駅ならlこちらの階段を降りて右折,切通を経て約20分…」
と説明してお別れする.
英語から解放されて,ホッとする.
私は拝殿に向かって右手の階段を降りて,休憩所で一休みする.
一休みした後,池の畔の桜を見物する.
<源平池の桜>
<段葛を経由して帰宅>
▇混雑する段葛
15時44分,鶴岡八幡宮の境内から段葛へ.
ここも桜の名所なので,段葛を歩きながら,写真を撮ってみるが,どうしても観光客が大きく写る写真になってしまう.しょうがないな.
段葛の途中から,小町通りに入る.あまりの混雑に”しまたな”と思うが,人並みに逆らわずに鎌倉駅方面へ向かう.
<段葛>
▇鎌倉駅からバス停蚊か浦市役所へ
15時58分,鎌倉駅に到着する.そのままガードを潜って鎌倉駅西口へ.
西口へ回ると,混雑がいくらか少なくなる.
今日は路線バスを利用して,出発点の鎌倉中央公園清水塚口へ戻る積もりである.
16時10分発のバスがある.のどのどの待ち時間で丁度良い具合である.
待ち行列に並ぶ.前から5~6人目である.
やがてバスの時間になる…が,バスが一向に来ない.列の前に居た人が1人,2人と居なくなる.ど8やら待ちきれないようである.私も,
”どうしよう,家まで歩いちゃおうか…”
と迷い始める.予定時間より20分ほど経過したときに,江ノ電の次のバス桔梗山行が先に来てしまう.
私の前に居た方が,
”(中央公園行のバス)は,30分ほど遅れているようです…”
とポチりと独り言のように言う.
私は,
”意地にでもバスを待つぞ!”
と意気込む.
▇無事帰宅
16時40分頃,漸くバスが到着する.なるほど30分遅れである.
バスに乗車する.遅延したことに一言の詫びもない.少々腹が立つ.それにしても,この路線は,時刻通りにバスが来ることは滅多にない.もう少し実態に合った時刻表にすべきだなと何時も思っている.
まあとにかく明るい内に帰宅できたので”良かった,良かった”ということにしておこう.
<ラップタイム>
13:45 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:51 山の上ロータリー
13:59 日当公園
14:03 レストラン「ブランデルブ」
14:06 山ノ内の展望台
14:10 台峰の展望台
14:14 北鎌倉女子学園グラウンド
14:22 再び山ノ内の展望台
14:25 銭洗弁天標識
14:29 源氏山公園入口
14:31 葛原岡神社
14:42 源頼朝像
14:51 太田道灌墓
14:57 寿福寺
15:19 鶴岡八幡宮(15:44まで)
15:58 鎌倉駅前
15:58 バス停鎌倉市役所前
[散策記録]
▇水平歩行距離 6.1km
▇累積登攀高度 123m
▇累積下降高度 170m
▇所要時間(休憩時間込み)
鎌倉中央公園淸水塚口発 13:45
バス停鎌倉市役所着 15:58
(所要時間) 2時間13分(2.22h)
水平歩行速度 6.1km/2.22h=2.75m/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/bf4017ef81cdad0c7bb07e6acc36d140
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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