<勝上献から鎌倉市内を見下ろす>
初冬の鎌倉;台峯・北鎌倉・天園ハイキングコース周遊
(単独ハイキング;途中から2人同行)
2016年11月18日(金) 曇
<ルート地図>
←クリック拡大
<取りあえずは北鎌倉へ>
■紅葉が美しい日当公園
天気予報では明日(11月19日)の土曜日は,ほぼ間違いなく種実雨のなるようである.いくら山登りが好きな私でも,雨を押してまで塔ノ岳に登ろうとは思わない.ならば,前日の今日は…気がよさそうなので,塔ノ岳に出掛けても良いのだが,細々とした用事があってそうもいかない.
"では,久々に,少し長い時間,鎌倉を彷徨こうか…”
という気持ちになり,取りあえずは9時55分に鎌倉中央公園清水塚口(バス停鎌倉中央公園入口)から歩き出す.
もちろん,最初からどこへ行こうかと決めて歩き出すわけではない.今日も行き先は自分の足任せである.このところ鎌倉中央公園の園内は毎日のように歩いているので,少々飽きが来ている.そこで我が足は,何となく山の上ロータリー方面に向かう.
9時58分,山の上ロータリーで,梶原へ下るか,それとも源氏山方面に向かうかで,ちょっと迷うが,まあ,今日の所は山の上通りを真っ直ぐ歩いてみようと決める.そしてブラブラノソノソあるきを続けて,10時お6分,日当公園を通過する.日当公園の木々も綺麗に紅葉し始めている.
<鎌倉中央公園清水塚口> <日当公園>
■心地よい散策路に入る
北鎌倉に向かう自動車道路に合流する.レストラン「ブランデルブ」の手前で,このまま源氏山公園方面へ向かうか,それとも山道を通って北鎌倉へ向かうか,少々迷う…が,久々に(でもないか),北鎌倉女子学園グラウンドを経由して北鎌倉へ出ようかと思う.
そこでブランデルブ手前で左折して,山に内配水池裏側の散策路に入る.
すぐに草道になる.紅葉が始まった樹木の下を通る心地よい散策路が始まる.
<山之内配水池裏道>
■山ノ内の展望台
10時16分,山ノ内の展望台に到着する.道路近くの農地の一部が最近耕作されていないらしく原野に戻り始めているが,相変わらずここからの眺望は美しい.遠くに鎌倉を代表する秀峰,六国見山が見えている.
つい先日も,ここからの眺望をデジカメで写したばかりだが,今日もせっかっくここまで来たので写真を撮っておくことにする.
<山ノ内の展望台からの風景>
■台峯の展望台からの眺望
山ノ内の展望台からちょっと先にある三差路でまた迷う.右手の道に入ると舗装された階段道を経由して北鎌倉の自動車道に合流する.左側の道はやや遠回りだが,ちょっと変化に富んでいる.私はどうせ時間はタップリあるサンデー毎日の身分である.時間が多少掛かっても左の道を選ぶ.
10時20分,対峰の展望台に到着する.さきほどの山ノ内の展望台から,ほんの少し歩いただけなのに六国見山が一段と大きく見えている.足許にはこれから下る北間鎌倉の市街地が広がっている.
相変わらずここには人の気配はなく静まり返っている.こんな素晴らしい景色を見ていると,この辺りにゴザでも敷いて,日が陰るまで昼寝をしていたくなるがそうも行かない.ここからの風景をデジカメで撮影してから,すぐに歩き始める.
<台峯の展望台から六国見山を望む>
■富士山と丹沢が見える筈だが…
10時22分,北鎌倉女子学園グラウンドに到着する.もし晴れていれば,ここから富士山と丹沢の山々が見える筈だが,今日は残念.
グラウンドを過ぎると,舗装された急な下り坂になる.ここ10年ぐらいの間にこの辺りの宅地化が進んだために,新しい住宅が急斜面に沿って建ち並ぶようになった.
下り坂は,やがて狭い路地道に突き当たる.そこに数年前に枝が切り落とされてしまったイチョウの大木がある.まだ枝が切り落とされる前は,このイチョウの紅葉を見に来るのが楽しみだったが,今は右下の写真のような状態である.いろいろと問題があって今のような姿になったんだろうからやむを得ないとはいえ,あの昔の素晴らしいイチョウの姿を思い出すと,残念な気分になる.
<北鎌倉女子学園グラウンド> <残念なイチョウの木>
<北鎌倉から今泉へ>
■北鎌倉駅
10時35分,鎌倉街道に突き当った所にあるコンビニに立ち寄って,オニギリ2個,ペットボトルのお茶を購入する.
10時43分,北鎌倉駅に到着する.
個々でまた迷う.浄智寺脇から源氏山公園へ向かうか,それとも,いっそのこと天園ハイキングコースを一廻りしようか.いっそのこと明月谷から六国見山を回って大船駅へ出ようかな…
散々迷った末に,久々に天園ハイキングコースを廻って見ようかなと思い始める.
天園に行くにしても建長寺経由にしようか,それとも明月谷からかな.また,迷う.
…で,結局の所,明月谷経由ということにする.
<北鎌倉駅の表口は人が少ない>
■紅葉が美しい円覚寺
北鎌倉駅直近の踏切を渡った途端に,平日にも拘わらず沢山の観光客に遭遇する.多くの観光客のお目当ては,円覚寺のようである.
私も,円覚寺を参拝しようかなと心が動いたが,今日は少しばかり歩き回ろうという思いの方が先に立っているので,残念ながら円覚寺参拝はパス.
<紅葉が色付き始めた円覚寺>
■狭い路地
横須賀線線路沿いの道を建長寺方面に向けて歩く.私の前後には沢山の観光客が歩いている.
北鎌倉古民家ミュージアム前と猫箱を通過したところで左折して住宅地の中の狭い路地に入る.途端に観光客の姿は見えなくなり静けさを取り戻す.
<鎌倉古民家ミュージアム> <路地に入る>
■明月院
路地を抜けて,10時54分,明月院前に到着する.この辺りは明月院を訪れる観光客で賑わっている.
私も明月院に立ち寄りたい気持ちはあるが,今日の所はパス.明月院前を通過して明月谷を登り始める.
<明月院入口>
<天園ハイキングコースに入る>
■今泉台4丁目口
明月谷の途中から,明月院裏山経由で天園ハイキングコースに出る道もあるが.今日はなるべく楽をしたいので,明月谷をそのまま登り続ける.くねくねと曲がる狭い道である.結構自動車の往来があるので困惑する.
今泉の住宅地に近付くにつれて,道路の勾配がだんだんときつくなる.
11時09分,坂道が終わって今泉の住宅地に入る.最初の十字路を右折する.そして道路が山に突き当たるまで真っ直ぐ歩く.道路が山に突き当たったら更に右折する.そして,11時13分,天園ハイキングコース今泉台4丁目口に到着する.
<今泉台4丁目口> <急な石段が続く>
■勝上献展望台
11時15分,建長寺裏山の勝上献山頂に到着する.山頂直下にある展望台で,暫くの間,展望休憩を取る.
スッキリと晴れていれば,ここから富士山が見える.でも今日は霞が掛かっていて,残念ながら富士山や遠くの山々は殆ど見えない.また相模湾の水平線と空の境目もハッキリしない.
私が休憩を取っているほんの暫くの間にも沢山の観光客が入れ代わり立ち替わり展望台に立ち寄っている.
<勝上献から藤沢方面を眺める>
■十王岩展望台
11時29分,休憩を終えて勝上献展望台を出発する.尾根沿いの道を歩いて,11時34分,十王岩に到着する.
まずは久々に十王岩の写真を撮る.『かまくら子ど風土記』(p.54)によると,一番右側の彫像が閻魔王だという.
十王岩からの鎌倉の眺望を写真に撮っているときに,偶然,中年の夫婦にお会いする.雑談をしている内に,浅学ながら私が暫くの間案内をすることになる.結局,十王岩から鎌倉駅までご一緒する.
<十王岩(喚き十王)>
■四国大窪寺薬師如来
11時40分,十王岩を出発する.天園ハイキングコースのルートに沿って歩く.
11時52分,進行方向左手の小高い山(鷲峰山)の上に祀られている四国大窪寺薬師如来を参拝する.
<四国大窪寺薬師如来>
■百八ヤグラ
11時58分,大窪寺薬師如来の見学を終える.
順路を辿り,12時06分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.ここで,暫くの間,周辺を見物する.
<百八ヤグラ脇の十字路>
■大平山岩塊
12時40分,百八ヤグラを出発する.ハイキングコースの道順に沿って歩く.
12時59分,大平山岩塊(俗に大平山山頂と呼んでいる;標高159m)に到着する.ここは鎌倉市の最高地点である.
ここで眺望を楽しみながら遅めの昼食を摂る.
前方には逗子葉山の山脈が見えている.
<大平山岩塊からの眺望>
■天園展望台
昼食を終えて,13時30分に大平山岩塊を出発する.ゴルフ場脇の尾根道を歩いて,13時39分,峠の茶屋跡に到着する.
峠の茶屋がなくなってしまったのは実に寂しい.ここで山の知り合いに会うのが楽しみの一つだったのに…
峠の茶屋跡地近くにある展望台に立ち寄って見る.草木が育ってしまい,展望は殆どない.残念.
天園の十字路から,新立,獅子舞方面の谷間を覗いてみる.まだまだ全体が青々としている.紅葉の見頃はまだ先のようである.これでは獅子舞経由で下へ降りてしまうのは勿体ないので,瑞泉寺方面に向かうことにする.
<天園展望台からの眺望>
■貝吹地蔵
13時55分,天台山脇の急な下り坂に差し掛かる.坂を下り始めるところに祀られている貝吹地蔵をお参りする.
『かまくら子ども風土記』(p.56)によれは,北条高時の首を持った家来が,新田勢から逃れるときに階無事地蔵が貝を吹きながら偏界一覧亭から胡桃山へ導いたという伝説があるらしい.
<貝吹地蔵>
■北条首ヤグラ
道なりに進むと,間もなく瑞泉寺裏山に隣接するところに到着する.進行方向右手に偏界一覧亭が見え始める.ここで左折して胡桃山の踏み跡道に入る.踏み跡道を100メートルほど奥まで進むと北条首ヤグラがある.
『かまくら子ども風土記』(p.56)によると.ここが北条一門の墓だと伝えられているようである.
<北条首ヤグラ>
■瑞泉寺登山口
道なりに歩いて十二所への分岐,明王院への分岐を経由した後,滑りやすい露岩の坂道を下って,14時24分,瑞泉寺登山口へ下山する.
<瑞泉寺登山口>
<瑞泉寺から鎌倉駅へ>
■永福寺跡
14時33分,永福寺(ようふくじ)跡に到着する.つい数年前まではススキが生え茂る空き地だったが,今は公園風に整備されている.永福寺跡からテニスコート脇を抜けて再び舗装道路に出る.
<永福寺跡>
■八百屋から関取場跡へ
14時35分,テントの八百屋に到着する.ここには信州産の珍しい品物が置かれている.入れ代わり立ち替わり観光客が訪れいている.石焼き芋が美味しそうだなと思ったが,間食をすると太るのでじっと我慢する.
八百屋で道草をした後,大塔宮の脇を通過して,14時50分,関取場跡に到着する.
<路傍の八百屋> <関取場跡>
■鶴岡八幡宮
15時02分,橫浜国大附属中小学校側の鳥居から鶴岡八幡宮の境内に入る.
まずは,白旗神社を詣でる.続いて由比若宮遙拝場を見学する.
境内は相変わらず沢山の参拝客で賑わっている.鶴岡八幡宮は何時でも参拝できるし,もうかなり時間も押しているので,境内を素通りして,15時15分に若宮大路側の鳥居を潜って,外へ出る.
<白旗神社> <由比若宮遙拝場>
■鎌倉駅からバス停鎌倉市役所前へ
若宮大路の途中から裏道に入る.ずっと裏道を通って,鎌倉駅近くで小町通りに出る.相変わらず沢山の観光客で賑わっている.
鎌倉駅でこれまで同行して頂いた夫婦をお別れして,バス停鎌倉市役所前に向かう.勿論,路線バスを利用して帰宅するつもりである.
ところが,バス停の雰囲気が何時もと違って,おかしい.バス会社の社員が何事か話している.どうやらバスが故障してしまったが,代替のバスが手配できず,運休になるとのことである.
私は,30分ほど後に発車する次のバスを待とうかと思ったが,それも動かないとのこと.
<バス停鎌倉市役所前>
■何とか帰宅する
再び鎌倉駅に戻る.
大船駅まで,随分と混雑する電車に乗って移動する.大船駅から路線バスに乗車する.
随分と時間が押している.17時頃,ようやく帰宅する.今日の散策は予想以上に時間が掛かってしまった.
<ラップタイム>
9:55 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
9:58 山の上ロータリー
10:06 日当公園
10:13 山ノ内配水池
10:16 山ノ内展望台
10:20 台峯展望台
10:22 北鎌倉女子学園グラウンド
10:35 北鎌倉スリーエフ(13:42まで買い物)
10:43 北鎌倉駅前
10:46 円覚寺山門前
10:54 明月院
11:09 今泉台住宅地
11:15 今泉台4丁目登山口
11:22 勝上献展望台(11:29まで展望休憩)
11:34 十王岩(11:40まで展望休憩)(ここから鎌倉駅までご夫妻同行)
11:52 大窪寺薬師如来(11:58まで見学)
12:06 百八ヤグラ(12:40まで休憩)
12:59 大平山岩塊(13:30まで昼食)
13:39 峠の茶屋跡地
13:55 貝吹地蔵
14:06 北条首ヤグラ
14:24 瑞泉寺登山口
14:33 永福寺跡
14:50 関取場跡
15:02 鶴岡八幡宮(15:15まで参拝見学)
15:30 鎌倉駅
15:33 バス停鎌倉市役所前
[散策記録]
■水平歩行距離 11.4km
■累積登攀高度 366m
■累積下降高度 413m
■所要時間(休憩時間込み)
鎌倉中央公園清水塚口発 9:55
鎌倉駅西口着 15:33
(所要時間) 5時間38分(5.63h)
水平歩行速度 11.4km/5.63h=2.02km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6b9c9bf892ad2386a652f9a21dbeed31
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.
↧
初冬の鎌倉;台峯・北鎌倉・天園ハイキングコース周遊
↧