<スペインとフランスの国境にて>
ピレネー山小屋縦走トレッキング;第3日目(1);専用車でピオーザルティギュエ湖へ
(アルパインツアー)
2017年6月18(金)~27日(日)
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第2日目;2017年8月20日(日)
<ルート地図>
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<朝食はバイキング>
■薄暗い朝
昨夜は,飛行機が大幅に遅延したために,ホテル到着が遅くなり,夕食が終わったときには,すでに今日になっていた.
夕食後,入浴を手っ取り早く済ませ,今日から始まるトレッキングの準備をしてすぐに就寝した.どうせ時差が7時間もあるので,体的には今日も明日もない.幸いなことに時差に無関係にまあまあよく眠れた.
7時にモーニングコールがある.今,スペインは夏時間である.もう7時だというのに外はまだ暗い.
部屋の窓を開けて外気を部屋に呼び込む.冷涼で心地よい朝の空気が室内に流れ込む.天気はどうやら良さそうである.
8時から朝食である.
7時50分,少々早いかなと思ったが,1階(正確にはグランドフロア)のロビーへ向かう.ロビーにはもうほぼ全員が揃っている.皆さん元気なようである.
<ロビー集合>
■席に着く
8時丁度に,レストランに入る.私たちの席は長い机に対面式に座る.こんなとき,いつもモタモタする私は,一番入口に近いところに座る.
まあ,ざっと下の写真のような感じである.テーブルには真っ白なテーブルクロスが掛かっている.なかなかオシャレな雰囲気である.
”さて,今朝は何を食べようかな…”
<私たちのテーブル>
■私が選んだ食事
食材を一通り見て回る.ヨーロッパにしては,結構色々なネーベンが並んでいる.
結局,私が選んだのは下の写真のようなメニューである.野菜が全くないが,もともと並んでいる食材の中には野菜は全くないからやむを得ない.
”さて,栄養のバランスは…? 全部で何カロリー…?”
そんなスベッタコロンダはどうでも良い.とにかく美味しく食べられればそれで良い.この流儀で,ずっとやってきたがそれでもこうして元気で旅ができるんだから…
私はこんなくだらないことを頭の片隅で考えながら,何を食べようかなと迷う.
パンは結構私の好みに合っている.以前,東欧のどこかの国で堅くて茶色のパンに戸惑ったことを思わず連想する.
果物はそこそこ色々とあるので助かる.
30分ほど掛けて,朝食を頂戴する.もちろん仕上げはコーヒーである.
<私の朝食>
<ちょっとホテルを見物>
■オシャレな階段
朝食を終えて,一旦,部屋に戻る.
出発前に,専用車に預けておく荷物と,1泊2日のトレッキングに持参する荷物の仕分けをもう一度確認する.
集合時間の10分前,8時50分頃,荷物を持って1階ロビーに降りる.ついでに,昨夜は真っ暗で見えなかった館内の様子を写真に収める.
まずは素敵な階段.木製でシックである.階段踊り場の窓もなかなかのデザインである.
<階段>
■素敵な玄関
ロビーから玄関を望む.
木製の扉がなかなか素晴らしい.玄関の大きな填め込みガラスを通して街が見えている.昨日は深夜に到着したので,これが初めての市街地見物である.
<玄関>
■ホテルの外観
ホテルから外へ出てみる,冷涼な空気が気持ちを引き締める.
ホテルの外観は,下の写真の通りである.小さいホテルだが,素晴らしい外観である.大規模なシティホテルでは味わえないしゃれた外観である.
<ホテルの外観>
<ビオーザルティギュエ湖へ向けて発車>
■内部がサロン風の専用車
9時35分,ホテル前に停車中の専用車に乗車.すぐに発車する.
今日からの専用車は,昨日の専用車に比較してやや小振りのようである.ただ,車内は通常の2人掛け座席の他に,机を挟んで4人がサロン風に腰掛けられる席が左右に付いている.なかなかしゃれたデザインの車である.この車は一見して,日本製ではないなという雰囲気が感じられる.椅子の下は木目がきれいな床になっている.
また,例によって,一番最後に乗車した私は,空いている中央付近の座席に座る.ただ,私たちの人数が少ないので,全員が2人分の座席を1人で専用できるのが有難い.
専用車に乗車する間際に,ドライバーに今日の走行距離はどこくらいかをブローぷんイングリッシュを使って訪ねる.
「う~ん…そうですね.大体55キロメートルぐらいかな…」
と運転手が答える.
<新しい専用車>
■専用車の車窓から…
私が座った席から専用車の前側を見ると,下の写真の通りである.この写真からも分かるように客席の天井が高くて,圧迫感がないのが何よりである.
これから私たちは,スペインから国境を越えてフランスに入る予定である.スペインもフランスもEUで統合されているので,国境での検問などないことは百も承知している,でも国境ってどんな具合になっているんだろう…と,興味津々である.
私たちを乗せた専用車は,国道250号線に沿って,北へ,北へと走り続ける.
<専用車の内部>
■凄い岩山
9時34分,車窓から凄い岩山が見えている.ロッククライマーの目には垂涎の的のように見えるだろう.私は上高地から奥に入ったところにある屏風岩によく似ているなと思いながら,この岩山の写真を撮る.
”今,一体,どの当たりを走っているんだろう…”
私は手元の地図を眺めながら,現在地を確かめようとするが,手元の地図には等高線も山の名前も書かれていないので,イライラするほど歯がゆい.
”これまで走った時間から推定して,マア…多分,ビエスカス(Biescas)というところからそれほど遠くないところを走っているんだろう…”
と勝手に想像する.
すぐに長さ200メートルほどと思われるトンネルをくぐる.トンネルの側面や天井は掘りっぱなしのままである.とがった岩の角が壁面にゴツゴツち続いている.
<物凄い岩山>
<国境を越えてフランスへ>
■非常口の向こうに趣のある建物が建ち並ぶ
9時41分,進行方向右手の丘の上に大きな街が見える.しゃれた建物が建ち並んでいる.フォーミガル(Formigal)という街だろうか.
”良くわからないが,まあ,そういうことにしておこう…”
どこの街を通過しようが些細なことなので,気にする必要はないと言ってしまえばそれまで.でも,こういうことがいちいち気になる性分だから困ったものだ.
なお,下の写真の真ん中に,何か書いてあるのが写っているが,これは専用車のガラスに書かれているもので,青空に浮かんでいる字ではない.スペイン語なので何のことか良くわからないが.多分,スペルの音の響きから「非常口」と書いてあるに違いない.
<美しい集落>
■広々としたスキー場が見える
9時43分,車窓からスキー場が見える.青空のもと,なだらかで広大な丘陵が広がっている.
”明るい太陽hのもとで,リフト沿いにブラブラと歩いたら,さぞかし気分が良いだろうな…”
私はすぐに余計なことを連想する.
<なだらかな丘陵のスキー場>
■フランスとの国境;ポルタレット峠
曲がりくねった上り坂を登って,9時52分.ポルタレット峠(Portalet;標高1,794メートル)に到着する.ここはフランスとの国境である.国境と言っても検問所があるわけでもなく,目立つような目印も見当たらない(良く探せば何か目印があるかもしれないが…)
ここで展望休憩を取る.
ツアーリーダーのHDさんにお願いして,参加者1人ずつ記念写真を撮る(冒頭の写真).
前方には奇っ怪な形をした岩山が聳えている.辺りは荒涼とした丘陵地になっている.
写真を撮っている反対側は小さな集落になっている.国境の町である.
空気が乾燥しているために蒸し暑さはないが,直射日光が,結構,ジリジリと射すように照りつける.
<フランスとの国境;ポルタレット峠>
■のどかな牧場が広がる
休憩を終えて,10時04分,フランス側に向けて発車する.
ジグザグの下り坂が連続する.谷間に向かう斜面に民家が点在する.周囲は牧場のようである.まぶしいような青空である,
10時19分,手持ちの地図では場所が特定できないが,”…とある”場所で専用車が停車する.
ここで,現地ガイドのフィリップブランシェ(Phippe BLANCHE)さんが,専用車に乗り込んでくる.ここから先,一連のトレッキングが終わるまで,私たちはフィリップさんのお世話になることになっている(なお以後,現地ガイドのPBさんと表記する).
<山の斜面は牧場だ>
■ピオ-ザルディキュエ湖に到着
10時32分,私たちを乗せた専用車は,無事,ピオーザルティギュエ湖(Lac de Bious-Arcugues;標高1,415メートル)に到着する.
ここで専用車から下車する.
湖の近くの駐車場は.観光でここを訪れた人たちの自動車で混雑している.
<湖近くの駐車場>
■湖の畔で出発準備
専用車とはここでひとまずお別れである.
私たちは,これからアユー湖(Lac d'Ayuos;標高1,980メートル)まで登って,アユー湖の畔にあるアユー小屋(Refiuge Syous)に一泊する予定である.
明日は別ルートでピオーザルティギュエ湖まで戻って,専用車に拾って貰うことになっている.
とりあえずは,湖の畔でトレッキングの準備をする.
これから,いよいよピック・デユ・ミデイドッソオ展望トレッキング1日目が始まる.
<ピオーザルティギュエ湖>
(つづく)
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(執筆中)
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
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「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
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