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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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グランドキャニオン谷底往復;第5日目(1);トレッキング3日目(1);キャンプ場からリバーレストハウスヘ

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                           <コロラド川を渡って,リムを目指す>

   グランドキャニオン谷底往復;第5日目(1);トレッキング3日目(1);
              キャンプ場からリバーレストハウスヘ
                 (アルパインツアー)
     2017年2月28日(火)~3月7日(火)
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 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/26ae39a5b0ff2b013da1ce1bbfdc1c50

第5日目;2017年3月4日(土) 

<ルート地図>

■トレッキングルート全体図(再掲)


■トレッキング3日目の概念図


■地図

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■プロフィールマップ

←クリック拡大
       
    [コースの概要と行動予定}
    谷底からブライトエンジェルトレイルヘッドまでの登りコースは,
        標高差      1,320メートル
        歩行距離          15キロメートル
   の難コースである.      
    谷底付近は,春を思わせる温暖な気候だが,リムに近付くにつれて,気温が
   下がり,泥濘道から,凍結した残雪の道を登ることになる.
    途中,インディアンガーデン(標高1,175メートル)で昼食を摂る予定である.

<テント撤収作業と朝食>

■真っ暗な朝
 絶えず聞こえてくる川の音と硬い寝袋,それに底冷えのする気温のために,殆ど良く眠れないまま朝を迎える.
 4時30分に起床する.
 身の回りの荷物を整理して,自分でリュックに入れて運ぶ物とミュールに運んでもらう物を整理する.
 つづいて,各自,自分が使ったテントを撤収して,荷造りをする.
 未だ夜が明けていない.
 現地ガイドのADMさんが朝食の準備をしている.

■朝食
 5時00分から朝食である.
 早朝の朝食なので至って簡素である.お湯を注げば完成するお粥類をソソクサと食べる.
 食べた後の食器類は,ADMさんとツアーリーダーのHDさんが後始末をしている.その間,私達は自分の荷物の整理を終える.

<朝食>

■出発準備
 ミュールに運んでもらう荷物などを,何人かの人達で手分けしてファントムランチの裏手にある荷物置き場まで運ぶ.私達のテント場からは,かなり距離があるので,往復するには結構な時間が掛かる.
 さらに,行動中の飲料水を汲みに,やっぱりファントムランチ付近の水場まで往復しなければならない.さらに,水が出ないトイレは,使用後,バケツ満杯の水を自分で流さなければならないので,荒れここレしている内に,出発前から少々草臥れた感じになる.
 6時20分頃,ようやく辺りが明るくなり始める.

<出発準備>

<谷底,さようなら>

■テント場から歩き出す
 7時12分,足掛け2日間にわたって使わせて貰ったテント場から,グランドキャニョンのリブを目指して歩き出す.
 ”もう,ここに来ることは一生ないな…”
と思いながら,辺りの風景を目に焼き付ける.
 先頭は例によって現地ガイドのADMさん.そして最後尾はツーリーダーのHDさんである.私は毎度のことながら一番後ろの位置で,写真を撮りながらの気儘旅を続けるつもりである.
 まずは3日間で馴染みになったブライトエンジェル川(Blight Angel Greek)の右岸沿いの道を川下に向かって歩く.

<テント場から歩き出す>

■野生のシカに出会う.
 歩き出して間もなく,道路の直ぐ近くに立って,こちらをジッと眺めている野生のシカが居るのに気が付く.
 ADMさんが,
 「…野生のシカは可愛いけれど,絶対に近付かないで下さい.万一,噛まれると悪い病気をうつされることがありますよ…」
と注意する.
 シカが立ち止まっている手前に「No Camping Pack Out Trash」と書かれた杭が立っている.「キャンプ禁止,ゴミ持ち帰れ」という意味だろうか.

<野生のシカ>

<コロラド川を渡る>

■吊り橋を渡る
 7時17分,コロラド川に架かる立派な吊り橋を渡る.2日前にリムから谷底へ降りたときに渡った吊り橋より上流に架かる橋である.私達は橋を渡って,コロラド川の左岸沿いの登山道の出発点に到着する.
 ブライトエンジェル川に比較して,本流のコロラド川はさすがに大きな川である.広い河原に豊かな水が滔々と流れている.

<コロラド川に架かる吊り橋>

■威風堂々のコロラド川
 吊り橋の上からコロラド川の写真を撮る.巨大な岩壁を噛むようにして滔々と流れている.ここが標高差1,400メートルもある谷底だとは到底思えない迫力のある風景である.

<吊り橋の上からコロラド川を望む>

<コロラド川左岸を遡る>

■川沿いの水平道
 橋を渡ると,暫くの間,コロラド川左岸沿いの平坦道が続く.小さなアップダウンを繰り返すが総じてなだらかな道である.
 私達は進行方向右手にコロラド川を眺めながら,ごくノンビリペースで歩き続ける.
 登山道はとても良く整備されている.

<コロラド川沿いの登山道>

■奇岩続々
 歩き進むにつれて,コロラド川から次第に離れていく.そして登山道の登り傾斜も幾分強まり,次第に川面より高い所を歩くようになる.
 7時31分,目の前に柱状節理状の岩石群が現れる.その先にコロラド川のかなり広い河原が広がっている.
 登山道も次第に山らしい雰囲気になりはじめる.

<柱状節理の岩石群>

■サボテンと川の展望
 7時48分,展望の良い所に到着する.眼下には滔々と流れるコロラド川の上流方面を望む,手前には元気の良いサボテンが生えている.
 ”ここを画いたら良い絵になるだろうな…”
と思いながらデジカメのシャッターを押す,
 ”せめて5分,いや,30秒でも良いから立ち止まれたら,この風景をサッサとスケッチするのに…”
 残念ながら,グループ行動では,30秒でも,勝手に立ち止まることは許されない.
 この風景を眺めながら,ここが1,400メートルも標高差のある谷底の風景だろうかと疑いたくなる.


<コロラド川を見下ろす>

■断崖のトラバース道
 登山道を歩き進むにつれて,何時の間にか,コロラド川より随分と高い断崖を高巻きする道路になる.
 列の後ろからノソノソ歩いていると,先頭の数名が高巻き道を歩いているのが良く見える.何となく北アルプスの下廊下を連想させる風景である.
 ”ここも絵になるな…”
 私はすぐに絵になるかどうかを連想してしまう.

<高巻きのトラバース道>

<リバーレストハウス>

■リバーレストハウスに到着
 7時58分,リバーレストハウス(River Resthouse;標高789メートル)に到着する.ここで本日最初の休憩を取る.レストハウスの写真を撮ろうと思うが,引きが狭くて,私のオンボロカメラでは,玄関の入口しか撮れない.
 こんな写真でも,全く写真がないよりはマシだろうということで撮っておこう.

<リバーレストハウスの入口>

■注意書きの杭
 小屋の直ぐ側に注意書きの杭が立っている.
 この杭によると,ここの地名は"MAE CREEK BEACH"というらしい.
 注意書きには,「キャンプ禁止.標高2,400フィート,危険水流,水泳禁止,飲料水に不適(飲む前に浄化すること)」という趣旨のことが書いてある.  

<小屋の脇に立っている注意書き>

■レストハウス前でトイレ休憩
 レストハウス脇で,暫くの間,トイレ休憩を取る.HDさんが,
 「…乾燥しているので,給水をしてください…」
と注意する.
 トイレ休憩を終えて,8時05分,再び歩き出す.
 これまではコロラド川沿いの比較的平坦な道が続いていたが,これから本格的な登り坂になる筈である.

<立ち休憩を取る>
                                        (つづく)
つづきの記事
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(執筆中)

「グランドキャニョン谷底往復」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5af65f36dc434f32b7f18600720f25c7
「グランドキャニョン谷底往復」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c18667bacc5d6d7634fb6ebe265177b2

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.

 


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