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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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春たけなわの浜;関内・山下公園散策(神奈美公募展飾り付け)

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                               <浜公園にて>

       春たけなわの浜;関内・山下公園散策
          (神奈美公募展飾り付け)
        2015年3月30日(月) 晴

■JRが動かない
 いよいよ明日から第38回神奈美公募展が始まる.そして,今日は会場の飾り付けのために,会場の神奈川県民ホールに向かう.
 飾り付け責任者の方から,9時00分までに会場に来るように言われていたので,十分に時間に余裕を持って出掛ける.
 ところが,自宅近くのJR大船駅に到着すると,殺気だったようなザワザワしたような一種異様な雰囲気である.
 どうやら,鶴見辺りで人身事故があったとかで,東海道本線,横須賀線,根岸線の全てが動いていない.
 展覧会場になる神奈川県民ホールの最寄り駅は根岸線関内駅である.
 大船からバスで上大岡に出て,京急か浜市営地下鉄で関内付近まででようかとも思った途端に,サラリーマン時代のことを思い出す.
 もう,茫々ウン十年も前のこと.私は大船駅から丸の内の職場まで通勤していた.当時の国鉄は何かというとストライキだ遵法闘争だですぐに電車が停まった.そうなると私ごとき下々のサラリーマンは辛い.とにかく這ってでも職場に辿り着かなければならない.
 それには・・・
 大船からバスで上大岡へ出て,京急で都心に向かう…
 藤沢まで歩いて小田急で新宿へ,新宿から徒歩で丸の内へ…
 ただ,どんなコースをとるにしても,乗り物に乗るまでに長蛇の列,そして乗車しても殺人的な混雑である.
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 とにかく,とんでもない苦労の末,くたくたになって,職場に到着するのが,場合によっては午後になってしまう.そして,職場の上司,同僚の顔を見る.
 「…今日は,国鉄ストで帰りが大変だから,早めに帰宅しましょう…」
ということで,職場にいる時間は,たかが1~2時間,ろくに仕事もせずに早々に退社する.ストが長引くと帰宅も大混雑長時間の重労働である.
 一体,何のために苦労して出社したんだろう.当時も,そんな疑問が多少は湧いたが,とにかく出社することに意義があった,高度成長期のサラリーマンなんで,こんな状態だった.
 …そんな高度成長期の頃のことを思い出す.
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 話がついつい昔のことになる.とにかくすぐに昔のことを言い出すのが老害だとは良く分かってはいるが,これもご愛敬とご容赦願いたい.
 さて,話は現在に戻る.
 昔と比較すると,駅員の対応がとても親切である.繰り返し,繰り返し,運転状況や振り替え輸送のことをアナウンスする.
 「東海道線の電車が先に動きます.只今の所,8時頃運転再開の予定です…」
 私は東海道線で戸塚まで行って,浜市営地下鉄で関内まで以降かとも思ったが,電車が猛烈に混雑することは自明.そんなところに傘寿を超えたオイボレが乗るのは哀れである.即座に「ヤ~メタッ…」である.
 根岸線の電車に乗って座席に座る.後はどうにでもなれである.
 「…8時05分に東海道線の電車が動き出します.横須賀線,根岸線の電車が動き出すのはその後です.只今の所根岸線は8時15分頃動き出す予定です…」
 ところが8時15分になっても動かない.
 「最新の情報では,ただいま,電車の点検が終わりました.まもなく動きます…」
 ところがどっこい,8時20分になっても動かない.
 「…只今電車の点検が終わり,線路の点検をしております,線路の点検は5分から10分かかります…」
 私は,もうどうにでもなれという気分になる.

■浜公園の花壇に癒される
 電車はノロノロ運転を繰り返しながら,やっと関内駅に到着する.集合時間の9時をもう20分もオーバーしている.いくら遅れた理由は自分のせいではないと100も承知しているが,日頃から遅刻するのが大嫌いな私は,実に気分が悪い.
 “クソー…この馬鹿野郎! 遅刻しやがって…”
 私は私自身を心の中で罵倒しながら,関内駅から浜公園に向かう.
 浜公園に入ると実に沢山の色鮮やかなチューリップが咲いている.見事!
 見事な花壇を見た途端に,私の荒んだ気分が一気に柔らんでくる.
 「…どうせもう遅刻だ! ゆっくり花でも見ながら歩こう.それに大多数の方々も私と同じように遅刻するだろう…」
 私はポケットからバカデジカメを撮りだして,花壇の写真を撮りまくる.

<浜公園>

■浜公園の花壇

<花壇に見とれる>

■右膝が痛い
 浜公園から山下公園方面に向かう.
 ゆっくり歩いていれば問題ないが,ちょっとでも速歩になると,半月板が故障している右膝が
痛くなる.実に困ったものだ.
 先日,塔ノ岳からバカ尾根を下っているときに,同行のKIさんが,
 「…年を取ると,皆,この下り坂が歩けなくなって,塔ノ岳に来なくなるんだよ…」
と言っていたが,正に図星!
 こんな状態では,私の塔ノ岳復帰も極めて疑問である.

■会場設営のお手伝い
 集合時間から40分ほど遅れて会場に到着する.
 勿論,すでの数名の方々が会場に居られるが,案の定,電車遅延の影響で,会場に来られない方も沢山居られる.
 ここでは“ペーペー”の私は,完全な指示待ち族である.どなたかに指示されないと何をして良いか分からない.誰かに指示されて,絵をあちこちに運んだり,ぶら下げる手伝いをしたりで過ごす.時には手持ち無沙汰でボンヤリ立ちんぼだ.

■自分の絵を確認する
 私は,今回の展覧会に3枚の水彩画を出展している.
 会場で自分の絵が確かに到着しているのを確認する.私の3枚の絵は,部屋の入口近くに並べて展示されることになる.
 私は他の方の作品と自分の作品を見比べて,
 “ムム…オレの絵は,やっぱり,どうもスッキリしないな.まだまだ修行が足りないな…”
と自分の至らなさにイライラしてくる.
 自分の絵を見ている内に,ああすれば良かった…,こうすれば良かった…が,際限なく出てくる.イライラするのは,精神衛生上,あまり良いことではないなと,自分でも分かってはいるが.自分の絵を破り捨てたくなるような衝動に駆られる.

<自作の絵3枚>

■夕方お開きになる
 やがて昼時になる.
 会の方で準備してくれたニギリメシをほおばる.会員の方が入れてくれたお茶がとても美味しい.美味しいお茶を賞味すると気分も和んでくる.
 午後から,展示されている絵にラベル貼りをして,準備作業は一段落する.
 休憩中に携帯電話に着信メールがあることに気がつく.
 メールを開く.そこには,明日(3月31日),街道歩きの仲間9人が私の絵を見に来てくれるとの連絡である.実に有り難いことである.

■ユックリと帰宅
 夕方,浜公園を経由して関内駅まで戻る.
 終日会場をウロウロしていたので,今日1日の歩数は,8000歩を超えている.勿論,この程度歩いても,体力的には何の負担にもならないが,半月板がおかしい右膝は少々痛み出す.無理は禁物.関内駅まで,牛歩の歩きである.
 根岸線は,もう平常通りに動いているが,まだ一部の路線では,今朝方の事故の易経でダイヤが乱れているようである.
 大船駅で自宅近くを通るバス乗り場に向かう.2~3人が並んでいる.一番後ろに並んでいるのがたまたま同居人である.大きな買い物袋を持っている.早速私が荷物持ちを肩代わりする.話を聞くと病院通いと買い物で大船まで出てきたとのこと.
 ”夫婦揃って病院通いか…!”
 ”お互いに年を取ったな…”
 これ実感!
                                        (おわり)

「趣味三昧」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/45f4f0673705c954e06618332dccc08a
「趣味三昧」の次回の記事
(なし)


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