<コーヒーショップに入る>
[改訂版]歩いて巡る中山道六十九宿(第7回):第3日目(6):旧軽井沢から帰宅
(五十三次洛遊会)
2012年10月12日(金)〜14日(日)
※本稿の初出は2012年11月10日である.
初稿の地図の差し替え,誤字脱字転換ミスの訂正と,本文の加除訂正推敲を行った.
2012年10月14日(日) (つづき)
<ルート地図>
<旧軽井沢からJR軽井沢駅へ>
■昔と大違いの軽井沢
16時19分,中山道から左折して,JR軽井沢駅に向かう道路に入る.この道は真っすく南へJR軽井沢駅まで続く.
私がこの道を最初に歩いたのは,今から半世紀以上前のことである.今は亡き母と一緒に,軽井沢から旧軽井沢までスケッチブックを片手に歩いたことを,つい昨日の事のように思い出す.あの頃は軽井沢駅近くに数軒の家があるだけで,旧軽井沢までは全く家などはなく荒涼とした原っぱだったように覚えている.
旧軽井沢の三叉路から中山道に入ると唐松林の中に閑静な別荘が並んでいた.もちろん道路は舗装などされていなかった.
帰りは近くの草軽電鉄の駅から小さな電車に乗って軽井沢まで戻った.
私はこのブログでも度々書いたように小諸の出身である.軽井沢は小諸から直ぐ近くにあるが,どういう訳か,その後ほとんど軽井沢を訪れたことがない.つい数年前に,それこそ半世紀ぶりに軽井沢を訪れたが,あまりの変貌振りに唖然とした.
今回,旧軽井沢からJR軽井沢まで歩く途中で,全く切れ目無しに商店や飲食店が連なっているのに改めて驚く.
今歩いている道は,既に中山道から外れているので,私がとやかく言う必要もないので,完全にポチモードで歩き続ける.ここまで来れば,例え軽井沢駅に着くのが暗くなってしまってもどうということはない.
女性群が,
「お茶しましょう・・・」
と言えばそれに素直に従うし,ずるずると軽井沢駅に着いてしまえば,それはそれで良い.きわめて気楽である.
■「軽井沢チョコレート館」でコーヒーブレーク
16時23分,進行方向右手にあるコーヒー店が眼に入る.何となくおしゃれな雰囲気の店である.店頭に「チョコレート専門店Schokokaden burg」と書いた看板が置いてある.なんとコーヒー・紅茶が300円である.私も,
“コーヒーが300円か.土地柄を考えれば,なかなか魅力的な値段だな.ここなら入っても良いぞ”
と思う.
女性群の皆様はどう考えたか分からないが,とにかくここで一休みすることに決定.
お店の中に入る.店内はそれほど広くはないが,若い店員がはきはきと応対してくれる.
<軽井沢チョコレート館のメニュー>
■美味しいコーヒー
私はコーヒーを注文する.
ほどなく,上品なカップに入れられたコーヒーが運ばれてくる.まずはコーヒーの香が漂ってくる.この香りを嗅いだだけで,何となく気分が落ち着くから,コーヒーの魔力とは不思議である.
ユックリとコーヒーを賞味する.
このコーヒーは正に絶品,私は年がら年中コーヒーを賞味しているが,正直なところ,これほど美味しいコーヒーには滅多にお目に掛かれない.
「これは美味しい・・!」
私は思わず率直に感想を吐露する.私と同じようにコーヒーを注文した同行の皆さんも,この店のコーヒーは滅多に味わえないほど美味しいと褒める.
いや,お世辞を抜きにして,こんなに美味しいコーヒーを出す所など,滅多に出くわさないなと思う.
<美味しいコーヒー>
■多種多様なチョコレート
同じ店内にチョコレート売り場がある.
序でに覗いてみる.見ているだけで楽しくなるほど,実に多種多様なチョコレートが陳列されている.同行の一人が随分と沢山のチョコレートを買い込んでいる.お土産だとか.
私はジャストルッキング.もし,購入したら,我慢できずに,その場で食べてしまうに決まっているから・・・・・
<チョコレート売り場>
■JR軽井沢駅到着
16時57分,軽井沢コーヒー店を出発する.
このまま,少し急ぎ足で歩けば,軽井沢17時24分発あさま542号に間に合いそうである.
ここからは,強力なポチモードで,先頭がグングンと歩行速度を上げて,全員を引っ張る.前と後ろの間隔が広がると,振り返って無言の内に“早く歩け”とボデーランゲージで檄を飛ばす.
そして,17時14分,無事,JR軽井沢駅に到着する.
<JR軽井沢駅>
<長野新幹線で無事帰宅>
■大混雑の新幹線
新幹線の発車時刻まで,少し時間がある.そこで駅構内の売店に立ち寄る.お一人が買い物に手間取ったので,列車の時間に間に合うかヤキモキするが,どうにかこうにか「あさま542号」に滑り込む.勿論自由席.
余談だが・・・・
休日午後の新幹線自由席に軽井沢から乗ったら絶対と言って良いほど座れない.だから,私は故郷の小諸から東京に帰るときは,必ず佐久平から乗車するようにしている.
今日も,当然,満席所か軽井沢に到着したときに,既にデッキまで立ちん坊の人で一杯である.乗る前から立ち席を観念していた私は,デッキに座り込んでジッとしていることにする.幸か不幸か,この列車の次の停車駅は,なんと大宮である.早く東京に到着するのは有り難いが,すくなくとも大宮までは立ち席のままである.
列車が大宮に到着すると沢山の乗客が下車する.ようやく大宮で座席に座る.
<大混雑の新幹線>
■東海道本線に乗り継いで無事帰宅
「あさま542号」は,18時32分,東京駅に到着する.
東海道本線東京18時42分発の電車に乗り換える.東京駅は沢山の乗降客でごった返している.構内の照明が明るくて,なんとなく華やいでいる.
今日は日曜日.通勤客で一杯の平日に比較すると,電車は空いている.やれやれやっと帰れるぞと思うと,気分的にもホッとする.
19時過ぎに無事帰宅する.
これで,念願の高崎と軽井沢間の中山道の旅がやっと終わった.これで,江戸日本橋から,66次武佐宿まで,連続して踏破したことになる.
まずは良かった! 良かった!
この場を借りて,ご一緒頂いたA夫妻,A川さんに深く感謝する次第である.
*********第3日目のまとめ*********
<ラップタイム>
8:39 JR横川駅歩き出し
8:47 碓氷峠関所(8:55まで見学)
9:07 川久保薬師堂・薬師の清水
9:17 白髭神社
9:34 原駐在所
9:36 坂本宿下の木戸
9:44 脇本陣
9:47 坂本公民館
9:50 たかさご屋
9:52 コンビニ(9:57まで買い物)
10:02 坂本宿上木戸
10:04 坂本八幡宮(10:07まで参拝)
10:12 旧中仙道に入る
10:20 碓氷小屋
10:31 堂峰番所跡
10:56 柱状節理
11:00 刎石坂の石塔群
11:06 上り地蔵・下り地蔵
11:15 地蔵菩薩
11:18 風穴
11:23 弘法の井戸
11:28 刎石茶屋跡・
11:28 碓氷坂の関所跡
11:31 あずま屋
11:50 堀切
11:56 南向馬頭観音
11:58 北向馬頭観音
11:58 一里塚跡
12:09 座頭コロガシ
12:24 栗が原(12:50まで昼食)
13:19 山中茶屋
13:34 一つ家跡
13:40 陣場が原
13:44 明治天皇行幸道分岐
13:55 化粧水後
13:58 人馬施行所跡
14:25 仁王門
14:26 思婦石
14:38 熊野皇大神社(14:45まで参拝・見学)
14:50 見晴台脇から旧中仙道に入る
15:53 矢ヶ崎川を渡る
15:55 芭蕉の句碑
15:56 つるや跡
16:19 今回の中山道終点
16:23 軽井沢チョコレート店(16:57までコーヒーブレーク)
17:14 JR軽井沢駅着
[歩行記録]
■水平歩行距離 14.0km
■累積登攀高度 915m
■累積下降高度 359m
■所要時間(休憩時間込み)
横川 発 8:39
軽井沢着 17:14
(所要時間) 8時間35分(8.58h)
水平歩行速度 14.0km/8.58h=1.63km/h
******3日間の記録******
1日目 2日目 3日目 合計
■歩行距離(km) 10.5 17.7 14.0 42.2
■累積登攀高度(m) 179 312 915 1,406
■累積下降高度(m) 21 61 359 441
■所要時間(h) 5.88 8.73 8.39 23.0
■水平歩行速度(km/h) 1.79 2.03 1.63 1.83
(第7回おわり)
(第8回に続く)
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b74a5bec19d2b4c258f3f9b2741b34b3
「中山道六十九宿」第6回目の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d07a6d75e3b121bf37c6d9c3f955e08d
「中山道六十九宿」の次回の記事(第8回)
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ec726d0bcbaa3089ea728484f3541193
「中山道六十九宿」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b0fff7ecf75b54c3f443aa58cfa9424e
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歩いて巡る中山道六十九宿(第7回):第3日目(6):旧軽井沢から帰宅
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