<シルク小屋手前で見える滝>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第5日目(2);シルク小屋を目指して
(アルパインツアー)
2018年8月18(金)~27日(日)
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第5日目;2017年8月22日(火) (つづき) 晴れ
<ルート地図>
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■冬のガバルニー地図(スキー場)
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※街角の案内板から引用
<ガバルニーの市街地から登山口へ>
■事前研修
9時に00分,宿泊中のエー出るワイズホテル前に集合する.
現地ガイドのPBさんが地べたに25,000分の1の地形図を広げて,今日一日の行動予定を説明する.一同神妙な面持ちで,PBさんのお話を拝聴する.
今回の旅は事前に十分な資料が入手できなかったので,私もほとんど予備知識がないが,それほどきついコースではないだろうと予想している.
PBさんの説明が終わって,私たちは,9時06分,ホテル前から歩き出す.
何時ものように先頭はPBさん.その後を順不同で私たちが続く.そしてしんがりはツアーリーダーのHDさんである.私は例によって,HDさんのすぐ前.つまり一番後ろからノソノソと付いていく.
<PBⅲを囲んでミーティング>
■ウインドウショッピングしながら…
ホテルから南の方向に向かって舗装道路を歩く.進行方向左手には土産屋やレストランが建ち並ぶ.結構オシャレな店が並んでいる.
私たちは物見遊山をしているような気分で,緊張感なくウインドウショッピングをしながら,ノンビリと歩く.緩やかな上り勾配の舗装道路が続く.
<洒落たお店が建ち並ぶ>
■T字路を左折
9時18分,左手に分岐する道があるT字路に到着する.
T字路を左折して,少し道幅が狭い枝道に入る.この枝道はごく緩やかな下り坂が少しの間続く.道路の両側には相変わらず土産屋やレス釣らんが軒を連ねている.
雪国仕様なのか,ちょっと急傾斜の大きな屋根の家屋が多いようである.
<T磁路を左折してお店が建ち並ぶ枝道に入る.>
■ちょっと立ち寄ってみたい店がある
進行方向右手に洋品雑貨店がある.格好が良い帽子が沢山並んでいる.
”魅せに立ち寄って,スペインに来た記念にちょっとした小物を買いたいなぁ…”
と思うが,我慢,我慢.
ちょっと道草している間に,グループから少し遅れ気味になる.和私は慌てて歩行速度を上げる.
”こんなことをすると,余計にくたびれるぞ…”
と私の体内に巣喰っているもう一人の私が私に注意する.
”おまえさんの言うとおりだよ”
<ちょっとウインドウショッピング>
■駐馬場
9時12分頃,馬(ミュールかな)が沢山集っている場所を通過する.駐車場ならぬ駐馬場である.どうやら観光用の馬らしい.
”馬の背で揺られながらノンビリ散策も悪くないな…”
と連想する.
<沢山の馬が集まっている>
■前方に山が見える
駐馬場辺りから,朝日を浴びて光る峨々した山が見えている.どうやら私たちはあの山の右側の谷を遡るようである.
下の写真の前方左手に見えている白い家の先で,川の左岸沿いの道になる.
<前方に大きな山が見えている>
■橋を渡る
すぐに川の左岸沿いの道になる.川幅はそれほど広くはないが,水量は豊富である.この川は今朝の散策で見た滝のような川の上流だが,表情がまるで違う.この辺りは流れが実に穏やかである.
9時18分,橋を渡って,川の右岸沿いの道を上流に向かって歩き続ける.
ガバルニーの市街地は,この橋で終わりになり,その先は牧場が続く.
<橋を渡る>
■川沿いの道が続く
暫くの間,川の右岸沿いの道をノンビリと遡り続ける.牧歌的でノンビリした風景が連続する.私は列の最後尾で写真を撮りながらの道草を楽しむ.たちまちの内に,一行から置いて行かれる.
でも,何時もの塔ノ岳歩きに比較すれば,全体にノンビリペースなので,いつでも追いつけると思っている.だから,少しぐらい間が空いても,特段に気にすることはない.それに私の後ろには頼りになるツアーリーダーのHDさんが居られる.
「すみません…また間が空いちゃって…」
私はHDさんに謝る.
<川の右岸沿いの道をノンビリ歩く>
<登山道に入る>
■登山道入口
9時30分,登山道入口に到着する.
「…ここから.いよいよ山道に入るよ…」
と現地ガイドのPBさんが,手ぬぐいでスキンヘッドの頭の汗をぬぐいながら言う.
ここで,ほんの1~2分立ち休憩を取りながら,山道に入る身支度を調える.
ここからは登り勾配の土道になる.
<ここで左折して山道に入る>
■ジグザグの山道
山道に入るとやや急な登り坂になる.暫くの間,岩礫混じりの山道がジグザグと続く.一同,ほぼ定速でリズミカルに登り続ける.
私は内心で,
”今回のチームは,足並みが揃っているな…”
と感心している.
<ジグザグの山道が続く>
■紫色の花がびっしり
登山道に面した斜面には紫色の小さな花がびっしりと咲いている.
花のことはさっぱり分からない私には,もちろん,花の名前など分かる筈もない.でも,本当に綺麗だなと思う.もちろん,この花をデジカメに収めるが,余り良く写っていない.その中でも花が少し写っているのが下の写真である.紫色の花が見えるだろうか.
<紫色の花>
<展望の登山道>
■視界が開ける
10時12分頃,標高1,630メートル地点で休憩を取る.
進行方向右手の視界が開ける.谷を挟んだ向こうには断崖の尖峰が連なっている.地図で確かめると,どうやら,モーガット山(Pic.Maurgat;標高2,102メートル)に連なる峰々のようである.
もちろん,ここでも足を止めて数枚の写真を撮る.また,一行から10メートルほど遅れてしまうが,最後尾を歩いていると,多少遅れても他の人に迷惑が掛からないので気楽である.
<視界が開ける>
■水飲み場は馬が優先
10時35分,水飲み場に到着する.
丁度そのとき,数頭の馬が私たちに追いつく.そのうちの一頭がいきなり方向を変えて水飲み場に頭を突っ込む.私は逃げる場を失って少々慌てる…が,馬の眼が可愛いので,半身になったままこの馬の写真を撮る.
狭い道を”そこのけ,そこのけ”で馬優先である.
<馬の集団が私たちを追い越していく>
■平原に出る
10時46分,見晴らしの良い高原に到着する.前方に岩山が連なっているのが見える.もちろん,ここでも数枚の写真を撮る.
たまたま写っている先頭の方のストックjの使い方がちょっと気になる…が,余計なことは言わないことにしよう.
<見晴らしの良い高原に出る>
■ブレッシュドローラン遠望
10時49分,見晴らしの良い牧場の一角で2度目の休憩を取る.標高は1,770メートルである.前方には三角錐のような山がいくつか並んでいる.
私はソソクサと前方に見えている山の形をノートに書き写す,そして,そのポンチ絵を現地ガイドのPBさんに見て貰いながら,前方の山の名前を書き込んで貰う.
PBさんは,
「…あの山かね.あれはタリオン(Talion;標高3,100メートル)だよ…」
と言いながら,私のノートに山の名前と標高を書き込む.
写真の一番右の尖峰がタリオンである.
前方の尾根を見ると,大きな裂け目が凹字型に見えている.私は気になって,PBさんに,
「あそこに,大きな裂け目がありますね.あそこを通過した人は居ますか…」
と伺う.
「…ああ,あそこ! 何言ってるんですか! もちろん通れますよ.明日私たちもあそこを通りますよ…」
と言いながら,和私のノートに,裂け目の名前”Breche Roland(ブレッシュドローラン)”を書き加える.
<メモ帳> <拡大写真;ブレッシュドローラン>
■木橋を渡る
休憩を終えて,再び歩き出す.
11時06分,小さな木橋を渡る.その先は灌木が生え茂る林の中を歩き続ける.
<木橋を渡る>
■作業小屋
11時08分,牧場の中の作業小屋の脇を通過する.西洋画でよく見かける風景である.
”こんなところで1週間ぐらい過ごしてみたいな…”
そんなことを連想しながら通過する.
<牧場の中の作業小屋>
<断崖と滝の展望を楽しむ>
■奇怪な断崖下の道
11時12分頃,断崖沿いの道に入る.北アルプスの下廊下を連想させるような道である.ただ,道幅は広いし,足下の崖も特に危険を感じるほどでもない.
深く落ち込む谷底には川が流れているようだが,川は繁茂する樹木に遮られて,登山道からは見えない.
<断崖沿いの道を行く>
■オーバーハング
11時19分頃,物凄いオーバーハング岩の下を通過する.これだけ凄いオーバーハングだと,さすがにその下を通過するときは,ちょっとした恐怖感に襲われる.
”自然って…凄いな”
<オーバーハングの道を行く>
■間近に迫る尖峰
11時28分,相変わらず崖を高巻きする登山道が続く.谷の対岸が近くに迫ってくる.帯状に堆積し岩壁が目の前に迫ってくる.どこかグランドキャニョンに似た感じがする.
11時48分,標高1,670メートル地点で,狭い道幅のトラバ0巣道で,9分間,休憩を取る.
11時57分,休憩を終えてまた歩き出す.
<険しい岩のトラバース道を行く>
■落差の大きな滝
小さな谷を越えて,12時08分,前方に滝が見える場所を通過する.水量はそれほど多くはないが.落差が大きい滝である.
最後部に付いて歩くメリットで,立ち止まってゆっくりと滝の写真を撮る(冒頭の写真).
<落差の大きな滝が見える>
■眼下に小屋が見える
12時11分,眼下にシルク小屋が見え始める.
ちょっと急でジグザグの坂道を下れば,もうjすぐシルク小屋である.私たちは小屋の周辺で少し遅めの昼食を摂ることになっている.
<眼下にシルク小屋が見える>
(つづく)
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(執筆中)
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
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