<リムジンバスでYCATへ>
オーストリアの山旅:第12日目;無事帰国:12日目の纏め
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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第12日目;2014年7月7日(月)
<ルート地図>
※再掲
<機中で12日目を迎える>
■退屈な時間
オーストリア時間の15時35分,時計の針を日本時間(JST),22時35分に切り替える.そして,間もなくツアー11日目を迎える.つまり機中泊である.
この記事も,これからはJSTで表記することにする.
暇を持て余した私は,0時50分頃から『相棒』のビデオを見始める…が,すぐに飽きてしまうが惰性で見続ける.
1時50分,キャビンアテンダントから小さな袋に入ったピーナッツと水を貰う.
2時02分,『相棒』を見終わる.
東京(成田)空港までは,まだまだ道のりは長い.この退屈さはどうしようもない.仕方なく機内の音楽テープにどんな曲があるかを調べる.私はうるさい音楽はどうも苦手なので,聴く音楽は,どうしてもクラッシック中心になる.でも,私には音楽のことはあまりわからないが,暇潰しにと思って,まずはムゾルフスキーの『展覧会の絵』を聞き始める.そして,厚かましい話だが,もし私の水彩画を見たら,ムゾルフスキーはどんな曲を作るんだろうと想像逞しく連想する.
2時55分に『展覧会の絵』を聞き終える.
続いて,2時58分からバッハの協奏曲集を聴き始める.いくつかの協奏曲の中には,結構聴いたことがある曲もあって,楽しく聞き続ける.
3時42分,バッハの曲を聴き終えたので,今度は『世界早まわり』というビデオをボンヤリと眺める.ぼんやりと見ていたので,見終わってからも,一体何を見ていたのかあまりはっきりとは思い出せない.
3時55分,キャビンアテンダントからオレンジジュースを頂戴する.
4時丁度から“The Alps from Above”というビデオを見る.高い所からアルプスを写したビデオである.さすがにアルプスだけあって迫力満点である.動物園の風景,ケーブルのメンテナンス,ロッククライミング,フェラータ,ラフティング,マウンテンバイクなど盛りだくさんの内容である.
■ウラジオストク上空
4時38分,モニターを見ていると,東京(成田)空港まで,あと2時間53分という表示が出ている.私達の飛行機はウラジオストク北方を時速927キロメートルで飛行中である.
この辺りでさすがに眠くなる.これまで,どうも眠れなくて困ったなと思っていたが,やっと居眠りを始める.
1時間ほどウトウトして,5時36分に目が覚める.飛行機はウラジオストク上空を飛んでいる.東京(成田)空港まで,あと1時間57分.飛行機は11,885メートル上空を,時速811キロメートルの速度で飛んでいる.
5時40分,トイレが空いているのを見計らって,トイレを済ませる.
■機内食(朝食)
5時45分,機内の照明がオンになり,機内が明るくなる.
5時56分,キャビンアテンダントから朝食を受け取る.相変わらず三角形の器を使っている.メニューは下の写真の通りである.
余り期待しないまま食べてみると,これが意外に美味しくてビックリする.
<機内食(朝食)>
<漸く帰国>
■東京(成田)空港に到着
何となくざわついた雰囲気の中で,30分ほどで朝食を終える.
もう東京(成田)空港への着陸も間近である.キャビンアテンダントの様子を何となく忙しげである.乗客も何となくザワザワし始めている.
7時21分,私達の飛行機は,無事,東京(成田)空港に着陸.7時28分,到着.
7時30分,ディセンバーグ
7時40分,入国審査.窓口は空いている.待つほどもなく,審査官は笑顔で,
「…お帰りなさい…」
と挨拶しながら,パスポートに「帰国」のスタンプを丁寧に押す.
審査官の笑顔を見て,
“ああ…日本へ帰ってきたな…”
と実感する.
■なかなか出てこない荷物
続いてバゲージクレイム.
預けた荷物が出てきた人から順次流れ解散である.早々と荷物が出てきて,すぐに帰る人もいるが,私の荷物はなかなか出てこない.だんだん,居残っている仲間が少なくなると,正直なところ,
“オレの荷物,迷子になっちゃたのかな…”
と心配になる.
イライラしながら荷物が出てくるのを待ち続ける.
7時55分,ようやく自分の荷物を受け取る,これで一安心.荷物の中に特段に高価なものは何一つ入っていないが…
ツアーリーダーのYDさんに,挨拶をして,私もグループから離脱する.
<YCAT経由で大船へ>
■リムジンバスでYCATへ
到着口から待合室に出る.まだ朝が早いので,空港はそれほど混雑していない.
“さて,どうしよう…JRで帰るか,それともYCATまでリムジンを利用しようか…”
JRを利用するには,荷物を引っ張って,わざわざ地階の乗り場まで降りなければならない,これは面倒だな.でも,YCATまでリムジンで行けば,?浜駅でのJRへの乗換が面倒だな…どうしよう…”
私は少々迷うが,目の前にリムジンのキップ売りがあるので,成り行きにしたがってYCAT行のリムジンを利用することに決める.シルバー料金でYCATまで2,000円也.
建物の外にあるバス乗り場に向かう.
あいにくの雨である.気温はどの程度か分からないが,蒸し暑くて困るというほどの暑さではない.
8時05分,YCAT行バスは成田空港から出発する.
■明るい雰囲気の?浜駅
バスは実になめらかに走っている.
毎度,外国から帰っての第一印象は,日本の道路が実に立派だということだ.それに車窓から実に沢山の送電鉄塔がみえるのが驚きである.
7時間の逆時差のために.頭が何となく重くて,体中にネチャネチャ感がへばり付いている.何となく眠いが,眠れない.外を見ると絶え間なく雨が降り続いている.憂鬱な天気である.
9時30分,無事,YCATに到着する.
キャスター付きのスタッフバッグを引きずって,階段を下り,地下街を横切ってJR?浜駅に向かう.
帰国後はじめて歩く?浜地下街の第一印象は,とにかく照明が明るくて,地下街を往来する人達の服装が明るい色で清潔感があるということである.
“やっぱり,日本は素晴らしいな…”
要するに日本の街角には,何とも表現のしようがない“華”がある.そこが凄いところだなと私は改めて思う.平素,日本にいるときは,そんなこと全然感じないが…
■東海道本線で大船駅へ
?浜駅9時44分発東海道本線下り電車に乗る.電車はかなり混雑していて座れない.でも,大きな荷物を引きずっているので,ドアー付近で立ったままで過ごす.
乗り合わせた周囲の乗客の様子を見ていると,平和そのものだなという印象を強く持つ.勿論,オーストリアで垣間見た街角は.美しくて調和がとれていて,清潔感に溢れている.これは私見に過ぎないが,その点では日本の都市よりずっと素晴らしいなと思う.でも,平和そうに和やかに歩いている日本人の姿を見ると,
“やっぱり日本が良いな,日本に生まれて良かったナ…”
とつくづく思う.
そうこうしている内に,電車は10時02分に大船駅に到着する・
■駅構内で軽く食事
大船駅に到着すると,ある種の緊張感が途切れて,ホッとした気分になる.
それと同時に,和食,特にオニギリが食べたくて堪らなくなる.家に帰ればご飯があるのに…
私は,大船駅構内の某オニギリ屋に,吸い寄せられるように入り込む.そして,下の写真のような簡単なオニギリ定食を注文する.
まずは,食材の盛りつけの品の良さに感激する.
赤出汁の香りが実に懐かしい.久々のオニギリは,とにかく美味しい.正に天下一品である.一切れずつ付いている卵焼きと唐揚げに感激する.
この食事の代金は,内税で500円.
<大船駅構内オニギリ屋の定食>
<漸く帰宅>
■雨降りでタクシー奮発
軽食を終えて,大船駅から外へ出る.
それほど強い雨ではないが,シトシト雨が降り続いている.もし,晴れていれば,キャスター付きのスタッフバッグを引きずりながら,自宅までの約2キロメートル余りの道のりを歩いても良いが,この雨では仕方がない.大奮発してタクシーを利用することにする.
正直なところ,日頃,私にとってタクシーに乗るなんて飛んでもないことである.とにかかくケチなので,鎌倉市内ならば大抵の場合歩くかバスを利用するかである.
大きな荷物をタクシーの後ろの荷物入れに収めて,タクシーに乗り込む.
私の様子を見ていたタクシーの運転手が,
「外国からお帰りですか…どちらへ行かれていたんですか…」
と私に尋ねる.
内心では,
“…受け答えは面倒だな…”
と思ったが,角を立ててはいけないので.
「オーストリアへ行ってきました…」
と答える.すると運転手は,オーストリアをオースト“ラ”リアに聞き違えて,盛んにオーストラリアの話をしだす.そして,自分がどこかへ行った時のことを得々と一方的に話し出す.
わたしは,オーストリアですよと訂正しようと思ったが,面倒なのでそのままオーストラリアにしておく.そして内心では.
“聞いているの煩わしいな…うるさいな…”
と思っている.
そうこうしている内に,タクシーは自宅前に到着する.
タクシー代1,180円也.勿体ない支出である.
■まずは風呂と洗濯だ
10時40分帰宅する.
家に入る.家の中に人の気配がない.やけに静かである.
“…あれ〜っ! 誰も居ないな…”
午前中から山の神様はお出かけか…“亭主元気で留守が良い”を地で行っているなと思う.
そう思っている内に,近くに住んでいる長女と家内が帰っている.どうやら長女が運転する自動車に乗って近くのスーパーまで買い物に行っていたようである.
何はともあれ,ユックリと風呂に入りたい.すぐに風呂の準備をする.風呂のお湯が一杯になる間に,荷物の中から汗だらけの衣類を引っ張り出す.
“ム,ム…汗臭い.何という悪臭!”
鼻を摘みながら,洗濯機に放り込む.
■数百通の着信メールに辟易
久々に自宅の風呂にゆっくり入る.洋式の寝転んではいるバスは,どうも落ち着かない.ヤッパリ日本式の水深が深い風呂に浸かって.手足を伸ばさないと風呂に入った気がしない.
今のところ逆時差はそれほど気にならない.
少し落ち着いてから,久々にパソコンの電源をONにする.留守中に数百通の着信メールがある.着信メールのかなりの部分は何かのPRで,既読にしてしまっても構わないが,それにしてもこんなに沢山のメールをいちいち仕訳ながら読む気にもなれない.
“明日で良いか…”
で,明日まで放置することにする.
■一汁三菜が一番
夜は蒸し暑いのではないかと心配していたが,25℃程度で,余り蒸し暑さは感じない.
テレビの報道によると,どうやら南方海上に大きな台風が発生していて,明日の夜辺りから関東地方もこの台風の影響を受けるようである.
さて,帰宅後の荷物整理である.
とりあえずは,臭くて堪らない衣類などの洗濯は済ませたが,それ以外の持ち物は今日の所,整理する気にならない.
18時頃,夕食である.
ご飯と味噌汁.いわゆる一汁三菜の純和風,質素な夕食である.でもこれが私の好みに一番合っている.
20時頃,早々と就寝.
こうして,21日間にわたるオーストリアの旅は無事終わった.
<ラップタイム>
(機中泊)
15:33→22:33(JST)
5:56 朝食
7:21 東京(成田)空港に着陸
7:28 〃 到着
7:40 入国審査
7:35 バゲージクレイム(流れ解散)
[行動記録]
■水平移動距離
飛行機
ウィーン→東京(成田)国際空港 9,170km
■所要時間(時差7時間)
ウィーン国際空港 発 13:28
東京(成田)国際空港着 7:26
(所要時間) 10時間58分(10.97h)
水平移動速度 9,170km/10.97h=835.9km/h
(つづく)
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(編集中)
「オーストリア山岳トレッキング」の索引
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「オーストリア山岳トレッキング」の目次
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