閑話休題:やっと合点がいった水素自動車
2015年3月5日(木)
つい先日来,水素自動車が話題になり始めてから,私は水素自動車って本当に省エネになるんだろうかという疑問がが頭にこびり付いて離れなかった.
…というのも,肝心の水素をどこからか取り出して,それを圧縮して水素タンクに貯蔵するまでの工程で,一体どのくらいエネルギーが要るんだろうか.そのエネルギーを消費してまで水素を使用するメリットがあるんだろうかが,とても疑問だった.
とは言っても,もうとっくに賞味期限が切れている私の脳味噌では,水素を生成,加工,運搬するために必要なエネルギーなど,とてもとても計算できないし,想像も付かない.だから,ますます気になって仕方がなかった.
そんな折に,手許に『学士会会報』第911号が送られてきた.
この会報をペラペラとめくってみると,次の記事が私の目に止まった.
村上敬宜,2015,「水素社会実現の課題」,『学士会会報』第911号,pp.79-83.
氏の解説によると,
「…我が国の製鉄所や苛性ソーダ製造所などの副成水素量はFCV利用に換算して400万~500万台と試算されている.それでも将来的には海外からの輸入に頼らなければならないだろう.褐炭のガス化から液体水素にして輸入するという計画も進められている…」
とのこと.
”なるほど! そういうことだったのか!!”
私にも十分に合点が行くし,何だか胸の支えが取れたような気分である.実に爽快!
ついでながら…
同誌に掲載されている次の記事,
二間瀬敏史,2015,「ブラックホールはどこまで解明されているか」,『学士会会報』第911号,pp.68-78.
も私にとって興味津々.
ブラックホールなんて,日常の生活にはほとんど関係がないが,私はこんな話が大好きである.
正確な出所は忘れたが,某テレビ番組(放送大学だったかな?)で,どこかの先生が,
「充実人生を送るには,「教養」と「趣味」を持つことが大切だ…」
と看破された.
この説に対して,私には,
”それだけなの…?”
という多少の疑問もあるが,勿論,教養と趣味が大切なのは良く分かる.いろいろなことに興味が持てるようになれば確かに人生は楽しいだろう.でも,そうなるには,応分の教養が必要なことも論を待たない.
その意味で,私も,若い頃,サボってばかりいないで,もう少し幅広く勉強をしておけば良かったなと,今になって反省すること頻りである.正に,
「少年老いやすく学成り難し…」
ってこういうことだなと痛感する次第である.
おっと…!
私が多少の疑問と言ったのは,教養や趣味の他に,”健康な心身”が必要だということを付け加えたい.
ここからは我田引水.
平素から無理をせずに丹沢塔ノ岳を往復していれば,心身ともに健康で過せる可能性が高くなる.
だから皆さん,是非,是非,バカ尾根経由で塔ノ岳に登って下さい.
でも,そうは言っても,私はまだまだ教養も趣味も体力も不足している.
”いやはや,オレは無駄に馬齢を重ねたな…”
と,つくづく感じる今日この頃である.
(おわり)
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(なし)
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