<大切岸>
晩秋の鎌倉;釈迦堂切通・浅間山・披露山・大崎公園周遊(前編)
鎌倉駅から浅間山まで
(山旅スクール5期鎌倉トレッキング会定例会)
2014年11月16日(日) 晴
<ルート地図>
<鎌倉駅から歩き出す>
■鎌倉駅集合
つい先日定例会を開いたばかりだと思っていたが,もう今日が継ぎの定例会である.月日が経つのは実に早いなとつくづく思う.今回は鎌倉駅に9時30分集合である.今日は日曜日.この時期になると,鎌倉の道路は大変混雑するので,時間が不確かなバスは止めて,まずは湘南モノレールを利用して大船駅まで出る.自宅近くのモノレール駅からは,富士山が良く見えている.どうやら,今日もお天気に恵まれそうである.
大船経由で,集合時間の20分ほど前に鎌倉駅に到着する.駅の建物の中にあるBeck'sで,集合時間の5分前まで,モーニングコーヒーを賞味する.
今日の参加者は私を含めて7人.私以外は全て女性である.
今日は日曜日,しかも今日は秋の行楽シーズン真っ直中である.まだ朝が早いというのに,駅前は観光客で随分と混雑している.
■どこへ行こうか
例によって,今回も事前にどこへ行くかは決めていない.ただ噂では逗子方面に行くらしいということだけ.まずはどこへ行くか決めるのに少々時間が掛かる.
「どこへ行こうか…?」
私とお付き合いの浅い方は,
「どこでもいい」
“…ん,なら鎌倉駅でも見てお帰りください…”
と言いたくなる.
…が,ま,ともかく,逗子方面へ行こうということになる.
まずは本覚寺から妙本寺へ行こう.そこから先のルートは歩きながら適当に考えることにしよう.
9時35分,鎌倉駅から歩き出す.まずは本覚寺境内を通り抜けて,妙本寺へ向かう.
<モノレール駅から富士山を望む> <本覚寺の夷堂>
<祇園山ハイキングコースへ>
■妙本寺
9時43分,妙本寺に到着する.
「とりあえず参拝しましょう…」
ということにして,なだらかな登り坂を境内の奥まで歩く.
妙本寺は鎌倉駅から直ぐ近くにあるが,ここまで足を延ばす観光客は少ない.境内は至って静かで落ち着いた雰囲気が漂っている.
参拝を済ませて境内奥の墓地の方へ向かう.墓地の手前からハイキングコースに入る.
コースに入った途端に山道になる.しかも,標高差はそれほどはないものの,大倉尾根でも絶対にお目に掛かれない急な登り坂が続く.
9時55分,祇園山の尾根道に到着する.
私は尾根道の右へ行くか,左へ行くかまだ決めていない.ここで左右のどちらへ行きたいか皆さんに伺う.尾根を左へ行けば方丈腹切りヤグラを経由して東勝寺跡に下山する.この場合は田楽辻子から衣張山を経由して,大切り岸へ行こう…もし右に曲がるなら,展望台からの風景を眺めてから,八雲神社,安養院を経由して大町方面へ向かおうと,私はおよそのルートを想定する.
■祇園山ハイキングコース
展望台からの風景を眺めたいという人が多いようなので分岐を右へ曲がる.心地よい尾根道が連続する.
<妙本寺> <祇園山の尾根道>
■展望台
小さな登り下りが連続する.尾根道の両側には大きな桜の木が何本も自生している.ここは鎌倉でもかなり有名な桜の名所である.
10時08分,尾根道の南端にある展望台に到着する.
この前,ここを訪れたときは,周囲の木々が繁茂しすぎて,展望は殆ど利かなかったが,何時の間にか邪魔になる木が伐採され,素晴らしい展望が楽しめるようになっている.私達は展望を楽しみながら5分ほど休憩を取る.
眼下に鎌倉の市街地,その向こうに稲村ヶ崎が見えている.雲がかかっていなければ富士山や丹沢の山々も見える筈だが,何時の間にか雲が湧いていて,富士山は全く見えない.
<祇園山展望台からの眺望>
■八雲神社
10時12分,休憩を終えて展望台から歩き出す,ジグザグの急坂を下って,10時16分に山麓の八雲神社に到着する.
八雲神社から大町を経由して,釈迦堂切通方面へ向かう積もりである.
<祇園山展望台> <八雲神社>
■KOMOBAR
過日開催された神奈美展で,会員のKMさんからご自身が経営する北イタリア料理店KOMOBARが,たまたまこの辺りにあることを思い出す.
「…私の知人が経営するお店がこの辺りにあるはずだが…」
と独り言のように言うと,仲間のお一人が,
「あっ! ここですよ…」
と近くにあるお店を指さす.
なるほど確かにCOMOBARという看板が出ている.
草花と食べ物のことは全く無知の私は,ここにKOMOBARがあることは全く知らなかったし,興味もなかった.
改めて,店先の黒板に描かれているメニューを見るが,私には一体どんな料理か全く想像も付かない.
仲間のお一人が,
「お店に入って見ようか…」
と言うが,開店時間が14時からなので時間的に無理.
<KOMOBAR> <お店の正面;右下がメニュー>
<大町から浅間山へ>
■別願寺と大宝寺
10時25分,別願寺に到着する. この寺は言わずと知れた鎌倉公方代々の菩提寺,境内にある足利持氏の供養塔が売りである.社寺のことは私もよく知らないし,ご参加の皆さんもそれほど興味もなさそうなので,持氏の供養塔だけを拝観して,ここはパス.
続いて,安養院の前を通過して大町に入る.
大町の通りから左側に少し入って,10時35分,大宝寺に到着する.新羅三郎義光縁の寺である.
<別願寺> <大宝寺>
■釈迦堂切通
大町を突き当たりまで北上すると釈迦堂切通に到着する.残念ながら,今は完全に通行止めになっているので,頑丈な金網越しに切通を見るしかない.少々残念.
切通を見物してから往路を少し引き返す.
<釈迦堂切通> <浅間山山頂>
■浅間山山頂
左折して枝道に入る.一寸した舗装道路の登り坂.途中から右折して踏み跡道のような登山道に入る.急坂の悪路が続く.
11時19分,悪路から飛び出るようにして,浅間山山頂に到着する.山頂には誰も居ない.山頂からの眺望を,私達だけで堪能する.
<仙元山山頂からの眺望>
(つづく)
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(編集中)
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晩秋の鎌倉;釈迦堂切通・浅間山・披露山・大崎公園周遊(前編)
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