<新年のカレンダー>
新年5日目;忙しいけど楽しい俄ペンションのような日々
2016年1月5日(月) 晴
■まるでペンションの主人になったみたい
正月も早5日.
年末来,我が家を出たり入ったりしていた子供達の家族も,今日でようやくそれぞれ本来の居所に引き上げていく.
昨夜は息子親子2人,長女親子4人,計6人が我が家に泊まった.そして,今日午前通にそれぞれが我が家から引き上げた.息子は赴任先のタイヘ.そして長女親子はひとまず鎌倉市内の自宅へ.そして,老夫婦二人が残った.慌ただしい年末年始の行事がひとまず終わった.寂しいような,ホッとしたような何とも珍妙な感じがする.
それぞれの家族が泊まっていた部屋を元通りに整理整頓するのが大変な作業である.宿泊した連中は,老夫婦に手間を掛けさせまいとして,布団類をちゃんと畳んではあるが,今日は折角の天気なので,押し入れに仕舞い込む前に出来るだけ干しておきたい.
力仕事は私がするしかない.私は,折角畳んである布団の山を崩して,2階のベランダに並べて干す.1階から2階まで,布団を担いで登ったり降りたり…13人分の布団を午前と午後に分けて干すが,ベランダに干せる枚数には限りがあるので,とてもとても1日では干しきれない.
洗濯するシーツの量も半端ではない.とても1回や2回の洗濯では裁ききれない.仮に全部洗濯しても,そんなに沢山の洗濯物を干すだけのスペースが我が家にはない.明日もまだ大量の洗濯をしなければならない.
■あり合わせで昼食
もたもたしている内に,瞬く間に午前中が終わる.気が抜けてしまったビールのようになっている私達老夫婦だけでの昼食となる.
「あり合わせのもので済ませてしまいましょう…」
気が抜けた夫婦は,その辺りの残り物を適当に盛り合わせて昼食にする.栄養もヘッタクリもない.ただ,無口のままもそもそと口へ運ぶ.
何とも言えない疲労感が残っている.何だか三流ペンションの俄主人になったような気分である.
”オレにはペンション経営などムリだな…”
とつくづく思った次第である.
■今年のカレンダー
少々遅くなったが,自室のカレンダーを今年のカレンダーに取り替える.
実は手許に複数のカレンダーがあるが,どれを貼ろうかと迷う.その結果,自室には昨年末に尊仏山荘から頂戴したカレンダーを張り出すことにする(冒頭の写真).このカレンダーは丹沢の常連,カメラマンのMMさんが作成したものである(MMさんに感謝).このカレンダーの写真を眺めていると.私が何時もボロカメラで撮影している写真とは,全く比べものにならないほどハッキリ写っているし,色合いも鮮やかである.
■気晴らしの散歩
例により,午後から気晴らしの散歩である.ベランダに干してある布団を,まだ日が高い内に取り込まなければならないので,そんなに長い間,出掛けているわけにはいかない.私は定番コースである鎌倉中央公園経由大船行のルートをブラリブラリと歩く,片道約7000歩のコースである.気が向けは往復,気乗りがしなければ片道だけ歩いて,帰りはバスを利用する.
特に大船で何かをしなければという用事もないので,西友ビル6階の本屋を一回りしてから,また往路を辿って帰宅する.これだけでは少々運動不足だが,まあ歩かないよりはましかなと思っている.
■そろそろ今年の始動を…
今日の午後からは,また,夫婦二人だけの平凡な日常生活が始まる.でも,お互いにもうかなりの高齢である.このような平凡な毎日が何時まで続けられるのかと,ふと不安になる.
郵便受けを見ると,年賀状が数枚入っている.今年の年賀状も今日辺りで収束しそうである.そうなるとまた新しい年の日常生活が始まる.
明日は山旅スクール同窓生と大山初詣の予定である.ただ,天気予報が気掛かりである.
”そうだ! そろそろ五十三次洛遊会の鎌倉七福神巡りの計画も立てなければ…そういえは,善光寺西街道の最終詰めの作業もしなければ…絵もナントカ始めなければ…”
等々,俄に色々なことが気になり始める.
■絵を始めるが気乗りがしない
ならば,まずは自宅ですぐ始められる水彩画を画き始めよう…!
私は昨日から画き始めた鉛筆画の下絵を書き進める.でもものの1時間も経たないうちに.絵を画くのにも飽きてくる.気が乗らないときの絵を画いてもろくな絵にならないので,残念ながら今日はここで打ちきりである.
下の絵は進捗度5パーセントの下絵,題材はカムチャッカ半島にあるアパチャ山である.この絵をこのまま描き続けるか破棄するかは今のところ五分五分だ.
とにかく前途遼遠.
でも,この絵を画きながら,フト気がつく.
”オレの絵を画く気持ちに,不純な所があったな…一体,何のために私は絵を画いているんだ.ここん所に落とし穴があるぞ…”
知らず知らずのうちに春の展覧会を意識している.それは,マア,ある程度許される.でも,許せないのは,
”絵を上手に画こう…「あなたの絵は素晴らしい…」と言われたいと思っている節があるぞ”
というところである.
そう…!私はハッと気がつく.絵は自分が純粋に画きたいから画くでなければダメだ.この当たり前のことに気がついた途端に,私の気持ちは随分と楽になる.
<進捗度5%の下絵>
■大山初詣は中止
明日の天気予報がどうも良くない.
明日の大山初詣は1月12日に延期になる.実に残念だが,天気には逆らえない.
こうして,孫台風一過の一日を,気が抜けたような気分で過ごす.でも,入れ代わり立ち替わり孫達が訪れてくれるので,本当に張り合いのある楽しい年末年始だった.シンドイけれども充実した日々を送ることが出来たことに”感謝!感謝!”である.
(おわり)
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(なし)