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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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ノルウェー紀行;第5日目(トレッキング第3日目)(1);今日は休養日だ

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                              <朝のイェンデブー小屋近くの牧場>

 ノルウェー紀行;第5日目(トレッキング第3日目)(1);今日は休養日だ
           (アルパインツアー)

        2013年8月19日(月)〜8月30日(金)

第5日目;2013年8月22日(水) トレッキング第3日目 晴

<ルート地図>


※2種類の地図を合成したので正確ではない.あくまで概念図.

<プロフィールマップ>



<イェンデブー小屋の朝>

■身体がまだ本調子ではない
 昨夜は早々に就寝したが時差ボケのためか,加齢のためか,良く分からないが,とにかく,どうもよく眠れない.まずは12時頃,トイレに行く.平素は,一旦寝てしまえば,朝までトイレに行くことは滅多にないが,やっぱり体調がどこか本調子ではないのかも知れない.
 またウトウトとするが,今朝の2時頃,またトイレに行く.こんなに頻繁に目が覚めてしまうんじゃ,どうにもならないなと思いながら,ついでに乾燥室を覗く.昨夜の洗濯物がすっかり乾いているので,ついでに取り込んで持ち帰る.
 さらに4時頃,またまた目が覚めてしまう.その後は,また,睡っているような起きているような曖昧な状態のまま,6時を迎える.
 “もう睡眠ごっこはヤメタ!”
で起床する.そして,またまたトイレへ.ついでに,飲料水を水筒に入れて自室へ持ち帰る.
 同室のKBさんも,もう起床している.
 部屋の窓を開けると,冷涼で新鮮な空気が部屋の中に流れ込む.今日も上天気のようである.窓からはイェンデ湖と対岸の山稜が見えている.
 “素晴らしい眺めだな…”
 今日はトレッキング3日目.休養日である.昨日,一昨日のロングトレイル歩きで疲労した身体を休めるために,今日は終日,ここイェンデブー小屋に連泊,ゆっくり過ごすことになっている.ただ,希望者があれば,イェンデブー小屋近くにあるイェンデストゥンガ峰(標高1,516メートル)を約4時間掛けて往復するとのことである.

<部屋の窓から外を眺める> 

■今日登る山が見える
 朝食は8時過ぎからである.
 7時40分,朝食前に,小屋の周りを少し散策しようかと思って,外に出てみる.今日も天気は上々.雲一つない青空が上空に広がっている.振り返ると,今日,オプションで登る予定になているイェンデストゥンカ峰が良く見えている.
 “ありゃ〜っ…! 結構な岩山だな”
というのが,私の偽りのない第一印象である.
 “さて…,どうしよう? あのイェンデスなんとか山に登るのも良いが,湖畔をブラブラしながら一日を過ごすのも満更棄てたものじゃないな…さて,どうしようかな?”
というのが私の率直な感想である.

<小屋(別棟)の向こうに今日登頂予定のイェンデストゥンガが見えている>

■バイキング方式の朝食
 8時10分から朝食である.
 例によって,昼食用にランチボックスも自分でこしらえなければならない…オプションツアーに参加するしないにかかわらずである.
 朝食は,例によって,バイキング方式である.朝食昼食両方の食材を選ばなければならないので,食材選びに時間がかかる.そのため,相変わらず大変な混雑である.
 山小屋とはいえ,素晴らしい食材が揃っているので,何の不満もない.ただ,パンは口の中でゴソゴソするので,私はランチのときにどうもうまく食べられない.そのため,ここのところ折角の手造りランチだけれども,パンだけはどうしても残してしまう.
 その反省もあって,今日のランチは,パンは少しにして,煎餅のような歯触りの板状の食べ物(名前が分からない)を少し多く持参することにする.その他に,ゆで卵,果物,野菜類を中心に,やや少なめのランチを準備する.
 さて,ランチの準備が終えてから,いよいよ朝食である.
 写真は朝食とランチを撮ったもの.奥に写っている左側のビニール袋が私のランチ.右奥に写っているビニール袋は,私の前の席に座っている方のランチである.
 手前の大皿と,オートミールのようなものが私の朝食である.野菜果物類が新鮮でとても美味しいので,食事が楽しくなる.
 朝食の仕上げは,コーヒーである.
 8時半頃,朝食を終える.

<バイキング方式の朝食;ついでにランチも自分で準備する>

■日向ぼっこに丁度良い天候だ
 朝食を終えて,8時30分頃,食堂を引き上げ,一旦,自室に戻る.そして,洗面とトイレを済ませる.どうやら,身体も大分こちらの時間に合ってきたらしく,通じも順調なようである.ただ,血圧は,まだ,少し高めのようである.しかし,まあ,総じて言えば体調は,まあ,まあ,良好と言えよう.
 オプションツアーに参加する人は,9時30分に山小屋の玄関前に集合することになっている.
 “さて,オプションツアーに参加するか,それともスケッチでもしながら湖畔でゴロゴロしていようか…どっちも良いな.さて,どうしよう?”
 正直なところ,内心では少々迷っている…さきほどツアーリーダーには,
 「私? 勿論,(オプションツアーに)参加しますよ」
と勢いよく返事をしたが…
 9時少し前に,もう一度,外に出てみる.快晴.気温16℃.日向ぼっこに丁度良い気温である.8月も下旬となると,いくら高緯度のノルウェーとはいえ白夜にはならない.でも,21時頃までは明るい.それならば,オプションツアーに参加した後でも,十分に日向ぼっこが楽しめるではないか.これで私の意思は固まった.絶対にオプションツアーに参加するぞと.

<いそいそとオプションツアーに>

■ノンビリ気分で歩き出す
 オプションツアーに参加する人は,9時30分,集合である.結局,全員が集合時間に顔を揃える.ツアーリーダーが,
 「今回は全員参加ですか…毎回,2〜3人は居残りますが,今回は居残りなしですね」
と言う.
 私たちは骨休み代わりの.オプションツアーなので軽いハイキングに参加するつもりである.装備も,ランチ,飲料水,雨具,懐中電灯,カメラ,地図程度しか持っていない.
 まずは,ツアーリーダーが音頭を取って,ストレッチを済ませる.
 9時33分,一同,いそいそと,ハイキングにご出発である.
 例によって先頭は現地ガイド,その後に若手ツアーリーダーのOGさん,OGさんは私たちの体力,力量を勘案しながら,適切な歩行速度を維持している.その後に例によって大多数の女性群が続く.さらにその後が少々ひねた男性群である.一番後ろがツアーリーダーのIBさんである.
 「今日のコースは,どんなところですか?」
とIBさんに伺う.
 「…さあ? 特に決まったコースはないようですが,多少の岩稜はあると思いますよ」
とハッキリしない.
 ここは特に決まったコースがあるわけではないので,どこを通るかは現地ガイドの裁量に任せているようである.
 私たちは,歩き出してから暫くの間,柔らかな朝日が当たる牧場の中を西へ向けて,ノンビリと歩き続ける.前方には氷河に削られたと思われるU字型の谷,ストラー谷が続いている.明日,私たちはこの谷を遡る予定である.

<朝日が優しい牧場の中をノンビリと歩く>

■長閑な牧場
 氷河で削られて出来たストラー谷は幅が広い.イェンデブー近くの谷間には牧場が広がっている.私たちは,牧場でノンビリと屯している牛を眺めながら,谷を遡る.
 川面に映る牛たちの姿と,向こうに見える峨々とした山脈との対比がいかにもノルウェーらしい.実に良い風景である.

<長閑な牧場の情景>

■川沿いの散策路
 牧場を過ぎると,川沿いの散策路になる.
 “この辺りで,一日中,ノンビリしていても良いなぁ…”
と思いながらも,歩き続ける.

<川沿いの散策路>

■橋を渡る
 10時08分,歩き出してから2本目の小さな橋を渡る.水が何とも綺麗な川である.端の途中で,思わず立ち止まって,川の写真を撮る.
 川の上流には,まるでピラミッドの様に尖った山が見えている.
 10時10分,川から少し離れたところで,5分間休憩を取る.

<清流に架かる橋を右岸に渡る>

■川から離れて次第に高度が増す
 2本目の橋を渡ってから,暫くの間,川沿いの雑木林の中を歩き続けるが,高度が高まるにつれて,登山道は川から離れる.
 12時25分,雑木林が途絶えて,次第に見晴が良くなる.そして,振り返ると眼下にイェンデ湖が見え始める.
 気温は暑くもなく寒くもない.実に心地よい.ただ,歩き進むにつれて,登り傾斜が次第に増していく.高度が増すにつれて,前方の三角形の山が良く見えるようになる.

<小川から離れて次第に高度を増す>

<素晴らしい眺望>

■ピクニック気分で休憩
 10時42分,見晴の良い台地に到着する.ここで展望を楽しみながら,10分余り休憩を取る.
 行く手前方にはゴツゴツとした山並み続いている.私たちは,ピクニック気分に浸りながら,思い思いの場所に座り込んで,飲食を楽しむ.

<ピクニック気分で休憩>

■マウントクックのような山
 休憩を取りながら進行方向右手前方を見ると,ニュージーランド南島に聳えるマウントクックのような尖鋒が聳えている.旅行社から支給された地図で確かめると,どうやらキルキャ山というらしい.実に優美な姿,形の山である.私は,
 “切り立った凄い山だな…オレには到底登れそうもない山だ…”
と馬鹿なことを考えている.勿論,こんな馬鹿なことを考えているとは,誰にも話さない.

<優美な姿のキルキャ山>

■眼下にイェンデ湖
 キルキャ山と反対側に眼を転じると,眼下にイェンデ湖とイェンデブー小屋が見えている.
 先ほど橋を渡った川が蛇行しながらイェンデ湖に流れ込んでいるのが良く見える.
 私たちは,美しい風景を堪能しながら,束の間の休憩を楽しむ.

<眼下にイェンデ湖とイェンデブー小屋が見える>
                                       (つづく)

「ノルウェー紀行」の前の記事
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「ノルウェー紀行」の索引
(編集中)

※記事の正確さは保証しません.


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