閑話休題:また歯科通い(1);やっと予約が取れた
2015年1月13日(火) 晴
昨年の12月下旬頃から左下の奥歯が浮いたような感じになり,固いものを噛むのが辛くなった.私は,
"多分歯槽膿漏だな…名残惜しいがこの奥歯ともお別れだな…”
半ば諦めた.
でも,硬いものが噛みにくいのも困るので,すぐにでも掛かり付けの歯科医の診断を受けたかったが,年末年始の時期とも重なってしまい,なかなか予約が取れなかった.
待ちに待って,ようやく今日の朝10時からの予約が取れた.
予約時間に歯科医を訪れる.
歯科医は,私の痛む奥歯のぐらつき具合を手で確かめてから,
「…この奥歯ですが,どうやら,神経が取ってあるようですね.歯茎が腫れているので,多分,歯根辺りに膿が溜まっているのかもしれません.念のためレントゲンを撮ってみましょう…」
ということで,レントゲン室で奥歯のレントゲンを撮る.
レントゲンを撮り終えて,また元の椅子に戻ると,歯科医師が,
「…(写真で)ご覧の通り,3本の歯根の内,2本の神経は取ってありますね.この歯根の廻りに見える影が膿です…歯の被せものを取り除いて,治療しましょう…」
私は歯科医師の診断の確かさに感心すると同時に,たった今撮ったばかりの映像が患者の前にあるテレビに映し出されているのに,もっとビックリする.
私のイメージでは,レントゲンを撮った後,フィルムに焼き付けられた画像を見せて貰うのかと思っていたが,リアルタイムでテレビに映し出されるとは…
考えてみれば,これだけICTが幅広く使われている時代なので当たり前と言えば当たり前のことだが,改めて,ICTがあらゆる所で使われていることを実感する.
テレビに映し出された自分の奥歯を見て,その形の奇怪さにビックリする.画面一杯に私の奥歯1本が写っている.幅が20センチメートルほどもある巨大な歯である.
この奥歯には被せものがしてある.何時治療したものか全く記憶にないが,多分,数十年前に治療したものだろうと思う.
画像を見ると,被せものの金属はX線を通さないので,その部分だけ真っ白に写っている.その下に3本の巨大な長い足が付いている.まるでHGウェルズの火星人のような風亭である.
"こんな奇怪で恐ろしげなものが,オレの口の中にあるのか…!!"
私は自分の身体が自分の身体でないような,奇妙な感覚に襲われる.
「…この歯根はまだ神経が残っています.こちらの2本の歯根の神経は取っていますね…神経を取った2本の歯根のところに膿があります…」
「なるほど,そうでしたか.(治療を)宜敷お願いします」
「では,まず被せものを取り除きます…多少ガリガリします…」
ということで治療が始まる.
ガリガリに耐えるのは,多少辛いが,痛いわけではない.”ガキッ…ガキッ”という衝撃が2~3回有った後,どうやら被せものは取れたようである.その後,細い針金のようなもので,歯根を掃除しているのが歯から伝わってくる感覚で分かる.
10分か15分で全ての処置が終わる.
「暫くの間,左奥歯で噛まないようにして下さい.この後,2~3回,通って頂くことになります…」
私は来週月曜日に予約を取る.
今日の治療を終えた直後に,これまで私を苦しめていた歯が浮いた感じや鈍痛がウソのように消えているのに気がつく.
私は歯の不快感がなくなって,すっかり気分が良くなってしまう.そうなると,歯科医院から真っ直ぐ帰宅する気にはならない.わざわざ大船駅近くまで大きく回り道をする.そして,大船駅ルミネ1階の某コーヒー店で,コーヒー味わってから帰宅する.
(つづく)
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