<鶴岡八幡宮>
新春の鎌倉;お喋りしながら回り道をする鎌倉七福神巡り(1);午前の部
(五十三次洛遊会2017年度第1回定例会)
2017年1月10日(火) 快晴
<ルート地図>
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<北鎌倉駅集合>
■年々年を取るなあ…
五十三次洛遊会新年度第1回例会の開催日である.
”このグループは発足以来,一体何年になるんだろうか…”
私はそんなことを回想しながら.9時過ぎに自宅を出発する.例年,このグループの活動は.鎌倉七福神巡りから始まる.でも,七福神巡りで廻る社寺は例年同じななので,回を重ねるにつれて,案内する私が少なからずマンネリ感を持ってしまう.簡単に言えば少々飽きが来ている.
一方では,ここ数年,会員の皆様の老化も急ピッチで進んでいて,足腰もめっきり弱くなってきたようである.お互い様だが…
2日前に幹事のAKさんから参加者名簿が届く.参加予定者は8名.男女同数,4名ずつである.バランスが取れている.
1日前,綿脚は参加者の人数と顔ぶれを思い浮かべながら.コースの最終案を纏める.
散々思案した結果,昨年のコースに少々バリエションを加え,さらに極力坂道を避けながら,上記のようなコース案を纏めた.
■沢山の団体で混雑する北鎌倉駅前
集合北鎌倉駅10時00分である.9時頃自宅を出る.路線バスを利用して,一旦大船へ.大船駅前のコンビニで,昨夜遅くにやっと纏めたルート地図を人数分コピーする.それに昼食用のオニギリ2個+飲み物をゲット.
集合時間の30分前に北鎌倉駅前に到着する.駅前のコーヒーショップで15分ほどコーヒーを賞味するつもり…だったが,集合場所には大半のメンバーがもう集まっている.コーヒーは成り行きで消滅する.
北鎌倉駅前は沢山の観光客で賑わっている.鎌倉ボランティアグループ,クラブツーリズムのグループなど.何れのグループもかなり高年齢の方々が多い.全体を見ると,やっぱり女性の方が圧倒的に多いようである.
<浄智寺(布袋尊)>
■参拝客で大賑わいの参道
定刻前に参加予定者が全員集まったので,新年の挨拶を済ませて,9時55分に北鎌倉駅前から歩き出す.
駅前の鎌倉街道を横切って,交番前から鎌倉街道と並行する裏道を歩く.車の往来と沢山の人の列を避けながら,円覚寺境内沿いを歩く.
10時丁度に浄智寺に到着する.
参道入口付近は,沢山の参拝客で混雑している.先ほど北鎌倉駅前広場に居た大半のグループは,どうやら私達と同じように七福神巡りが目的のようである.
そんな最中,入口付近で高い脚立を立てて,熱心に花の写真を撮り続けている老人男性が居られる.混雑する参道で,ちょっと危ないなと思いながら通り過ぎる.
<浄智寺参道入口にて>
■布袋尊を参拝
境内を一周する.いろいろと見物するが,文章が饒舌になるので,その様子の記述は省略する.
凡そ一廻りしたところで,短いトンネルを潜って,布袋尊前の道に出る.道の突き当たりの岩穴の中に布袋尊が祀られている.
布袋尊の前には,20人ほどの待ち行列ができている.どうやら行列の主は,北鎌倉に居た団体のようである.
しばらく待ってから,無事参拝を済ませる.
<短いトンネルの向こうに布袋尊> <布袋尊を参拝>
<鎌倉街道に沿って>
■建長寺と巨福呂坂
10時24分,浄智寺を出発する.例年,このグループの七福神巡りでは,浄智寺から鶴岡発万ぐうまで源氏山公園を経由して向かっていたが,今回は楽に歩ける巨福呂坂を経由するつもりである.その代わりに,まだこのメンバーを案内したことのない二十五坊旧蹟に立ち寄ることにする.
浄智寺から鎌倉街道へ戻る.横須賀線の踏切を渡って,道幅が狭い歩道を沢山の観光客とすれ違いながら建長寺方面へ向かう.丁度下校時に当たったのか沢山の鎌倉学園の生徒達ともすれ違う.
緩やかな登り坂が続く.10時42分,建長寺に到着する.折角,建長寺に来たんだからちょっと立ち寄って見たいなという衝動に駆られるが,今日の目的は七福神巡りである.立ち寄りたい気持ちをぐっと堪えて通過する.
10時49分,巨福呂坂トンネル(トンネルって言って良いのかな?)に到着する.ここから先はちょっと勾配が急な下り坂になる.
<建長寺> <巨福呂坂>
■近代美術館と二十五坊旧蹟碑
道なりに下り坂を進む.
斜め右から太陽が眩しく射し込んでいる.今日は春先のような暖かさである.歩いていてもウキウキするような心地よさを感じる.
10時53分,近代美術館の前を通過する.今日は祝日「成人の日」の翌日のためか休館中のようである.
道路の両側に点在する飲食店の看板を覗きながら下り坂を歩く.
10時54分,二十五坊旧蹟の説明文が刻字されている石碑に到着する.この石碑は大正時代に鎌倉青年団が立てたレガシーである.
石碑の場所から左手に入る枝道がある.この枝道に入る観光客はごく少数で,大多数の方々は,この二十五坊旧蹟には無頓着である.
今回の散策では,この二十五坊旧蹟をジックリ見ることも目的の一つとしている.
<近代美術館> <二十五坊旧蹟石碑>
<古都保存法の原点,御谷>
■細く長い旧蹟
左折して道幅が狭い枝道に入る.
枝道沿道の民家はすぐにが疎らになり,その先に枯れた夏草とススキが繁茂する空き地が延々と続く.
同行者のどなたかが,
「…」あれ~ぇ…! 鎌倉にも随分と空き地があるんですね…」
と呑気なことを言っている.
「いえ…,まあ,もうちょっと先まで行きましょう.そうすれば何故空き地か分かりますよ」
ここは御谷(おやつ)と呼ばれる古都保存法と関係の深いところである.
<二十五坊旧蹟>
■二つの案内板
10時68分,二十五坊旧蹟の案内板に到着する.ここには鎌倉市教育委員会が立てた「国指定史跡鶴岡八幡宮境内」という案内板と,「鶴岡八幡宮境内保存管理計画を見直すの記」という題名の石造りの案内の二つが立っている.
観光だけの目的で鎌倉に来られる方には無縁の所だが,古都保存法に関心のある方には,是非,粛々と訪れて貰いたいところである.
<「国指定史跡鶴岡八幡宮境内」の案内板> <「保存管理見直すの記」の石碑>
■案内板の概要
両方の案内板の写真を撮ったが,石塔の方は内容が読めるほどの解像度で撮ることができなかったので省略するが,教育委員会の案内板の写真は何とか読めそうなので,紹介しておこう.
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■御谷騒動
資料1から,御谷騒動の記事をコピペする.
以下がコピペ記事である.
「鶴岡八幡宮の背後の山と谷が、「御谷(おやつ)」と呼ばれる森です。鎌倉一帯では「谷」のことを「やつ」・「やと」などといいますが、この地は八幡宮寺の塔頭が25坊あった聖地として「御」をつけて呼ばれました。
御谷の北正面の山は千五百年前から「さん踞峰(さんこほう)」という霊地で、古くからの修行の場でした。また、上述の通り八幡宮は明治以前「八幡宮寺」として寺院も兼ね、谷一帯には僧坊が建ち並んでいた所、「二十五坊跡」という史跡です。歴史的・学術的に貴重な場所です。
昭和39年(1964年)、この地に宅地造成の話が持ち上がり、これに反対する地元住民の運動は、鎌倉市民から文化人、やがて全国へと広まりました。後に「御谷騒動」と呼ばれます。そして、同年12月に(財)鎌倉風致保存会が設立(平成23年4月より公益財団法人)され、全国からの寄付と市からの援助金あわせて1,500万円で御谷1.5haを買取りました。 昭和41年(1966年)にはこの運動が契機となり、「古都保存法」が制定されました。こうしたことから御谷は「日本のナショナル・トラスト発祥の地」及び、「古都保存法発祥の地」といわれています。」
<鶴岡八幡宮から妙隆寺へ>
■参拝客で賑わう鶴岡八幡宮
御谷から往路を辿って元の三差路に戻る.三差路から再び鎌倉街道に沿って歩く.
11時16分,鶴岡八幡宮に到着する(冒頭の写真).
もう境内の梅が咲いている.
平日にもかかわらず,境内は沢山の観光客で賑わっている.本宮を参拝後,休憩所でトイレ休憩を取る.
11時35分,境内社の旗上弁財天を詣でる.社殿裏手にある政子石を見物した後,11時43分に鶴岡八幡宮を後にする.
<境内の梅> <旗上弁財天>
■宝戒寺(毘沙門天)と妙隆寺(寿老人)
11時50分,宝戒寺に到着する.本堂の中に祀られている毘沙門天を詣でる.ここでも,返杯社ばかり大人数の団体と鉢合わせになる.
宝戒寺の参拝を終えて,12時00分に宝戒寺を出発する.小町大路を少し南に下ったところから右折して住宅地内の路地に入る.曲がりくねった路地を抜けて,12時5分に妙隆寺に到着する.個々では寿老人を参拝する.
<宝戒寺> <妙隆寺>
<妙隆寺から蛭子神社へ>
■日蓮上人辻説法跡と蛭子神社
12時08分,妙隆寺の寿老人の参拝を終える.妙隆寺から,一旦,小町大路に戻る.その後,小町大路沿いに南へ歩く.
12時11分,日蓮上人辻説法跡に到着する.折角ここまで来たのだから琴弾橋まで足を延ばしたかったが,すでに時間が大分押しているので,脇道入りは諦める,
12時13分,蛭子神社に到着する.
閑静な境内である.参拝者は私たち以外誰も居ない.ユックリと参拝する,
参拝後,境内に聳える大イチョウや,立派な御神輿を見物する.
<日蓮上人辻説法跡> <蛭子神社>
■午前の部終了;自由昼食
蛭子神社の参拝を終えたところで,午前の部を終わる.これから小一時間の自由昼食の時間を取る.
午後の部は,12時45分頃から開始する予定である.
(つづく)
つづきの記事
↓
(執筆中)
[参考資料]
資料1;http://fuchi.na.coocan.jp/oyatsu.html
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/fl
ower-hill_2005/e/79069d575e1b1ffd5f5a795970712332
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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