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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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富士山と南アルプスの眺望を楽しむ丹沢;塔ノ岳(今年3回目)

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                                <塔ノ岳山頂からの風景>

   富士山と南アルプスの眺望を楽しむ丹沢;塔ノ岳(今年3回目)
             (単独山行)
         2016年1月16日(土) 晴

■一寸憑かれているが…
 昨日(1月16日),世田谷ボロ市散策で飛んでもない人混みに揉まれたために,今朝も少々妙な疲れが残っているが,折角の土曜日なので塔ノ岳に出掛けることにする.
 もちろん出発は,何時もの通り4時10分である.出掛ける前に,もちろん,行くか行かないか何時もの通り迷うが,この時期は,まだそれほど寒くもないので,比較的簡単に”出掛けるぞ”と決心する.
 40分ほど歩いて,大船駅前の牛丼店で朝定食を賞味する.店員とは何となく馴染みになっている.東海道本線下り電車がほどなく小田原駅に近付く頃,眠くて堪らなくなるが,我慢して小田急線に乗り換える.6時12分,渋沢駅に到着する.もちろん大倉行バス停には一番乗りである.程なく下り電車が到着するたびに,バス待ちの行列がドッと長くなる.この中にご常連のTGさん,IsIさん,NMさん,KMさん,TDさん,IIJさん,TZさん,HYさん他が居られる.
 定期バスに乗り込んだ矢先に,定期バスより先に出発する臨時バスが到着する.そして後ろに並んでいた登山客を乗せて,定期バスより3分先に渋沢駅前を出発する.
 定期バスは,何時もより一寸遅く,7時03分に大倉に到着する.

■日当たりの良いトラバース道
 7時12分,沢山の常連さんと一緒に,大倉から歩き出す.先頭はTGさんである.ところが今日のTGさんは山頂までは行かずに途中から下山するとのこと.
 平素は一人で歩くことが多い私だが,顔見知りの方々と一緒に歩くのも悪くはないなと思うが,ついつい自分のリズムが狂い勝ちである.
 雑談をしながら登り続ける.
 何時の間にか,私が列の先頭になる.私の後ろにはNMさんとHMさんが居られる.その内にどういう風の吹き回しか,私が高血圧だの山登りの歩き方だの碌でもない話をし始める.後になってエラソーな話をしていたことが恥ずかしくなる.
 列は,何時の間にか,ばらけてしまい,私と一緒に歩いていた3人だけになっている.
 ”まあ,いいか…”
 7時32分,日当たりのトラバース道に差し掛かる.今日は天気が良いから,真横から朝日が射し込んでいる.私がお気に入りの場所である.

<日当たりの良いトラバース道>

■見晴茶屋のトイレ工事
 見晴茶屋に差し掛かる.何か工事が始まっているようである.
 ”ありゃ~っ…! 何だか様子が変だぞ!”
 同行のNMさんの話によると,水曜日辺りからトイレの新設工事が始まっているようである.
 私たちは,フェンス沿いに新しい道を歩く,そのために見晴茶屋前からの展望は見ることができないのが残念だが,足許はむしろ歩き易くなっている.

<見晴茶屋>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 階段下から何時ものように階段を見上げた写真を撮る.今日は土曜日なので,沢山の登山者の後ろ姿が見える.ご常連さんの後ろ姿も混じっている.
 今日は天気が良いので,真横から林を通して朝日が射し込んでいる.
 「私,ゆっくりでしか登れませんので,お先にどうぞ…」
とNMさんと,HMさんに先頭を譲るが,ユックリで良いとのことなので,私が先頭のまま登り続ける.
 見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.相変わらず雑談をしながらである.
 8時15分,一本松を通過する.
 ”ありゃぁ~っ! 大倉を歩き出してから1時間03分も経過しているぞ…”
 雑談に夢中になりすぎて,前回より3分余計に時間が掛かっている.

<見晴階段>

■駒止階段
 朝日が当たる心地よい尾根道を歩いて,8時25分,駒止階段に到着する.ここでも定点観測の写真を一枚撮る.
 雑談を続けながら駒止階段を登る.
 階段を上り詰めて,8時32分,ようやく駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間20分,今年の最低記録である.
 ”でも,まあ,いいか…”

<駒止階段>

■富士山が写らない!
 堀山の尾根道に差し掛かる.尾根の両側の景色を眺めながら,この辺りを歩いて居るときが一番良い気分である.
 例の富士山が良く見える場所に到着する.肉眼では富士山がバッチリ見えているのに,写真を撮ると富士山は空の中に溶け込んでしまい,全く写っていない.
 ”このバカカメラめ! バカチョンならバカチョンらしくちゃんと写しなさい…”
 私は自分の手に負えないカメラを叱りつける.
 8時45分,堀山を通過する.

<富士山が見えているのに写らない>

■小草平
 8時52分,小草平に到着する.
 堀山の家はもう開店している.ご常連のUIさんが堀山の家の前の椅子に座っている.堀山の家の改修工事を行っているようである.
 「下山のときに,(堀山の家に)立ち寄ります…」
とUIさんに挨拶して,小草平を通過する.
 小草平の気温は,堀山の家の温度計によると5℃.かなり温かい.
 私と同行していたお二人は,ここで給水休憩を取るとのこと.私は急坂を速くは登れないので,休まずに登り続ける.
 小草平からも富士山が良く見えている.私はどうせ写らないだろうと多寡をくくってデジカメのシャッターを押す.ところがこちらは案外よく写っている.
 ”この天の邪鬼カメラめ…!”
 私は自分のカメラに対して,写っても,写らなくても,愚痴を言わないと気が収まらない.

<小草平から富士山を望む>

■萱場平
 小草平を通過して,ガレ場を登っているとき,下山してくるKSさんとバッタリ.
 「やあ,やあ,…」
で何時ものように握手.KSさんに勇気付けられる.
 暫くの間は気楽な一人旅である.私は身体が少々重く感じるので,ピッチを落として登り続ける.
 9時08分,戸沢分岐の手前で,後ろから,
 「FHさん…」
と呼び止められる.次のバスで来られた韋駄天のTTさんである.私を追い抜いて,サッサと急坂を登っていく.TTさんの脚力がうらやましい!
 9時14分,萱場平に到着する.
 例によって,定点観測の写真を撮る.前方を見るとどうやら雲が湧き出しているようである.

<萱場平>

■後七分坂(花立階段)
 萱場平を過ぎても,まだどうも身体が重くてピッチが上がらない.こんなときは無理は禁物である.私はさらにピッチを落として登り続ける.
 大岩が近付く頃,後ろの方から賑やかな話し声が聞こえ始める.多分,NMさんとHMさんだろうと察しが付く.
 9時28分,後のバスで来られたMGさんが私を追い抜いていく.
 9時30分,ようやく後七分坂(花立階段)に到着する.ここで富士山の写真を撮っている間に,NMさん,HMさんのお二人が私に追い付く.
 私はお二人の後ろ姿を見ながら,後七分坂を登り続ける.

<後七分坂>

■花立山荘
 後七分坂をNMさんとHMさんより一足遅れて,9時38分に登り切る.花立山荘は既に開店している.あいにく富士山方面には霧が湧いていて,富士山は見えない.
 大倉からの所要時間は,2時間26分と振るわない.今年(…と言っても3回だが)の最低記録である.どうやら山麓でゆっくりしすぎたようである.
 私のすぐ目の前をNMさんが歩いている.HMさんは山荘脇にベンチで休憩を取っている.
 私は,NMさんの後に付いて登ろうと思ったが,花立山荘前で数枚の写真を撮っている間に,少々間が開いてしまう.
 ”もうダメ…追いつけない”

<花立山荘>

■花立山からの眺望
 花立山に向かう途中で,雲が切れて,富士山が姿を表す.
 もうこうなると,ラップタイムなんてクソクラエ…という気分になり,辺りの風景を何枚も,何枚もデジカメに収める.
 特に,千切れ雲が掛かった富士山は実に綺麗である.
 ”これはラッキー…”
 私は嫌というほどデジカメのシャッターを押し続ける.
 フト,前を見ると,私の先を行くNMさんが,丁度,花立山の山頂に到着するところである.私との距離は約50メートル.
 ”こりゃあ…ますます追いつけない,ダメだな!”
 9時50分,花立山山頂を通過する.花立山荘からの所要時間は実に12分.いくら何でも掛かりすぎである.

<鍋割山稜の向こうに富士山が見える>

■雪に覆われた南アルプス
 今日の眺望は素晴らしい.
 花立山山頂から,雪で真っ白な南アルプスの山々が手に取るように見えている.またもや,デジカメを構えて道草である.
 ”これは絵になるな…”

<花立山山頂から南アルプスを望む>

■塔ノ岳山頂
 9時54分,ようやく金冷シを通過する.
 金冷シから最初の階段を登りはじめたときに,下山してくるMGさん,YDさんのお二人とすれ違う.
 「すぐ先で,NMさんとすれ違いました…今日の山頂からの風景は素晴らしいですよ」
とMGさんが私に教えてくれる.
 「…(下山後)渋沢でお茶しましょう…」
とNGさんが私を誘う.
 「分かりました…私も塔ノ岳山頂まで登ってから,(大倉発)13時11分のバスに間に合うように下山します…」
 10時14分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温はマイナス2.5℃.
 山頂からの写真を何枚か撮り終える.そして,山頂でリュックを卸して一休みしかけたときに,ISIさんとHMさんが山頂に到着する.
 ISIさんに,
 「今日は随分と速いですね…」
と問いかける.
 「花立山荘で,HMさんと会いましたので,HMさんの後に付いて登ったんで速く登れました…」
 今日の大倉からの所要時間は3時間02分.リハビリ中とはいえ何とも振るわないが,まあ,今の私にはこんなもの.
 私は下りに時間が掛かるので.尊仏山荘には立ち寄らずに,少し休憩を取ったら,すぐに下山しようと思う.ISIさんとHMさんは尊仏山荘に立ち寄るとのことなので,山頂でお別れする.山猫華伊達美弥雄さんに会えないのは残念だが…

【余計なことですが…】
 華伊達美弥雄くん
 私が尊仏山荘の山ネコに,勝手に命名した「華伊達美弥雄くん」の名前が,私以外のブログ・HPで使れていた.
 ビックリ.
 オーナーのHDさんスミマセン!
http://tabelog.com/kanagawa/A1408/A140804/14035070/dtlrvwlst/7675366/
http://ameblo.jp/maxkuro-jyo/entry-12033027237.html

<塔ノ岳山頂から富士山を望む>

■南アルプスの写真を撮ってから下山開始
 山頂の材木に腰を下ろして,昼食のニギリメシを食べる.気温は氷点下だが風がない上に日光が降り注ぐので,全く寒くない.
 下山際に南アルプスの写真を撮ってから,10時25分,下山開始.
 山頂から木階段を下りかけたところで,キャベツのTZさんとすれ違う.痛めた右膝には特に下り階段が要注意である.私は急激な力が足に掛からないように,細心の注意を払いながら,慎重に下り続ける.二度と怪我はしたくないからだ.

<塔ノ岳山頂から南アルプスを望む>

■堀山の尾根からの富士山
 11時32分,漸く小草平の堀山の家に到着する.
 私が堀山の家に到着すると,中からKIさんが出てくる.また入口近くに女主人のなっちゃんが居られる.
 「今日は時間が押しているので,申し訳ありませんが,通過します…」
とお二人に挨拶する.
 KIさんが腕時計を見て,
 「うん,確かに何時もより一寸遅いね…」
という.
 挨拶もそこそこに,また,下り続ける.
 堀山の尾根道に入る.バスの時間まで,まだタップリ時間があるので,尾根道はゆっくり歩くことにする.
 11時43分,富士山が良く見える場所に到着する.雲が多いが富士山が良く見えている.登りのときのリベンジのつもりで,また,数枚の写真を撮る.今度はどういう風の吹き回しか知らないが,富士山が何とか写っている.
 
<堀山の尾根からの富士山>

■一本松から常連と一緒に…
 11時32分,駒止茶屋を通過する.
 駒止階段を慎重に下って,平坦道に入る.時計を見ながら,ここもゆっくりと通過する.
 12時07分,一本松に到着する.ノートを取り出してラップタイムを記入していると,数名の登山者がドヤドヤと降りてくる.ご常連のIsIさん,NMさん,HMさん,AIさんである.
 まだバスの時間には十分余裕があるが,
 「…では皆さんと一緒に下山します」
ということにする.
 12時17分,見晴茶屋を通過する.
 12時32分,観音茶屋に到着する.ここを通過するときに,たまには立ち寄らないと申し訳ないなと思いながらも,バスの時間もあって中々立ち寄れない.一人で下山するときは何とも後ろめたい気分で通過させて貰っているが,今日は大人数なので気楽である.
 「スミマセン,今日は通過します…」
と店の奥に居られる女主人に挨拶して,通過させて貰う.
 こんなこと書いたらまずいかも知れないが”赤信号みんなで渡れば怖くない”的心情である.
 とはいえ,何とか時間を作って,観音茶屋のお汁粉を食べたいなと何時も思っている.

■オマエが山ネコ代理だ
 12時53分,無事,大倉に下山する.下り所要時間は2時間28分.超ユックリペースである.
 バス停大倉では,私たちより先に下山したTGさん,MGさん,YDさん,STさん,IIJさん達が私たちの到着を待っている.
 全員でバス停に並ぶ.
 バス停近くの日陰で馴染みのネコが座り込んでいる.
 「…今日はおまえが山ネコ代理だ…」
と言いながらネコの写真を撮る.
 「オマエ,ちょっと愛想がないぞ…」
とネコにクレーム.ネコ知らんぷり.
 さきほど.尊仏山荘に立ち寄った方に,華伊達美弥雄さんに会えたかと伺う.
 「ちゃんと,石油ストーブの前に居ましたよ.誰かがネコの上で手袋を乾かしていましたよ…」
とのこと.私は内心で,
 ”しまった! やっぱり10分でも良いから尊仏山荘に立ち寄るべきだったな.”
 大倉発13時11分のバスに乗車する.ほぼ満席.バスの後ろの方は常連ばかり.

<バス停大倉で山ネコ代理に会う>

■ミスタードーナッツでお茶
 バスが渋沢駅に到着する.
 渋沢駅構内のミスタードーナッツに立ち寄って,暫くの間,コーヒーブレーク.ほんの暫くの間だが,毎週のようにお茶をしながら雑談するのが何よりの楽しみである.それに,毎週顔見知りの方々とお会いするだけでどれだけ勇気付けられることか,これこそが山旅の醍醐味と言えよう.
 お茶の合間に,TGさんから来る1月中旬計画の筑波山ハイキングの資料を頂戴する.もちろん私も参加する積もりである.
 
<ミスタードーナッツでお茶>

■無事帰宅
 私は13時57分発小田原行の電車に乗りたいので,皆さんより一足先にミスタードーナッツを出る.電車は空いている.例によって座席に座ると眠くなる.無事丹沢詣でを済ませてからの電車は達成感に満ちていて実に気分が良い.
 上機嫌のまま,東海道線小田原始発の電車に乗車する.例によって4人掛け1ボックスを1人で占領し,大船まで車窓の風景を眺めながら過ごす.こちらも実に良い気分である.
 15時過ぎに無事帰宅する.
 早速,山で来ていた衣類を,洗濯仕立ての衣類に着替える.そして山で来ていた衣類はすぐに洗濯してしまう.
 その後,暫くの間,昼寝だ.
 …という訳で,今日も良かった.良かった!

<ラップタイム>

 7:12  大倉歩きだし
 7:38  観音茶屋
 7:56  見晴茶屋
 8:32  駒止茶屋
 8:52  小草平(堀山の家)
 9:38  花立山荘
 9:54  金冷シ
10:14  塔ノ岳山頂着
10:25     〃   発
10:40  金冷シ
10:55  花立山荘
11:32  小草平(堀山の家)
11:55  駒止茶屋
12:17  見晴茶屋
12:32  観音茶屋
12:53  大倉着

[山行記録] 

■水平歩行距離      7.0km

■累積登攀下降高度   1,269m

■登り所要時間(休憩時間を含む)
 大倉発             7:12   
 塔ノ岳山頂着          10:14
 (所要時間)          3時間02分(3.03h)
 水平歩行速度     7.0km/3.03h=2.31km/h
 登攀速度        1,269m/3.03h=419m/h

■下り所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳山頂発        10:25
 大倉着            12:53
 (所要時間)       2時間28分(2.47h)
 水平歩行速度     7.0km/2.47h=2.83km/h
  下降速度        1,269m/2.47h =514m/h
                                                                  (つづく)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/01b245f5b546868e59d63989312e60ea
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お願い
 当ブログの記事は極めて私的なものです.もし,お読み戴いて不快な所がありましたら,次回から当ブログへのアクセスをなさらないようにお願い致します.
 


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