<鎌倉中央公園入口のサクラ>
名残のサクラの鎌倉;中央公園・大平山・源氏山・鶴岡八幡宮周遊
(リハビリ独り散策)
2016年4月8日(金) 曇
<ルート地図>
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<鎌倉中央公園から大平山公園へ>
■まずは自宅の庭
昨日(4月7日),私は胆石症の手術を終えて帰宅した.
今日は帰宅後の初日である.私は早速今日からリハビリウォーキングを始めることにする.
”決して無理はしないぞ…!”
というのが私の心構えである.
ただ毎度のことながら,独り散策の場合,予めコースを決めてキッチリ歩くのは性に合わない.あくまでも足任せ風任せのウォーキングである.それに今回は飽くまでリハビリが目的である.そこで今回はラップタイムを敢えて取るのはやめよう.
まずは,久々の自宅の庭を眺める.
”ありゃ~まあ! たった10日だけ留守にしている間に随分と春が進んだなぁ…”
自宅の庭の植木なのに,私には木の名前などサッパリ分からないが,とにかく綺麗な花が咲いている.
”木の名前などどうでもいいや.とにかく良い色をした花だ”
と呟きながら写真を数枚撮る.
<我が家の庭>
■鎌倉中央公園清水塚口
まずは出発点の鎌倉中央公園清水塚口に移動する.
この辺りのサクラは見頃をちょっと過ぎたばかり.今週末はまだまだ楽しめそうである.
”さて,どこへ行こうか~…な”
私は何時ものように鎌倉中央公園を通り抜けて山崎経由で大船駅まで歩こうかと思う.
”そうだ! その前に,近くにある大平山公園のサクラを見ておこう”
…と,いうことで,取りあえずは山崎とは反対側にある大平山公園へ向かう.
<鎌倉中央公園のサクラ>
■大平山公園
大船へ向かう前に,一寸だけ大平山公園に立ち寄るつもりで,清水塚口から住宅地内を西へ200メートルばかり歩く.
大平山公園のサクラは,下の写真のように,見頃を大分過ぎていて残念だが,その代わりに目に鮮やかな新緑に心が和む.
ついでに公園内の階段道を登って,高い所から園内のサクラを見下ろす.目の前に広がる新緑が実に心地よい.
<大平山公園のサクラ>
<成り行きで路線バスに乗ってしまう>
■路線バスに乗る
大平山公園の階段を登り切ったところにバス停大平山がある.
丁度そのとき,路線バスが近付いてくるのが見える.このバス停はデマンドルートにあるので,大船行きのバスも,桔梗山行のバスも同じ方向からやってくる.
やってきたバスが大船行か桔梗山行かよくわからないが,とにかく乗っちゃおう.
乗ってみると桔梗山行のバスである.
”そうか,桔梗山行か…桔梗山行のバスに乗るのは久しぶりだな…”
途中,バス停日当公園で,車窓から日当公園のサクラをデジカメに収める.
ここのサクラは既に散ってしまい,色鮮やかな新緑が上空を覆っている.
<バス停大平山公園> <日当公園のサクラ>
■源氏山公園入口
S字坂を下って,バス停源氏山公園入口で下車.
バス停近くにある梶原六本松公園に入って一呼吸.
「さて,これからどうしよう?」
私はこのまま源氏山公園へ向かうか,それとも桔梗山から常磐緑地に入ろうか…常磐緑地には沢山の山サクラがある.どちらへも行ってみたい.
迷った末,まだ病み上がりの自分の身体のことを慮って,源氏山公園へ行くことにする.
バス停から源氏山公園までは,やや急な登り坂である.狭い舗装道路である.ときどき自動車が通る.その度に路肩で半身になって自動車をやり過ごす.
<バス停源氏山公園入口> <梶原六本松公園>
<源氏山公園>
■春爛漫
坂道を登り切って,源氏山公園に到着する.
名残のサクラと目に鮮やかな新緑が実に美しい.サクラの見頃はもう過ぎているが,如何にも春らしい風景に心が和む.
<春爛漫の源氏山公園>
■偶然の出会い
公園の写真を撮っていると,私の直ぐ近くで2人の外国人が,地図を見ながら何やら思案している.夫婦だろうか.
私はこのお二人が何だか可哀相になり,ブロークンイングリッシュで,
"May I pelp you. I'm an inhabitant of Kamakura, living here more than 45years…"
お二人は,ああ良かったという表情で,鎌倉の地図を私に示しながら,
「この道を通りたいんです…」
と言う.
「ああ,この道ですか.この階段を下りるんです.坂を下ると右手にトンネルがあります.トンネルを抜けると銭洗弁天があります」
「鎌倉駅へ出られますか」
「勿論,…」
と銭洗弁天経由で鎌倉駅へ行く道順を説明する.
お二人とお別れして,源頼朝像の広場に向かう.
葛原岡神社へ向かう道との三叉路で,今度はお二人の中年女性が道に迷っている.
「源頼朝像はこっちの方です.私もそちらの方へ行きますので,ご案内します」
■源頼朝像
何時ものように,源頼朝像の写真を撮る.
広場の廻りにはサクラの木が沢山植えられているが,すっかり新緑になっている.
お二人は,鎌倉駅へ出たいという.そこで,永昌寺墓地から寿福寺へ向かう道を説明する.
私は源氏山山頂を経由して寿福寺に降りるつもりだったので,
「私はこれから源氏山に登りますので,ここでお別れします」
と言う.
すると,この二人も源氏山に登りたいとのこと.
「では,御一緒に…」
<源頼朝像>
■源氏山山頂からの眺望
長い上り階段を登って,源氏山山頂(標高93メートル)に到着する.
山頂には観光客の姿は全くなく,静まり返っている.
前方には優美な姿の六国見山が見えている.六国見山は一面の山桜.素晴らしい景観である.
同行のお二人も,
「もし,二人だけで歩いていたら,こんな景色の良いところには絶対に来なかったです」
と喜んでいる.
喜んで頂ければ,私も鎌倉市民の一人としてとても嬉しい.
<源氏山山頂から六国見山を望む>
<寿福寺から刃稲荷へ>
■太田道灌墓
源氏山山頂から階段を降りて,園内の散策路に突き当たる.右折して永昌寺墓地に突き当たる.この辺りからは一寸した山道になる.同行のお二人は山道には余り馴れていないらしく,興奮気味である.
「ゆっくり,ゆっくり降りましょう…」
とアドバイス.
途中,太田道灌墓の前を通過する.
「えっ…! ここがあの有名な太田道灌の墓ですか…?」
とビックリされたようである.
<太田道灌墓>
■寿福寺
デベッカ家の墓から求愛坂の階段道を下って寿福寺墓地に入る.色鮮やかな新緑に囲まれている.
成り行きで,お二人を案内する.定番通り大佛次郎,北条政子,実朝の墓を一回りする.
鎌倉駅に向かうと言っていたお二人に,私は鶴岡八幡宮に向かうので…ということでお別れの挨拶をする.すると,お二人も,まだ時間があるので鶴岡八幡宮と段葛を見たいという.
「では,鶴岡八幡宮まで御一緒に…」
寿福寺から短いトンネルを抜ける.
「あれ,こんなところを通るんですか」
とお二人はビックリする.
■刃稲荷
住宅地を抜けて刃稲荷の前に到着する.私はここで定点観測の写真を撮る.
「…この辺りは正宗の屋敷跡と言われているところですよ…」
とお二人に説明する.
「へえ~…,そうなんですか」
とまたビックリされる.
<刃稲荷>
<鶴岡八幡宮>
■観光客で賑わう鶴岡八幡宮
刃稲荷前から今小路を横断し,横須賀線の踏切を渡って小町通りに出る.途端に沢山の観光客に遭遇する.
小町通りで左折,鉄の井で鎌倉街道に突き当たる.ここを右折して,鶴岡八幡宮参道へ.信号を渡って鶴岡八幡宮に到着する.
「では,折角,鶴岡八幡宮に来られたので,見落としがちな所だけご案内してお別れしましょう…」
ということで,旗上弁財天と政子石,白旗神社,由比若宮遙拝所の所在地を紹介してから,お二人とお別れする.
その後,私は独りでユックリと鶴岡八幡宮を散策する.
<観光客で賑わう鶴岡八幡宮>
■源平池
池の畔から白旗神社方面を望む.池の向こうのサクラはまだ大分残っているようである.どうやらこの週末も花見ができそうである.
池の畔には,あいかわらず沢山のハトが屯している.
<源平池(源氏池)と旗上弁財天>
■白旗神社
続いて白旗神社を詣でる.神社の裏山は新緑.
「そうだ! 休憩所でセンベイを買おう…!」
私は胆石症で入院中,ずっとセンベイが食べたいなと思っていた.別に病院食に不満があるわけではないが,卵,納豆,生野菜などは一切ない.全てのネーベンがグタグタになるまで煮込んである,もちろん栄養士がきちんと管理している食事なので身体には最適なことは分かっているが,正直なところ物足りない.
私はセンベイが無性に食べたくなり,休憩所に飛び込む.そしてセンベイ1枚を購入.さらに自動販売機でコーラ1カップを入手する.
待合室のテーブルに座ってカチカチのセンベイをバリバリと食べる.
”いや~ぁ…,実に旨い!”
<白旗神社>
<段葛経由で鎌倉駅へ>
■新装の段葛
鶴岡八幡宮から新装の段葛を通って鎌倉駅方面に向かう.
植え替えられたサクラは既に咲き終わって芽吹いている.改修工事前は砂利道だったが,回収後は舗装されている.道路の中央に日の丸が掲揚されている.植え込みや灯籠も綺麗に整備され,なんとなく小ざっぱりとした雰囲気になっている.
<新装成った段葛>
■鎌倉駅へ
途中,雪の下郵便局に立ち寄って,関東学院大学春期公開講座受講料を送金する.
その後,段葛入口付近から小町通りを経由して,14時50分頃,鎌倉駅に到着する.
<段葛入口>
<路線バスで帰宅>
■外国人で一杯の路線バス
鎌倉市役所前から鎌倉中央公園入口まで路線バスで移動するつもりだったが,大分待ち時間がある.
バスの時刻表を確かめると,15時00分発梶原行のバスがある.
”たまには大仏前の混雑する道路を通るのも良いな…”
と思う.
梶原行バスに乗車する.乗客の半分以上が外国人である.なんだか落ち着かない雰囲気である.大仏前で大多数の乗客が降りてしまう.
大仏前から先は乗客も疎らで,何となく落ち着いた自治情的な雰囲気になる.
■無事帰宅
バスは梶原から富士見台経由の鎌倉行になる.
富士見台で下車,山の上ロータリー経由で出発点の鎌倉中央公園入口に戻る.
こうして,私の第1回リハビリ散策は無事終わった.
どうやら,平地歩きならば,全く問題なさそうである.あと数回,鎌倉の山中を歩き回ってから,塔ノ岳に¥へ復帰したいなと思っている.
<ラップタイム>
今回は敢えて記録せず.
[ハイキング記録]
■水平移動距離 5.4km
■累積登攀高度 129m
■累積下降高度 177m
■所要時間 今回は記録せず
(おわり)
鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e44bc6d9a018faa2a34f382e7253283
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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