<昇る朝日>
伊勢志摩;お伊勢参りの旅;第2日目 (1);朝風呂と早朝のお散歩
(塔ノ岳常連グループ)
2018年2月7日(水)~8日(木)
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第2日目;2018年2月8日(木) 晴
<ルート地図>
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<夜明けの朝風呂>
▇早い目覚め
昨夜,遅くまで起きていたにもかかわらず,まだ真っ暗な内に目が覚めてしまう,何時か正確には分からないが,多分,3時か4時ぐらいだろう.自宅に居るのなら,そのまま起床してしまうのだが,旅先ではそうもいかない.同室の3名が起きるまで,寝床の中で半分ウツラウツラしながら,じっと我慢の子である.
その内に,はっきり目覚めてしまう.もうダメ.
丁度朝風呂に入れる時間になっている.
”そうだ…! 折角だから朝風呂に入ろう…”
私は,手ぬぐいをぶら下げて,真っ暗な部屋から廊下に出る.照明が明るい廊下に出ると,さらにはっきりと目覚める.
▇朝風呂を楽しむ
風呂場には先客が居るようである.
今回は私たちの仲間だけで,この民宿を借り切っているので,先客は仲間に決まっている.
「やあ,やあ,…朝早いですね.お互いに…」
年を取れば取るほどだんだんと目覚めが早くなってしまうのは私だけではなさそうである.
朝から長湯では体が鈍ってしまうので,烏の行水に毛が生えた程度で,朝風呂を終える.
風呂から上がって自室へ戻る.
私が風呂に行っている間に,同室の皆さんも起床している.
外はもう明るくなっている.
私は,急に,日ノ出前の旅館周辺を散策してみたくなる.
<朝のお散歩へ>
▇丸善の概観
6時を少し回った頃,防寒具をしっかり着込んで民宿丸善からお散歩に出る.
まずは「丸善」の全体を外から眺める.
”ホホゥ…,民宿にしては意外に大きな構えの建物だな…”
と意外な大きさにまず驚く.
<丸善の概観>
▇取りあえずは南へ
土地勘が全くない私は,目の前の道をどちらの方向に歩くかですぐに迷うが,まあどっちでもいいやということで,とりあえず南の方に向かって歩き始める.
道幅が狭い道路の両側に数件の建屋が建ち並んでいる.向かって左側は小高い崖になっている.崖の上にはかなり大きなホテルらしい建物が見える.
道路は緩やかに右に曲がっている.
ほんの少し歩けば,集落から外へ出られるかなと思ったが,意外にもずっと先まで建屋が建ち並んでいる.
<左手は道だけ> <右手に家屋が並ぶ>
<海岸を散策>
▇海岸で日ノ出を拝む
南へ向かって歩く.
両側に並ぶ家屋はすぐに途絶えるだろうと思っていたが,意外にもどこまでも続いている.これはマイッタナ.
道路が緩やかに右にカーブする手前,左側に海に出られそうな路地がある.そこを左に曲がる.すると,ほんの20~30メートルで海沿いの堤防に突き当たる.
丁度,海かが朝日が昇るところである.
私はすかさずデジカメを取り出して,日の出の写真を撮る.
”これはラッキーだ…!”
<日が昇る>
▇爽やかな朝の海
向かって左側を眺める.
小高い丘が海岸まで迫っている.
砂浜の先端で,若い男女が数名,海を眺めながら雑談している.海は静かに凪いでいう.何を言っているのかまでは聞き取れないが,彼らの雑談がここまでかすかに聞こえてくる.
水平線には雲が帯状に棚引いている.
微風が吹いているが,意外に冷たい風である.
<北側の眺望>
▇亀岬遠望
南側を望む.
すぐ先に亀岬が見えている.少し時間があれば歩いて行けそうな距離だが,あそこまで歩いたら,朝食の時間にはとても戻れない.
私は,取りあえずは左手,つまり南へ向かって少し歩いてみることにする.
<亀岬が見える>
▇山沿いの道
堤防沿いに北へ向かってみる.
すぐに山沿いの道になる.
”その先はどうなっているんだろう…”
と気になる.
少しばかり坂道を登ってみる.でもまだ先がずっとありそうなので,自重して途中から引き替えず・
少し高いところから眺める日の出はまた格別である(冒頭の写真)・
<山沿いの道>
▇朝日に光る波打ち際
先ほどの堤防に戻る.
堤防から大きな階段を下って砂浜に降り立つ.波打ち際まで近づいてみる.
波が砂浜に吸い込まれる際が朝日をあびてキラキラと光る.この微妙な美しさを何とかデジカメに収めたいのだが,どうも上手く撮れない.それこそ十数枚写した中で,ほんのちょっとだけそんな雰囲気が出ているのが下の写真である.
渚を歩いて,湘南の海と違うのに気がつく.
湘南の海辺は砂浜だが,ここの海辺は直径1センチメートル足らずの礫である.湘南の海では波が砂を巻き込むので波打ち際の海は透明ではないが,ここは巻き込む砂がないから,波打ち際でも海水は透明である.
”さすが! 綺麗なわけだ!”
<朝日に光る波打ち際>
▇散歩するオレの影
”そろそろ宿に戻ろう…”
ということで踵を返す.
目の前に,先ほど下った階段がある.
階段に私の影が写っている.
”やあ,オハヨウ! オレの分身さんよ!”
それにしても,オレの影,随分ちっちゃいなぁ~.
<巨大な階段に写るオレの影>
▇往路を戻る
時間が気になるので,そろそろ宿に戻ろうと思う.
道順を間違えないようにして,往路を忠実に辿って,宿へ向かう.
右手の丘の上に何件かのホテルが建っている.この丘の向こう側が先ほど歩いた給料になっているはずである.
先ほど,大分先まで歩いたなと思っていたが,意外とすぐに丸善に戻ってしまう.
”ちょっと戻るのが早すぎたかな…”
<往路を戻る>
▇もう一度同じ場所を散策する
丸善の玄関に入ろうとすると,入れ替わるようにSTさんが出てくる.
「どこか,散歩しましたか…?」
と私に話しかける.
「じゃあ~,もう一度,一緒にお散歩しましょう…」
ということで,先ほどと〃道を辿って,また海岸まで散歩する.
さきほど朝日を眺めた場所まで戻る.
ちょうどそのとき,浜辺から階段を登ってきた数人のわかもととバッタリ出会う.先ほど遠くの渚で話をしていた人達である.
「近くにお住まいですか,高校生?」
「いえ,大学生です.伊勢神宮をお参りに来ました…」
話をしてみると,率直で気持ちの良い青年である.
彼らは山梨県にある某公立大学の学生さんとのこと.
「ああ,某公立大学ですか.私の知人が教授をしていましたよ.もう定年で退職しましたが…」
「もう退職されたんですか…残念.(現職の先生なら)先生のお話を伺いたかったんですが…」
学生さんと,話をしながら山道を登る.
学生さん達は,坂道を登り切った高いところから左に更に昇ったところのホテルに宿泊しているとのこと.
「この道を下ると海に出られますか…」
と学生さんに聞く.もし海に出られるんだったら,海岸沿いに帰っても良いなと思う.
すぐ先で海に出られつとのことなので,学生さんとお別れした後,峠を越えて反対側に降りてみる.
<峠を越えて反対側の海に出る>
▇海藻の作業場を見物
なるほど,ほんの2~3分歩くと海に出る.
でも,あいにく地図を持っていないので,周囲を見回しただけでは,丸善までどんな道順で戻ったら良いのかがはっきりしない.
「今来た道を戻りましょう…」
ということにする.
峠道を登ってから下る.そして,先ほどの階段脇まで戻る.
フト脇を見ると,作業小屋がある.中年の男性が何か作業をしている.
「…スミマセン,ちょっと覗かせて下さい…」
海藻の山をクレーンで持ち上げて,脇にある水槽の中に入れようとしている.
海藻の名前を教えて貰ったが,全く頭に入らずすぐに忘れてしまう.
作業工程などを簡単に説明してもらう.
でも,作業の邪魔になってはいけないので,適当なところでお礼を言って立ち去る.
<海藻の作業場>
<朝食>
▇朝食が始まる
7時25分頃,丸善に戻る.
7時30分から朝食である.食堂は玄関脇である.もう何人かが食堂前で列を作っている.私たちも部屋に戻らずにそのまま列に加わる.
朝食はバイキング方式である.
長い列は遅々として進まない.でも,一同至って静かである.そして行儀良く列を作り焦らない.
海外だったら大声でお喋りする人が多くて騒々しいし,せっかちが多い.それに反して,日本人は至って静かである.こんなシーンを見ても,
「オレ,日本人で良かったな…」
とつくづく思う.
<朝食はバイキング>
▇私の朝食
私の朝食は下の写真の通りである.
メニューが沢山あるので,どれもこれも食べたくなるが,そこはグッと押さえて,カロリーを取り過ぎないように注意する.
朝からかに汁と魚の煮物のサービスがある.
<私の朝食>
▇一旦部屋へ
30分ほどで朝食を終える.
朝食後,一旦,部屋に戻る.
暗い内に寝床から抜け出したまま,外を歩き回っていたので,身辺が乱雑なままである.寝具を適当に隅に追いやって,その辺りに力って居る私物をリュックに収める.
洗面とトイレを済ませて,出発準備完了.
8時30分,玄関前集合である.
少し早めの8時20分にチェックアウトする.
すでに玄関前には専用車が2台停車中である.昨日と同じバス,同じ場所に座る.
(つづく)
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(執筆中)
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