<遊覧船の旅>
ノルウェー紀行;第10日目;オスロ観光(6);エビに釣られて遊覧船
(アルパインツアー)
2013年8月19日(月)〜8月30日(金)
※お断り
甲州道中の旅に参加された方へ…
2013年11月16日(土)〜18日(月)に実施した甲州道中の記事は,資料整理が完了してから順次このブログに掲載します.
第10日目;2013年8月28日(水)(つづき) 晴
<ルート地図>
※実際に私たちが観光したルートとは多少異なるかもしれない.
<遊覧船の名はクリスチーナ>
■遊覧船コースの概要
船着場付近の商店街でコーヒーやウインドウショッピングをしていた私たちは,そろそろ良い時間になったので,船着場へ向かうことにする.
私たちが申し込んだ遊覧船が,どの船着場から出港するかが良く分からなくて,少々戸惑ったが,18時20分頃,無事,船着場に到着する.
私たちがこれから楽しむ遊覧船旅の内容はほぼ次のパンフレットの通りである(そのものズバリのものは手許にないので,類似のものを掲載する).
<船旅の案内書>
■格好いい帆船
船着場には,姿形の良い帆船が1艘停まっている.
まだ時間が早いのか,船着場には私たち以外,誰も居ない.
“アリャ〜っ! 船着場を間違えたかな”
と少々不安になる.
でも,出港時間の18時30分になると,急に観光客が集まってくる.瞬く間に100人ほどの行列ができる.さまざまな国から観光客が来ているらしく,話している言葉や服装も色とりどりである.ただ,日本人は私たちだけのようである.
<姿,形の良い船>
■船の名はクリスチーナ
18時27分に乗船開始.
私たちは全員の乗船券を持っているKSさんの後にキンギョのウンコで続く.
乗船口近くで,船腹に張られている看板を見ると,この船の名前はクリスチーナ.女性の名前である.
昔,昔,…英語を習い始めた頃,船は女性扱いなので代名詞は“she”だと教えられが,何とも珍妙だなというのが第一印象だった.日本は“ナントカ丸”なのに…
でも,そんなことどうでも良いが,このクリスチーナの看板,何ともみすぼらしくなっている.
“大分,老けた船なんだな…”
と余計なことを連想する.
私たちは,列の前方だったので,場所取りはどこでも可能である.でも,どこの場所が良いのかサッパリ分からないので,取りあえずは左舷前方で一番景色が良さそうなところに並んで腰掛ける.
船は観光客で直ぐに一杯になる.
<船の名はクリスチーナ>
■素っ気ない乗船券
席を取って落ち着いた所で,KSさんから乗船券を見せて貰う.下の写真は5人分の乗船券である.まるでスーパーの領収書のような素っ気ない乗船券である.
5人纏めて1,679クローネ(約32,000円)である.1人約6,400円.この値段,高いか安いか判断が付かないが,エビ食べ放題の夕食が付いているというので,まあ妥当な金額だと思う.
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<5人分の乗船券;何とも素っ気ない>
■船の甲板は観光客で一杯
船の形は帆船だが,勿論,この船は風で動くわけではない.ジーゼルエンジンかどうかは知らないが,とにかく動力船である.
沢山の観光客が,船の甲板のあちこちに席を構える.微風だが冷たい風が海を渡って吹き付ける.結構寒い.
<船の甲板で寛ぐ観光客>
<船上のディナー>
■まずはビールで乾杯
19時09分,定刻より少々遅れて,私たちを乗せた観光船が出航する.
早速,KSさんの先導で,まずはビールで乾杯である.平素,アルコール類は,決して自分から進んでは飲まない私だが,今日は何といってもノルウェーの旅の最終日である.そうと決まったら下戸の私だって,中ジョッキ1杯ぐらいのビールなら,まあ,お付き合いしても良かろう…ということで,
“乾杯!”.
でも,一口飲んだ直後は,腹の中から冷え込んでしまう.寒くて堪らないので,船に備え付けの毛布を借りて,背中から羽織る.
<ビールで乾杯>
■大量のエビを堪能する
やがて食べ放題のエビが提供される.
甲板から階段を下りて船室に入ると,大きなテーブルが数台置かれている.その上にゆでたエビを大量に盛り合わせた入れ物が並んでいる.ここから好きなだけエビを取り分けて,勝手に食べるという仕組みである.もちろん主食はパンである.
新鮮なエビは実に美味しい…が,自分の胃腸と相談しながら食べないと,腹をこわさないかと心配になる.それでも美味しいエビに釣られて,正にタイ状態である.とにかく,食い気に負けて,エビをたらふく平らげる.それも,1年分ぐらい“たらふく”食べてしまう.
<エビは食べ放題>
<船上からの風景>
■立派な協会
エビを食べながら,辺りの風景を眺める.
私には土地勘がないので,一体,何を見ているのか正確には分からないが,出港してすぐに進行方向左手に大きなお城が見えている.地図で確かめると,AKERSHUS FORTRES & CASTLEと書いてある.
この大きな建物,城には違いないが,どんな経緯がある城かは私には全く分からない.
<素晴らしい城が見える>
■小さな島
続いて小さな島の付近を通る.綺麗な建物が並んでいる.
また地図で確かめる.どうやらMUSEUM OF NODEDN ARTがあるところらしいが,定かではない.
ここから船は更に置きの方へと向かう.
<小さな島>
■寒々とした夕景
大量のエビを食べて,お腹が満腹になると,何となく退屈になる.私たちが乗っている船がどの辺りを航行しているのか分からないが,何時の間にか復路に入っているようである.
辺りは夕暮れ時になっている.対岸の民家の明かりが輝きを増している.
急に寒くなり始める.そして私はクルーズに少々飽きてくる.
<日が暮れ始める>
■やっとクルーズが終わる
観光船の旅も何時の間にか始まってから2時間以上経過している.
辺りはすっかり暗くなっている.終点の波止場の光がもうすぐそこに見えている.船旅に飽き始めた私は,
“早く船着場に着かないかな…”
と思っている.6,400円も支払っているのに…
22時05分,漸く船旅が終わり下船する.
観光船が出航したのが,19時09分.したがって,約3時間の船旅であった.
…ということは,1人の料金が6,400円だったので,
6,400円/3.0h=2,133.3円/時.
つまり,1時間当たり約2,150円ということは,日本の床屋より1時間当たりの単価は少しばかり安いということになる(もっとも,私は,サンデー毎日になってからは,ほとんどジャストカット1,000円の床屋にしか行かないが…).
床屋で居眠りをしながらユックリ散髪して貰うのも,とても心地がよい.一方,このクルーズもエビをたらふく食べながら,美しい夕景を楽しむのも心地がよい.さて,1円当たりの心地よさが大きいのは,床屋か,それともエビ付きのクルーズか.どっちだ!
“ウ〜ン?!…どっちだろう?”
またしても,私は下らないことを考える.まるで,
“キンギョとバケツと比較して,どっちが偉いんだ?”
という設問を突きつけられたようなものだ.どだい異質なものを無理矢理比較するなんて馬鹿げている…でも,こういう荒唐無稽なことを考えるのが,また,私には楽しいことだから困ったものだ.
私の体内のもう一人の私が,
“妙なことに,お前さんの乏しい脳みそを使うのは止めなさい…ただでさえ,お前さんの脳みそは加齢で腐りかけているんだよ.お前さんの脳みそは,最初から,所詮,B級の信州味噌しか入っていないんだから…”
“はい…お説の通りで…”
私は下らない比較論を止める.
<すっかり暗くなった>
<路面電車でホテルへ>
■路面電車に飛び乗る
沢山の観光客に混じって,ぞろぞろと下船する.
「さて,これからホテルまで,どうやって帰りましょうか…?」
まずは,少々遠いが歩いて帰ることも可能である.また,これまで何回か乗車した経験がある地下鉄でオスロ駅まで乗車するのも順当な手段である.
丁度そのとき,波止場前の広場にある路面電車の停留所に電車が停まっている.路線12番の電車である.オスロ駅を通る路線である.
私は咄嗟に,
「あれ,あの路面電車に乗りましょう…!」
と同行の皆様をけしかける.
“ウン”も“スン”もない.私は停留所に向けて猛ダッシュを始める.同行の皆さんも私を追いかける.トウネンニドトッテ60歳の私は,腐った脳みそでも,日ごろの塔ノ岳詣でが幸いして,ダントツで路面電車に飛び乗る.そして,後続の仲間に,
「早く…速く…」
とけしかける.
一同息を弾ませながら,22時10分,電車に飛び乗る.
飛び乗ってから,路面電車への乗車方法が分からない…が,後の祭り.
車内を見回しながら,
“アリャ…,一体,何処の駅で降りれば良いんだろう? ”
と車内に掲示されている路線図を見ながら思案する.
“どこの扉から降りるんだろうか…降りるとき合図するボタンでも有るんかな?”
と小声ながらワイワイ.
私たちの周りに居る乗客が,私たちの仕草を見てニコニコ笑っている.若い男性が,
「どこから来たの?」
と英語で話しかけてくる.
「日本からです…」
と答えると,親切に何処のホテルに泊まっているんだ…それならば何処何処で降りればいい…と,とても親切である.どうやら日本人に対して悪感情は持っておられないようである.
乗客の笑顔に見送られながら,22時20分頃,オスロ駅前の停留所で下車する.
■無事ホテルに戻る
オスロ駅前から,私たちが宿泊しているホテル「ラディソウブリュプラザ」の建物が見えている.もう迷う心配はない.
22時25分,無事,ホテルに戻る.
<オスロ最期の夜>
■まずはシャワー
ホテルの入口で解散.私は真っ直ぐ自分の部屋に戻る.昨夜に引きつづき,今夜も私一人で,勿体ないほど大きな部屋を使っている.日本のビジネスホテルの一人部屋の数倍もある大きな部屋である.
もう時間も遅いし,夜も更けているので,折角の大きな部屋を堪能する間もなく,とにかくシャワーを浴びる.
■帰国準備そして就寝
明日はいよいよ帰国である.
速く就寝したいが,明日の朝バタバタするのもイヤなので,パッキングの最終チェックを,少し念入りに行う.そして,明日は,直ぐにでも出発できるように配慮する.
23時丁度に就寝.
今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
9:00 ラディソウブリュプラザロビー集合
9:16 地下鉄オスロ駅(地下鉄乗車)
9:20 ナショナルシアター駅着
9:35 シティホール着(9:55まで見学)
9:58 船着場前
10:20 BYGDY行出航
10:36 BYGDY港着
10:40 コンチキ号博物館・プラム号博物館見学(11:25頃まで)
11:36 バス停BYGDOY発(路線バス・途中で1回乗換)
12:06 バス停ナショナルシアター着
12:15 レストランLUNSMENT着(13:05まで昼食)
13:28 王宮前着(14:00まで衛兵交替式見学)
14:38 国立ギャラリー着(14:45まで見学)
14:55 ナショナルシアター駅着(地下鉄)
15:02 地下鉄トーエン駅着
15:18 ムンク博物館(15:58まで見学)
16:00 解散
16:10 地下鉄トーエン駅発(地下鉄)
16:19 地下鉄ナショナルシアター駅着
16:40 手工芸美術館(16:55発)
17:18 シテイホール前着(付近でウインドウショッピングとコーヒー店)
18:27 観光船に乗船(22:05まで湾内クルーズ)
22:10 路面電車船着場前Aker brygge停留所発(路面電車)
22:20 路面電車オスロ中央駅前停留所着
22:25 ラディソウブリュプラザ着
(つづく)
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ノルウェー紀行;第10日目;オスロ観光(6);エビに釣られて遊覧船
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