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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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山麓の紅葉が見頃を迎えた丹沢;塔ノ岳(今年54回目)

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     山麓の紅葉が見頃を迎えた丹沢;塔ノ岳(今年54回目)
         (ご常連と付いたり離れたり)
         2013年12月4日(水) 晴

■薄暮の矢倉岳と富士山
 この頃は,小田原での階段2段跳び乗換の慌ただしさを避けるために,何時もより1時間早い4時10分に家を出て,大船駅まで約2.5キロメートルの山下りをするのが当たり前になってきた.今朝も,寒いのは十分承知の上で,夜明け前の真っ暗な道を下って,大船5時10分発熱海行電車に乗車する.小田原駅でユックリすぎる乗換時間があるので,駅コンコースのある売店を一回りしてから,小田急線小田原発6時03分新宿行急行電車に乗車する.1車両に5〜6人の乗客しか乗っていないので車内は寒々としている.身体を縮めながら詰めたい座席に座る.
 電車が新松田手前まで来ると,矢倉岳がほんの少し明るくなり始めた空にシルエットのように見え始める.良く目を凝らすと矢倉岳の奥に真っ白な富士山らしい山陰が見えている.今日も多少雲が多いけれども,どうやら天気に恵まれそうである.

<夜明け前の矢倉岳とうっすらと見える富士山>

■登山口付近の紅葉が見頃
 6時20分に渋沢駅に到着する.大倉行バス停に一番乗りである.寒い! リュックを乗り場に置いてから,少しでも寒くないところを見つけて,寒さしのぎにストレッチを始める.6時30分を過ぎた頃,常連のYUさん,編集長のYKさんが乗り場に現れる.3人で雑談をしているとSSKさんも乗り場に到着する.
 何時もの水曜日に比較すると,今日の乗客は少し少なめである.韋駄天のNMさん,TGさん,NMさん,TDさん,MTさん,Hさん…常連の皆さんも同じバスに乗車する.
 6時57分,バスは大倉に到着する.
 何時ものように,バスが到着と同時にNMさんが塔ノ岳山頂を目指して歩き出す.つづいて,MTさん,TDさん,Hさんが次々と出発する.
 私は,7時07分,TGさん,SSKさん,NMさんと一緒に大倉から歩き出す.
 紅葉前線が,次第に山麓まで降りてきて,登山口付近の紅葉が見頃を迎えている.

<登山口付近の紅葉>

■見晴階段
 歩き出して直ぐに,SSKさんから,
 「今日は,それぞれ自分の速度で歩くことにしましょう…どうせ尊仏山荘で一緒になるんだから…」
という提案がある.勿論異論はない.
 最初の内は一同一緒に歩いていたが,次第にTGさんと他の人との間が広がり始める.
 7時28分,観音茶屋を通過する.前方を行くTGさんに引っ張られるように,何時もより少し速い速度で登り続ける.雑事場ノ平手前で辺りで,私の前方を歩いているTDさん,Hさん,MTさんのお三方に,何とか追い付く.
 7時45分,見晴山荘を通過して,いよいよ最初の難所,見晴階段に差し掛かる.
 例によって階段を見上げた写真を撮る.階段の上の方を見上げると,何人かの登山者の後ろ姿が見えている.
 この辺りの紅葉もまだまだ見頃である.

<見晴階段>

■堀山の尾根道
 駒止茶屋手前の急坂を登って,8時11分に駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間04分,まあ,まあのラップである.
 やがて堀山の尾根に差し掛かる.私の前に常連お三方の姿が見える.私は自動車に例えるならばトップギヤー型.平坦な道は速く歩けるけれども,ローギヤーがない車のように坂道を登るのは,からっきしダメ.そこで,お三方には申し訳ないけれども,平坦なところだけは先に行かせてもらう.

<堀山の尾根道>

■富士山は雲の中
 堀山山頂の手前,富士山が良く見えるところに到着するが,今日は晴れてはいるものの富士山は雲に阻まれて全く見えない.でも,ここで写真を撮るのは私の儀式なので,見えない富士山の写真を撮る.
 そうこうしている内に,またお三方に追い付かれる.

<見えない富士山を撮る>

■萱場平
 8時48分,萱場平に到着する.
 何時もの通り,萱場平の定点観測用の写真を撮ろうとする.ところが運悪くデジカメの乾電池がなくなる.乾電池を取り替えようとして,予備の乾電池を探すが,なかなか出てこない,そうこうしている内に,私の後ろに居られたSSKさん達が萱場平に到着する.歩きながら乾電池を取り替えている内に,萱場平を通過してしまう.
 やむを得ず後ろを振り返って,萱場平の写真を撮る.お二人は給水のために萱場平のベンチで休憩を取るとのこと.私はひとまず先に歩くことにする.

<萱場平>

■花立山荘
 今日の気温は幾分暑い.少し歩行速度を上げると流れるような汗が出そうになるので,ユックリなテンポに落とす.
 つい先ほどまで後ろ姿が見えていたTDさんとNMさんの後ろ姿は何時の間にか見えなくなっている.
 “今頃,(お二人は)どの辺りを歩いているんだろう…”
と想像する.
 やがて,後7分坂に到着する.この坂はまあまあの速度で登りつづける.もう少しで後7分坂を登り切る頃,下ってくる韋駄天のNMさんとすれ違う.
 「今日は風もなくて気持ちが良いですね…」
とNMさんがいう.
 9時09分,花立山荘に到着する.相変わらず富士山はまったく見えない.まだ朝が早いせいか,山荘前のベンチには誰も居ない.
 大倉からの所要時間は2時間02分.2時間をオーバーしたとはいえ,僅か2分,今の私にはまあまあの成績である.ただ,堀山の家からの所要時間は42分.私の標準時間を2分オーバーしている.これは,流れる汗を掻かないようにセーブした結果である.
 ここから塔ノ岳山頂までの所要時間は30分あれば十分だ.ということは,今日も2時間30分台で歩けることは確かである.
 そのまま花立山へ向かう.上空は晴れているが,雲が湧いていて,残念ながら相変わらず富士山は見えない.

<花立山から富士山方面を望む>

■塔ノ岳山頂
 9時25分,金冷シを通過する.後は惰性で登り続ける.
 100メートルほど後ろから微かに話し声が聞こえてくる.多分,SSKさんとMTさんだと見当が付く.できればお二人と一緒に山頂に到着したいなと思う.歩行速度を幾分遅くするが.9時35分,塔ノ岳山頂に到着する.
 大倉からの所要時間は2時間32分.山頂の気温は2.0℃.
 もうすぐお二人が山頂に到着することが分かっているので,少々寒いが,そのまま山頂で待つ.その間に,山頂からの写真を撮り続ける.
 ほんの2〜3分,待っていると,予想通りお二人が山頂に到着する.

<塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.先客は先ほどまで一緒に歩いていたTGさん,NMさん,YUさん,それに常連がお一人.小屋番はオーナーのHDさんである.ネコは不在.300円也のお茶を所望する.
 暫くの間,雑談していると.私たちが乗車したバスより30分遅いバスで来られたFTさんが早々と尊仏山荘に入ってくる.恐るべき俊足である.さらに数分後,Hさんも無事に尊仏山荘に到着する.
 暫し団欒.

■ご常連と一緒に下山開始
 10時25分,TGさん,SSKさん,NMさんと一緒に下山開始.
 山荘から外に出ると,特に強い風が吹いているわけではないが.ヤケに寒く感じる.やっぱり,山頂は確実に冬が到来している.そんな寒い山頂で,かなり沢山の登山客が休憩を取っている.
 “この人たち,寒くないんだろうか”
と私は如何にもロートルっぽい心配をする.
 ところどころに青空が顔を出しているが,沢山の雲が湧いているので,富士山は相変わらず雲の中である.
 私たちは,事故を起こさないように.安全第一をモットーにユックリ慎重に下山し続ける.
 金冷シ手前の階段で,1番バスで会った3人連れの若い女性とすれ違う.
 「もう,下山ですか…! 凄いパワーですね.(パワーを)少し分けて下さい」
と私たちロートル3人衆に言う.
 私は心の中で,
 “話は逆じゃないの…私たちの方が,逆にあなた達から‘若素’を貰いたいよ”
とブスクサ言う. 

■編集長YKさんとバッタリ
 10時50分,花立山荘を通過する.
 後7分坂を慎重に下る.何人かの登ってくる登山者とすれ違う.
 階段が終わった後のガレ場も慎重に下り続ける.もう少しで萱場平に到着するところで.これから山頂を目指すYK編集長とバッタリ鉢合わせ.このところ,編集長も元気なようで,かなりの頻度で塔ノ岳山頂まで登っておられるようである.
 “これ幸い…!”
と写真を撮る.
 とにかくYKさんの執念と日頃の努力には頭が下がる.何時も凄いなと思っているので,山頂に向かって歩かれている姿を拝見すると,私の方も随分と勇気付けられる.だから,YKさんと一緒に撮影したこの写真は,間違いなくこのブログの宝物である.

<萱場平付近でYKさんにバッタリ>

■山旅スクールの同窓生3人
 11時22分,堀山の家を通過する.11時28分堀山山頂近くの富士山が良く見えるところに到着するが,相変わらず富士山は雲の中.残念.
 欠伸ついでに口を半開きにしたまま歩いていると,3人の女性登山者から,いきなり,
 「あら〜ぁ…!! FHさん… 丁度今,FHさんと会わないかなと話していたところでしたよ」
と呼び止められる.一瞬,
 “誰だろう…?”
と戸惑うが,すぐに山旅スクールの同窓生だと分かる…が,ISさん以外のお二方の名前が思い出せない.でも.今更,改めて名前を伺うわけにもいかない.結局,名前はフニャフニャムニャムニャで過ごすしかない.
 お互いに時間が押しているので,長い立ち話はできないが,再開を約してお別れする.

<山旅スクール同窓生3人>

■素晴らしい紅葉
 11時37分,駒止茶屋を通過する.
 先ほどまでご一緒していた方々は,私が山旅スクールの方と立ち話をしている内に.もうずっと先まで行っている.私は急な駒止階段が終わって平坦道になったところから,半ば駆け足で,先ほどまでご一緒していた常連達を追いかける.そして,一本松近くで,遅れを取り戻して,一行に合流する.
 合流してからは,周囲の紅葉を堪能しながら,ユックリペースで下山し続ける.

<見晴階段上辺りの紅葉>

■無事下山する
 12時10分,観音茶屋を通過する.この時点で,死ぬ程頑張らないと大倉12時22分発渋沢駅行のバスには間になわないのは自明のこと.そうと決まったら,次の12時52分発のバスに間に合うように,ユックリ下山することにする.
 12時30分,無事,バス停大倉に戻る.
 大倉12時52分発渋沢行路線バスに乗車する.13時04分,渋沢駅に到着する.
 渋沢から小田急線で小田原へ.さらにJRに乗り換えて大船へ.そして路線バスを使って,14時40分頃自宅に帰り着く.

<ラップタイム>

 7:07  大倉歩き出し
 7:28  観音茶屋
 7:45  見晴山荘
 8:11  駒止茶屋
 8:27  堀山の家
 9:09  花立山荘
 9:25  金冷シ
 9:39  塔ノ岳山頂着(-2.0℃)
10:25      〃  発
10:38  金冷シ
10:50  花立山荘
11:22  堀山の家
11:37  駒止茶屋
11:58  見晴山荘
12:10  観音茶屋
12:30  大倉着

 [山行記録]

■水平距離         7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発      7:07
  塔ノ岳  着      9:39
  (所要時間)    2時間32分(2.53h)
  水平歩行速度   7.0km/2.53h=2.77km/h
  登攀速度      1269m/2.53h=501.6m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発      10:25
  大倉   着      12:30
  (所要時間)    2時間05分(2.08h)
  水平歩行速度   7.0km/2.08h=3.37km/h
  下降速度      1269m/2.08h=601.1m/h
                                      (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4c87c6ecf37a1345c95aa2f0507a4179
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)


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