<大船高校吹奏楽部>
陽春の鎌倉;第12回大船祭をブラブラと…
2015年5月10日(日) 曇
<ドタバタと大船へ>
■もうダメ…!
いきなり愚痴で恐縮だが…
ここ数日,私はテンションが上がりっぱなしである.正直シンドイ.とてもシンドイくてキリキリしている.シンドイと言っても,別に肉体的にシンドイ訳ではない.ただ,同時に色々なことをしようとするからパニックしているだけだ.
気になっていることの第1は,某大学のプロジェクト関連の作業だ.これは一朝一夕にやっつけるのは一寸無理.だからイライラする.その第2は今月末に実施予定の善光寺西街道の地図を完成させ,同行者に添付ファイルの形でお送りすることだ.第3は早く塔ノ岳に復帰すること.
今日は日曜日,したがってお休み.だから某大学のことは,今日に限って放置するという勝手な論理を建てる.実際の私は”毎日が日曜日”だが…これは都合の良い論理だ.
“今日は地図の作業だけでもやってしまおう…”
ということで,A4で十数枚の地図と,それに若干の資料を完成させ,数回に分けて参加者にメールで送った.ただ,これらの資料にはdoc,jpeg,ppt,pdfなどの形式の資料が混在したままだ.
”果たして皆さん,これらのファイル,開けるかな…”
と気になるが,
”開けない場合は連絡を下さい…”
ということで,エイヤッで送ってしまう.前回までは全てのファイルをpdfにして送っていたが,今回はその暇がない.
そんなことをしている内に,午前中がサッサと過ぎ去ってしまう.
”クソぉ~,もう午後か!”
かみさんは何かの用事で午前中から出掛けている.これから家で昼食を一人で食べるのも癪だ! 私は気晴らしに大船までブラブラ歩いて,適当なところで外食することにする.
■何時ものように中央公園を抜けて…
自宅近くの鎌倉中央公園を抜けて大船まで歩くつもりである.
ついこの間までは,鯉のぼりで賑わっていた鎌倉中央公園も,今は何時ものように落ち着いた雰囲気に戻っている.中央公園の新緑を見た途端に,イライラ気分は潮が引くように収まってしまう.薄曇りの空から透けるように降り注ぐ柔らかい日差しが実に心地よい.
ノンビリと散策する家族連れの方々とすれ違いながら鎌倉中央公園を通過する.
大船には13時少し前に到着する.故障中の右膝にはまだサポーターは装着してはいるものの,この所,リハビリ中だということを忘れてしまうほど調子は良い.
大船の中通り商店街に入る.ここで特に買いたいものはないが,雑踏に身を任せるのも楽しみである.中通りを歩いている内に,ふと中華料理店が気になり,何となくこの店に入ってしまう.ここはついこの間まで某洋食屋チェーンがあったところである.
あれこれメニューを考えるのも面倒なので,たまたま目に付いたメニューを注文する.
美味しい食事だった.その点は大満足.ただ,レストランのレイアウトのため仕方がないことかもしれないが,調理場から,食器を扱う音が絶えずガチャガチャと聞こえてきてうるさくて我慢ならない.それに従業員同士が中国語で何なら喋っている声が聞こえてくる,何だか場違いな所に入ってしまったような気分になる.
<初夏を感じさせる鎌倉中央公園> <美味しいセットメニュー>
■ルミネ6階とヤマダ電機
昼食後,ルミネ6階の本屋と文房具店を一回りする.文房具店でノート,ボールペンなどを購入する.これらは明日から毎週月曜日に通学する関東学院大学の公開講座を受講するため.
その後,ヤマダ電機前のバス停で,関東学院大学近くを通るバスの時刻表を確かめる.そして,成り行きでヤマダ電機へ,特に買いたいものは何もないのにパソコン,デジカメ,テレビ売場などを一回りする.
<大船祭会場へ>
■大船祭のチラシ
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※会場で配布されていたチラシ
■今日は大船祭だった!
14時過ぎに,そろそろ帰ろうかと思う.
ヤマダ電機を出て大船方面に向かうと,突然大変な人混みに巻き込まれる.
“ああ,そうか! 今日は大船祭だったな…!”
うっかり物忘れが得意な私は,ようやく大船祭だったことに気が付く.西友前の通りには沢山の模擬店が出ている.
”しまった! 昼食は屋台で摂れば良かった…!”
雑踏の中をブラブラする.鎌倉検定でお馴染みの富岡商会の模擬店もある.
<西友前は大賑わい> <鎌倉ハムの富岡商会>
■スポーツチャンバラ
西友の前に到着.
西友の入口が催し物の会場になっている.丁度,スポーツチャンバラとかを実演している.市内の小学校の学童が主演のようである.
<スポーツチャンバラ>
■大賑わいの芸術館通り
隣の芸術館通りに廻って見る.大変な人出に圧倒される.
どうやら,ここの一角に本部が置かれているようである.本部から○○放送の○○アナウンサーとやらが,大音響のマイクで絶えず話をしている.
このアナウンサーの話によると,午前中に松尾市長が寅さんの格好をしてパレードに参加していたとか.また,今回のお祭りは12回目で,参加者は7万人とか.第1回の参加者が数千人だったことを考えると,今年は大盛況とのこと.
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■岩瀬中学校吹奏楽部
本部前では,ちょうど,岩瀬中学校吹奏楽部が演奏中.
沢山の人集り.群衆の肩越しにしか子供達の姿は見えなかったが,思わず聞き惚れる.
私は会場を通り抜けて,真っ直ぐ家に帰るつもりだったが,岩瀬中学校の皆さんの演奏を聴いている内に,ここの会場にとどまって,最後まで音楽を聴くことにする.
<岩瀬中学校吹奏楽部>
■大船高校吹奏楽部
つづいて,大船高校吹奏楽部の演奏を聴く.
さすがに地元の高校である.ここの吹奏楽部は特に人気があるらしく会場は沢山の見物客で大賑わいである.
40分ほどの演奏を終えてからも,アンコールの声が掛かる.
私は音楽には縁遠いが,それでもこの吹奏楽部の演奏を聴いている内に涙が出そうになるほど感激する.
柔らかな春の日差しを浴びながら,音楽を聴きながら,平和な一時を過ごしている.大げさに言えば,この今の平和な一時が,掛け替えのない大切なものだと,多感な青春時代の一時を戦争中に過ごした私には,つくづくとそう思える.
耳を澄ませば絶えず街の騒音が聞こえてくる.模擬店の客寄せの声も絶えず聞こえてくる.吹奏楽って,こんな街の騒音の中で聞くのが一番格好いいなと思いながら,最後まで聞き惚れる.
高校生の溌剌とした態度物腰に清涼感を覚える.
来る6月14日(日),15時から鎌倉芸術館ホールで,大船高校吹奏楽部の演奏が行われるとのこと.入場無料.是非,聞きに行きたいなと思っている.
<大船高校吹奏楽部の演奏>
■三菱電機ソシオテックウインドオーケストラ
最後は三菱電機ソシオテックウインドオーケストラの演奏である.
白黒の制服で登場した大船高校の生徒とは違い,服装バラバラのオッサン達が登場したときには,正直なところ少々幻滅.時間も押していることもあって,見物客も少々少なくなっている.
でも,素晴らしい演奏だった.私は,結局,最後まで聞き惚れた.
それに,指揮者の歯切れが良くてキビキビした指揮には感動した.
こちらも,1月17日に鎌倉芸術館ホールで演奏をするとのこと.
<三菱電機ソシオテックウインドオーケストラの演奏>
■今日一日は満足だったが…
夕方帰宅する.
当初予定よりも,大分遅い帰宅だったが,吹奏楽を聴いたお陰で気分はノリノリである.
いろいろやらなければならないことも山積しているが,どうにでもなれ,という勇気が湧いてくる.
”それにしても,楽器の演奏ができたら,楽しいだろうな…”
というのが私の率直な感想である.
私の幼少期は戦争の真っ直中.音楽どころではなかった.”ドレミファ…”も”ハニホヘトイロハ”だった.どんな楽器でも良いから,趣味として一つぐらい出来るようになりたかったな.そうすればもっとバラ色の人生が送れたかもしれない…そんなことをついつい考えてしまう.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6b9a3fdb9777ef379624d683e3530c22
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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陽春の鎌倉;第12回大船祭をブラブラと…
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