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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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ノルウェー紀行;第1日目;東京(成田)からオスロへ

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                                          <オスロ駅付近>

   ノルウェー紀行;第1日目;東京(成田)からオスロへ
           (アルパインツアー)

2013年8月19日(月)〜8月30日(金)

第1日目;2013年8月19日(月) 晴・蒸し暑い

<ルート地図> 東京(成田)→オスロ


※再掲

<東京(成田)国際空港へ>

■早々と出掛ける
 とうとう出発日の当日となる.
 何時ものように4時頃起床する.8月も下旬になると,夜明けがすっかり遅くなり,なんとなく秋の気配が感じられる.
 毎度,海外旅行に出掛ける当日になると,正直なところ,出掛けるのが急に面倒臭くなり,イヤになる.
 “なんで,こんな七面倒くさそうな旅を申し込んでしまったんだろう…”
と半ば後悔する.正に気分はブルーである.
 もっとも,出掛ける前に,こんな気持ちになるのは,今回が初めてではない.海外旅行のときは,毎度のことなのだが…それにもかかわらず,旅行から無事帰ると,また,出掛けたくなるから不思議である.
 ところで,私は慌てるのが大嫌いである.これも毎度のことだが,指定された時間の30分〜1時間前には集合場所に到着して,集合場所近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら時間を過ごすのが,精神的に一番落ち着くようである.
 そんなわけで,こんな早い時間に家を出発したら,成田空港に着いてから時間を持て余すことは分かっているにもかかわらず,5時丁度に自宅を出発する.今回は12日間にわたる長旅なので,リュックの他にキャスター付きの大型バッグを引っ張っている,真っ暗な中を近くの湘南モノレールの駅に向かう,まだ寝静まっている住宅地の中をキャスターの音が「ごろ,ごろ,…」と反響する.記が引けるがやむを得ない.
 5時30分に大船駅に到着する.私は大船駅6時38分発成田エキスプレス9号に乗車する予定である.まだ,発車時間まで1時間も余裕がある.時間がありすぎるので,途方に暮れる.途方に暮れるのは,家を出るときから分かっているのに,それでも早く出掛けてしまうのが私の性(サガ)だから,これも仕方がない.
 “和食の食べ納めでもしておくか…”
ということで,駅近くの24時間営業の某チェーン店「M屋」で「焼き魚定食」を注文する.和食の専門店だけあって,さすがにご飯が美味しい.大満足である.ユックリ食事を終えてからも,まだ時間がある.
 “それでは…”
ということで,駅前のマクドナルドでコーヒーを飲みながら,ユッタリとした時間を過ごす.

■成田空港で両替
 成田エキスプレスは大船始発である.車内は冷房が良く利いていて少し寒い.大船を発車するときには,乗客は1車両にほんの5〜6人程度しか居なかったが,戸塚,武蔵小杉,?浜と停車する度に乗客が増えて,東京駅で満席となる.
 東京駅を過ぎると,次の停車駅は成田空港第2ビルである.千葉駅や成田駅には停車しないのが少々意外に感じるが,まあ,どっちでもいいことだ.
 途中,ビルの間から東京スカイツリーが見え隠れする.
 “そういえば,まだ東京スカイツリーには行っていないな…”
 やがて,列車は,商業ビルや住宅が,超過密で,ゴミゴミしたところを通過して,何となく長閑な感じのする郊外に出る.多分,千葉県に入ったんだろうなと思うが,千葉のどの辺りを走っているのか分からないうちに,列車は終点の成田空港駅に到着する.
 空港駅では例によって,パスポートの提示を求められる.ちょっと,緊張する.
 ”いよいよ旅路だな〜ぁ…!”
 田舎者の私は,空港のように喧噪なところでは落ち着かない.
 “そうだ! まずは円貨をノルウェークローネに両替しておかなければ…”
 成田駅改札口近くにある両替店には,これから両替をする人達の長蛇の列ができている.私は,出発ロビーにある両替店で両替をすることにして,ここはパス.
 エスカレーターを何回も乗り換えて出発ロビーにある両替店に向かう.ここも10人余りの行列ができているが窓口が3ヶ所あるので,進みが早い.
 “いくら両替しようかな?”
と迷っていると,今回の度でご一緒するTBさんが,目ざとく私を見付ける.
 「もう,何人かの皆さんが,集合場所に来ていますよ…」
とのこと.TBさんは山旅スクール5期生.私と同期の方で,塔ノ岳の常連でもある.
 “さて,いくら両替しようか?”
 私は少々迷うが,渡航先では極めて質素に過ごすつもりなので,ごく少額を両替する.為替レートは,
      1クローネ=18.16円
である.
 このレートが,円にとって有利なのか不利なのか,私には全く分からない.

■初顔合わせ
 私と同じように両替を済ませたTBさんと一緒に集合場所に向かう.
 集合場所には,もう参加者の内の何人かが集まっている.今回のツアーリーダーはIBさんとOGさん.IBさんには,2010年のローッキー山脈の旅のときにお世話になっている.OGさんとは初顔合わせ,アルパインツアー社の若手のホープである.
 今回の参加者は21人,内,男性6人,女性15人.ご多分に漏れず今回も圧倒的に女性群が多い.
 ツアーリーダーから種々の書類を渡される.その中にある参加者名簿を見ると,ご夫婦1組,それ以外は全員単身参加である.現住所の分布は以下の通りで,東京都と神奈川県が圧倒的に多いようである.
 参加者の年齢構成? 全く分からないが,顔ぶれを見ると60歳代が多いように見受けられる.でも,多分,私が最年長者だろうと思われる.
 東京都      8(人)
 神奈川県     6
 関東地方     3
 中部地方     1
 関西地方     2
 中国地方     1
 10時03分,出発ロビーの片隅で,初の顔合わせが始まる.
 ツアーリーダーのIBさんから,飛行機に搭乗するまでの手順と注意事項の説明がある.私は今回同行される皆さんの顔ぶれを眺めながら,
 “随分,モサが多いなあ〜…”
と,いささか恐れを感じる.
 “もし,皆さんに付いて行けなかったらどうしよう…良い年をして「靴4個」のツアーに参加するからこう言うことになるんだ”
と叱咤されそうである.
 叱咤されるのは良いとして,これがフラワーヒルの最後の旅になっては困るなという心配が心の中に過(よ)ぎる.

<成田空港集合>

<成田空港から出発>

■搭乗手続
 ぞろぞろと,ツアーリーダーの後にくっついて,スカンジナビア航空の窓口へ向かう.窓口は空いているので,ほとんど待たずに搭乗手続を済ませる.どうやら私の席は,通路側のようである.ラッキー.
 私は大型バッグだけを預けて,リュックとポーチだけを畿内に持ち込むことにする.ただ,万一,大型バッグが行方不明になっても,登山だけは続けられるように,軽登山靴を履いている.それにリュックの中には着替え1式,防寒具,雨具だけは入れておく.これだけあれば,例え大型バッグの到着が遅れても,まあ当面は,なんとか困らないだろうという算段である.

■出国手続とセキュリティチェック
 10時30分,出国手続を済ませる.
 もう,お盆付近の旅行ピーク時を過ぎている上に,午前中とあって,窓口は空いている.実にスムーズに出国手続とセキュリティチェックを終える.
 私たちは,これから成田11時40分発スカンジナビア航空SK984便で,デンマークのコペンハーゲン国際空港へ,ここでトランシットして,ノルウェーのオスロ国際空港に向かう予定である.
 搭乗開始時間まで,まだ,少々時間がある.搭乗口は37番ゲート.
 特段にすることもないので,ブラブラと搭乗口に向かう.途中,150円也のペットボトルの生茶を買って,搭乗口近くのベンチに座り込んむ.
 生茶を味わいながら,
 “日本茶とも,暫くお別れだな…”
としみじみ思う.

■成田を離陸
 11時丁度に搭乗開始.
 私の席は,36C.通路側の席である.実にラッキー.着席してから辺りを見回すと,飛行機はどうやら満席.私の席の近くには同行の皆さんが固まって座っている.
 私は飛行機の離陸,着陸の瞬間が怖いので大嫌いである.だから,席に着くとすぐに居眠りをすることにしている.寝ている間に,無事,離陸してくれることを望んでいる.でも,大抵はまだ寝込まないうちに離陸になってしまう.今回も,眠れないうちに,11時38分,成田空港を出発する.
 滑走路に入ってからも,飛行機は勢いよく加速できないようなので,離陸できないのではないかと心配になる.
 11時56分,ようやく離陸する.ヤレヤレ.

<機内の様子>

<退屈な機内>

■まずは機内食
 飛行機が高度を上げて水平飛行に入る頃になると,漸く,ホッとした気分になる.
 気がつくと,もう12時25分を廻っている.機内の気温が少し下がったらしく,何となく薄ら寒くなる.
 座席に付いているモニター画面の表示によると,現在,12時32分.飛行機はもう本州を横断して,佐渡島北方の日本海上を飛んでいる.飛行高度は8858メートル,対地速度は942キロメートル/時.外部気温はマイナス35℃.
 12時40分,どこからともなく料理の匂いが漂ってくる.どうやら昼食が始まるらしい.私の経験では食事後はトイレが混雑するので,今のうちにトイレに行っておこうと思う,こんなときに通路側の席に座っていると何かと便利である.
 12時53分,いよいよ昼食.
 数年前までは,座席のポケットに機内食のメニューが入っていて,それを見るのが楽しみだったが,何時の間にか,そんなメニューはお目に掛かれなくなった.しかも,
 “Beef or pork?”
などと聞かれることもなく,メニューはお仕着せ1種類.別に不満はないが少々寂しい.
 それに…
 私は酒類を嗜まないので,どうということもないが,酒類は食事のとき1回だけ無料だが,後は有料だという.何とも世知辛いことになったものだ.
 ところで私は,トマトジュースとコーヒーを所望する.
 13時45分,昼食が終わる.

<機内食(昼食)>

■けだるい機内
 食事後,何時もながら眠くなる.暫くの間,居眠り.ただゴーゴーというエンジンの連続音が少々気になる.
 暫くすると目が覚める.退屈なのでビデオを見るが,オランダ語や英語の映画ばかりで,日本語の映画はなさそうである(後になって1本だけ日本語のビデオがあったと聞く).
 15時21分,飛行機はシベリア上空を飛んでいる.モニター画面の左下にバイカル湖らしい湖が表示されている.飛行機は高度10,363メートル,対地速度820キロメートル/時で西へ向かって飛んでいる.
 15時30分,トイレに立つ.
 全ての窓のブラインドが閉められていて機内は薄暗くなっている.辺りを見回すと,ほとんどの人が居眠りをしている.私も雰囲気に釣られて,再び居眠りを始める.

■オニギリとコーヒー
 18時07分,鮭のオムスビとコーヒーが配られる.
 成田を出発してから,もう,かれこれ6時間半ほど経過している.退屈.でも,オニギリはとても美味しい.
 18時37分,飛行機はウラル山脈の北側を飛行中である.
 退屈な長い時間が続く.20時頃,また,ウトウトと居眠りをする.

■夕食
 21時16分,夕食が始まる.
 食事後,コーヒーとブラックティーを貰う.
 21時40分頃,夕食が終わる.ここで,時計の針をノルウェー標準時に合わせる.ノルウェー時間では,現在,14時40分である.
 以後,このブログではノルウェー標準時で標記することにする.

<機内食(夕食)>

<コペンハーゲン国際空港でトランシット>

■コペンハーゲン空港に着陸
 14時56分,飛行機がコペンハーゲンに到着する旨,アナウンスがある.つづいて,15時07分,飛行機が着陸態勢に入るとアナウンスがある.アナウンスは英語,オランダ語,日本語.
 15時37分,コペンハーゲン空港にランディング.
 15時46分,コペンハーゲン空港に到着.
 15時51分,ディセンバーグ.
 16時00分,セキュリティチェックと入国審査.どちらもそれほどの待ち時間もなく,スムーズに流れる.
 16時24分,B5ゲートに移動する.

<コペンハーゲンでトランシット>

■オスロ行飛行機に搭乗
 16時55分,オスロ行スカンジナビア航空SK462便17時10分発に登場する.私の席は14D.ここでも幸いなことに通路側の席である.
 飛行機は満席.私たち以外に日本人は登場していないようである.辺りからは日本を感じさせるものは全くなくなる.
 17時20分,出発.
 17時28分,コペンハーゲン空港を離陸する.

<無事オスロ空港に到着>

■簡単な機内サービス
 17時50分,飲み物のサービスがある.私はコーヒーを所望する.食事が出るかと思ったが,残念ながら食事はなし.

<機内サービスのコーヒー>

■オスロ空港到着
 18時05分,まもなくランディングのアナウンスがある.勿論,日本語のアナウンスはない.
 18時22分,無事,オスロ空港に到着する.
 18時32分,ディセンバーグ,
 18時40分,バゲージクレイム.入国審査はない.

<ラディソンブリュプラザ>

■現地ガイドの説明を聞きながら…
 19時20分,空港バス停に移動する.現地の日本人女性ガイドが案内役である.
 19時22分,専用車に乗車し,19時25分にオスロ空港を発車する.立派な大型バスである.2人分の席を1人で占領する.
 道すがら,女性ガイドがノルウェーの説明をしてくれる.
 「ノルウェーの面積は,39万平方メートルです.日本とほぼ同じ広さです.ただ人口は約500万人です.その内,57万人がオスロに住んでいます…オスロの7月の平均気温は21〜22℃.冬はマイナス2から3℃です.ノルウェーの主要産業は,石油,天然ガス,鮭.電力は豊富です…言語はノルウエー語です.「ありがとう」は,ノルウェー語では「タック」と言います…
 トイレは男性がHare,女性がDame,男はH,女はDと覚えれば良いでしょう.
 6月頃は夜中の11時頃でも新聞が読めるほど明るいです.でも冬は暗くて寒いです.雪はそれほど多くは降らないですが,ツルツルに凍り付きます.
 スカンジナビア半島は岩盤でできています.ダイナマイトは岩盤の処理には必需品です.の発明はノーベルですが,ノーベルでなくても,誰かがきっとダイナマイトを発明しただろうと言われています.ノーベル賞の中で平和賞だけはスエーデンではなくオスロで授賞式が行わます.ノルウェーはスエーデンの支配下にあったこともあって,両国の仲が悪かったので,ノーベルは両国の融和を願って平和賞だけはノルウェーで開くように遺言したとのことです.
 ノルウェーは高福祉の国です.学校は大学まで無料,病院もほとんどの治療費は無料です.年金は一生貰えます.いわゆる社会民主主義の国です.あらゆるところに政府のコントロールが及んでいます.でも,税金はとても高くて50パーセントは税金として持って行かれます.
 食事は本当に簡単です.そのため女性も職場に出やすいです.
 学制は小学校7年,中学3年,高校2年です.大学は入学試験はなく,中学・高校の内申書で選考します.希望の大学には入れないと浪人ということになります.浪人すると年令のポイントが上がるけれども,24才で打ち止めになります.
 住宅は,年令とともに小さな家に移ります…」
 ガイドの説明を伺っている間に,20時丁度,バスは紺屋の宿泊場所のラディソンブリュプラザ(Radisson Blu Plaza Hotel)に到着する.

<デラックスバスで移動>

■豪華な部屋
 ホテルロビーでチェックイン作業が終わるのを待つ.少々時間が掛かる.
 私が宛がわれた部屋は706号室.EMさんと同室である.
 ツアーリーダーから明日の行動予定などの説明を受ける.
 20時23分,ミーティングが終わって,部屋に入る.ダブルベッド2台が並ぶ豪華な部屋である.
 早々に風呂に入って,21時頃就寝する.

<ホテルロビーにて>
  
 
<ホテルの部屋>
                                      (つづく)
「ノルウェー紀行」の前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b16eb328fb9fccf7ca314acfe48fa5c6
「ノルウェー紀行」の次の記事
(編集中)
「ノルウェー紀行」の索引
(編集中)


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