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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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師走の鎌倉プチプチ散策;鎌倉中央公園から富士塚へ

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                            <富士塚山頂から六国見山を望む>

     鎌倉プチプチ散策;鎌倉中央公園から富士塚へ
         (プチプチ単独散策)
       2015年12月25日(金) 晴

<ルート地図>



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 余所様は,昨夜のクリスマスイブから今日のクリスマスに掛けてさぞかし賑やかだろう.でも我が家では,子度達が独立してからもう幾星霜.クリスマスが来ても,盆暮れでも,平日変わらず,老妻と二人暮らしである.クリスマスイブも,鰺のフライなどで至って簡素な夕食で済ませてしまう.まあ平々凡々の毎日である.
 そうは言っても,年の瀬が近付くにつれて,大掃除や買い出しのことが気になり始める.
 「そろそろ布団干しをしなければ…」
という同居人の指示で,1階の押し入れから何組もの布団を日当たりの良い2階まで運び上げる.重いものを持ち運ぶのは私の仕事である.
 例年,盆暮れには近くに住んでいる子供達が孫を連れて,我が家に不規則に出入りして宿泊していく.多いときは10人以上も一緒に宿泊することがある.そんなに沢山の寝具を,狭いベランダで一度に干すことができないので,お天気が良い日の日中を見計らって,何回かに分けて干す.

 布団を干していると,あまり遠出をすることもできない.だからといって,終日家に籠もるのも腹膨るる業である.仕方がないので,近場をほんの1~2時間だけプチプチ散策をすることに決める.
 そうは言っても,どこを廻るかは私の知るところではない.すべて私の足任せである.だから,行き先は”足に聞いてくれ”である.

<鎌倉中央公園>

■上の池
 まずはお決まりの鎌倉中央公園清水塚口が起点である.
 足が勝手に鎌倉中央公園の園内に向かう.上の池には柔らかは冬の日差しが射し込んでいる.穏やかな雰囲気がお散歩にもってこいである.

<上の池>

■山崎口付近
 園内の紅葉もそろそろ終わりである
 下の写真は山崎口付近の紅葉である.私には草木のことはサッパリ分からないが,この大きな木の紅葉もそろそろ見納めのようである.

<山崎口付近>

<山崎から寺分へ>

■昌清院裏山
 山崎口から公園の外へ出る.そのまま小川の左岸沿いの道を南へ向かうと三差路に突き当たる,ここを左折する.山崎集会場脇の三差路を左折して,揺るやかな登り坂を北へ進む.昌清院手前で右折して狭い路地に入る.
 急な上り坂を数十メートル登ると道はY字型に分岐する.
 Y字型分岐の左側の急坂をほんの少し登る,目の前には昌清院の裏山が広がっている.

<昌清院裏山>

■お塔様
 進行方向右側の山に狭い10数段の階段がある.この階段を登り詰めるとお塔様と言われる小さな祠がある.祠の中には五輪塔が1基祀られている.江戸時代初期,この地方の領主,奥平氏の娘の墓だと聞いている.
 墓を詣でてから,またもとの三差路に戻る.

<お塔様>

■狭い階段道
 道幅が狭い急坂を登る.崖のような休憩舎の斜面に沿うトラバース道である.この道に覆い被さるように住宅が建ちならぶ.トラバース道を一番高い所まで登ると,右手に六国見山が見えるようになる.
 一番高いところから左折してすれ違うのは無理なほど狭い階段道を登って大平山丸山住宅地の西端に飛び出るように辿り着く.

<六国見山遠望>

■富士塚公園
 モノレール町屋駅から山の上ロータリーへ向かう自動車道を横断して,富士塚公園に立ち寄る.ブランコや滑り台のある立派な公園である.
 公園前を通過して道なりに左折,さらにその先の三差路を右折する.

<富士塚公園>

■藤沢方面の展望
 緩やかな登り坂はフェンスに突き当たって左折する.突き当たりは私有地になっているので,そこには入らないように注意しながら,藤沢方面の眺望をデジカメに収める.
 眼下に某大手電機メーカーの建物が見えている.その先には大手製薬会社の研究所が並んで建っているのが見える.さらにその先の雲の中に富士山があるはず.今日は残念.

<藤沢方面の眺望>

<富士塚>

■富士塚登り口
 左折した道の突き当たりに2本の階段がある,向かって左側が富士塚への登り口である.
 この階段を登って,富士塚の草道に入る.

<向かって左側が富士塚への登り口>

■富士塚の石塔・石碑
 草道を進むと断崖に突き当たる.
 断崖の手前で左折する.すぐに踏み跡のような道が右手に分岐している.でも,右手の踏み跡は少し先で藪の中に消えている.無理をして藪漕ぎをすれば,富士塚を一周して,先ほどの登り愚痴まで出られるが,そんな無理はせずに,素直に左側の道を辿る.
 左の道は急坂である.ほんの数メートル登ると,富士塚の山頂(標高63メートル)に到着する.
 山頂には小さな石塔が1基,ポツンと置かれている.
 『かまくら子ども風土記』(p.268)には,「山頂には嘉永2年(1849年)に建造された釈迦の石像があったが首から上は,だれかに持ち去られてしまった」という記述があるので,下左の写真は釈迦像の首から下ということなのだろうか.
 ”う~ん…一寸違うかな…”
 私は文化財の素人なので,良く分からないが,どうも釈迦の首から下とは違うように思える.だとすると,この写真の石像の他に,釈迦の石像があったのかな…良く分からない.
 首なしの釈迦像を拝観してから往路を戻る.そして階段階段下り口から右手の平地に入る.平地の山裾側に石碑が散在している.同書によると,これらの石碑は富士浅間神社を祀ったものだという.
 
<富士塚山頂の石像>                         <富士塚山麓の石碑>

■鉄塔の向こうに大船観音
 平地で立ち止まって,ここからの眺望を楽しむ.
 良く見ると,近くに建っている鉄塔の間から大船観音が見えている.観音様が檻の中に入れられてしまったような妙な気分になる.
 眼下には湘南モノレールの線路が見えている.その向こうに東海道本線の線路がある.ときどき,東海道本線の電車や湘南モノレールの電車が通り過ぎる.私は電車を何とかデジカメに収めたいと思うが,カメラを備えたときにはもう電車は通過した後,2~3回,トライしたが上手く撮れないので,すぐに諦めてしまう.
 やっぱりオレは軟弱者なんだ.
 
<鉄塔の中に大船観音が…>                    <眼下を湘南モノレールが走る>

■そろそろ家に戻らなければ…
 歩き出してから,もう1時間以上経過している.そろそろ日が西に傾きつつある.
 ”そろそろ家に戻って,干してある布団を取り込まないと,同居人に叱られるな…”
 私は同居人が怖いので,この辺りでプチプチ散歩を切り上げる.そして,何時もあまり通らない裏通りを抜けて,14時少し過ぎに帰宅する.
 早速,2階ベランダに干してある布団を取り込む.そして同居人の指図で指定された場所に布団を運ぶ.やれやれ…
 折角布団を干したんだから,孫達が入れ代わり立ち替わり来てくれて,同居人が悲鳴を上げるのを楽しみにしている.
                                      (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/187e6ae2d1d0defb8007d97ca9b4e5b9
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)








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