<見晴山荘からの眺望>
イヌとネコが可愛い大倉尾根を登る丹沢:塔ノ岳(今年10回目)
(単独リハビリ山行;小草平まで)
2016年5月7日(土) 晴
<ルート地図>
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<大倉尾根を小草平まで登る>
■リハビリ2回目;富士山は雲の中
何時ものように,4時10分に自宅を出発する.
今回は胆石症手術後2回目のリハビリ山行である.今回の目標はまだ塔ノ岳山頂までではなく小草平までとする.その理由は,単にリハビリと言うだけでなく,午後からは折から開催中の神奈川美術協会会員展会場の神奈川県民ホールの会場に行きたいからである.
例によって,大船から東海道本線で小田原へ,小田原から小田急線に乗り換える.新松田手前で,晴れていれば富士山と矢倉岳が綺麗に重なる風景が見られる筈だが,今日は晴れてはいるものの雲が棚引いていて富士山は全く見えない.
果たして今日は富士山が拝めるかどうかが気になる.
<矢倉岳;富士山は雲の中>
■バス停大倉の猫と犬
臨時バスが出る.
バスは,7時頃,バス停大倉に到着する.同じバスに乗り合わせたご常連は,真位置に登山のTGさん,韋駄天のKMさん,下り俊足のIsIさん,YDさん,YSさん,TDさん,IwIさん.何時もの土曜日より常連さんの人数が少ないようである.
大倉のバス停で,可愛いネコを連れたご婦人がいる.ネコが余りに可愛いので,写真を撮らせて頂く.このネコまだ生後数ヶ月の子どもである.そのためか動作に幼さが残っていて,それがまた可愛い.
ネコの直ぐ側に犬が居る.犬猿の仲の筈なのに2匹が仲良くしている.私はネコ派なので,イヌにはそれほど親しみは感じないが,でもネコと仲良くできるイヌは可愛い.
<可愛い仔ネコ> <イヌとネコ>
■常連と一緒に大倉から歩き出す
定時バスの到着を待って,7時11分,TGさん.IsIさん,YDさん,YSさんと一緒に大倉から歩き出す.
「…今日は(常連が)随分少ないな…10人くらい出てくると言っていたのに…」
とTGさんが不思議がる.
7時19分,登山口を通過する.この辺りでYDさんとYSさんのお二人が,一行から飛び出す.そして,お二人の後ろ姿が瞬く間に小さくなっていく.残された3人はユックリペースで登り続ける.
足許は少し湿っているが,まあ,山ヒルには会わないだろうと思いながら登り続ける.
7時23分,丹沢ベースを通過する.
7時33分,太陽が右手から射し込むトラバース道に入る.私のお気に入りの場所である.
7時35分,観音茶屋を通過する.この辺りから私がお二人より少し前を歩き始める.
「どうぞ先に行って下さい…」
とIsIさんが言ってくれるので,リハビリ中にもかかわらず,マイペースで先に行かせてもらう.どこでへたばるか分からないが…
<登山口を通過> <日の当たるトラバース道>
■見晴茶屋
7負42分,高原の家分岐を通過する.
雑事場ノ平の手前で,ずっと先を歩いていると思っていたYSさんに追い付く.そのまま,YSさんの先へ行かせてもらう.
7時52分,雑事場ノ平に到着する.先ほど猛スピードで私を追い越して行った若手グループが雑事場ノ平のベンチで休憩を取っている.彼らは汗ビッショリである.
”若狭って良いな…無理が利くから…”
そう思いながら,先に居換えて貰う.
7時54分,見晴茶屋に到着する.このほど新装なったトイレが立派である.
山荘前から相模湾を見下ろした写真を撮る(冒頭の写真).
<雑事場ノ平> <見晴茶屋>
■見晴階段
見晴茶屋を通過してすぐに見晴階段に差し掛かる.ここで定点観測の写真を撮る.
階段の上の方に,先ほど大倉から一緒に歩き出したYSさんの後ろ姿が小さく見えている.
この階段で張り切ってしまうと後が続かないので,
”お前は,まだ,リハビリ中だぞ…”
と自分に言い聞かせながら,極力力を抑えて登り続ける.先ほどまで見えていた青空が随分と少なくなってきたようである.
<見晴階段>
■一本松
見晴階段を登り終えて,モミジ坂に差し掛かる.頭上を覆う新緑が実に心地が良い.先ほどまで見えていたYDさんの後ろ姿はもう全く見えなくなっている.後ろを振り返って見るがIsIさん達の姿も見えない.どうやら完全な一人旅になったようである.
8時11分,一本松を通過する.
大倉から歩き出して,丁度1時間経過している.最近の私は,一本松まで1時間10分程度掛かっていたので,リハビリ中にしては,まあ,まあ,のラップである.これで,私はチョッピリ気分が良くなる.
<モミジ坂>
■駒止階段
一本松の上のベンチでも,数名の若者が休憩を取っている.私はマイペースのまま歩き続ける.
やがて,駒止階段に差し掛かる.見晴階段に続く難所である.
私は,息が切れないように細心の注意を払いながら階段をユックリ,ユックリと登る.
8時28分,駒止茶屋を通過する.
大倉からの所要時間は,1時間17分.決して速いとは言えないが,このままのペースで登り続ければ,塔ノ岳山頂まで2時間50分を切るか切らないかの所要時間で登れる計算になる.リハビリ2回目の私としては,まあ,まあ,良いかナと思う.
<駒止階段>
■堀山の尾根道
堀山の尾根道に入る.まずは長い木道が続く.
木道の途中で下山してくるKSさんにバッタリ会う.
「…やあ,やあ,暫く….このところ姿が見えないので心配していましたよ…」
私は,胆石症の呪術のために10日間ほど入院していたが,胆石を取ってからは調子が良いことを報告する.
新緑の,堀山のお目道は実に気持ちが良い.
今日は小草平が終点と決めている.もうすぐ先が小草平である,いくらリハビリでも,これでは少々早すぎるので,もう少し道草をしながら登ることにする.
<駒止茶屋> <堀山の尾根道>
■富士山は雲の中
8時38分,富士山が見える場所に到着する.
今日の天気予報は曇後晴の筈だったが,まだ空一面に雲が掛かっていて,残念ながら富士山は見えない.それでも,晴れていれば富士山が見える場所に立って,見えない富士山の写真を撮る.
8時39分,堀山の標識を通過する.
<富士山が見える場所から見えない富士山を撮る>
■本日の終点;小草平(堀山の家)
8時48分,小草平に到着する.
堀山の家の温度計は14.5℃を指している.やっぱり,今日は少し暑い.小草平のベンチには誰も居ない.辺りに人の気配はなく静まり返っている.
大倉からの所要時間は,1時間37分.前回より5分ほど速いがやっぱり遅い.
今日はリハビリ中のことと,午後なるべく早い時間に展覧会場へ行きたいので,小草平を終点とするつもりである.
仮にここからさらに登るとすれば,小草平から花立山荘までが約45分,花立山荘阿k等塔ノ岳山頂まで45分,合計約1時間20分掛かることになる.従って,大倉から塔ノ岳山頂までの推定所要時間は2時間57分というところかな…?
”う~ん…まだ,まだ,だな~”
でも,ちょっと歩行速度を速めれば,2時間40分台後半で登れるのではないかと胸算用する.まあその辺りがここ1~2ヶ月の目標かな.
堀山の家でコーヒーでも飲もうかと思って,回転するまで暫く待つことにする…が,バスで一緒だったオヤジ殿が一向に現れない.
その内に,YSさんが到着する.
<堀山の家>
<小草平から大倉へ下山>
■下山開始
もうすぐ9時である.
これ以上,堀山の家が開店するまで待っていても,埒があかないので下山することにする.
小草平から下り坂を数十メートルほど下ったところで,TGさんとIsIさんとバッタリ会う.折角だから,私もまた小草平まで戻る.
小草平のベンチで雑談をしていると,次のバスで来られたMGさんが追い付く.MGさんとお会いするのは久々のことである.
暫く雑談.
お三方は,これから塔ノ岳山頂を目指す.私はここから下山すると決めている.このとき,ようやく堀山の家が開店.でもコーヒー用のお湯が沸くのに時間が掛かるので,オヤジ殿に,
「今回は立ち寄らずに,下山します…」
と挨拶して,下山開始.
堀山の尾根道をノンビリと下っているときに,下から登って来る常連のSTさんとすれ違う.
「おや…もう大丈夫ですか…」
と私を気遣ってくれる.
STさんも,夕方,私の絵を見に展覧会場まで興し頂けるとのことである.本当に嬉しくありがたいことである.
■観音茶屋のコーヒー
堀山を通過して,9時19分,駒止茶屋に到着する.
駒止階段を慎重に下って,9時33分,一本松を通過して,モミジ坂を下り始める.丁度そのとき,下から登って来るImIさんとバッタリ.ImIさんが私を診るなり,
「…おっ! 暫く姿が見えなかったんで心配していましたよ.これでまた張り合いが出またよ…」
とおっしゃる.
どうして,張り合いに繋がるのか良く分からないけど,とにかく喜んで頂いていることだけは分かる.ImIさんも,私と同様にリハビリの真っ最中.今日のImIさんの目標は私と同じ小草平までとのこと.
私は,すんでの所で,ImIさんと一緒に,小草平まで登り返そうかと,一瞬思った,…が,すぐに展覧会場まで早く行かなければと正気に帰る.
そういえば,『尾根の瓦版』の編集長,YKさんの入院も少し長引いているようである.早く快癒されることを願っている.YKさん,ImIさん,それに私の3人は,さしずめ「塔ノ岳リハビリ3人衆」とでも言うところだろうか.
10時07分,観音茶屋に到着する.茶屋の女主人STさんが居られる.時間に余裕があるので,こんなときに立ち寄らないと義理が立たないので茶屋に入り,コーヒーを所望する.STさんも私が胆石症で入院したことを知っておられる.
「…もう,宜しいんですか?」
と真顔で尋ねられる.
山で賞味するコーヒーは久々のことである.
”やっぱり,山派良いな…山でのコーヒーは最高だな…”
とつくづく思う.
<観音茶屋> <観音茶屋のコーヒー>
■ノンビリ昼寝の大倉ネコ
観音茶屋からは,10時39分の路線バスに間に合うように,時計と睨めっこしながら下山し続ける.
10時23分,丹沢ベースを通過する.山ヒルに食いつかれないか多少気になる.
つづいて,10時28分,克董窯通過,
10時31分,登山口通過.
10時35分,バス停大倉に到着する.
下山所要時間は,1時間35分.
大倉では,人間様が腰掛けるベンチで,お馴染みのネコが気持ちよさそうに昼寝をしている.なんとも長閑で羨ましい風景である.
”このネコには悩みなどないんだろうな…うらやましいな”
ネコが羨ましい.これ本音である.
仮にこのネコに悩みがあるとすれば,何なんだろう.どんなことなんだろう.ネコの煩悩ってあるんだろうか?
”まあ,会ってもなくてもいいや”
…で,路線バスは定時に大倉を発車する.バスの乗客は数名.空いている.
<昼寝するネコ>
<浜の神奈川県民ホールへ>
■バス停大倉から会場へ
渋沢から小田急線新宿行急行電車に乗車する.何時もの塔ノ岳詣でのときと反対へ行く電車なので,乗車していても少々緊張する.
途中,どこの駅に停車したか良く分からないが,海老名駅で相鉄線の電車に乗り換える.
丁度うまい具合に特急電車に間に合う.黒塗りの豪華な車体の電車である.海老名から大和,二俣川の2ヶ所に停車しただけで随分早く浜駅に到着する.
浜駅で,訳が分からなくて随分と長く登り坂のあるトンネルを抜けて,東急電鉄元町中華街駅行の電車に乗り換える.
終点の元町中華街駅で下車する.丸天井の随分と立派な駅である.この辺りの勝手が良く分からないので,まずは山下公園方面出口という標識に従って,表に出る.
ところが,自分が一体どの辺りに居るのかがハッキリ分からない.どなたか通行人がいたら山下公園への道順を教えて貰いたいが,肥土通りが全くない.そのうちに,ちょっと先にランドマークタワーが見えているのに気が付く.
これで,方向がすっかり分かる.
さっそく,会場に向かう.
<海老名駅で相模鉄道へ> <みなとみらい線元町中華街駅>
■懇親会を抜け出す
14時頃,展覧会場に到着する.
15時丁度から,6階の英一会館で,各章授賞式と懇親会が行われる.勿論出席する.
懇親会では,飲めないアルコールをほんの少し嗜む.これもお付き合いの内である.
15時45分頃,受付から呼び出される.
何事かと思ったら,16時頃,会場に到着するといっていた塔ノ岳常連8名が,もう会場に到着しているとここと.
私は懇親会を抜け出して,塔ノ岳グループの方々の案内をする.
■浜駅前で塔ノ岳グループの懇親会開催.疲れた!
16時30分頃,私を含めて塔ノ岳関係の全員が会場を抜け出して,浜駅方面に向かう.浜駅近くの焼き鳥屋で懇親会を開く.
焼き鳥のコース料理である.お値段はお一人様千円一寸と,まあまま,贅沢な感じがする.
20時前にお開き.
私は東海道本線下り電車に乗車する.飲めないアルコールを一寸飲んだためか,疲労感が全身に広がっている.
それでも何とか帰宅して,早々に風呂に入る.
今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
7:11 大倉歩き出し
7:35 観音茶屋
7:54 見晴茶屋
8:28 駒止茶屋
8:48 堀山の家(小草平)着
9:00 〃 発
9:19 駒止茶屋
9:50 見晴茶屋
10:07 観音茶屋
10:35 大倉着
[山行記録]
■水平歩行距離 4.3km(片道)
■累積登攀下降高度 695m
■上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 7;11
小草平着 8:48
(所要時間) 1時間37分(1.62)
水平歩行速度 4.3km/1.62h=2.65km/h
登攀速度 695m/1.62h=429m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
小草平発 9:00
大倉着 10:35
(所要時間) 1時間35分(1.58h)
水平歩行速度 4.3km/1.58h=2.66km/h
下降速度 695m/1.58h=402m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9117d271f666e7246a87471d50688421
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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イヌとネコが可愛い大倉尾根を登る丹沢:塔ノ岳(今年10回目)
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