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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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善光寺西街道;第1回;第1日目(4);原新田から村井宿へ

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        善光寺西街道;第1回;第1日目(4);原新田から村井宿へ
              (五十三次洛遊会)
         2014年4月24日(金)~26日(日)

第1日目;2015年4月24日(金) (つづき)   

第1日目の前の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dc215ea355c11939395aee7bf5f59ee9

<ルート地図>

■原新田

 

■村井宿

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<原新田>

■伊奈諏訪道との分岐
 ドラグストアーで休憩を終えた私達は,15時15分に再び歩き出す.
 歩き出してすぐに信号原新田を渡る.この信号を右折して200~300メートル先にJR広丘駅がある.当初,広丘駅で休憩を取ろうかと思っていたが,偶然にもドラグストアーで休憩が取れたので,広丘駅への立ち寄りはしなくてもよくなった.
 15時18分,伊奈諏訪道との分岐に到着する.この分岐点には,立派な石の道標が立っている.資料1によると,この道標は明治2年(1869年).石柱には「右京いせ道 左伊奈諏訪道」という刻字がある.
 ここで右折すると伊奈諏訪道である.
 資料2(p.434)によると,この道標から先が原新田である.
 同資料には,「松本の方より来たる人の左右なり,凡上方筋より善光寺へ参るに,多くは中山道妻籠宿の橋場より右へ入り,飯田の城下へかゝり,甲州善光寺へ参り,夫より塩尻宿へ出て此道へ来るなり,(塩尻より是迄弐里)」という記事の紹介がある.
 この紹介記事を見て,私もいつかはこの経路に沿って歩いてみたいなと思い始める.

<伊奈諏訪道の道標>

■山ノ神社
 15時20分,道標のある場所から,進行方向左側にある参道を入って山ノ神神社を詣でる.
 鳥居には「山神社津島社」と書いてある.社殿は深い木立の奥まったところにある.傍らに双体道祖神が安置されている.
 資料2(p.434)には,「此(前記の分かれ道)側らに神明宮の森あり」と記されているが,この深い木立が神明宮の森であろう.
 私はふとジョークを思いつく.そこで,
 「…私達のグループの山の神様の写真を撮りましょう…」
ということで撮影したのが下の写真.勿論,ブログ掲載の了承は皆さんから頂いている.
 残念ながら,我が家の山の神はこの写真には写っていない.
 
<山の神神社にて>                                                             <社殿の前で…>

■明治天皇広丘小休所碑
 15時25分,明治天皇広丘小休所碑に到着する.御影石の立派な石柱である.
 石碑の後ろには立派な屋敷が建っている.この由緒がありそうな建物が何かは私の手許の資料では分からない.

<明治天皇広丘小休所碑>

■広丘小学校
 明治天皇広丘小休所碑と道路を挟んで反対側には島木赤彦等の歌人が集まったと言われる下宿牛屋(資料1)があるようだが,確かめられないまま通過する.
 15時29分,広丘小学校に到着する.広大な森林に囲まれた素晴らしい小学校である.校庭にはトチやイチョウの大木があるとのことである(資料1).
 資料2(p.134)によると,広丘小学校校庭には沢山の歌碑があるようだが,時間が押してきたので,見学は省略する.

<閑静な雰囲気の広丘小学校>

■第1西街道踏切とセブンイレブン裏道
 15時36分,篠ノ井線第1西街道踏切を渡る.もうすぐ村井宿である.つづいて,信号えびの子大橋の手前で,セブンイレブンの建物の裏手にある旧道に入る.
 残念ながら,この旧道はほんの100メートル余り行ったところで,また294号線に合流してしまう.合流点にルートインが建っている.
 
<篠ノ井線の踏切>                            <セブンイレブン裏手の旧道>

<村井宿へ>

■吉田横断地下道
 暫くの間,単調な道が続く.
 15時56分,長野自動車道の塩尻北インターチェンジ近くにある吉田横断地下道を潜る.いよいよ,本日の終点,村井宿が間近である.
 15時57分,信号下吉田手前の信州塩尻自動車学校の脇を通過する.
 目の前のY字型三叉路を左に進む.
 
<長野自動車道とインターチェンジの下を潜る>         <信州塩尻自動車学校>

■村井学校(黌)跡
 16時06分,村井学校(黌)跡という説明板の前に到着する.
 説明板には細かい字で縷々と説明が書かれているが,ゆっくり読んでいる暇がない.とりあえず下に示す写真を撮っておいたが,解像度が悪くとても読めない…が,どうやらここ明治になってから小学校が創設されたようである.
 傍らに,「學跡記念之櫻碑」という功徳碑が立っているが,皮肉なことにこの桜が大きく成長していて折角の記念碑が見えにくくなっている.
 
<村井小学校跡>                             <功徳碑> 

■村井番所跡
 16時09分,村井番所跡の到着する.白塗りの木柱に村井番所跡と書いてある.木柱の隣には市会議員選挙の看板が立っている.
 この看板の奥に,番所跡の案内板が立っているのが見えるが,防火水槽の目印や選挙の看板に遮られていて良く見えないが,ちょっと無理な位置から写真を撮る.
 要するに,ここは松本藩の支配下から外れた17年間だけ設置されていた番所で,米穀,塩,材木の搬出入,女や馬の通行を取り締まっていたところである.
 
<村井番所跡>                               <番所跡の説明文>

■神明宮
 16時10分,JR村井駅前の道路との交差点に到着する.
 正直なところ,私は内心で,
 “やれ,やれ,…何とか予定通りの時間で歩けた…”
という満足感と安心感で一杯である.
 そこで心に十分な余裕を持ちながら,交差点脇にある神明宮に立ち寄る.
 資料2(p.433)には,「宿の出口右側(注;私達とは逆向きに歩いている)に神明の杜あり,所の本居神(うぶすな)とす.伊勢両皇太神を勧請して例祭六月十六日なり.神主永持越中といふ」という文章を紹介している.
 
<神明宮>                                                                         <社殿>

■天皇陛下御在位二十年記念植樹
 境内に「天皇陛下御在位二十年記念植樹」という案内杭が立っている.その傍らに高さ2~3メートルほどの木が育っている.植物のことはからっきし分からない私には,この木の種類は分からないが,とにかく丈夫そうに育っているのに安堵する.
 同じ境内の一角に大きな石碑が立っている.石碑に長文が縷々刻まれているが,昭和27年に建立されたものらしく,少し風化が進んでいて文章は読みにくい.どうやらこの地域の上水道の整備に貢献した中村貞一という方の顕彰碑のようである.
 
<天皇陛下御在位二十年記念植樹>                <中村真一翁顕彰碑>

■JR村井駅
 神明宮からJR村井駅に向かう.
 駅へのアクセス道路を歩きながら時計を見る.16時13分である.今朝,洗馬駅から歩き始めたときに,これまで五十三次洛遊会の皆さんの歩行速度の実績から勘案して,多分,16時から16時半頃,JR村井駅に到着するだろうと予想していた.
 正に,予想がドンピシャリ的中して,16時15分にJR村井駅に到着する.
 私は内心で,
 “どんなもんじゃい…! オレの予想時間が的中したじゃないか…!”
と鼻高々である.もっとも,誰も誉めてくれないが…
 今朝,洗馬駅を歩き出したのが10時38分(5.63h)であった.したがって,第1日目の今日は,休憩時間込みで,5時間37分歩いたことになる.その間の水平歩行距離は10.3キロメートル.したがって,平均歩行速度は,
   10.3km/5.63h=1.83km/h
であった.
 
<左折して村井駅へ向かう>                         <村井駅に到着>
                                    (つづく)
続きの記事
  ↓
(編集中)

[参考資料]
資料1;完全踏査海道マップシリーズ『ちゃんと歩ける善光寺街道』五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社

「善光寺西街道」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/33d3e4a1fc9831ac17b48baa1b527962
「善光寺西街道」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f71644979892cd488cd56360b380d188

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