<朝の談話室>
アシニボイン紀行;第6日目(1);小雨の朝
<アシニボインロッジ4日目>
(アルパインツアー)
2015年9月21日(月)~29日(火)
※アシニボイン紀行の記事と並行して,善光寺街道の記事を交互に
掲載します.
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1e91da4009e431ef466f9f94452e7b40
第6日目;2015年9月26日(土) 小雨後晴
<雨の朝>
■昨夜は良く眠れた
カナダ滞在も6日目ともなると,さすがに時差ボケが完全に解消したようである.4時にトイレに行く.昨夜就寝してから,4時までグッスリと眠れたようである.ヘッドランプを頼りに,本館から少し離れたところにあるトイレ小屋まで向かう.少々面倒くさい…が,仕方がない.どうやら夜半にかなりの雨,いやみぞれかもしれない…が降ってたようである.今は小降りになっているが,まだ小雨が残っている.とにかく寒い.でも,今日の体調は,どうやらマアマア良さそうである.
まだ,完全に起床してしまうには早すぎるので,もう一度ベッドに潜り込む.でも目が完全に覚めてしまい,今度は良く眠れない.もし私が1人部屋に泊まっているのなら,もう完全に起床してしまうのだが,相部屋なのでそうはいかない.音を立てないように注意しながらベッドの中でジッとしている.その内に,またもやウトウトと眠り始める.毎度のように碌でもない夢を見ながら…
7時になる.同室のSTさんも目覚めたようなので,私も起床する.夜半から降っている雨がまだ止まずに降り続けている.私は.
”こんなに天気が悪い日には,あまり歩きたくないな…終日,このロッジで何もしないでノンビリしているのも悪くないな…”
と思い始める.
何事も,こんなものだと思うが,一旦,怠惰なことを思いつくと,気持ちがどんどんと怠惰な方の深みにはまっていく.正直なところ,今日はもうあちこち歩き回るのはイヤだと思うようになってしまう.
■談話室で瞑想
朝食は8時からである.まだ,大分時間がある.朝食まで何もすることがないので,7時30分頃,1階の談話室を覗いてみる.だれも居ないが,部屋には電灯が点り,隅の暖炉が音もなく燃えている.なかなか良い雰囲気である.傍らのドリンクバーコーナーには,ジュース類の準備が整っている.良い雰囲気である.
私は,暖炉の側に座って,オレンジジュースを頂戴しながら,雑記ノートを開いて,いろいろと思いつくことをメモする.このメモの中には,帰国後すぐに出席する予定の某大学研究会に提出する資料をどうするかも含まれている.
8時少し前に,一旦,2階の自室に戻る.
<朝の談話室>
<朝食>
■アペタイザーと飲み物
8時から朝食である.
例によって,私達の席は食堂の一番奥のテーブルである.アペタイザー(前菜)と飲み物は,各自,好きなものを好きなだけ自分で入れ物に取り分けるシステムになっている.
今日のアペタイザーはメロン,バナナなど数種類の果物にシロップを掛けたもの.美味しそうなので,お皿一杯に取り分ける.
”ちょっと多過ぎるかな…カロリーオーバーかな…”
と心配になるが,美味しそうなので止められない.
<アペタイザー>
■メインディッシュ
メインディッシュはハンバーグである.出来たてのホヤホヤ.
早朝から,よくもまあ,こんなに沢山のハンバーグを作ったものだと感心しながら美味しく頂戴する.
隣のテーブルでは,家族一家らしいグループと,例の100歳の男性が一緒に食事をしている.食堂全体に,和やかな雰囲気が漂う.
朝食が終わる頃,ロッジのスタッフが,今日,ヘリコプターで下山する方々に対して,色々と説明をしている.もっとも英語のヒアリングが下手な私には断片的なことしか聞き取れないが…
<メインディッシュ>
<小雨だが今日もハイキングだぞ>
■雨模様だがハイキングだ
現地ガイドがツアーリーダーのTMさんと何やら相談をしている.TMさんが,その相談結果を私達に伝える.
「…今降っている小雨はもうすぐ止むそうですので,これからハイキングに出掛けます.行き先はジョーンズシークレットパスというところです.アシニボインロッジの宿泊客も余り行かない中級程度のところだそうです…10時に出発します.今日のガイドはマーチさんという方です.」
私は今日もハイキングと聞いて嬉しいようなガッカリしたような妙な気分になる.それというのも,雨の中を歩くよりも,終日ロッジでゴロゴロしているのも悪くないなと思っていたからである.でも,一方では,折角,高い費用を払って遠くまで来ているんだから,できるだけ色々なところを歩いてみたいという気持ちもある.ようするに我が儘なのである.でも,ハイキングに出掛けると決まった以上,喜んで参加することにする.
■自前のランチボックス
朝食を終えて,自分で自分のランチボックスを作る.
テーブルに並べてある食材を適当に選んで,自分の胃袋に合ったランチを適当に作る.これが結構楽しい.
実は,昨年,オーストリアトレッキングをしたときも,同じシステムだったが,オーストリアの茶色で固いパンが口に馴染まず食べられなくて困ったが,ここのパンは実に美味しいので,ランチ作りも楽しい.
パンの間に,ハムやソーセージ,それにキュウリ,トマトなど新鮮な食材をタップリ入れて,少々大きめのサンドイッチを作る.
”これで,今日の昼食も美味しくいただけるぞ…”
私は上機嫌である.
出来上がったサンドイッチをラップでくるむ.それを備え付けの紙袋に入れる.さらに一寸したスナック菓子を何種類か選んで,同じ袋に放り込み.さらにアシニボインロッジ特製の小物入れに入れる.
これで準備完了である.
<自分でお好みのサンドイッチを作る> <アシニボインロッジ特製の小物入れ>
<ロッジ前に集合>
■快○(?)でスッキリ
一旦,自室に戻る.まだ小雨が降り続いている.
丁度良い具合に,もよおしてくる.このチャンスを逃すと,また,下腹が張って気分が悪くなるので,すぐにトイレ小屋に向かう.満室.3~4分,まだか,まだか…と待つ.
”それにしても長いな…また,男子トイレに女性が入って居るのかな…”
と疑う.
でも,出てきたのは予想に反して,大柄の白人男性だ.
”こいつの後に入るなんて…イヤだな…”
と思うが背に腹は換えられない.鼻を摘んで我慢の子である.
とはいえ,そこはバイオトイレである.そこそこの臭さは仕方がないが,まあ,一昔前の日本の山小屋のトイレとは比較にならないほど清潔で快適である.
どちらにしても,通じがよいのは良いことである.腹がスッキリすると身体も当然スッキリするし,軽快になる.
さらに,どこかの山小屋と違って,手洗いの水道の水も清潔で豊富である.
すっかり軽快になって,自室に戻る.
あいかわらず雨雲が低く垂れ込めているが,それでも9時頃には雨が止む.現地スタッフがいっていたように,どうやら天気は回復に向かっているようである.
■寒々とした風景
準備を整えて,集合時間の10時少し前に,集合場所のリッジ前に行く.
まだ雨雲が低く掛かっているので,アシニボイン山など標高の高い山は雲に隠れたままである.
近場の山は見えているが,如何にも寒々とした風景である.
”こういう寒々とした風景も,また,格別だな…”
と無理矢理自分に言い聞かせる.
正確な気温は分からないが,多分10℃そこそこではないかと思う.ジッとしていると肌寒い.
<寒々とした風景>
■全員が時間前に集合
集合時間前に.全員が集合する.もう間もなく10時だというのにまだ寒い.雨こそ落ちてこないが,先ほどまでの雨のこともあってか,全員が雨具を着た重装備である.殆どの人がスパッツまでシッカリ装着している.
私は…
皆さんより少し横着.スパッツはしていない.それに雨具のズボンも省略.ウインドブレーカー代わりに雨具の上着を着ているだけ.でも,急いで追記しておくが,リュックの中には雨具のズボン,ヘッドランプ,非常食,救急セットなど登山必携のアイテムはちゃんと入っている.
今日の案内役はアシニボインロッジのスタッフの一人であるマーチさんである.上品で長身の紳士である.下の写真,右手前で黄色い雨具を着た長身の方がマーチさんである.
10時02分,マーチさんを先頭に,いよいよジョーンズシークレットトレイルのハイキングの始まりである.
<アシニボインロッジ本館前に集合>
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(編集中)
「カナダアシニボインハイキング」の目次
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「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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アシニボイン紀行;第6日目(1);小雨の朝
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