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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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名残の紅葉;鎌倉:獅子舞・鎌倉霊園・番場ヶ谷周遊

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     名残の紅葉;鎌倉;獅子舞・鎌倉霊園・番場ヶ谷周遊
             (五十三次洛遊会)
         2014年12月12日(金) 曇

<ルート地図>



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<まずは鶴岡八幡宮>

■鎌倉駅から歩き出す
 今日は五十三次洛遊会定例会開催日.久々の定例会である.街道歩きでずっと同じ釜の飯を食べてきた仲間達と一緒に歩くのは実に楽しくて嬉しいことである.
 今日の参加者は,12名.男性7人,女性5人.相変わらず盛況である.
 私は昨夜仕上げた地図を大船駅前のコンビニでコピーをしてから,集合時間30分前に鎌倉駅に到着する.例によって鎌倉駅構内のbeck'sで,コーヒーを賞味しながら,さて,今日はどのように案内しようかと頭の中でシミュレーションを繰り返す.
 集合時間10分前に集合場所の鎌倉駅改札口前に向かう.すでに今日の参加予定の方々は全員揃っている.
 私の方から,簡単なコース案内や注意事項をお話ししてから,定刻前の9次27分に鎌倉駅前から歩き出す.
 まだ時間が少し早いために,観光客の姿も疎らである.
 小町通りの途中から裏道を抜けて若宮大路に出る.若宮大路の段葛は現在工事中.残念!

■鶴岡八幡宮に到着
 9時44分,鶴岡八幡宮に到着する.まだ時間が早いので境内は閑散としている.
 鶴岡八幡宮境内では,白旗神社近くの紅葉が何時も見事なので,舞殿前で右折する.
 今年の紅葉は,どうもスッキリしていなくて,いささかもの足りない感は否めないが.それでもまあ,まあ,の美しさである.
 以下に鶴岡八幡宮で撮影した写真を数枚披露することにしよう.
 
<閑散とした鶴岡八幡宮の境内>                     <白旗神社付近の紅葉>

■紅葉映える白旗神社
 由比若宮遙拝所前を通って,白旗神社を詣でる.この辺りは鶴岡八幡宮の境内では紅葉がもっとも美しいところである.でも,今年の紅葉はどうも一寸…
 それでも荘厳な造りの社殿が紅葉に良く映えている.

<鶴岡八幡宮境内にある白旗神社>

■国宝館付近の紅葉
 続いて国宝館付近の紅葉を愛でる.ここも紅葉が美しいところだが,やっぱりここも今年はどうも…
 それでも美しいことには変わりはない.この辺りを歩きながら数枚の写真を撮る.

<国宝館付近の紅葉>

<大蔵山>

■白旗神社と源頼朝の墓
 浜国大附属小中学校側の出入口から鶴岡八幡宮の外に出る.清泉小学校の脇で左折して突き当たり左手にある白旗神社境内で立ち休憩,続いて長い石段を登って源頼朝の墓を詣でる.
 墓の周辺には遠足で来た子供達が沢山屯している.
 この辺りは法華堂跡だと聞いている.
 
<白旗神社>                                <源頼朝の墓>

■3基のヤグラ群
 源頼朝の墓から滑りやすくて急な階段を登って大蔵山ヤグラ群へ向かう.
 細いトラバース道をほんの1~2分歩くと立派なヤグラが3室並んでいる.向かって左から大江広元の子である毛利季光,中央が大江広元,左が頼朝の子と言われる島津忠久の墓だと聞いている.
 お三方のヤグラを見学した後,急な石段を下の広場まで慎重に降りる.
  
<毛利季光の墓>               <大江広元の墓>               <島津忠久の墓>

■法華堂跡と三浦ヤグラ
 石段を下ると広場に出る.広場は雑草に覆われている.ここは北条義時法華堂跡と言われているところである.
 広場の片隅に,法華堂跡の説明文が掲示されている.
 階段を下って右側の山裾に,野草で覆われたヤグラが1基ある.三浦ヤグラである.何とも薄気味悪い孔だが,中を覗くとちゃんと花などが飾られている.
 広場の周辺は紅葉した樹木で覆われている.ここが鎌倉の中心部に位置しているとは思えないほど静寂な雰囲気である.
 
<三浦ヤグラ>                               <法華堂跡の紅葉>

■東御門の屋敷跡
 大蔵山の山裾沿いに東三門方面に向けて路地を歩く.途中,甍朽ち果てた屋敷跡沿いの道を南へ向かう.
 金網越しに,屋敷跡を覗きこむ.なんとも風情のある風景が広がっている.
 例によって,カメラのレンズ筒を金網に射し込んで,このスバラシイ風景をデジカメに収める.

<風情のある屋敷跡>

<大塔宮から永福寺跡へ>

■路地奥のお店
 最初の十字路を左折する.左折してすぐに荏柄天神参道と交差する.
 「荏柄天神に立ち寄りますか…」
と皆さんに伺う.
 境内まで登る長い石段を見た途端に意気消沈したのか,石段を登ろうという人は居ない.
 「…では,荏柄天神は通過しましょう…」
 つづいて一寸した路地の入口に立っている看板を見て,また,引っかかる.
 「…路地の奥にお店がありますよ.ご覧になったらいかがですか?」
と訳も分からないのにお誘いする.
 大半の方が,路地奥のお店をひやかしに訪れる.お店は普通の仕舞た屋の風情で,お店に入るのには靴を脱がなければならない.私は売るものにも興味はないし.わざわざ靴を脱ぐのも面倒なので,建物の庭先に廻り,外からお店の中野様子を伺う.
 
<お店の路地入口で雑談>                    <外からお店を覗き込む>

■大塔宮でトイレ休憩
 11時40分頃頃,大塔宮に到着する.10分足らずのトイレ休憩を撮った後,瑞泉寺方面に向かう.
 途中,例の八百屋でまた道草.
 何人かの方々が,安いと言いながら何かしら購入している.私も焼き芋の匂いに釣られて,150円也で中ぐらいの大きさの焼き芋を購入する.
 "この焼き芋で昼飯代わりにしよう…"

<露天の八百屋>

■永福寺跡の復元工事
 瑞泉寺へ向かう道路の途中で,左折してテニスコート脇の路地に入る.とたんに鬱蒼とした木立の中の散策路になる.何とも気分が良い路地である.
 この路地を抜けて,11時19分に永福寺(ようふくじ)跡に到着する.
 ここでは,復元工事が進行中である.現在,シャベルカーが盛んに掘削工事をしている.どうやら永福寺の池の復元工事のようである.工事完成後,どのような池が復元されるのか今から興味津々である.
 
<一部復元された永福寺跡>                                             <永福寺跡で休憩>

■幻の永福寺
 工事現場に永福寺の説明板が設置されている.この記事の中に湘南工科大学が作成した永福寺CGが紹介されている.
 素人の私がとやかく言えた義理ではないが,このCG,とても良くできているので,往時の永福寺がどんなだったかが良く分かる.
 将来,もしこのCGの二階堂の建物が復元できればどんなに素晴らしいことだろうと思う.太鼓橋ぐらいは復元してくれるのかな…
 永福寺跡のベンチに腰掛けて,暫く休憩.

<湘南工科大学作成の永福寺CG>

<獅子舞の谷を登る>

■ネコの大親分
 永福寺跡で10分ほど休憩を取って,11時30分に歩き出す.途中,白黒の斑模様の親分ネコが私たちを無視して堂々と歩いている.すかさずネコの親分の写真を撮る.
 この態度,これこそネコの真骨頂である.
 11時43分,獅子舞に到着する.
 ここから先は,泥濘の悪路になる. 
 
<獅子舞に向かう途中で出会ったネコ>            <獅子舞を遡る>

■泥濘の登り坂
 ここは鎌倉でも有名な紅葉の名所である.平日にもかかわらず,足元を泥だらけにした観光客とすれ違う.
 仲間で一番足の遅い方に合わせて,ユックリ,ユックリと泥の急坂を登り続ける.
 
<泥濘の登り坂>                            <獅子舞の紅葉>

■新立の九十九折り坂を登る
 もっとも紅葉が美しい場所を通過すると,新立の急坂に差し掛かる,泥んこのジグザグ道である.道幅が狭くなっているところもあるので,下ってくる人とすれ違うのに要注意の所もある.
 ときどき後ろを振り返ると,段々と視界が開けていくのが良く分かる.
 12時23分,大平山のコルに到着する.コルに設置されているベンチに,何人かの方々がヘタヘタと座り込む.
 「すぐそこに峠の茶屋がありますよ…そこで昼食にしましょう…」
 
<紅葉を見上げる>                           <大平山からの眺望>

■峠の茶屋
 12時30分,峠の茶屋に到着する.ここで昼食.
 今日は常連のEさんは居ないが,顔見知りの方々が居られる.いつもここでお会いするワンちゃんも元気.早速ワンちゃんの写真を撮る.
 ご常連が,
 「…随分若い女性を沢山連れているね,少し置いていかないか…」
と冗談を言う.
 「良いですよ…選り取り見取りでどうぞ…」
と悪のりする.
 150円也のオレンジジュースを所望する.
 私の昼食は,今朝方,大船駅前のコンビニで調達したオニギリ2個と先ほど購入した焼き芋である.
 食事をしながら,私から来年実施予定の善光寺街道と善光寺西街道の計画を説明する.私としてはなるべく沢山の方々と旅を楽しみたいなと思っている.
 
<峠の茶屋>                               <峠の茶屋のマスコット>

<鎌倉霊園から十二所へ>

■尾根道を泉ヶ谷へ
 13時10分,昼食を終えて,午後の部を開始する.
 下の茶屋の脇を通過する.この茶屋には綺麗なクリスマスツリーが飾れている.
 まずは鎌倉霊園と浜霊園の間の尾根道を市境広場に向けて歩く.途中滑りやすい所が1ヶ所あるが,それ以外は平坦で歩き易い道である.
 進行方向左側の崖下に墓石がビッシリと並んだ霊園が見え隠れする.浜霊園である.
 13時27分,鎌倉霊園への分岐に到着する.三叉路を右折して鎌倉霊園に向かう枝道に入る.ここは泉ヶ谷の一角.鎌倉の隠れた紅葉の名所である.
 
<下の茶屋のクリスマスツリー>                   <泉ヶ谷の紅葉>

■鎌倉霊園に下山
 枝道に入って暫くの間はなだらかな尾根道が続く.木々の間から紅葉が見え隠れするすてきな散策路である.
 しかし,鎌倉霊園に近付くと様相が一転して,物凄い急坂の下りになる.道端には細い虎ロープが1本張ってあるが,如何にも頼りなげである.
 「ロープを余り頼りにしないで…怖かったら後ろ向きになって降りて下さい…」
 13時38分,急坂を下り終えて鎌倉霊園に到着する.平らな所に降りると,正直なところホッとする.
 鎌倉霊園には申し訳ないが,園内のトイレで,10分ほど休憩を取らせて貰う.
 
<急坂を下って鎌倉霊園へ>                     <霊園で休憩>

■番場ヶ谷へ下る
 もともとは,霊園から権兵衛山を経由して十二所神社に出るつもりだったが,大分疲労されている方も居られるので,急遽,コースを変更する.どんなコースを辿ったかは,ここでは伏せておくが,14時15分に番場ヶ谷の下流にある小さな池の畔に降り立つ.ここで小休止.
 
<急坂を下って番場ヶ谷へ>                      <番場ヶ谷の小さな池>

■十二所に到着
 小さな池から谷を流れる川の右岸沿いに下り続ける.足元が泥濘んでいるので,たちまちの内に靴が泥だらけになる.
 14時28分,突然,住宅地の中に飛び出る.十二所の住宅地である.ここからは道なりに下って,14時40分,金沢街道に突き当たる.
 右折して,金沢街道を鎌倉方面に向けて歩き続ける.

<金沢街道の裏道>

■大慈寺跡と明王院
 14時46分,イエズス会鎌倉修道院入口から金沢街道の裏道に入る.住宅地内を通して貰うので,住民の方に迷惑を掛けないよう粛々と歩くよう重ねてお願いする.
 14時49分,大慈寺跡に到着する.ここで右折,そしてすぐに左折する.
 14時52分,道幅が狭い路地を少し先へ進んだ突き当たりにある明王院に到着する.参拝希望者が居ないので,明王院の境内には入らずに,一旦,金沢街道に出る.
 幹事のAKさんから懇親会の予約をするので,何時に予約したら良いかと聞かれる.私は頭の中のコンピューターをまわして,
 「…そうですね,まあ,15時45分頃かな…」
と答える.
 私の回答に安全率を掛けて,15時55分に何時も行きつけの小町通り「モア」に予約を入れる.私は,頭の中に15時55分をインプットして進捗状況を見守ることにする.
 
<大慈寺跡>                               <明王院>

■裏道を辿って杉本観音へ
 虹の橋から青砥橋へ向かって半分ほど歩いたところで三叉路を右折する.この辺りは足利公方の屋敷跡である.
 ここからは山裾沿いの道を選んで歩く.右折や左折を繰り返しながら,金沢街道に出てしまわないように注意しながら歩き続けるが,やがて杉本観音の崖に突き当たって,やむなく金沢街道に出てしまう.
 ここから,犬懸橋を渡って田楽辻子を経由して大御堂橋に出るのも良いが,どうせまた金沢街道に出なければならない.そんなことを考えながら,
 
<足利公方屋敷跡>                            <杉本観音>

■歌の橋から荏柄天神参道へ
 15時27分,歌の橋を渡る.私ノ頭の中のコンピューターは,"このままの速度で歩けば余裕を持って予約時間にモアに到着する"と回答してくる.
 "それにしても歌の橋とは風流な名前だな…”
 15時29分,荏柄天神参道入口を通過する.
 "ちょっと時間に余裕があるな…妙寺にでも立ち寄ろうかな…"
 
<歌の橋>                               <荏柄天神社参道>

<裏道を通って鎌倉駅へ>

■岐れ路から妙寺へ
 15時33分,岐れ路を通過する.
 "シメシメ…丁度良い時間だぞ…これなら予約時間に間違いなくモアに到着するぞ…"
 法界寺前から小町大路に入る.小町大路を少し南に下ったところで右折して路地に入る.さらに最初の三叉路を左折して日なりに進んで,15時44分に妙寺に到着する.
 妙寺で1分ほど立ち止まってから,若宮大路に並行する裏道に入る.
 
<岐れ路>                                <妙寺>

■小町通り「モア」
 裏道から若宮大路を横断して,小町通りに入る.
 15時55分,ピッタリに「モア」に到着する.正にドンピシャ,予定通りの時間である.だからといって,特にどうと言うことでもないが,些細なことでもドンピシャは嬉しい.
 「モア」に入る.全員が懇親会に参加する.
 顔見知りの店員が愛想良く私達を出迎えてくれる.これがまた嬉しい.私は420円也の紅茶を所望する.序でに夕食を摂る人も多いようである.
 懇親会での会話で,来年1月の定例会は鎌倉七福神巡りに決まる.例年,鎌倉七福神巡りをしているのでマンネリにならないように企画に気を使わなければ…ち,ちょっと焦りに似た気分になる.
 
<「モア」で懇親会>

■無事帰宅
 宴たけなわの16時45分,私は皆さんより一足先に「モア」を出て,バス停鎌倉市役所前に向かう.今日の参加者の中では,私の家が鎌倉駅から一番近い筈である.その一番近い私が,”一抜けた”では申し訳ないが,バスの時間もあるし,暗くなったら"家に居たい病”の私は実に困ったものだ.
 でもこの”家に居たい病”は,多分,草津の湯でも治らないだろう.もっとも直す気もない.
 でも,まあ,今日一日,元気に楽しく生きながらえたので”良かった! 良かった!”である.

<ラップタイム>

 9:27  鎌倉駅から歩き出し
 9:43  鶴岡八幡宮
10:11  白旗神社
10:15  源頼朝墓
10:24  大蔵山ヤグラ群(10:35まで見学)
11:19  永福寺跡(11:30まで休憩)
11:43  獅子舞
12:26  大平山岩塊
12:28  峠の茶屋(13:10まで昼食)
13:27  鎌倉霊園分岐
14:10  番場ヶ谷
14:28  十二所
14:49  大慈寺跡
14:52  明王院
15:01  足利公方屋敷跡
15;23  杉本観音
15:29  荏柄天神参道入口
15:33  岐れ路
15:46  妙寺
15:55  鎌倉駅前(モア)着  

[散策記録]

■首位幣歩行距離       10.5km

■累積登攀下降高度            295m

■所要時間(休憩時間を含む)
   鎌倉駅発          9:27
    〃  着         15:55
     (所要時間)    6時間28分(6.47h)
  水平歩行速度    10.5km/6.47h=1.62km/h
                                                                     (おわり)


「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/20e06e7acdfc1891d174e8cbba300b67
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)


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