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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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オーストリアの山旅:第6日目(2);シュラートミンク縦走(6)牧場から新雪のコルへ

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                             <標高1,790メートル地点からの眺望>

    オーストリアの山旅:第6日目(2);シュラートミンク縦走(6)
                      牧場から新雪のコルへ
            (アルパインツアー)
      2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/bc1a3e479dcec5ad320664ea784b6cab

第6日目;2014年7月1日(火) (つづき)

<ルート地図>


※再掲
 この地図に不備があるので,近々差し替える予定

<牧場の中の登山道>

■長閑な牧場
 6時39分,プラインターラー小屋から歩き出した私たちは,長閑な雰囲気が漂う牧場の中を西北西に歩き続ける.ただ,絶えず足元に注意しないと,牛の糞を踏みつけてしまう.
 “本当に,この先,雪道になるんだろうか…”
と不思議になるぐらいの長閑さである.
 それにしても,動作がノンビリしていて,すっとぼけた顔をしている牛たちが,とてもユーモラスで可愛い.
 牧場の中の坂道を登り続ける.結構な登り坂である.
 私たちは牧場を通過する間に,2箇所の柵を通過する.

<広々とした牧場の中を歩く>

■素晴らしい景観
 6時49分,これまで登ってきた道をちょっと振り返って見る.
 気がつかない間に,随分と高い所まで登ってきたんだなと,一寸ビックリする.
 足元には,薄紫色の花が群生している.例によって,花の名前は,メモに残しているものの,間違えるとみっともないので,ここでは書かないことにしよう.
 花の向こうには,今登ってきた深い谷が落ち込んでいる.谷の向こうには雪が残る険しい山が見えている.

<花と深い谷の景観が素晴らしい>

■川沿いの道を遡る
 7時00分,私たちは小川の右岸沿いの登山道を登っている.地図で確かめると,ライザッハ川の上流のようである.昨日,右岸沿いにずっと歩いてきた川の上流である.
 前方には沢山の雪渓が残る山が見えている.

<ライザッハ川の上流を遡る>

■木橋を渡って左岸へ
 7時11分,ライザッハ川に架かる木橋を渡る.木の板が2枚だけの橋である.小川とはいえ,大量の水が勢いよく流れている.それに,木の板が濡れていて滑りやすそうである.
 私はこういうところが苦手である.
 超ユックリで,ソロリソロリと渡る.足元を見ると勢いよく流れる水が見えるので,クラクラしそうになる.たちまちの内に,
 “こりゃ〜ぁ…ダメだ!”
という気分になる.
 でも,渡らないわけにはいかないので,我慢して渡る.
 その様子を後ろから見ていた動向のTBさんが,
 「FHさんの屁っ放り腰を写真に撮っておけば良かった…」
と冷やかす.
 小川の左岸に渡った私たちは,引き続き川沿いの登山道を登り続ける.

<木橋を渡って小川の左岸へ>

<分岐点付近で休憩>

■標高1,790メートル地点で休憩
 7時14分頃,見晴の良い場所を登っている.振り返ると,私たちが登ってきた深い谷の向こうに沢山の雪渓を抱えた峻険な山が見えている(冒頭の写真).
 7時24分,見晴の良い広いところに到着する.標高1,790メートルの地点である.ここで休憩を取る.
 今のところ,天気は上々.でも私たちが休憩を取っている場所は日陰である.立ち止まると少々寒い.直ぐ近くに残雪がある.

<分岐点で休憩>

■分岐点
 休憩を終えて,7時34分,再び歩き出す.広場の片隅に分岐点がある.ここでクラッフェルケッセル(Klafferkessel)方面とヴァルドフォルンテル(Waldhorntorl)方面に向かう道が分岐する.
 私たちはどうやら,この分岐を直進するようである.

<分岐点を通過>

<残雪の登り坂>

■標高2,000メートル地点で休憩
 礫と砂利が混じる登山道をひたすら登る.先頭がユックリペースで登ってくれるので有り難い.周囲の刎頸を楽しみながら登り続ける.
 8時05分,標高約2,000メートル地点で再び休憩を取る.少し標高が高くなったので,見晴が良くなる.日射しが暖かい.

<標高2,000メートル地点で休憩>

■峻険なヴァルドフォルン
 休憩を終えて,8時15分に歩き出す.進行方向左手には深く切り込んだ谷が見えている.
 谷の向こうには沢山の雪がまだら状に残る峻険な山が聳えている.何とも不気味な感じのする山である.
 地図で確かめると,どうやら,この山はヴァルドフォルン(標高2,702メートル)のようである.このギザギザとした稜線を見ていると,
 “とてもオレごとき軟弱者が登れる山ではないな…”
と恐れを感じる.
 私はヴァルドフォルンに畏怖の念を持ちながら,こちら側の日射しが明るい山道を登り続ける.

<ヴァルドフォルンの岩肌を眺めながら…>

■突然の雪山
 8時39分,突然,前方に大量の雪が残る斜面が現れる.
 先頭を行くWGさんが,雪渓の何処を歩いたらよいか偵察に行く.その結果を待って,いよいよ残雪地帯に足を踏み込む.
 ここから先は,完全に雪の世界に変わる.私たちは季節外れの降雪によって,これから図らずも夏の雪山をタップリと堪能することになる.

<突然の雪山>

■雪の中のコルに到着
 9時28分,雪の中のコルに到着する.コルに立っている案内標識には次のような表示が書いてある.
     ┌−−−−−−−−−−−−−−−−−−┐
   |      Untere Kiafferskafle         |
   |          Greifeaberg  702  →   |
   |          Gellinghutte                     |
        |         ←Preiatalerhutte        762               |
       └ −−−−−−−−−−−−−−−−- -┘
    私は,すぐさま,この案内板の写真を撮る.後で,地図を見て現在地を確かめるためである.  

<雪の中の案内板>

■コルで休憩
 コルの標高は約2,300メートルである.予想以上に深い新雪を踏んでの山登りであった.
 コルを越えてすぐ下に,雪で湖面が覆い尽くされた小さな池が見えている.
 現地ガイドのWGさんとツアーリーダーのYDさんが話し合う.WGさんから,話し合った結果についての説明がある.
 「季節外れの雪が予想以上に深く積もっています,これでは予定通りのコースでグライフェンベルクに登るのは極めて困難です.」
とのこと.
 その結果,この辺りに点在する山上湖をいくつか廻ってから,往路を引き返すことになる.
 とりあえず,コルで休憩を取る.
 予定通りのコースが歩けないのは少々残念だが,自然相手のことだから致し方ない.

<峠に到着>
                                       (つづく)
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(編集中)

「オーストリア山岳トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/057c1f13884ed3e55ed78019294833dd
「オーストリア山岳トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7cbebff6666c1ee86eab07561e3cf5ad


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