<裏大仏ハイキングコースから鎌倉市内を望む>
残暑の鎌倉;葛原岡神社・源氏山公園・裏大仏ハイキングコース周遊
(単独プチ散策)
2016年8月25日(木) 快晴
<ルート地図>
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<鎌倉中央公園清水塚口から源氏山公園入口へ>
■今日も愚痴から始まる
朝日新聞2016年8月24日(水)オピニオン&フォーラム欄に,
”来てうれしい 帰ってうれしい 孫台風”
という投稿が紹介されていた.
”なるほど! 上手いことを言うな…”
と感心すること頻りである.
丁度今,台風9号から台風11号までのトリオ台風が行ったり来たりしている.さしずめわが家の台風は孫台風12号が,今朝(8月25日)の朝,通過したところである.
実は今週辺りから,塔ノ岳水曜登山を開始しようかと思っていたが,ゲリラ台風の孫台風12号がわが家に来週することになり,その準備に追われた.
でも,その台風のお陰で,大変賑やかで愉しい1日を過ごした.塔ノ岳には行けなかったが…
明けて8月25日(木).台風一過の快晴である.
わが家の孫台風は,朝,早々と過ぎ去った.虚脱感だけが残る.
この頃,グズグズとした天気ばかりが続いていたが,今日は久々の快晴である.こんな日は一刻も早くお散歩に出掛けたいが,そうはいかない.
孫台風通過後の後始末が半端ではない.重たい物をあれこれと始末するのは,どうしても私の仕事になる.
折角の上天気.まずは総勢5人が使った寝具類を干す作業が待っている.彼らが寝ていた1階から日当たりの良い2階のベランダまで,5人分の布団類を運び上げる.階段を何回往復したか正確には数えていないが,多分,6~7階建てのビルの階段を,布団を担いだまま登ったのと同じになるはずである.
さて,干し終わった布団を今度は逆に1階まで降ろさなければならない.これもまた私の仕事である.
…ということは,この時節柄,万一,にわか雨でも降られたら困るので,布団を干している間は,ブラブラ歩き禁止である.
■鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す
昼食後の13時30分頃,2階のベランダに干していた布団類を取り込む.今度は階段の上から布団を1階まで放り出すという手荒な作業で,布団干しを終わる.
”さて,それでは,これからお散歩に出掛けよう…”
私はショートパンツとスニーカーという軽装である.それに僅かな小銭とカメラ,携帯電話程度の持ち物だけでお散歩出発点の鎌倉中央公園清水塚口へ向かう.
13時56分,清水塚口から歩き出す…と,言っても,毎度のことながら,特段にどこへ行きたいということもないので,勢い自分の足任せになる.
私の足は,かってに山の上ロータリに向けて歩き出す.緩やかな登り坂である.
14時丁度に山の上ロータリーに到着する.私の足は,ここでどこへ行こうか迷うが,結局,源氏山公園方面に向けて歩き出す.
相変わらず残暑で,舗装道路からの照り返しが厳しい.携帯電話に付いている温度計で外気温を測ってみると,日陰でも32℃に達している.湿度がどの程度かは分からないが,相変わらず厳しい残暑である.
<鎌倉中央公園清水塚口> <気温は32℃>
■日当公園
山の上ロータリーのちょっと手前の三叉路を左折して,すぐにまた山の上通りに出る.そして山の上通りを東へ向けて歩く.
14時09分,日当公園を通過する.公園の樹木からミンミンゼミの啼き声がうるさいほどに聞こえてくる,まさに蝉しぐれである.
日当公園からS字坂を分岐する.そして,やや急な登り坂をきたかまくら方面に向かって歩き続ける.
<日当公園>
■源氏山公園へ
14時13分,レストラン「ブランブルグ」前に到着する.ここで,例によっていろいろと迷う.ここから台峯を経由してきたかまくら方面へ向かうか,それとも銭洗い弁天方面に向かうかである.
私の足の結論は,このまま真っ直ぐ葛原岡神社向かいましょうとのこと.
すぐに,山ノ内配水場の前を通過する.
道路が一番高くなるところで,右に細い道路が分岐している.分岐点に「銭洗弁天」の案内板が繁茂する草木に半ば覆われたまま取り付けられている.ここが源氏山公園への入口の道路である.
<ブランブルグ> <源氏山公園入口>
<源氏山公園>
■葛原岡神社と日野俊基墓
深い木立に覆われた細い道を歩いて,14時23分,葛原岡神社に到着する.
今日は平日だが,久々の好天気のためか,結構沢山の観光客が散策を楽しんでいる.
神社の境内をわざわざ奥まで歩くのがシンドイので,神様にお詫びして参拝は省略する.その代わりに,神社の近くにある日野俊基の墓の方を詣でる.
<葛原岡神社> <日野俊基の墓>
■天園ハイキングコース遠望
葛原岡神社境内から,天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)の山々が見える.
”そういえば,ここ暫く,天園を訪れていないな…”
と改めて思う.
ここから鎌倉市内を見下ろすと,鎌倉は山ばかりだなと改めて思う.
<天園ハイキングコース遠望>
■アジサイ小径
葛原岡神社からアジサイ小径を経由して源氏山公園方面に向かう.
鬱蒼とした緑陰は,深山幽谷の趣がある,うるさいほどの蝉しぐれだが,緑陰はとても涼しい.
<アジサイ小径>
■化粧坂入口から源頼朝像へ
化粧坂入口を経由して,14時32分,源頼朝像前に到着する.
折角ここまで来たのだからということで,源頼朝像の写真を撮る…が,台座しか写っていない.
”だから,ファインダーなしのデジカメはダメなんだ…”
私は腕の未熟さを棚に上げて,バカカメラに向かって悪態をつく.正直な話,明るい太陽が照りつけているところで,読者の皆様にはカメラの液晶画面が見えるんだろうか?
私はデジカメを購入するときには,なるべくファインダー付きの機種を探すようにしているが,最近,ファインダーなしのデジカメばかりになってしまったように思える(あくまでコンパクトデジカメだけの話だが…).
源頼朝像の写真が良く取れていないのに気が付いたのは帰宅後のこと.こういうのを「後の祭り」という.
源頼朝像前で,このまま寿福寺経由で鎌倉駅まで出ようか,それとも,ちょっと引き返して,ひさびさに宇賀福神社でも拝もうかと迷う.
<源頼朝像の台座> <宇賀福神社へ>
<宇賀福神社(銭洗弁天)>
■急坂を下って宇賀福神社へ
往路を引き返して,14時40分,宇賀福神社へ向かう道と梶原方面に向かう道の分岐に到着する.また,どっちへ行こうかと迷う.
結局,急坂を下って,14時43分,宇賀福神社に到着する.
トンネルを潜って神社の境内に入る.参道には沢山の鳥居が祀られている.鳥居を潜って社殿前に向かう.
<急坂を下って宇賀福神社へ> <宇賀福神社の鳥居>
■宇賀福神社
まずは負が福神社の拝殿へ.
境内には,沢山の参拝客が集まっている.外国の方も沢山居られるようである.
境内を一廻りしようかと思ったが,ちょっと億劫なので,佐助稲荷方面に向かう参道側の出入口から境内の外に出る.
<宇賀福神社>
■宇賀福神社古道経由で源氏山公園へ
境内の外へ出た私は,急に裏大仏ハイキングコースを歩いてみたくなる.
最初に,佐助稲荷経由で裏大仏ハイキングコースに入ろうかとも思ったが,なにしろショートパンツと底が薄っぺらなスニーカーしか履いていない.足許を蚊に刺されるのも嫌だし,なるべく平坦な道を歩きたい.
そこで,宇賀福神社参拝の古道を通って,再度,源氏山公園まで戻ることにする.この古道は宇賀福神社を囲む山の尾根近くをトラバースする道である.進行方向右側は急峻な断崖になっている.滑落したら”一巻の終わり”である.
段差が大きい岩道が連続する.蝉しぐれの中,右手下から,宇賀福神社の騒音が聞こえている.
<宇賀福神社の参道>
<裏大仏ハイキングコース>
■裏大仏ハイキングコース入口
14時51分,裏大仏ハイキングコースと梶原に下る道との分岐に到着する.ここが,裏大仏ハイキングコースの源氏山公園からの入口である.
ハイキングコース入口から暫く歩くと,進行方向右手に数軒の民家が並んでいる.進行方向左手の眺望が素晴らしい.
14時56分,鎌倉市内の眺望が素晴らしい所に到着する.すかさず,この眺望をデジカメに修める(冒頭の写真).
<ハイキングコースから鎌倉市内と材木座付近の海岸が良く見える>
■佐助稲荷への分岐
15時05分,佐助稲荷への分岐に到着する.
向かって左は佐助稲荷あるいは長谷5丁目の住宅地に降りることができる.ここでもどっちへ行こうか迷うが,結局は右側の道を選ぶ.
これで,暫くの間は裏大仏ハイキングコースを歩くことが確定する.
<佐助稲荷への分岐>
■素晴らしい散策路
尾根沿いの道が連続する.辺りは鬱蒼とした大木に覆われている.
凄い蝉しぐれの中,涼しい緑陰の道が連続する.まさに深山幽谷の趣がある.
それに,先ほどから全く人に会っていない.この残暑厳しい折に,わざわざハイキングをする人は少ないんだろうなと思う.でも,山の中は想像以上に涼しくて快適である.
”わが家の近くに,こんな素晴らしい森があるんなら,わざわざ遠くまで出掛けることはないな…”
と,すぐに怠惰な気分が頭を擡げる.
<深い森の中の散策路>
■浅間神社分岐
裏大仏ハイキングコースには小さなアップダウンが沢山ある.長さは短いものの塔ノ岳の大倉尾根そこのけの段差の大きい階段道や,滑りやすい急坂が連続する.多寡がハイキングコースだと甘く考えるのは禁物だろう.
いくつかの起伏を越えて,15時15分,浅間神社への分岐に到着する.
”浅間神社経由で下山しようか…”
と一瞬迷う.でも浅間神社への道を覗いてみると,沢山の夏草が繁茂している.ショートパンツ姿では通るのがちょっと厳しいので,すぐに浅間神社は諦める.
<バカにできない階段道> <浅間神社分岐>
■カフェテラス樹の案内板
15時16分,「銭洗い弁天1.1km 高徳院(大仏)1.0km」の案内標識前に到着する.もう裏大仏ハイキングコースの約半分を歩いたことになる.ちょっと呆気ない.
15時17分,この案内標識のちょっと先で「カフェテラスガーデン樹(ITSUKI)」の案内板が立っている.確か,店の名前は「アトレ」って言っていたように覚えている.
私が所属する散策グループ「ARENAオフミ」の活動が活発だった頃,ここで生ビールの祝杯を挙げたことがある.そんなことを懐かしく思い出す.
<ハイキングコースのほぼ中央にある標識> <カフェテラス樹の案内板>
■一向同公園に下山
その後もいくつかの登り下りを繰り返す.
途中で,前方から歩いてくる初老の男性ハイカーとすれ違う.さらに,私の後ろから来た若いアメリカ人男性2人に追い抜かれる.
15時16分,ちょっとした岩場を下ったところにある案内標識に到着する.ここは三叉路.道順に沿って下れば,高徳院手前で藤沢鎌倉道路に合流する.
私は,この三叉路で右折して,道標には案内のない道に入る.ちょっとした山道を下って,15時29分,常磐住宅地(仲の坂)の東側にある一向堂公園に降り立つ.
<ハイキングコース終点近くの三叉路> <一向堂公園>
<梶原を経由して出発点に戻る>
■あれ,こんな所にコーヒーショップが…
常磐住宅地の東縁の道を市役所通りに向けて下る.進行方向右手には,暫くの間,一向同公園が続く.左手は高い石垣だ.
15時35分,市役所通りの手前の三叉路に到着する.なるべく裏道を通りたいので,三叉路を左折する.
左折してすぐの左手に「ティファンワールド」というコーヒーショップがあるのを見つける.
”あれ,こんな所にコーヒー店が…”
ちょっとビックリする.すぐ前の市役所通りは,これまで何回となく通っているのに…
その内に,立ち寄って見ようかなと思う.
<突き当たりが市役所通り> <コーヒーショップ>
■北条政村別邸跡と諏訪神社跡
この裏道も北条政村別邸跡(たちん台)付近で,市役所通りに合流する.仕方がないので,暫くの間,ちょっと自動車の往来が多い市役所通りを歩く.
法華堂跡を通過して殿入下付近で左折して,また,裏道に入る.川の名前は失念したが,川沿いの閑静な道が続く.西に傾いた太陽の光が,川面に反射して眩しく光っている.
この近くに諏訪神社跡がある.ちょっと立ち寄って見たいが,もう時間が押しているので,別の機会に訪れることにする.
15時45分,バス停火の見下近くで藤沢鎌倉道路に突き当たる.右折して藤沢方面に歩き続ける.
<北条政村別邸跡> <川沿いの閑静な裏道>
■鶴岡八幡宮例大祭のポスター
裏道を経由して,15時57分,梶原口を通過する.
途中で鶴岡八幡宮の例大祭のポスターを見かける.
”そうだった…! 気が付いて良かった!”
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■ご褒美は100円コーヒー
16時05分,ミニストップに到着.
今日の自分自身へのご褒美に,100円のホットコーヒーを奢る.ちょっと苦みが強いコーヒーだが美味しく頂く.
15時25分,ミニストップを出発.
<ミニストップで100円コーヒー>
■無事出発点に戻る
なるべく完全な一筆書きのルートにしたかったので,同じ道を通らないように工夫しながら,16時39分,無事,出発点の清水塚口に戻る.
こうして成り行き任せのプチ散策は無事終わった.
<ラップタイム>
13:56 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
14:00 山の上ロータリー
14:09 日当公園
14:13 レストラン「ブランブルグ」
14:17 源氏山公園入口
14:23 葛原岡神社
14:32 源頼朝像前
14:43 宇賀福神社
14:51 裏大仏ハイキングコース入口
15:05 佐助稲荷分岐
15:15 浅間神社分岐
15:29 一向堂公園
15:45 藤沢鎌倉道路に突き当たる
15:57 梶原口
16:05 ミニストップ(16:25までコーヒーブレーク)
16:34 山の上ロータリー
16:39 鎌倉中央公園清水塚口着
[散策記録]
■水平歩行距離 8.2km
■累積登攀高度 253m
■累積下降高度 253m
■所要時間(休憩時間込み)
清水塚口発 13:56
〃 着 16:39
(所要時間) 2時間43分(2.72h)
水平歩行速度 8.2km/2.72h=3.01km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d8f1337567a4e894aa18e64e34b367c6
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
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