閑話休題;胆石症闘病記(14);第9日目;胆石除去完了
2016年4月5日(火) 曇
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<9日目の朝>
■この命何を齷齪;ノンビリ温泉に浸かりたい
今日でもう入院9日目を迎える.
夜中に目が覚める.
0時50分,トイレに向かう.「大」は通常の2分の1程度,やや軟.「小」1,050立方メートル.受けるコップが小さいので,3回に分けて用を足す.その度に点滴棒が邪魔になり苦労する.
目が覚めると,家に残したままになっている雑務が段々と気になり始める.どうしよう!
私の心の中に巣喰っているもう一人の私が,私がイライラしているのを目ざとく見つけて,
”お前さん,何をブツブツ言っているんだ.健康回復が第一優先じゃないか! 仕事も大事だが,何事も,命あっての物種だろう”
と私を叱咤する.
”ほほう…あんたなかなか良いことを言うね…”
と私は照れる.何時も悪態ばかり言っているもう一人の私も,たまにはまともなことを言うなと感心する.
この期に及んで,こんなことを考えるのは,我が儘なことは十分に分かっているが,どうしてもイライラが募ってしまう.
私は,ふと,生まれ故郷の信州小諸で島崎藤村が唄った詩の中に,「この命なにを齷齪(あくせく)」という下りがあったことを思い出す.
"退院したら,ノンビリと故郷の温泉にでも浸かりに行こうかな…"
その内に,何時の間にか二度寝をしてしまう.
■快調な「小」
4時45分,トイレに行きたくなって,目が覚める.
早速,点滴棒を引きずってトイレに向かう.
「小」が700立方センチメートル.面白いほど「小」が出る.ただ,相変わらず受けの容器が小さいので,2度も途中で「小」を止めて,大瓶に移す作業をしなければならなかった.
今日の体調は,まあ,まあ,良さそうである.
私はトイレを終えてベッドに戻ってからも,そのまま椅子に座って読書を続ける.
■輸血針を左腕に移動
5時30分,看護師が顔を出す.今日の担当はTNさん.
「採血をします…」
とのこと.
今回は右腕から採血する.その右腕には,つい昨日まで刺さっていた2本の点滴針の跡が痛々しく残っている.
6時25分,熱々の蒸しタオル2枚が配られる.有り難い.これでネチャネチャし始めた顔をゴシゴシと拭く.サッパリする.
7時10分,血圧,脈拍,体温,血中酸素濃度を測る.いずれも正常値である.
■さまざまなチェック
8時19分,お茶くみ.あたたかいお茶が実に美味しい.いつものように,ユニシア,セルフール,ハルナールの3種類の薬を飲む.
朝食はまだ抜きである.
9時35分,看護師が隊長を聞きに来る.この辺りから看護師のKBさんが担当のようである.
9時48分,ブドウ糖と生理的食塩水の2本が点滴に追加される.
10時20分,また「小」のためにトイレ.「小」250立方センチメートル.累計2.4リットルになる.午前中だけで大瓶の半分以上の量になる.
尾籠な話だが,「小」の回を重ねるごとに,何時ものような薄い黄色の変わってくる.
10時30分,部屋の掃除.
10時39分,血圧,脈拍,体温,血中酸素濃度の測定.何れも正常値を示す.
11時38分,薬剤師が薬のチェックに来る.私は何時も持参している「お薬手帳」を薬剤師に手渡す.薬剤師は「お薬手帳」をチェックした後,
「投薬を飲み続けて下さい…」
と私に指示する.
<実績記録メモ>
<計量から解放された午後>
■昼食
12時03分,昼食が出る.
今日の主食はお粥.
勿論,完食.
食事後,セルフールと痛み止めを服用する.
<4月5日の昼食>
■普通にする「小」の有り難さ
13時00分,買い置きのセンベイ,1枚を食べる.あまりに美味しいので,ついつい3枚食べてしまう.
”ちょっと,カロリーオーバーかな…”
14時17分,血圧,脈拍,体温,血中酸素濃度を測定.いずれも正常値で安定している.
看護師から,
「…もう,尿の量を量らなくても良いです…」
と指示される.
”せっかく量ってきたのに,ちょっと残念”
と一瞬思うが,もう量らなくて良いというお墨付きは,正直なところとても嬉しい.
15時10分,トイレに行く.「小」.受けのコップを持たずに,ジャ~…ジャ~.この開放感,何とも言えない.多分,500リップメートル以上出たような気がする.
大瓶置き場を見ると,私専用の大瓶は片付けられ,見当たらない.当然のことだが,妙に嬉しい.
”これで小便袋をぶら下げて歩くこともなくなったぞ…万歳”
私は,平素,何気なく小便をしていることが,とても幸せなことなんだと,再認識させられる.
日別「小」排出記録 尿排出記録(日別・時間別)
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<「小」排出記録>
■手術完了のご託宣
16時25分,主治医のDT先生の回診がある.
DT先生は,私の腹の4ヶ所の手術跡をチェックしてから,
「針金を抜きましょう…」
という.
”エッ…! 針金が刺さっていたのか!”
とビックリする.
「…ちょっと痛いですよ…」
なるほど,針金とやらを抜く度に"チクッ”とした痛みがある.俗に言う"抜糸”と同じなんだろうと勝手に想像する.
抜いた後の傷口に絆創膏のようなものを貼る.
「絆創膏が取れてしまったら,そのまま放置して構いません…後は血圧の薬が終わる頃,鎌倉(のDTクリニック)の方に来て下さい…それまでは退院後もシャワーだけにして下さい」
"やれやれ,これで私の体内の「不発弾処理」は完全に終わった”
私は言いしれぬ安堵感に浸る.
<点滴が続く夕方>
■点滴と夕食
16時50分,スルケラゾン1kgの点滴が追加される.
17時12分,配膳係がお茶を置いていく.
18時00分,夕食.
夕食後,セルフール,ランブラソール各1錠服用.
夕食後,また,東レに向かう.利尿剤が投与されているためか,随分沢山の「小」が,堰を切ったように迸る.
<4月8日の夕食>
■漸く点滴から解放される
夕食後,洗面所でひげそり,序でにトイレ「小」.計量せず.
18時22分,膵臓の薬徒やらの点滴が追加される.
19時30分,何となく口元が寂しいので,B棟3階の自販機で「ミルクとコーヒー」缶130円也を購入.自分のベッドでユックリと味わう.
20時19分,膵臓の薬の点滴が終わる.これで点滴はあと1本.体温測定.平熱.
就寝前に,看護師が来る.
「とりあえず今日の所は,これで点滴は終わりです…」
とのこと.万歳!
ただ,右腕に刺さっている2本の針はそのままである.
■興奮したのか眠れない夜
21時頃.就寝.
でも,運動不足のためか,余り良く寝付けない.夜ふけまで何となくテレビを見続ける.
一連の手術が成功して,もうすぐ退院できるというのに,なんで寝付けないんだろう.
(9日目終わり)
(10日目に続く)
つづき(10日目)の記事
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胆石症闘病記の目次
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「閑話休題」の前回の記事
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「閑話休題」の次回の記事
(なし)
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