<仙元山からの眺望>
春たけなわの三浦アルプス南尾根縦走
(ARENAオフミ)
2015年3月22日(日) 晴
<ルート地図>
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<プロフィールマップ>
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■JR田浦駅から歩き出す
本日はARENAオフミの定例会開催日である.お天気に恵まれて朝から陽春の頃のようなポカポカ日和である.
本日の出席者は,13人と盛況である.
9時35分,JR田浦駅から歩き出す.田浦郵便局の跨線橋を渡って,田浦梅の里方面に向かうが,その間にあるトンネルを通るのがイヤなので,駅から海側の道路を通って,田浦郵便局脇にでる.ここから跨線橋を渡って,住宅地中の路地に入る.
<JR田浦駅集合> <田浦郵便局前から路地に入る>
■田浦梅の里
住宅地内の路地を抜けて,京浜急行のガード下を潜り,9時53分,田浦梅の里入口に到着する.ここで,暫くの間,トイレ休憩と登山の下準備をする.
山旅スクール5期の方の温度で,足回りのストレッチを済ませる.
余談だが…
最近,ウォームアップストレッチはしないようが良いという説もあるようだが,本当だろうか.
ストレッチを終えて,10時03分に再び歩き出す.梅の里入口から,いきなり急で長い階段道が続く.
<田浦梅の里入口> <入口から急階段を登る>
■呂緯線で視界が開ける
10時07分,階段を登り切って尾根に到着する.尾根に出た途端に北側の視界が開ける.眼下に谷間にへばり付くように広がる田浦大作町が見えている.その向こうにはうねうねと続く山並みが連続している.
何人かの方々は,長い階段を登ったために息切れしているようなので,展望を楽しみながら2~3分立ち休憩を取る.
<田浦大作町を見下ろす>
■梅の見頃は過ぎたけど…
梅林の中の散策路を辿る.緩やかな登り坂の石畳道が続く.
梅林の梅の花は見頃を過ぎているが,水仙が沢山咲いている.同行の方が,
「…ああ,これは○○水仙ですね…」
と教えてくれるが,花のことは全く覚えられない私の耳では,残念ながら右の耳から左の耳へと瞬間移動して消えていく.
<水仙が見事>
■今度は黄色い水仙だ
もうすぐ尾根上の広場に到着する手前で,今度は黄色い花の水仙が咲いている.如何にも春らしくて美しい.また性懲りもなく立ち止まって写真を撮る.
勿論,ここでも花の名前を教えて頂いたが,今度は老人ボケのためか覚えられない.
<黄色い美しい花>
■展望台で展望休憩
山頂付近ではまだ梅の花が大分残っている.ちょっと標高が違うだけで,これだけ季節の進み具合が違うのかと感心する.
梅林から尾根沿いの広場を登って,10時20分に展望台に到着する.ここで暫く展望休憩を取る.
展望台前にあったベンチは,何時の間にか撤去されている.ベンチで休憩を取るつもりだったので,一寸,拍子抜けである.
<山頂付近の梅の花を愛でる> <展望台に到着する>
■横横道路跨線橋を渡り山道へ
10時25分,展望台から歩き出す.
展望台のすぐ先の三叉路を左に入る,ここからやや急な下り斜面沿いのトラバース道に入る.曲がりくねった下り坂を抜けて,10時32分に横横高速道路の上に架かる跨線橋を渡る.橋の下から聞こえてくる自動車の音がとてもうるさく聞こえる.
跨線橋を渡って,本格的な山道に入る.
ヤセ尾根沿いの山道は小さな登り下りを経て,三浦アルプス東尾根の取り付けに到着する.ここからは,かなり急な登り坂が連続する.ところどころに補助ロープが張られているが,一同に,ロープに全体重を預けないこと,お互いの間隔を空けてのぼることなどを注意する.もちろん,これらの注意事項は,山旅スクールで習ったことの受け売りである.
<横横高速道路の跨線橋> <本格的な山道に入る>
■急登を経て東尾根へ
東尾根に取り付くと,登山道はさらに急登になる.ところどころに四輪駆動車のように四つん這いになって這い上がるところもある.
急登をやっと這い上がって,10時52分,東尾根に到着する.尾根筋のすぐ北側にある小高い山の上で暫く休憩を取る.
<東尾根の尾根筋直下の急登> <東尾根を登ったところにある小ピークで休憩>
■乳頭山
休憩を終えて,10時56分,東尾根を南方面に向けて,また歩き始める.ところどころに小さな露岩の急登がある.そこを抜けると中尾根との分岐がある.今回,私達は南尾根を縦走することになっているので,進行方向左手に向かう登り坂に入る.
11時02分,乳頭山山頂に到着する.ここからの眺望も素晴らしい.八景島シーパラダイス,野島公園,横須賀北部が一望の下に見える.
私がかつて通っていた勤務先の学校も見えている.
「…土曜日の午後,勤務先の先生と一緒に三浦アルプスを何回も縦走しましたよ…」
とついつい懐旧談を口にする.
乳頭山で,ほんの少々立ち休憩を取っただけで先へ進む.
乳頭山からすぐに急な下り坂になる.ただ,俗称鉄塔道を言われているだけあって,東京電力が設置した金属板が取り付けてある階段道である.
<乳頭山山頂からの展望>
■立派な案内標識を辿り送電鉄塔へ
小さなアップダウンが連続する.ところどころに山道が分岐しているが,何時の間にか,実に立派な案内標識が設置されている.これならば途中で迷うことはない.
私が勤務先の同僚と歩き出した頃の三浦アルプスには,道標のようなものは全くなく,何回も,何回も迷いながら,道を覚えたが,今はもうそんな心配はなさそうである.
11時26分,送電線鉄塔に到着する.
昼食には少々時間が早いが,ここから先,ユックリと食事を摂ることができる場所までは,少々,距離があるので,ここで早めの昼食を摂ることにする.
鉄塔下の芝生にしゃがみ込むと,絶え間なく吹いている弱い風も.ちょっと冷たいなと感じる.とはいえ,春の日差しが実に心地よい.時間さえあれば,ノンビリと昼寝をしていたいところである.
私達が昼食を摂っていると,数名の賑やかなグループが,数分休憩を取ってから,私達より先に歩き出す.
<立派な道標が完備している> <送電鉄塔に到着,ここで昼食>
■山で旧知にバッタリ
昼食を終えて,11時55分,午後の部を開始する.
丈余の竹林の中を通り抜けたり,急登を登ったり,下ったりを繰り返す.そして,12時34分,新沢停留所分岐を通過する.
細かい起伏が続く尾根道が続く.
13時17分,私達と反対方向から来られた男性ばかりのグループが私達のために道を空けてくれている.
「…どうもスミマセン,有難うございます…」
と挨拶しながら通過しようとすると…このグループの中に,もう10数年前からの鎌倉歩きの仲間,SZKさんが居られるのに気がつく.お互いに顔をあわせて,
「おや,まあ…暫く振り…」
とビックリ仰天.
SZKさんのお話しだと,SZKさんのグループは,世界的に有名なエンジニアリング会社NKI(実名は伏せる)の皆様だという.
「そういえば,(皆さんの)先頭に居られたのはNWさん…?」
「そうですよ…」
NWさんは言うまでもなくARENAオフミの幹事長である.
折角,SZKさんのグループにお会いしたので,記念写真を撮って頂く.SZKさんの了承が得られたので,この記念写真を披露しよう.
後から頂戴したメールによると,SZKさんのグループは,森戸林道,カメラ沢,南尾根,龍神尾根,南尾根,姥ヶ原鉄塔,田浦というなかなかマニアックなコースを歩かれたようである.
私は内心で,
“相変わらずSZKさんは,バイタリティがあるな”
と感心する.
<SZKさんの元気な山仲間>
■ドングリ並木
やがて,少々長い急登道を這い上がるようにして登って,13時35分,ドングリ並木のある広場に到着する.ここで,大楠山方面の展望が一気に開ける.展望を楽しみながら,少々長い休憩を取る.
<新沢停留所分岐> <ドングリ並木の広場>
■観音塚へ
ドングリ並木の広場で10分間の休憩を終えて,13時45分,歩き出す.
「いきなり急な下り坂になります.気を付けて下りましょう…」
と老婆心ながらの注意をする.内心では,
“年寄りの注意などうるさいなと思っているだろうな…”
と思いながらも,ついつい…こういうのを「年寄りの冷や水」とは言わないか…!
さらにアップダウンを繰り返しながら,13時52分,観音塚に到着する.
「…まだ,先が長いの…?」
とどなたかが愚痴めいた質問をする.
残念ながらまだまだ先は長い.
<ドングリ並木の広場から急坂を下る> <観音塚を通過する>
■展望が心地よい尾根道
観音塚を過ぎて暫く進むと,進行方向左手の視界が一気に開ける.この辺りから春の日差しが心地よい尾根道が暫く続く.
これまでの小さな登り下りが続く道と比較すると,開放感があって実に心地よい.
<展望の良い尾根道を行く>
■長い階段を登り下りして仙元山へ
心地よい尾根道も,やがて終わりになり,再び登り坂が続く.
14時23分頃,突然,山道が終わって,とても急な下り階段が待ち受けている.この階段,かなり高度感があって怖いので,一歩一歩慎重に下り続ける.下っても下ってもまだ先に下り階段があるような惨めな気持ちになり始める.
長い下り階段が終わると,今度は下り階段の仇を討つように長い登り階段が待っている.
この上り階段が終わってからも,暫くの間,上り勾配の道が続く.
私は何時仙元山山頂が見えるかなと期待しながら前方を見つめながら歩く.もうそろそろかなと思っても,なかなか仙元山山頂が見えてこない.イライライラ…
それでも,やがて前方に仙元山山頂が見え出す.
「あのこんもりとした木が見えているところが仙元山山頂ですよ…」
と近くを歩いている方を勇気付ける.
14時45分,ほぼ予定通りの時間に仙元山山頂に到着する.
目の前に葉山の住宅地と海岸が広がっている.素晴らしい展望である.
私達はここで展望とトイレを兼ねて少し長めに休憩をとる.同時に随分と時間が押しているので,三方が峰縦走は諦めて,バス停風早橋へ向かうことにする.
<急傾斜の下り坂> <仙元山山頂>
■仙元山山頂からの眺望
仙元山からの眺望を楽しむ.眼下に葉山の住宅地が見えている.その向こうに,広がるのが相模湾である.春霞のために本来なら見える筈の伊豆半島は茫洋とした海に溶け込んでしまった.
<仙元山山頂からの眺望>
■仙元山を一気に下る
15時12分,仙元山を出発する.展望を楽しみながら急な下り坂を一気に下る.右足の膝に痛みがある私には少々堪える下り坂である.
足を庇いながら,マイペースで下るが,どうしても遅れがちになる,これまたやむを得ない.
急坂を下り終えてから,ほんの一寸の上り返しがあって,15時21分,教会脇の仙元山ハイキングコース入口に到着する.
<仙元山から一気に下る> <仙元山ハイキングコース入口>
■バス停風早橋からJR逗子駅へ
教会前からバス停風早橋に向けて,急な舗装道路を下る.この下り結構足に堪える.
坂道を下って,鋭角に右折して,トンネル脇でバス通りに突き当たる.突き当たりを左折して,数分歩いて,15時33分,バス停風早橋に到着する.
バス通りが交通渋滞しているようで,バスがなかなか来ないので,多少イライラする.
15時45分,ようやく逗子行のバスが到着する.バスは大混雑.まるでラッシュアワーのようだ.JR逗子駅まで窮屈な姿勢のままである.
駅前のバスターミナルが大分混雑しているようで,終点間際で大渋滞である.
それでも,15時55分,バスは無事逗子駅バスターミナルに到着する.
ここで,幹事長のNOさんから,閉会の挨拶があり解散.
<バス停風早橋> <逗子駅前で解散>
■仕上げはBeck'sで…
解散後,お酒組と喫茶組に分かれる.奇しくも男性陣は私を除き全員お酒組である.
コーヒー組は,さらにマック組とBeck's組に分かれる.私は,特に理由はないが,3人のBeck'sコーヒー組へ.
Bcck'sのコーヒーは何時も飲み馴れているので,何となく安心感がある.
<Beck’sのコーヒー>
■無事帰宅
コーヒーを賞味しながら,自宅近くを通るバスの時間を調べる.もう暫くしてから,逗子駅から電車で鎌倉へ出れば,我が家近くを通るバスに楽々間に合うことが分かる.
16時20分頃,一緒にBeck’sに入ったお二人に挨拶してから,先に逗子駅に入る.
逗子16時33分発湘南新宿ラインの電車に乗車.16時37分に鎌倉駅に到着する.
鎌倉市役所前16時50分発鎌倉中央公園行のバスに乗車する.バスは2~3箇所空席がある程度の混雑だったが,途中で大半の乗客は降りてしまい,乗客は私1人になる.それでも,律儀に,
「ピンポン…次は○○です.お降りの方はブザーを押して下さい…」
を繰り返す.
日曜日の夕方なので,途中,道路がかなり混雑していたが,17時20分頃,無事帰宅する.
これで何とか案内補佐役の役割が果たせたので,内心,随分ホッとする.
<ラップタイム>
9:35 JR田浦駅歩き出し
9:53 田浦梅の里入口(10:03まで休憩)
10:20 展望台(10:25まで休憩)
10:32 横横購読道路跨線橋
10:52 東尾根(10:56まで休憩)
11:02 乳頭山山頂
11:26 送電鉄塔下(11:55まで昼食)
13:17 SZKさんグループとすれ違い
13:35 ドングリ並木(13:45まで休憩)
13:52 観音塚
14:23 長い下り階段
14:45 仙元山山頂(15:12まで休憩)
15:21 仙元山ハイキングコース入口
15:33 バス停風早橋
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 8.4km
■累積登攀高度 610m
■累積下降高度 597m
■所要時間(休憩時間込み)
JR田浦発 9:35
バス停風早橋着 15;33
(所要時間) 5時間58分(5.97h)
水平歩行速度 8.4km/5.97h=1.41km/h
(おわり)
「関東・伊豆/上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8e8470b2018ee8cdd5c9161b26942e61
「三浦アルプス」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/37428094e0dccca81cd36f505e770443
「関東の山旅」の次回の記事
(なし)
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春たけなわの三浦アルプス南尾根縦走
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