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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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鎌倉散策:名残の田園都市大船と菅原通済の鎌倉山を廻る(2);(午後の部)

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                              <鎌倉山から江ノ島を望む>

 鎌倉散策:名残の田園都市大船と菅原通済の鎌倉山を廻る(2);(午後の部)
    (KGU『鎌倉学』受講生「鎌倉お散歩クラブ」)
            第3回自主ゼミ
        2017年1月31日(火) 晴;強風

前の記事(午前の部)
   ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0398882c933e90a0bc324049188c6a4c

<ルート地図>

■午後の部

←クリック拡大

<午後の見所>

■菅原通済と鎌倉山
 ウィキペデアで菅原通済を検索すると,「関東大震災における復興需要で頭角を現して実業界に躍り出た。江ノ島電鉄の経営に関わったのを機に江ノ島開発に着手、1930年に日本自動車道株式会社を設立し大船~江ノ島間に有料道路を建設し、深沢地域の丘陵に高級別荘地を開発し鎌倉山と名づけて分譲するなど積極的に活動。1933年には撮影所移転の候補地を探していた松竹の瀬戸四郎に大船の7万坪の空き地の購入を勧め、これが松竹大船撮影所となる。映画関係では他に国際映画社という小さな洋画輸入商社を手掛けた。」
(以上コピペ)という説明がある.
 これから,湘南モノレールに乗って,大船駅から湘南深沢駅まで移動する予定である.この湘南モノレールの線路は,菅原通済が作った大船から鎌倉山までの有料道路(今は無料)の道路の上を走っている.
 午後は,まず,菅原通済が残した道路の上をモノレールで移動することから始めよう.

■今回の散策コース
 今回は湘南モノレールの乗車体験をしてから,菅原通済のことを頭の片隅に置いて,鎌倉山のごく一部を散策しながら,展望を楽しむことにする.ただし,三貴園跡は時間の都合で廻らないことにする.
 大船~江ノ島間の有料道路は,大船方面から私の家に辿り着くには,どうしても通らなければならない道である.何時頃まで有料だったかは正確には覚えていないが,多分,10数年前までは,この道路を通る度に,50円の通行料金を支払っていた.この有料道路,道幅はまあまあ広かったが,道路の中央に1車線分だけガタガタな舗装がされているだけだった.
 午後は,まず大船から湘南深沢駅まで湘南モノレールで移動する.湘南深沢駅から笛田の谷戸を南へ向かう.萩郷住宅地入口から深沢教養センターの裏道を登って,鎌倉山ロータリー付近から裏道を通って,ローストビーフ鎌倉,鎌倉山碑,しのぶ塚を経由して深沢まで戻る予定である.

<湘南モノレール深沢駅から歩き出す>

■湘南深沢駅
 大船軒での昼食を終えて,13時52分,大船軒を出発する.往路を戻って,14時11分,湘南モノレール大船駅に到着する.
 大船駅14時15分発湘南江の島行のモノレールに乗車する.14時20分,大船駅から3っ目の湘南深沢駅に到着する.
 
<湘南モノレール大船駅>                       <湘南深沢駅に到着>

■亀山
 深沢の商店街を抜けて,藤沢鎌倉道路を横断する.東京靴流通センターと相鉄ローゼンの間の道に右折して入る.この道を南へ向かう.
 14時35分.右折してから最初の十字路を渡った右側に位置している亀山に到着する.昔は亀の甲羅に似た形をした小さな山だったというが,今は石垣が少し積まれているだけの台地になっている.台地の上には忠魂碑など石碑が設置されている.台地を挟んで道路と反対側は相鉄ローゼンの駐車場になっている.
 この小さな台地は到底山には見えないが,これでも地図にしっかり「亀山」という名前が掲載されている歴とした山である.なお,私が知る限りでは,この亀山が鎌倉で一番貧相な山のような気がする.
 10数段の階段を登って,一応,台地(つまり山頂)まで行ってみる.山頂には忠魂碑の他にいくつかの石塔が立っている.
 
<亀山>                                                                             <亀山山頂>

<鎌倉山の裏道を歩く>

■教養センターの裏道
 亀山の先,暫くの間,新興住宅地が続く.その先は曲がりくねった砂利道になり,進行方向右手には田畑が広がっている.長閑な田園地帯である.
 道なりに進むと大きな茅葺きの民家がある.民家の近くには農園の大きなビニールハウスや水田が広がっている.更に先に進むとちょっとした丘の上に小さなお社がある.このお社の由来などは,私が知る限りの文献資料では全く分からない.
 砂利道は萩郷団地入口で舗装道路に突き当たる.突き当たりには何台かの清涼飲料水の自販機が並んでいる.私達は自販機の前で数分の間立ち休憩を取る.
 ここから教養センターの裏手にある細い道に入る.やや急な登り坂である.進行方向右手には小高い木立が繁茂する山が迫っている.左手には住宅の垣根などがあり,狭い谷のような薄暗い登り坂が続く.坂道を先へ進むと左に大きくカーブして,坂の勾配が更にきつくなる.

■鎌倉山入口の駐車場からの眺望
 ゆっくりと坂道を登って,15時03分,鎌倉山の西端に位置している駐車場に到着する.
 ここは鎌倉山の尾根が一望できる景勝の場所である.午前中,強い風が吹いていたが,何時の間にか風が止んで,暖かくなっている.
 私達は展望を楽しみながら,2~3分の間,立ち休憩を取る.

<鎌倉山の端にある駐車場からの風景>

■路地歩きを楽しむ
 駐車場を抜けて,排水溝の蓋の上を歩く路地に入る.緑陰の心地よい散策路である.
 100メートルほど歩くと鎌倉山ロータリー近くの舗装道路に出る.
 ここから先はさくら通りの北側をほぼ並行に走っている裏通りである.私達は,ごくユックリペースで散策を楽しむ.

<鎌倉山の裏道>

■竹林を抜けて
 進行方向左手には大船方面の山々や住宅地が見下ろせる.
 15時08分頃,左手に大きな竹林がある登り坂に到着する.勾配は緩いけれどもちょっと長い登り坂である.
 私は一同に,
 「…ゆっくり歩きましょう…」
と声を掛ける.
 薄暗い竹林の脇を抜けて,15時15分,さくら通りの近くの三差路に突き当たる.三差路を左折するとローストビーフ鎌倉の前に出る道である.右折するとすぐにさくら通りに突き当たる.突き当たりのさくら通りからは江ノ島が良く見える筈である.
 どなたかが,
 「あつ,海だ…!」
と歓声を上げる.
 もう少し先のさくら通に行けば,素晴らしい海の展望が待っている.でも,この先にもっと展望の良いところがあるので,私としては,ここはパスするつもりだったが,皆さんは海の景色に吸い寄せられるようにさくら通に向かう.
 もちろん,反対する理由などないので,ちょっと寄り道して,江ノ島方面の眺望を楽しむことにする. 
 
<竹林のある小径>                               <さくら通りへ>

<眺望を楽しむ>

■江ノ島遠望
 15時16分,さくら通りに出る.
 あいにく薄雲が空一面に広がっているが,目の前に江ノ島が見えている.なかなかの眺望である.ただ,残念なことに相模湾沿いの海岸や伊豆箱根の山々は雲に遮られて全く見えない.
 私達は,ここで1分ほど風景を楽しんだ後,先ほどの三差路まで往路を戻る.

<江ノ島遠望>

■ローストビーフ鎌倉
 15時18分,ローストビーフ鎌倉の入口に到着する.今の私達のようにリュックを背負ったラフな格好では入れない高級店である.
 今回はお店の看板だけを見て,又の機会にということにして通過する.

<ローストビーフ鎌倉の入口>

■相模湾の眺望
 鎌倉山の尾根直下のトラバース道が続く.進行方向左手には某医療法人の瀟洒な御殿のような建物が建っている,反対側は七里ヶ浜から江ノ島方面の眺望が開けている.

<鎌倉山の高い所から七里ヶ浜を見下ろす> 

<閑静な高級住宅地>

■鎌倉山の碑
 尾根沿いの道は,ここからすぐ先に建っている民家に突き当たって終わりになる.突き当たりから数10段の階段を降りると,さくら通りである.さくら通を左折する.さくら通は絶え間なく走ってくる自動車に悩まされ余計な神経を使わなければならない.
 15時29分,鎌倉山碑が立っている休憩所に到着する.
 この休憩所からほんの100メートルほど先に行ったところに,有名な蕾亭がある.休憩所からも雷亭の門が見えている.
 この鎌倉山碑には鎌倉山の由来などが縷々と刻まれているが,長い文章で私には難解である.要するに,菅原通済が開発した鎌倉山住宅地に由来が書かれているんだろうとと勝手に想像する.
 私達は,休憩所のベンチに座って5分ほど休憩を取る.
 ちなみに.ここは夫婦池公園の入口でもある.この入口から急な階段を下ると,両側に沢山のアジサイが植えられていて,アジサイの名所になっている.

<鎌倉山碑>

■砂利道を経由してしのぶ塚へ
 15時35分,休憩を終えて,鎌倉山碑の前から歩き出す.
 相変わらすさくら通の裏道を歩く.ここからは砂利道である.砂利道に入ってすぐのところに鎌倉山もも公園がある.とても小さな公園である.私が知る鎌倉市内の公園の中では,ここが一番小さい公園である.
 その先は,道路の両側に鬱蒼とした森林が続いている.これらの森林もどなたかの家の敷地である.私達庶民には想像すらできない広大なお屋敷が並んでいる.ここは.軽井沢の別荘地を連想させるところである.
 この砂利道も,程なくさくら通に突き当たって終わりになる.
 さくら通りを左折する.ここからバス停若松まで歩く.さくら通りを歩くのは僅かな距離だが,交通量が多いので気疲れがする.ここからバス停若松緩やかな登り坂が続く.
 16時45分,バス停若松近くの三差路を左折して閑静な住宅地に入る.さらに最初の三差路を右折する.
 15時50分,しのぶ塚に到着する.しのぶ塚は当ブログでも度々登場しているので,今回は説明は省略するが,しのぶ塚とセットである源太塚は,ここからちょっと離れた所にある仏行寺にある.
 しのぶ塚は皆さんの興味を惹かないようなので,そのまま通過する.それに一部の皆様に疲労の色が見え始めている.私はこの辺りで深沢へ真っ直ぐ下山することにする.
 しのぶ塚の隣にある鎌倉山動物病院脇から砂利道に入る.
 
<しのぶ塚>                               <鎌倉山動物病院>

<眺望を楽しみながら深沢へ>

■素晴らしい眺望
 鎌倉山動物公園前の砂利道に入った途端に,藤沢方面の展望が一気に開ける.
 晴れていれば真正面に富士山,その両側に箱根,丹沢の山々が良く見えるところである.鎌倉でも1~2を争う景勝の地である.
 今日は残念ながら雲が沸いていて遠くの山は全く見えない.でも,目の前には.気分が清々とする雄大な風景が広がっている.
 私達は風景を楽しみながら,笛田公園脇の砂利道を下る.
 坂の途中から階段道になる.階段道はやがて笛田公園から下ってくる道と合流し,夫婦池公園に抜ける道に突き当たる.
 突き当たりを右折する.

←クリック拡大

■三嶋神社
 16時05分,三嶋神社参道入口の石段に到着する.
 「…ここの石段,確か90段あるはずです.参拝ご希望の方はどうぞ…私は下で待っています.」
 結局,階段を登ってまでお参りしようという奇特な方は居ない.
 16時07分,偶然,ガレージセール会場に出くわす.ちょっと会場を覗いてみる.沢山の瀬戸物,自転車,机などが並んでいる.張り紙を見ると,これらの品物は全部タダ.
 タダと聞けば何か頂いていこうかなと思うが,自宅にも処分しようにも処分に困る雑多の山があるのに,これ以上,不要不急なものを増やしてどうするんだと自制する.
 
<三嶋神社>                             <ガレージセール会場> 

■バス停深沢
 16時20分,先ほど通ったばかりの萩郷団地入口に到着する.
 ここから深沢まで戻るが,往路と同じ道を通るのも芸がないので,復路は笛田川沿いの道を歩くことにする.こちらも長閑な雰囲気が漂う素晴らしい散策路である.
 湘南記念病院の前を通って,16時35分,ほぼ予定通りの時間に,今日の終点,バス停深沢に到着する.
 ここで,本日予定していた散策は,無事,終了となる.解散.
 でも,大半の皆さんが大船まで戻るというので,私も大船までお付き合いすることにする.ここから自宅まで歩いて10分程度.本当は,ここでオサラバした方が楽なんだが…お付き合いが大切なので,皆さんを大船駅までお送りすることにする.
 バス待ちの合間を見え,バス停近くの八百屋を紹介する.この八百屋に主婦の方を案内すると,大抵の方は,この店の品物は品質が良くて安いということで,なにがしかの買い物をされる方が圧倒的に多い.今回も例外ではないようである.

<終点の深沢>

<深沢から大船駅へ>

■中通りをブラブラ
 深沢から大船駅行路線バスに乗車する.
 終点の一つ手前のバス停大船消防署前で下車.中通りをブラブラ歩きしながら大船駅へ向かう.
 皆さん,途中でなにがしかの買い物をされたようである.
 17時13分,無事,大船駅に到着する.
 もう時間が大分押しているので,お茶などはしないで,そのまま大船駅で解散する. 
<大船駅>

■無事帰宅
 時間が押していなければ,歩いて帰宅したいところだが,もう辺りが暗くなっている.ちょっと歩き足りない感じもするが,時間が押しているので路線バスを利用して帰宅する.
 こうして,KGU『鎌倉学』第3回目の散策は無事終わった.
 これまでのところ,鎌倉散策はなかなか好評のようである.そんなこともあって,早々と次回の開催予定は3月下旬と決まる.3月と言えば勿論観桜がテーマである.
 今回のように,知識欲が旺盛な方々と歩き回るのも,これまた楽しいなと再認識した次第である.

<ラップタイム>

10:00  大船駅歩き出し
10:15  大船軒
10:17  玉縄首塚
10:20  戸部橋・東海道本籍踏切を渡る
10:33  横須賀線踏切
10:59  離山富士見地蔵
11:26  常楽寺(11:34まで参拝見学)
11:52  大船中央病院
11:55  鎌倉芸術館
12:09  大船松竹記念碑・砂押川アメニティ
12:19  山蒼稲荷社
12;25  小池邸
12:35  大船駅
12:45  大船軒(13:52まで昼食)
14:11  湘南モノレール大船駅(14:15発電車に乗車)
14:20  湘南深沢駅(歩き出し)
14:35  亀山
15:03  鎌倉山駐車場
15:18  ローストビーフ鎌倉
15:29  鎌倉山碑(16:35まで休憩)
15:50  しのぶ塚
16;05  三嶋神社
16:35  バス停深沢着

[散策記録]
                     大船地区   鎌倉山    合計
■水平歩行距離(km)           6.0           5.0           11.0    

■累積登攀高度(m)                          18           166           184

■累積下降高度(m)                          18           166           184

■所要時間(休憩時間込み)
  大船駅発               10:00          ---- 
  大船軒着                12:45          ----
     湘南深沢駅発            ----     14:20 
  バス停深沢着                         ----          16:35
  (所要時間)                        2時間45分      2時間15分
                      (2.75h)    (2.25h) 
  水平歩行速度(午前)         6.0km/2.75h=2.18km/h
      〃    (午後)    5.0km/2.25h=2.22km/h
        〃    (終日)    (6,0+5.0)km/(2.75+2.25)h=2.20km/h
   ※2.20km/hなら,まあ,まあの歩行速度である.
                                                                            (おわり) 
     
[参考資料]
資料1.鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教委委員会
資料2.http://guide.travel.co.jp/article/378/
                                          
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/842a2b4e25633d34fea36321fdd15432
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.











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