<しなの鉄道屋代高校前駅>
善光寺街道;第3回;第2日目(6);屋代高校前駅から上田へ;2日目の纏め
(五十三次洛遊会)
2016年4月20日(水)~2016年4月22日(金)
第2日目;2016年4月21日(木)(つづき)曇
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<ルート地図>
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<千曲川の渡しから屋代高校前駅へ>
■千曲川の渡しを出発
14時18分,千曲川の渡し跡から堤防道をしなの鉄道屋代高校駅前に向けて歩き出す.
堤防道で,地元の年配の男性が話しかけてくる.
「…どこから来たの?」
から始まり,昔,この辺りに木橋があったことなど,延々とお話しが始まる.でも,雨が降り出しているので,折角のお話しだが途中で打ち切って,帰路を急ぐことにする…といっても,ここから屋代高校駅へ行く道を知っている人は,このグループには居ない.
私は,古い人間ながら,準地元の住民である.ところが,信越本線時代には屋代高校前駅などという駅はなかった.だから,私も地図でこの駅があることを知っただけで,当然駅への道順など分からない.そうな私が道案内をしていうのだから頼りないことこの上もない.
地図を見ながら,屋代高校駅の方向を見定める.そして,
「大体,こっちの方向だから,適当に歩きましょう…」
ということで歩き出す.
雨は何時の間にか霧雨に変わっている.
■フレックス社の工場を半周
頼りになる地図は,私が事前に纏めた怪しげな地図(前回収録した地図⑯)だけ.まあ,適当に歩けば,そのうちに駅に到着するだろう.
暫くの間,往路をそのまま歩く.
途中の三叉路で左折する.すぐに北陸新幹線のガードを潜る.ガードの先が三叉路になっている.左へ曲がると,またもとの堤防方向へ向かうような気がするので,「第六感」を働かせて右折する.
すぐに,高架道路の下を潜って,高架道路沿いの道になる.他に枝道もない一本道である.
"こうなったら,暫くの間,この道に任せるしかないな…”
と私は腹を括る.
手持ちの地図で,私達が歩いている狭い道の隣の道路が大きなサークルを描いて長野道路につながっていることを確認する.
”ああ,この辺りか…この真東に駅があるな”
と見当をつける.
すぐに大きな工場に突き当たる.大きな敷地の工場である.私達が歩いている道路から数十メートル離れた所に大きな工場が建っている.工場の窓から工場の中が少し見えている.そこには色とりどりのワイシャツのようなものが沢山並んでいる.
最初は,規模の大きい洗濯場かと思ったが,建物の掲示からすぐに衣料品メーカーとして有名なフレックスジャパンの工場だと分かる.
この工場を挟んで反対側に屋代高校駅があるのは自明である.まさか工場の中を横切るわけにも行かないので,工場を一回りするしかないなと腹を括る.それに,この工場には沢山の従業員が居る.そのかなりの方が通勤で屋代高校駅を使っているに違いない.そんなことから,私はこのまま工場の敷地に沿って歩けば間違いなく駅に着くと確信する.
不安に感じたのか,同行の2人が道を探すといって,先に突っ走る.皆がバラバラになるのが一番困るので,私は大声で,
「…先に行かないで下さい.どうせ工場の中は通れないですよ…」
と制止する.旅行中,大きな声を出したのは,後にも先にもこのときだけ.
私の目論見通り,工場の敷地は小川の畔まで.左折してこの小川沿いの道に入ると,前方に大きな跨線橋が見える.
「あそこに跨線橋が見えますよ…跨線橋に登ればどこに駅があるか分かりますよ…」
余談だが…
帰宅後,インターネットでフレックスジャパンのHPを調べてみる.
フレックスジャパンは1940年に設立された資本金約3億円,売上高119億円の大手のアパレルメーカーである.従業員数447人.私達が偶然半周した場所は,同社の本社だった.
<高速道路沿いの一本道> <フレックス社裏手の跨線橋>
<屋代高校前駅からしなの鉄道でホテルへ>
■しなの鉄道に乗車
14時50分に屋代高校前駅に到着する.新しくて立派な駅である.私の地元,小諸駅よりずっと綺麗な駅である.ウラヤマシイ.
屋代高校前14時53分発上り軽井沢行の電車に乗車する.今朝,乗車した電車と違う色調の電車である.車内は結構混雑している.
電車は,15時20分,上田駅に到着する.
<屋代高校前駅で乗車> <上田駅で下車>
■上田駅構内でコーヒーブレーク
私達は大雨には遭わずに,無事,上田駅まで戻ることができた.
まだ,時間が早いので,ちょっとコーヒーブレークということになる.あちらこちら喫茶店を探し回るのも億劫なので,上田駅構内1階にある某有名コーヒー店に入る.
ところが,年配の旅行客で結構混雑している.とても,5人が一ヶ所に集まることができない.仕方なく女性群2人は店の奥,男性群3人は入口近くに分かれて座る.
今夜の宿泊ホテルは連泊のサンルート上田,駅前にあるホテルである.ホテルが目の前にあるので,コーヒーを飲んでいても安心である.
<上田駅1階の喫茶店でコーヒーブレーク>
<2日目の夜>
■まずは風呂
30分ほどで五月雨解散.私は16時頃,一旦,ホテル自室に戻る.
今夜の夕食は,希望者だけ18時にロビー集合で御一緒ということになっている.まだ時間はタップリある.
まずはとりあえず風呂だ! 風呂!
少し熱めの湯をバスタブに張って,ユックリと入浴を楽しむ.
極楽1 極楽!
風呂から上がって,今日一日の資料整理と,明日の予習をしながら,集合時間まで過ごす.
■松尾町の某蕎麦屋
18時少し前に2階ロビーへ向かう.
夕食を一緒に摂るのは,結局,4人,上田は私にとってお馴染みの街だが,食べ物屋のことは,全く分からない.
結局,旅慣れておられるABさんの先導で,松尾町の途中で左折して,一寸入ったところにある某蕎麦屋に入る.
この道は私が旧制上田中学上田高校在学中に毎日通っていたところである.
<某蕎麦屋に到着>
■六文銭をイメージした蕎麦
私達が選んだメニューは,真田六文銭をイメージした創作蕎麦である.赤色の器6皿に6種類の蕎麦を盛りつけた創作蕎麦である.勿論,楽しみながら美味しく頂戴する.ただ,少々お値段も…
大変美味しく頂戴しながらも,幼少の頃食べた鶏ガラ出汁の素朴な蕎麦,祖母が造ってくれた蕎麦を懐かしく思い出す.幼い頃食べた味は,幾つになっても覚えているものである.
…ということで率直な感想もちょっと書いておこう.
正直に言えば,何かと言えば,豪華かつ華美になりつつある蕎麦には,ちょっと抵抗感がある.
折角の蕎麦なのに,客に,一体,何を訴えようとしているのだろうか.
見た目?
豪華さ?
器の奇抜さ?
追求しているのは,一体何なんだ.そこが私には良く分からない.あくまで私見ですよ.
幼い頃,祖母や母が一生懸命打ってくれた蕎麦は,特にこれといった具もなかったし素朴そのものだった.器も粗末なもの.でも,この素朴な蕎麦が一番美味しかったなと今でも思っている.
もういちど,何の飾りも,余計なものが一切ない「蕎麦だけの蕎麦」を食べてみたいものである.
でも,これは余計な話.
大変おいしく蕎麦を頂戴する.
<六文銭蕎麦が素晴らしい>
■ホテルへ戻る
19時20分頃,食堂を出る.
別にアルコールを飲んでいるわけではないが,何となくほろ酔い気分のような感じで,松尾町を駅の方に向かって下る.
ホテルの自室に戻ってからも,特にやることもないので.就寝までテレビを眺めながらユッタリと過ごす.
明日は最終日.松代の街中を一回りして,旧松代駅前で解散する予定である.
21時頃,就寝.
<第3回2日目のラップタイム>
8:16 坂城駅前歩き出し
8:22 坂城大橋を渡る
8:24 坂城神社
8:25 長谷川井戸
8:32 聖徳太子碑
8:50 横吹道跡
9:04 虎枝句碑・泉徳寺参道入口
9:40 玉井本陣跡
9:41 滝沢問屋跡
9:46 福井神社
10:18 問屋場跡
10:26 水上不奈山神社(10:33まで参拝見学)
11:13 供養塔
11:21 石塔群
11:36 長野セラミック
11:40 寂蒔水除土堤
11:50 芭蕉塚
12:01 天王子神社(12:08まで参拝見学)
12:11 CoCo壱番館(12;48まで昼食)
12:56 永昌寺
13:08 おやき屋
13:16 屋代駅(13:22まで休憩)
13:38 青蓮寺
13:34 須々岐神社(13:41まで参拝休憩)
13:43 松代道分岐
13:17 法連寺
14:18 千曲川の渡し(善光寺街道歩き完)
[第3回2日目のウォーキング記録] 千曲川渡し→屋代高校前駅間は除く
■水平歩行距離 15.3km
■累積登攀高度 43m
■累積下降高度 89m
■所要時間(休憩時間込み)
坂城駅発 8:16
千曲川渡し着 14:18
(所要時間) 6時間02分(6.03h)
水平歩行速度 15.3km/6.03h=2.54km/h
(第2日目おわり)
(第3日目に続く)
つづき(3日目)の記事
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(編集中)
「善光寺街道」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d34e361d25dde7b588c7d9c4ec9c18e4
「善光寺街道」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8c004862363c76427109d9a7c4030243
【参考資料】
「善光寺西街道」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/33d3e4a1fc9831ac17b48baa1b527962
「善光寺西街道」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f71644979892cd488cd56360b380d188
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