Quantcast
Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

真夏の鎌倉を楽しむ:ふか沢夏まつりと梶原景時供養塔

$
0
0

                              <ふか沢夏まつりの会場>

   真夏の鎌倉を楽しむ:ふか沢夏まつりと梶原景時供養塔
           (プチプチ独り散策)
       2016年8月7日(日) 晴・猛暑

<散策マップ>


←クリック拡大

<今日は「ふかさわ夏まつり」>

■取りあえず会場へ
 昨日(8月7日)から2日間は,私が住んでいる街も関係のある「第13回ふかさわ夏まつり」が開催されている.
 町内の諸行事には平素あまり関心がない私も地元のお祭りぐらいは見に行こうかと思う.それに,今回のお祭りの会場になっている深沢小学校の敷地内に,梶原景時兄弟の墓(供養塔)がある.平素は小学校の敷地内に入るには,セキュリティの問題があるのでそれなりの手続きが必要だが,今日はそんな手続きなしに拝観することができる.
 私は,ひょっとしたら祭より梶原兄弟の供養塔が見たかったのかもしれないが,とにかくお祭り見物に行くことにする.
 お祭りは12時から始まる.
 午前中に雑務をソソクサと済ませた私は,昼下がりの一番蒸し暑い時間,13時20分に独りプチプチ散策に出掛ける.出発点は,何時もの通り,鎌倉中央公園清水塚口である.
 出発時点では,「ふかさわ夏まつり」と梶原兄弟の墓を見るところまでは決まっているが,そこから先,真っ直ぐ帰宅するのか,あるいは何処か廻るのかは,私には分からない.さしずめ,
 ”オレの足に聞いてくれ…”
である.
 丸山の住宅地から深沢方面に向けて,緩やかな坂道を下る.
 アジサイで有名なIK氏宅の前を抜けて,大慶寺,等覚寺を経由して,一旦,鎌倉市役所深沢支所に立ち寄る.等覚寺は,梶原景時や深沢小学校と関係が深い寺だが,今回は通過する.
 町内のあちこちに夏祭りのポスターが貼ってある.
 深沢支所にちょっと立ち寄って,イベント情報や資料を立ち読みしてから,支所のを敷地を抜けて新川の下耕地橋付近の道に出る.平素は殺風景なところだが,今日は祭提灯やぼんぼりが立ち並んでいて,随分と華やいでいる.ぼんぼりにはどこかの幼稚園の園児が画いたと思われる絵が飾られている.
 子ども達の絵も結構面白いので,見ている内についつい時間を取ってしまう.
 13時51分,会場の深沢小学校に到着する.ここは私の長女の出身校でもある.
 
<「ふかさわ沢夏まつり」のポスター>        <祭提灯とぼんぼり>

■会場全景
 まずは,深沢小学校校庭に行ってみる.校庭をほぼ正方形に囲んで舞台と屋台が立ち並んでいる.
 昼下がりの蒸し暑い時間帯のためか,会場を訪れている見物客はまだ疎らである.
 広場上空には提灯の列が何筋か取り付けられている.
 広場中央には「やぐら」が作られている.どんなスケジュールになっているのか知らないが,多分,夕方には盆踊りが行われるんだろうなと思う.

←クリック拡大

■大音響の音楽
 会場の中央の舞台が設置されている.舞台の横断幕には「熊本復興への祈り」と画いてある.
 どちらの吹奏楽団か私には分からないが,アンティークなナンバーを吹奏している.景気よい音楽がスピーカーを通じて大音響になって流れている.
 新聞折り込みの”ちらし”によると和泉ポップスバンド他ということだが,今演奏している楽団がどこかは私には分からない.
 50年以上前に,私はほんの一時期音響関係のメーカーに在籍していたことがある.また学生時代はオーディオマニアだった.勿論,その頃は真空管全盛の時代だった.
 ”あの頃の拡声器では,こんなに歪みが少なくて大音響の音など絶対に出せなかったな…”
と感心しながら聞き入る.
 ただし,聞き入ると言っても,音楽に感銘して聞き入っているのではなく,音の歪みの具合を聞き分けているだけである.

<中央の舞台>

■新川沿いの露店
 平素は仕切られているグラウンドのフェンスの扉が,今日は解放されている.扉を抜けて,川沿いの道に出てみる.
 道沿いの並木の木陰に何件かの露店が並んでいる.ちょっと非日常的な風景に思わず和む.何となく東南アジアのどこかの国に行ったような気分になる.
 特段に買いたいものなどないが,ジャストルッキング.
 川沿いの露店を一廻りしてから,再び,フェンスの扉を抜けて会場に戻る.
 新聞の折り込み広告によると,今日はこのあと20時30分まで,ダンス,ソーラン踊り,灯籠点灯,ズンドコ踊り,盆踊り,大抽選会などが行われるようだが,私はこの辺りで祭会場からオサラバしようと思う.
 
<川沿いの露店>

<梶原兄弟の墓>

■梶原景時公没八百年忌供養塔
 深沢小学校の建物の裏手に回る.
 夏草が繁茂する中に踏み跡道がある.その踏み跡道を数十メートル先へ進むと山裾に突き当たる.そこに小さなやぐらがある.
 ヤグラの前に「■(梵字;読めない)梶原景時公没八百年忌供養塔」が立っている.
 資料1(pp.262~263)によれば,梶原景時は駿河清見関で地元の武士に襲われて正治2年(1200年)に死んでいる.従って,八百年忌ということは,この供養塔が建てられたのは平成12年(2000年)という琴だろうか.

<ヤグラの前に立つ供養塔>

■梶原兄弟の墓
 [向かって左側2基]
 辺りは夏草ボウボウである.ウッカリ立ち止まるとヤブ蚊に刺されそうなので,絶えず足踏みをしたり,歩き回ったりしたりで,ヤグラの中の写真を撮る.
 まずは向かって左側の2基.
 ほぼ完全な形の五輪塔である.ただ一番左側の五輪塔の「水」を表す石が,私にはどうも怪しいような気がする.この石の形から勘案すると,この石は「地」を表しているのではないか.つまり下から順に「地,地,火,空風」と積んであるように思える.
 なお,右側はきちんと「地,水,火,空風」とオーソドックスに積み上げてある.
 もっとも,素人の私があれこれ言っても詮ないことだとは百も承知だが…

<向かって左側の2基>

[向かって右側の2基]
 次いで向かって右側の2基の写真を撮る.こちらは左側の2基に比較すると,さらに風化が進んでいるように見える.
 下の写真の中央に写っている五輪塔は「空風」の部分が欠損しているようだ.
 岩石のことは,私には良く分からないが,左側の2基とは違う岩石でできているようである.
 資料1(p.262)の記事によると,「塔に刻まれている文字も風化してよく読むことができず,確かに景時らの墓であるかはっきりしません」ということである.また,死んだ場所から離れていることから,墓とは考えにくく,供養塔ではないかとのこと.

<向かって右側の2基>

<足の向くまま梶原へ>

■コンビニで一休み
 今回の深沢小学校訪問は,ふかさわ夏まつりもさることながら,梶原兄弟の墓を見ただけで私は大満足である.
 満足すると気分も高揚する.途端に,もう少し歩きたいなという気分になる.
 14時01分,深沢小学校から歩き出す.
 行き先は足任せだが,私の足は自動的に梶原口方面に向かう.
 バス通りの裏道を通って,14時12分,バス停にしか時藁付近を通過する.頭の上から真夏の太陽がギラギラと照りつけるので,ジリジリと暑い.続いて,14時16分,バス停日当を通過する.
 14時17分,通りすがりのコンビニ「ミニストップ」に立ち寄って,コーラの小瓶を飲みながら,14時28分まで一休みする.
 すぐに元気回復.

<コンビニで一休み>

■梶原経由で遠回り
 14時32分,バス停梶原に到着する.ここで左折して,梶原団地内の坂道を登り始める.坂道を登っている間に,このまま帰宅するのは勿体ないなと思い始める.そこで坂の途中のY字型三叉路の右側の坂道に入り込む.登り坂の傾斜がきつくなる.ゆっくりと急坂を登り続ける.
 14時36分,梶原すずむし公園脇を通過する.
 坂道を登り切ると三叉路に突き当たる.ここを右折して最初に交差する道が梅見坂である.左折して梅見坂の急坂を登り切ると「,鎌倉中央公園に突き当たる.自宅に戻るには,突き当たりを左折すれば近いが,私の足は敢えて右折する.この道を暫く東へ進んで最初の三叉路を左折して突き当たった付近が立原正宗住居跡である.
 さらにその先の三叉路を右折して,緩やかな坂道を登り切ると,鎌倉中央公園梶原口がある.
 
<バス停梶原>                              <梶原すずむし公園>

<鎌倉中央公園>

■鎌倉中央公園梶原口
 14時45分,鎌倉中央公園梶原口に到着する.
 梶原口には,「駐車禁止」の看板があるだけ.柵の切れ目から薄暗い林の中に狭い下り階段が続いているだけ.初めてここを訪れる方は,公園入口を探すのに少々迷うかもしれない.

<鎌倉中央公園梶原口>

■ミンミンゼミとカナカナゼミ
 梅林脇を経由して土道に入る.
 周囲の森からミンミンゼミとカナカナゼミの啼き声がうるさいほどに聞こえてくる.これもまた夏の風物詩である.
 やがて田んぼの脇に出る.ギラギラと輝く太陽の下で稲穂の緑が眩しく見えている.所々にカカシが動かずに立っている.如何にも夏らしい風景である.

<カカシが立っている田んぼ>

■涼しい緑陰
 心地よい海風が公園を吹き抜けている.とにかく涼しい.それにも拘わらず,公園で見かける人の姿は疎らである.
 ”こんなに涼しくて気持ちが良いのに…勿体ないな”
 相変わらずの蝉しぐれである.

<涼しい緑陰>

■今日のハンゲショウ
 ついでにハンゲショウが繁茂する場所に行ってみる.
 つい2~3習慣前までは真っ白だった葉が,今は廻りの草と見分けが付かないほどの薄緑に変わっている.
 ”なんで白い葉っぱが黄緑に変わるんだろう…”
 またもや,私はこの奇妙な現象が気になり始める.いったい葉っぱの中で何が起きているんだろう.これは早晩調べなければ気が済まない話になりそうである.

<雑草の中のハンゲショウ>

■終点の清水塚口
 上の池の脇を通って清水塚口へ向かう.
 バス停鎌倉中央公園から鎌倉駅行のバスが丁度発車するところである.一瞬,反射的に急いで乗らなければという気になる.これから鎌倉駅まで出掛けても何もすることがないのに…
 最後の坂道を登って,15時07分,本日の散策の終点,清水塚口に到着する.
 こうして約8,000歩のプチプチ独り散策は無事終わった.

<バス停鎌倉中央公園を発車するバス>

<ラップタイム>

13:20  鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:51  「ふか沢夏まつり」会場(14:01まで見物)
14:12  バス停西梶原
14:16  バス停日当
14:07  コンビニ「ミニストップ」(14:28まで休憩)
14:32  バス停梶原
14:36  梶原すずむし公園
14:45  鎌倉中央公園梶原口
15:07       〃   清水塚口着

[散策記録]

■水平歩行距離      5.2km

■累積登攀高度      133m

■累積下降高度      133m

■所要時間(休憩見物時間を含む)
 清水塚口発        13:20
       〃     着        15:07
 (所要時間)           1時間47分(1.78h)
 水平歩行速度       5.2km/1.78h=2.92km/h

[参考文献]
資料1;鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会

                                (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f80b7cc8d7c3e03b9e3134d2b1603d18
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

Trending Articles