<のどかな牧場の中を歩く>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第3日目(2);ピオーザルティギュエ湖から登山開始
(アルパインツアー)
2017年6月18(金)~27日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e1c33633a19ab2bc2c2eb699df5c1d8c
第2日目;2017年8月20日(日)
<ルート地図>
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<ピオーザルティギュエ湖から歩き出す>
■まずはレクチュア
専用車に乗ってサビニャニーゴのホテルヴィラバージニアを出発した私たちは,国境を越えて,10時32分,フランス側のピオーザルティギュエ湖駐車場に到着する.
専用車から下車する.
ツアーリーダーのHDさんから,各自自主的にウォームアップストレッチをするように指示がある.
今日からトレッキング中は,現地ガイドのフィリップブランシェットさん(以下FBさんと略す)のお世話になる予定である.FBさんの説明は英語.ときどき要点だけをHDさんが日本語に翻訳する.私はブロークン英語ながら,何とかFBさんと意思疎通ができるので,トレッキングの途中で色々と教えていただく.
まずは,湖の脇に立っている案内板の前に集合する.
案内板にはアユー湖(Lac'd Ayous)までトレッキングルートの地図が画いてある.FBさんは,この地図を指さしながら,今日,私たちが登るルートのレクチュアを受ける.
私たちはこれから1泊2日で,ここからアユー湖までの周回コースを時計回りで往復する予定である.
<案内板の前でFB参の説明を受ける>
■雲一つない快晴だ
10時53分,いよいよピオーザルティギュエ湖畔(標高1,415メートル)から歩き出す.先頭はもちろんFBさん.私は例によってモタモタで,列の一番後ろ.私の後ろにツアーリーダーのHDさんである.負け惜しみではないが,列の一番後ろだと,気ままに写真が撮れるので,なかなか好都合である.
今日は雲一つない快晴である.
私たちはこれからピックヂュミディトツソオ(Pic du Midi d'Osso;標高2864メートル)を眺めながら.南南西の方向へ向かう.
周囲は牧場である.道幅が広い砂利道が続く.暫くの間は,ピオーザルティギュエ湖畔沿いの道が続く.
<歩き始めはピオーザルティギュエ湖畔沿いの砂利道である>
■林の中の散策路
ピオーザルティギュエ湖畔を過ぎると美しい林の中の道になる.植物に疎い私には職制のことは全く分からないが.雑木林のようである.
今日は快晴.日差しが強いので,木陰のある林の中は有難い.ごく緩やかな上り坂が続く.
11時33分,ゲート(標高約1,580メートル)を通過する.
<湖畔を過ぎると緩林の中のゆるやかな上り坂になる>
<往路に入る>
■分岐点で休憩
ゲートを通過してから2分ほど歩いて,11時35分,Y字の分岐点に到着する.前方にはのどかな牧場が広がっている.牧場の中央に小川が流れている.手元の地図には川の名前は記載されていないので,川の名称は不明である.
Y字の分岐点を左に進むと,すぐに橋がある(下の写真).私たちは,往路ではY字分岐の左側に曲がって,この小さな橋を渡っていくことになる.
私たちは,橋の手前で給水休憩を取る.
すべてに慎重なツアーリーダーのHDさんが,
「…お水を飲んでください…」
と注意を促す.
<分岐点で給水休憩>
■橋を渡る
給水休憩を終えて,11時40分に再び歩き出す.
すぐに小さな橋を渡って,川の右岸を遡る.先頭のFBさんは大きな日傘を差している.
暫くの間,牧場の中の平らな道を歩き続ける(冒頭の写真).
<橋を渡って牧場の中を歩く>
<これからが山道>
■岩礫が転がる上り坂
11時57分,川沿いの水平道が終わる.ここからは巨石がゴロゴロと転がる上り坂になる.急に山道らしくなる.前方には奇怪な形をした岩山が見えている.
坂道に差し掛かると,グループが次第にばらけ始める.
私は相変わらずグループの後ろにくっついて歩いている.今回のツアーは先頭の人がゆっくりしたペースで歩いてくれるので,後ろからついて行く私は有難いなと思っている.
<次第に岩礫が転がる上り坂になる>
■標高約1,700メートル地点で休憩
12時27分,標高1,700メートル地点で2回目の休憩を取る.
私は方位磁石を出して,ピックヂュミディトツソオの山頂を頼りにして,手持ちの地図で現在地確認をする.そして,FBさんに,地図を示しながら,
「…現在地はここで間違いないですか…」
と確認する.
FBさんは,「どれ,どれ…」というような顔つきで,私が示した場所を確認する.
「…うん,一寸ずれているな…」
と言いながら,5ミリメートルほど離れたところを指す.
ついでに,手持ちの高度計で読み取った高度と,FBさんの高度計付時計の高度とを照合する.
ツアーリーダーのHDさんが,
「休憩の間に,食べ物を少しずつ食べるようにしてください」
と注意する.
<標高1,700メートル地点で休憩>
■大きなチーズ
FBさんが,どこで仕入れたのか,大きなチーズの塊を取り出す.そしてナイフを使って器用にスライスルする.
「…ハイ,どうぞ…」
と英語で言いながら,スライスしたチーズを全員に配る.
FBさんの見事なナイフさばきに,私は,
「…ハ,ハァン…FBさんは,毎日,自宅でチーズ削りをやらされているな…」
と勝手に想像する.
本場のチーズだけあって実に美味である.
<FBさんがチースを振る舞う>
■橋を渡って左岸へ
休憩を終えて,12時35分,歩行開始.
ジグザグの坂道を登り続ける.勾配はそれほどきつくはないが,結構長い上り坂である.相変わらず周囲は牧草地帯である.
12時40分,橋を渡って川の左岸沿いの上り坂に差し掛かる.
前方には奇っ怪な岩山と稜線が見えている.あの辺りが峠だな.
<橋を渡って左岸へ>
<のんびり昼食>
■ピクデュミディッドッソオを眺めながら休憩
ジグザグの登り道が連続する.
12時47分,ピクデュミディッドッソオが真正面に見える場所に到着する.標高1,740メートルである.ここで景色を眺めながら昼食となる.
私は,ここでもまた磁石を取り出して,地図上で現在地確認をする.そして,またFBさんにチェックして貰う.今回もまた5ミリほどの誤差が生じる.ずれる方向は先ほどと同じである.
私は,ずれる原因は地図上の北と磁北線の角度の差(偏角)だろうと推定する.ずれの具合から多分偏角は7度ぐらいかなと思うが,念のためにFBさんに,
「この辺りの偏角は7度ぐらいですか…?」
と伺ってみる.たどたどちい英語で…
「いや,7度はないと思うよ…」
と言いながらFBさんは,なにやら多機能時計をいじくってから,
「この辺りの偏角は4度です…」
と教えてくれる.
<ピクデュミディッドッソオを見上げながら休憩>
■ランチボックスを広げる
休憩を取りながら,ここで昼食.
朝頂戴したランチボックスを開ける.敢えて写真は撮らなかったが,紙袋の中にサンドイッチ,マフィン,チョコレート,菓子類,オレンジなどが放り込んである.とても量が多いので,全部は食べられない.
”やっぱり,屋外食にはオニギリが最高だなあ…”
と胸の内で思いながら昼食を摂る.
もちろん,ここでもFBさんからスライスしたチーズを頂戴する.
<FBさんからチーズを頂戴する>
(つづく)
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(執筆中)
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5112bb15f11338411dd77a26b2c1d70a
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