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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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シロヤシオ咲く丹沢主脈縦走(1):大倉から塔ノ岳を経由して丹沢山へ

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                          <キレット付近にて>

シロヤシオ咲く丹沢主脈縦走(1):大倉から塔ノ岳を経由して丹沢山へ
           (常連に同行)
      2012年5月22日(水) 晴・雲多い

<ルート地図>



※前回の丹沢主脈縦走の記事に使用した地図と同じ
※後半の地図は次回収録

<大倉尾根を登る>

■バスの中で丹沢主脈へ行く事に…
 数日前からロッキー山脈の旅でご一緒したTsさんから,丹沢主脈を縦走しないかとお誘いを受けていた.でも,先週水曜日に丹沢主脈を縦走したばかりなので,何となく気乗りがしない.
 “まあ,今日の所は,塔ノ岳を往復する程度にしておこう…”
という積もりで,何時も通り,5時10分に家を出発する.
 渋沢発大倉行1番バスは,平日にしては混雑している.Tgさん,Tsさん,Nmさん,Ngさん,Tnさん,Ssさん,Mtさん,Iiさん,Hsさん,Yuさんなどのご常連の顔も見える.
 バスの中で雑談をしている内に,
 “ンじゃ〜ぁ…,オレも丹沢主脈縦走にご一緒するか”
という気になる.
 結局,Taさん,Tgさん,Ssさん,Hiさん,Tsさん,Tsさんのお友達,それに私の7人が主脈縦走に参加することになる.

■見晴階段
 7時07分,バス停大倉から歩き出す.
 Taさん,Iiさん,Ssさん,Tnさんとご一緒.
 例によって,歩き出しの速度は,私にとっては少し速いが,まあ,付いて行けない速度ではないので,我慢して皆さんと一緒に歩く.
 気温21℃.朝からかなり高温である.やっぱり熱射病が気になり始める.
 雑事場ノ平の手前でNgさんに追い付く.暫くの間,雑談をしながらご一緒する.
 やがて,見晴階段に差し掛かる.何時ものように階段を見上げた写真を撮る.画面右下にNgさんの後ろ姿が入ってしまう.階段のか上の方に沢山の登山客の後ろ姿が見えている.

<見晴階段>

■堀山の尾根から雲を撮る
 8時21分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間14分.随分と遅いが,今日は長距離歩行になるので,この程度の速度で自重しなければ…
 間もなく堀山の尾根に差し掛かる.何時の間にか,私が一行より少し先に出ている.
 8時29分,今日も見えない富士山の写真を撮る.

<堀山の尾根から雲に隠れた富士山を撮る>

■ご常連のお二人に追い付く
 8時33分,堀山の家直前の坂道に差し掛かるところで,ご常連のMtさん,Hsさんに追い付く.お二人の後ろから登り続けようと思ったが,
 「お先にどうぞ…」
と譲られてしまう.
 ここの坂道,結構キツイので,嫌なところである.でも譲られたからには,お二人に追い付かれないようにしなければと気ばかり焦る.

<ご常連に追い付く>

■堀山の家でツーショット
 8時38分,堀山の家に到着する.
 今日は平日なのに小屋が開いている.たまたま外に居られるご主人に,
 「あれつ! 今日,平日なのに営業ですか」
と伺う.
 「いや,実は○○があって,…営業はしていないんです」
 「折角だから写真を撮らせて下さい」
とカメラを構える.
 丁度そのとき,登頂2000回のTgさんが到着する.これはラッキーということで,ツーショットを撮らせて貰う.良い記念写真が撮れた.

<堀山の家でツーショット>

■暫くの間一人旅
 程なく,ご一行の皆様が小草平にご到着.皆さんは,ここで休憩を取るという.
 私は,ここから先,花立山荘までに長い登り坂を,皆さんと一緒の速度で歩く自信がないので,ユックリのマイペースを保ったまま登り続ける.できれば,ここからの目標時間40分で花立山荘に辿り着きたい.
 「済みません,ユックリにしか登れませんので,先にボチボチ登っています…」
と声を掛けて,休憩を取らずに登り続ける.
 その間,Ssさんはずっと先を歩いておられる.

<小草平で休憩>

■萱場平
 ツツドリの啼き声を聞きながら,
 “今日は長丁場だから,絶対に無理をしないぞ…”
と自分に言い聞かせる.そして,絶えず自重しながら,ユックリペースを保って登り続ける.
 幸いなことに私の前後には登山者の姿はない.私は周囲に惑わされることなしに,マイペースで,心穏やかである.体調は? とても調子が良い.
 8時57分,萱場平を通過する.
 今日の萱場平は,直射日光が照りつけているわけではないが,何だかムンムンとしていて,草いきれが感じられる.辺りには人影がなく静まり返っている.
 私は木道の間の“ど根性アザミ”の写真を撮りながら,萱場平を通過する.

<萱場平>

■花立山荘
 その後も,ユックリと体力をセーブしながら登り続ける.もうすぐ後7分坂に差し掛かる頃,後ろを振り返るとIiさんが登ってくるのが見える.
 ここでIさんが追い付くのを待っていようかと思ったが,それでは自分の歩くリズムが狂ってしまうので,幾分速度を落としたまま,登り続ける.
 例によって後7分坂はきつくて辛い.1段1段,噛みしめるような思いで登り続ける.
 階段を半分より少し余計に登ったところで,下山してくるNmさんとすれ違う.Nmさんは,私たちと同じ1番バスに乗車されていた方である.相変わらずの韋駄天振りに驚嘆する.
 9時18分,ようやく花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は2時間11分.遅い!…でも,この暑さでは仕方がない.
 堀山の家からの所要時間は,丁度40分.こちらはドンピタットである.
 山荘前のベンチには,登山者が2人居るだけで,まだ閑散としている.辺りには雲が立ちこめていて,見通しは次第に利かなくなる.

■花立山山頂
 そのまま,花立山荘を通過して,花立山山頂を目指す.
 体力をセーブしながら登っているので,まあ,まあ,の速度で登り続ける.今日も辺りに雲が湧いていて,視界不良.景色は何も見えない.
 9時27分,ようやく花立山山頂を通過する.花立山荘からの所要時間は9分.まあ,私の標準時間である.
 振り返って後ろを見ると,Iiさんは花立山荘で休憩を取っているのか,姿が見えない.
 “まあ,いいか…山頂まで一人旅を続けよう”
 山頂付近には濃い霧が立ちこめていて,直ぐ近くの塔ノ岳山頂も雲の中である.でも,新緑が私の眼を楽しませてくれる.

<花立山山頂>

■塔ノ岳山頂
 9時32分に金冷シを通過する.もうここまで来れば,塔ノ岳山頂も間近である.
 私は,やたらに速度を落とすこともなく登り続けて,9時49分に塔ノ岳山頂に到着する.
 今日の大倉からの所要時間は2時間42分.やっぱり遅いが,この暑い時期を考えると,まあ,こんなところかなと思う.山頂の気温は15℃.
 丹沢山稜をを縦走するなら,10時少し過ぎには,塔ノ岳山頂を出発したいなと私は思っている.そのため,尊仏山荘には立ち寄らないことにする.ただ,同行の何人かは尊仏山荘に入って,束の間の休憩を取っている.今日の小屋番はオーナーのHさん.

<塔ノ岳山頂で一休み>

■塔ノ岳山頂で記念写真
 休憩を終えて,丹沢山に向かう前に,塔ノ岳山頂で,Iiさんのカメラで,全員の記念写真を撮る.以下はIiさんから頂戴した写真である.
 改めて見ると,なんとまあ! 男性ばかりである.実に殺風景だ.

<塔ノ岳山頂にて;主脈縦走のメンバー>
※Iiさん提供

<丹沢山へ>

■残念なシロヤシオ
 10時06分,塔ノ岳を出発する.前回(5月10日),塔ノ岳を出発したのは10時32分だったので,25分ほど早めの出立である.これならば,前回のように最後でバタバタしなくても,東野発17時35分のバスにユックリ間に合うだろう.
 さて,肝心の塔ノ岳北尾根のシロヤシオの様子はいかがである.
 
<塔ノ岳北尾根のシロヤシオ>


<キレット近くのシロヤシオ>


<綺麗に咲いているシロヤシオもある>
※Iiさん提供

■キレットを越えて
 10時17分,キレットを越える.
 キレットから下を見ると,数年前まで通っていた登山道の木材が散乱している.自然の破壊力は凄いなと思いながら,キレットを通過する.
 いよいよ丹沢山への核心部を歩くことになる.

<キレットを通過>

■振り返ると塔ノ岳
 キレットを通過して,ほんの少し登り坂を進むと,如何にも丹沢らしい尾根道になる.10時21分,今来た道を振り返るとブナの向こうに塔ノ岳が聳えているのが見える.
 平素,塔ノ岳はあまりに馴染んでいるので.凄い山だとは余り感じないが,ここから見上げる塔ノ岳は,実に威風堂々の立派な山である.
 “塔ノ岳も結構格好良いね…”
と言いながら写真を撮る.

<キレット付近から塔ノ岳を見上げる>

■素晴らしい展望
 暫くの間,素晴らしい展望を楽しみながらの稜線歩きが続く.
 晴れてはいるものの,残念ながら雲が湧いていて,富士山は見えない.もし富士山が見えるとしたらこの辺りかなと想像しながら写真を撮る.
 この辺りまで来ると,塔ノ岳を一緒に出発した人達も,歩行速度の差によって,随分と先頭と後尾の人との間が,随分とばらけてしまう.まあ,今回は,グループ登山ではなく,たまたま,何人かが前後しながら同じルートを歩いているに過ぎない.だから,ある程度のバラケは致し方ないなと思う.
 ただ,余りにばらけてしまうと,お互いの連絡が取れなくなるのも困る.そこで,私は,自発的に前のグループと後ろのグループの中間を歩くことにする.

<素晴らしい眺望の稜線歩き>

■日高を通過
 なだらかな登り坂を過ぎて,10時29分,日高(ひったか)を通過する.案内板には,「塔ノ岳1.5km,丹沢山1.1km」と書いてある.もう,丹沢山まで半分以上のところまで来ている.

<日高を通過>

■素晴らしい尾根道が続く
 やがて前方に美しい山が見え出す.丹沢山まであとわずかである.
 相変わらず,素晴らしい尾根道が連続する.目に鮮やかな新緑は,歩いていても実に気分が良い.

<新緑の丘を行く>

■龍ヶ馬場
 ややきつい登り坂を過ぎて,10時42分,龍ヶ馬場に到着する.ここで一息入れるつもりだった私は,私のはるか先を行くTgさんに声を掛けたが,距離が離れすぎていて通じない.
 “丹沢山山頂で,後ろの方の到着を待てばいいか…”
ということで,成り行きで私もそのまま龍ヶ馬場を通過する.
 私より100メートルほど前を,TgさんとSsさんが歩いている.
<龍ヶ馬場>

<丹沢山山頂にて>

■丹沢山に到着
 11時02分,丹沢山に到着する.
 塔ノ岳からの所要時間は56分.標準時間は1時間00分だから,まあ標準時間で歩いたということだろう.
 先着組より多少遅れて,後ろのグループの方々も,丹沢山に到着する.

<丹沢山山頂に到着>
※Iiさん提供

■みやま山荘にて
 TgさんとIiさんが,丹沢山山頂の「みやま山荘」に立ち寄る.Iiさんが,Kwさんとのツーショットを撮影する.
 Tgさんは,みやま山荘で,偶然.休憩を取っていたMt夫妻とバッタリ.

<みやま山荘にて>
※Iiさん提供

■丹沢山で昼食
 私たちは,山頂のベンチに,適当に座って,ソソクサと昼食を摂る.
 丹沢山の山頂は,とても爽やかだが,日射しは滅法強いようである.肌を露出していると,忽ちの内に日焼けしそうである.

<丹沢山頂で昼食;TzさんとHiさん>
※Iiさん提供

■丹沢山頂で楽しい語らい
 たまたま,みやま山荘で休憩をされていたご常連のMt 夫妻が,みやま山荘に入れたHgさんとバッタリ.私たちが丹沢山に居ることを知って,みやま山荘から出てくる.
 Mtさん夫妻との偶然の出会いに,お互いにビックリである.
 Mt夫妻に,
 「どうですか? これから主脈縦走,私たちと一緒にいかがですか?」
と軽くジャブ.
 「ウワ〜・・・残念! 大倉に車を置いて来ちゃったんです!」
 「車なんか明日取りに来ればいいじゃないですか」
 「いえ…それが,車の中にケージに入れたイヌを置いてきているんです」
 それは,それは…まことに残念!

<丹沢山でバッタリ出会ったMt夫妻を囲んで…>
※Iiさん提供

■名残惜しいが丹沢山を出発
 11時24分,心残りだが,私たちは,Mt夫妻とお別れして,丹沢山から蛭ヶ岳をめざしで歩き始めることにする.
 先週,主脈を縦走したときには,丹沢山を11時41分に出発している.前回より17分のアドベンテージがある.まあ,これならば,バス停東野発17時35分のバスに十分間に合うだろう.

<奇しくも丹沢山山頂に常連が揃う>

                                  (つづく)
「続きの記事」
   ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1c28c2d34a99dd9a987b484ec2272b4f

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2db58f26b61e46b945c3b16b3a2bd6fe
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)


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