<妙本寺山門>
初秋の鎌倉;彼岸花・萩を眺めながらのデタラメ散策(前編)
(山旅スクール5期鎌倉トレッキング会定例会)
2014年9月21日(日) 晴
<ルート地図>
<どこでも構わない…で歩き出す>
■鎌倉駅を出発
毎月第3日曜日は,山旅スクール5期鎌倉トレッキング会定例会の開催日である.
9時30分,鎌倉駅表口集合.参加者は私を含めて7名.私以外全員オバサンである.小田急線で何かトラブルがあったらしいが,定刻前に全員が集合する.
「さて…どこへ行きましょうか? どこを廻りましょうか?」
私は参加者全員に伺う.
「どこでもいいです…」
「どこでもいいでは,どうして良いか分かりません…」
「でも,どこが良いか分からないです」
このやり取りは,毎回の定番である.正直なところ,何処でも良いから適当に歩くというのは,案内する立場からみると一番難しい.
「じゃあ…彼岸花見たい…」
彼岸花なら近場の鶴岡八幡宮,それに大塔宮裏手にあるテニスコートの土手.でも,そちらの方に行くと,獅子舞辺りから天園ハイキングコースに入るルートがまず候補になる.
しかし,天気が余り良くなくて気温が低かった昨日の次の日の今日は,多少暑いぐらいの上天気.スズメバチも活発に活動するに違いない.できれば山には入りたくない.
“…ん,じゃぁ〜…仕方がないな,つい先日,私は歩いたばかりだが,鎌倉東部をそぞろ歩きすることにしようか…”
「じゃあ…とにかく本覚寺へ行こう…」
…ということで,定刻,9時30分に鎌倉駅から歩き出す.
今日は日曜日,天気もまあまあの行楽日和である.鎌倉駅周辺は観光客で混雑している.
■本覚寺
鎌倉駅前から,東急百貨店脇を抜けて,若宮大路を横断,9時35分に本覚寺境内に入る.
今日の参加者には,平素,鎌倉へはほとんど来たことのない人もおられるので,境内にある正宗の墓と夷堂を参拝,見学する.
<正宗の墓>
■夷堂橋付近の彼岸花
本覚寺から妙本寺へ向かう.夷堂橋を渡ってから本覚寺参道の左側に彼岸花が沢山植えられている.そのなかに黄色の彼岸花も沢山咲いている.
私には花のことは良く分からないが,黄色の彼岸花は珍しいとのことなので,早速,写真を撮る.
<群生する彼岸花>
<鎌倉東部の社寺巡り>
■妙本寺
彼岸花を見ている内に,私は頭の中で当面のコースを決める.
“取りあえずは,妙本寺,常栄寺,八雲神社,別願寺,上行寺を一回りしよう…”
まずは妙本寺.
長い山道を登って,妙本寺を参拝する.
ここまで来ると,観光客の姿も疎らである.鬱蒼とした木立に囲まれた参道は静寂そのもの,直ぐ近くに喧噪の小町通りや鎌倉駅があるとは思えないほどである.
<妙本寺の日蓮立像>
■常栄寺
続いて,9時58分(ぼたもち寺)を参拝,見学する.
花好きの人が多いので,境内の花を熱心に見ている.私は,ネコに小判状態である.
<常栄寺>
■常栄寺の花壇
私には花の名前は分からないが,常栄寺の境内には綺麗な花が沢山咲いている.あまりに綺麗なので,花オンチを私も,花の写真を撮る気になる.
同行者のお一人が,この花の名前を教えてくれたが,メモしなかったので,1分後にはもう忘れてしまった.
<常栄寺の花>
■八雲神社
10時03分,八雲神社に到着する.
八雲神社脇に,祇園山ハイキングコース登山口がある.このまま登山口からハイキングコースに入ってしまおうかと思ったが,スズメバチに会うのが怖いので,すんでの所で思いとどまる.
<八雲神社>
<大町界隈>
■別願寺
八雲神社前からバス通り(国道137号線)に出る.バス通りを西に向かって歩く.
10時07分,別願寺に到着する.
ここでは足利持氏供養塔を見学する.この供養塔は鎌倉市有形文化財に指定されている多宝塔である.
<別願寺>
■上行寺
続いて,バス通りの向かい側にある上行寺を参拝する.ここでは左甚五郎作の龍の彫り物や境内にある七福神などを見学する.
“この寺は俗っぽくて実に良いな…”
私はこの寺を訪れる度に,そんなことを感じている.
<上行寺の七福神>
<材木座界隈を歩く>
■石清水の井
上行寺の参拝を済ませてから,上行寺脇の路地を適当に歩いて,辻の薬師堂近くでバス通りに突き当たる.左折して踏切を渡る.さらに吹ききりからほんの少し歩いたところにある石造りの古い元八幡道標の所で右折する.
住宅街の中の細い路地を道なりに進む.
10時29分,石清水の井に到着する.私の手許にある文献や資料では,この井戸の由来などは全く分からない.この井戸が元八幡の近くにあることから,多分,石清水八幡宮となにがしかの関連があるんだろうと想像する.
<石清水の井>
■元八幡
10時31分,元鶴岡八幡宮(元八幡)に到着する.今日のハイキングの目玉.
鎌倉を観光するからには,まず絶対に訪れなければならない場所である.境内には人の気配もなく静まり返っている.
参拝を終えて,10時35分,元八幡から,水道道方面に向けて歩き出す.
<元八幡>
■水道道に沿って
水道道を東へ向かって歩く.途中から,左折して路地へ入る.その路地は再び水道道に突き当たる.水道道を横断して,先ほどの路地の続きの道を歩く.
路地の入り口に小さななお社がある.お社の前には立派な鳥居が立っている.ただ,このお社の由来など,私の手許の文献や資料では全く分からない.
<路傍のお社>
<長勝寺>
■立派な日蓮立像
10時49分,長勝寺に到着する.参拝後,境内で休憩を取る.
参道から正面に向かって左手に立つ日蓮立像が目を惹く.同じ日蓮立像でも,先ほど拝観した妙本寺の日蓮立像に比較すると,長勝寺の日蓮の方がふくよかで,年を取っているように見える.
“面白い…! 鎌倉の寺に安置されている日蓮立像を全部写真に撮ってしまおうか…”
と途轍もないことを思い立つ.でもズボラの私のことだから,多分,そんなことやらないだろうなと予感する.
<長勝寺の日蓮立像>
■赤城圭一郎胸像
今回のメンバーの中には赤城圭一郎全盛時代のことを知っている人が居る.
そこで,境内の小高い所に設置されている赤城圭一郎の胸像が見える所まで階段を登る.
もともと時間があれば,材木座から光明寺を経由して,墓地の山頂にある赤城圭一郎碑を見てから,この胸像のあるところまで降りてくるつもりだった.
「また次の機会に.山経由で,光明寺まで降りることにしましょう…」
ということで,今回は長勝寺見学を終える.
<赤城圭一郎胸像>
この記事の続編
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「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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初秋の鎌倉;彼岸花・萩を眺めながらのデタラメ散策(前編)
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