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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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新緑の鎌倉;水道山・矢戸ノ池・源氏山・光則寺周遊

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                             <台峯展望台からの眺望>

    新緑の鎌倉;水道山・矢戸ノ池・源氏山・光則寺周遊
       (山旅スクール5期鎌倉トレッキング会)
        2015年4月6日(月)  雨後晴

<ルート地図>


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<大船駅から水道山へ>

■大船駅から歩き出す
 大船駅南口ルミネ前9時30分集合.本日の参加者は9人.私以外は全て年配の女性である.今回も集合場所時間だけ決まっていて,どこを歩こうかという計画もない.例により足任せ,気分任せの散策である.
 「さて,どこへ行きましょうか…?」
 「何処でも良いです」
という例の不毛な会話が儀式として始まる.
 実は案内する私にとって,何処でも良いという回答が一番煩わしい.これでは,結局の所,私が決めなければならないからだ.
 毎度のことながら,こんなパターンのやり取りが一くさりあった後,
 「では,台峯から源氏山を抜けて,光則寺へ行きましょう…」
ということになる.
 実は,明日まで光則寺格天井作品展が開催されている.私の娘も長いこと鎌倉彫をやっているが,展示されている136枚の作品の中の1枚が,娘の作品である.私自身がまだ見ていないので,今日が作品を見る絶好の機会である.
 私は,頭をクルクルと開展させて,大船駅から光則寺へ行く道順を考える.その結果,まずは桜が綺麗な水道山,矢戸ノ池,台峯,源氏山公園っを経由して光則寺に至るルートを想定する.そして9時37分に,大船駅から歩き出す.

■まずは水道山
 まずは水道山を目指す.
 大船駅から中通りに入る.何時もは買い物客で混雑する中通りも,まだ10時前なので,閑散としている.
 途中,3件の八百屋が並ぶ十字路を左折する.八百屋の店先を覗いていたTBさんが,バナナが安いといって私達に1本ずつ振る舞ってくれる.勿論,有り難く頂戴する.
 路地を東へ進んで,教会のある通りに突き当たる.教会の庭の桜がとても見事に咲いているのに感動する.
 さらに横須賀線を跨ぐ小袋谷の陸橋を渡って山崎方面に向かう.
 途中,2階建ての大きな木造アパートの裏手から長い階段を登って,水道山に到着する.ここは小規模ながら桜並木がある上に天神山方面の眺望が楽しめるところである.ただ,肝心の桜はもう終わり.風もないのに桜の花びらが沢山舞い落ちている.
 
<教会の桜>                               <水道山の桜>

■台峯緑地が見える
 水道山の尾根に立ち並ぶ住宅地の中を抜けると,住宅の屋根越しに台峯方面の山脈が見え始める.春霞が掛かっていて茫洋としているが,山肌に自生する山桜が実に綺麗だ.
 三叉路を右折して,急な坂道を山崎方面に下山する.
 10時33分,薬師堂跡の三叉路に到着する.ここを左折して山崎小学校方面に向かう.山崎小学校の手前で,道路は左にカーブして山崎切通に向かうが私達は小川沿いの路地に入る.
 
<水道山から台峯緑地を望む>                                              <薬師堂跡>

<台峯緑地散策>

■魯山人窯跡
 10時44分,山崎小学校と道路を挟んで反対側にある魯山人窯跡に到着する.生け垣の中から,工事をする音が聞こえてくる.
 苔むした茅葺きの門と桜がとても美しい.
 魯山人窯跡を通過して,矢戸ノ池に通じる谷戸に入る.

<魯山人窯跡>

■谷戸の桜
 10時49分,谷戸に入る.
 谷戸に入ると,人一人がやっと通れるほどの草道になる.
 進行方向左手に,今が見頃の見事な桜が見えている.その向こうの山の中にも沢山の山桜が見え隠れしている.
 あの山の尾根沿いにも散策路があるので,歩いてみたいなと思いながら谷戸の奥へ向かって歩き続ける.

<谷戸の入口の桜>

■小鳥の鳴く谷戸
 ウグイス,シジュウガラ,ホトトギスの囀りが盛んに聞こえてくる谷戸を遡る.ときどき,足を止めて小鳥たちを見守りながら,ノンビリと歩き続ける.
 谷戸中央は湿地である.谷戸の両側は山桜が見事に咲く丘陵が連続する.向こうに見えている丘陵は台峯緑地である.

<小鳥が元気に囀る谷戸>

■矢戸ノ池
 10時59分,矢戸ノ池に到着する.この辺りの道は,何時ものように少し泥濘になっている.
 ここは鎌倉市内でももっとも山深いところにある池である.この池には蓮が自生しているが,当然のことながら蓮はまだ全く見えない.

<矢戸ノ池>

■新緑の尾根を目指して…
 矢戸ノ池の脇を通過して,尾根を目指す.周囲の新緑が,実に心地よい.短いけれどもやや急な登り坂が続く.
 坂の途中で,数名の女性とすれ違う.

<新緑の山道を行く>

■台峯展望台
 11時17分,台峯展望台に到着する.
 ここからの眺望は相変わらず素晴らしい.特に,山桜が咲いている頃の展望は,私の知る限りでは,鎌倉でも最高なところだと思う.
 先客は地元在住の男性一人.
 「あそこに見えるのが六国見山です…」
と説明しはじめる.
 私は,
 ”…そんなこと勿論知っていますよ…”
と心の中だけで反発する.
 折角の展望なので,少し長めの休憩を取る.

<台峯の展望台で休憩>

<源氏山公園へ>

■山ノ内展望台
 台峯の展望台での休憩を終えて,11時31分,再び歩き出す.ここからは尾根沿いに山ノ内配水池方面に向かう.
 途中,11時35分,山ノ内の展望台を通過する.ここからも,六国見山や裏大仏ハイキングコースがある尾根が良く見えている.

<山ノ内の展望台>

■葛原岡神社
 山ノ内配水池の脇で,北鎌倉に抜ける自動車道に突き当たる.この自動車道沿いにも沢山の桜の木があるが,もう見頃を過ぎている.
 自動車道を,ほんの200メートルほど北鎌倉方面に歩くと,道路は大きく左カーブして下り坂に入る.私達は自動車道から右側に逸れて,葛原岡神社方面に向かう.
 11時55分,葛原岡神社前に到着する.ここまで来ると大勢の観光客を見かけるようになる.
 神社の鳥居前の桜が見頃を一寸過ぎた感じだが,実に美しい.
 ここで暫くトイレ休憩を取る.

<桜が見事な葛原岡神社>

■若葉にウットリ
 源氏山公園は新緑が美しい季節を迎えている.そこに紅葉のように色付いた若葉もあって,なんとも素晴らしい.
 私達は,ウットリと新緑を眺めつづける.

<若葉にウットリ>

■源頼朝像
 12時08分,源頼朝像のある広場に到着する.広場のあちこちで観光客が昼食を摂っている.私達も,この広場から少し離れたところで,車座になって,ユックリ時間を掛けて昼食を摂る.
 例によって,OTさんからご自分で作られた美味しいネーベンを馳走になる.

<源頼朝像のある広場>

<長谷大谷戸から大仏へ>

■裏大仏ハイキングコースへ
 昼食を終えて,12時49分,再び歩き出す.午後の部の始まりである.
 ”さて,どこへ行こうか…”
と私は随分と迷うが,私の右膝の具合も本調子とは言えないので,起伏の多い宇田大仏ハイキングコースを全部歩くのは厳しいかもしれない…それに,なるべく早く,光則寺に辿り着きたい.というのも,今,光則寺で展示中の吊天井鎌倉彫の中に私の娘が彫った1枚があるからだ.親として何とか一目見ておきたい.
 …で,私は,全く個人的な希望もあって,裏大仏ハイキングコースを少し歩いてから長谷大谷戸へ下山し,市街地を通って大仏まで行くことにする.
 源頼朝像から往路を少し戻ってから,裏大仏ハイキングコースに入る.
 13時08分,見晴の良い場所に到着する.ここから鎌倉市内,材木座海岸,逗子マリーナ方面がとても良く見える.

<裏大仏ハイキングコースからの眺望>

■長谷大谷戸へ下る
 13時27分,佐助稲荷分岐に到着する.同行者にお断りして,佐助稲荷方面に向かう.途中から佐助稲荷には下らず,そのまま直進する.
 やや急な坂道を下って,13時27分,市役所道路に下山する.ここから長谷大谷戸沿いの住宅地内の道を南へ下る.
 13時34分,浅間神社入口に到着する.ここからジグザグの階段道を登ると浅間神社がある.さらにその先の山道を登り詰めると,再び裏大仏ハイキングコースに突き当たる.
 
<長谷大谷戸に下山する>                           <浅間神社入口>

<光則寺参拝>

■光則寺門前の桜
 13時49分,大仏のすぐ南の三叉路に到着する.この辺りから突然観光客が増える.
 大仏前の通りに出る前に,
 「お互いにバラバラにならないように…はぐれないように纏まって行きましょう…」
と,まるで子どもに注意するように,私は余計なことを皆さんにお願いする.
 雑踏の中をかき分けるようにして,長谷観音参道手前の三叉路を右折して,13時50分,光則寺入口に到着する.
 見頃は過ぎているが,門前の桜は相変わらず見事である.

<光則寺門前の桜>

■格天井作品展
 本堂で,現在,開催中の格天井作品展を皆さんにも見て貰う.登山靴を脱いで,本堂に入る.勿論,本堂内では脱帽である.
 何れ天井にはめ込まれる鎌倉彫146枚が展示されている.それぞれが意外に大きいのにビックリする.
 撮影禁止なのが残念だが,娘が彫ったと思われる作品を見る.ただ娘の名前「○子」の「子」が「華」になっているので,少々戸惑う.
 展示会場は随分と混雑している.
 同行の皆様に,娘の作品を見て貰うとは,親族としては無上の光栄である.

<格天井作品展会場>

<鎌倉駅へ>

■途中で人助け
 14時40頃,光則寺を出る.
 光則寺参道を,バス停長谷観音方面に向かう途中で,両足の痛みで歩けなくなった女性に遭遇する,看護師のTBさんがフォロー.実に頼もしい.
 私達全員が近くに居たのでは見世物になってしまうので,TBさん他1~2名を残して,後の皆さんと一緒に,鎌倉駅を目指して歩く,
 なるべく自動車が通らない道を歩きたいので,裏通りを中心に鎌倉駅方面に向かう.
 途中から大谷美術館(休館中)前を通って,市役所通りに突き当たる.ここで右折してトンネルを潜る.

<大谷美術館前を通過>

■市役所前に到着
 15時46分,無事,バス停鎌倉市役所前に到着する.市役所の桜は満開を過ぎているもののまだまだ綺麗である.
 ここで解散.
 私は,このバス停から鎌倉中央公園入口まで路線バスを利用することに決める.残りの3名は多分鎌倉駅近くでお茶をするんだろうな.
 路線バスは17時10分までない,随分と時間があるが,待つしかない.

<鎌倉市役所の桜>

■無事帰宅
 定刻より10分遅れで,バスは鎌倉市役所前を発車.途中,渋滞があって,18時少し前に帰宅する.
 今日の歩行距離は,約10キロメートル.私の右膝の状態は万全とは言えないが,まあ,何とか無事である.歩き終えてからも,幸いなことに,痛みも殆どない.私は自分の膝が確実に回復しているなと実感する.

<ラップタイム>

 9:37  大船駅歩き出し
10:17  水道山
10:44  魯山人窯跡
10:59  矢戸池
11:17  台峯の展望台(11:31まで展望休憩)
11:35  山ノ内の展望台
11:54  葛原岡神社
12:03  源頼朝像(12:49まで昼食)
13:04  裏大仏ハイキングコース入口
13:27  長谷大谷戸入口
13:34  浅間神社入口
13:49  バス停大仏前
13:59  光則寺(14:40まで参拝見学)
15:46  バス停鎌倉市役所前着

[散策記録]

■水平歩行距離         10.0km

■累積登攀高度                    293m

■累積下降高度                    294m

■所要時間(休憩時間を含む)
 大船駅発              9:37
 鎌倉市役所前着               15:46
 (所要時間)                 6時間07分(6.12h)
 水平歩行速度              10.0km/6.12h=1.63km/h
                                     (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/efe909293ce71179129d27607fbe0fae
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)


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