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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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オーストリアの山旅:第2日目(2);ザルツブルグからハルシュタットへ

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                    <ザルツブルグの美しい街並み>

   オーストリアの山旅:第2日目(2);ザルツブルグからハルシュタットへ
             (アルパインツアー)
         2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/87490acd24f5b88d8c2dfb32a7be565f

第2日目;2014年6月27日(火) (つづき)

<ルート地図>

■周辺地図

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     ↓
■今日のルート

注;資料1によると,ザルツブルグからハルシュタットまでの道のりは国道158号線に沿って移動した場合72.9キロメートル,標準所要時間は1時間15分である.
 ただし,私たちが国道158号線に沿って移動したかどうかは不明.また,ザルツブルグ市街地を車窓から見学したために,移動距離は若干多めになっているはずである.

<車窓からザルツブルグ市内観光>

■市内観光図


■ミラベル城
 9時30分,私たちは専用バスに乗車して,ザルツブルグのホテルモーツアルトを出発する.これから一路,72.9キロメートル先のハルシュタット(hallstatt)に向けて移動する.ザルツブルグの観光時間を除けば約1時間15分の移動である.
 どこの道をどう通ったのかは分からないが最初に訪れたのがミラベル宮殿である.
 現地ガイドのWGさんの説明によると大司教ヴォルフディトリッヒがお妾さんのために作った17世紀初頭の建物だそうである.大司教というと聖人のような印象があるが,結構悪(わる)だなというのが驚きである.
 現在はザルツブルグ市役所として使われているそうである.

<ミラベル宮殿>

■モーツアルトの住居
 続いて,8時42分,モーツアルトの住居跡を見学する.勿論車窓からだけ…
 資料2(p/219)によると,モーツアルトはこの家の2階(つまり現地風に言えば1階ということか?)に住んでいたという.
 ちなみに,現在の建物は再建されたものだという.

<モーツアルトの住居>

■ホーエンザルツブルグ城塞
 私たちの車が,どこをどう走っているか良く分からないが,9時丁度に美しい城が見える場所を通る.前方にはサメのひれのように三角形に尖った山が見えている.上空には青空が広がっている.実に見事な風景である.
 現地ガイドのWGさんが流暢な日本語で,説明を始める.
 「あれはホーエンザルツブルグ城塞(Festung Hohensalzburg)です…」
と説明を始める.
 小高い丘の上に重厚な建物が建っている.
 ただし,バスの車内で聞いている話なので,ガイドが「あそこ…」と指さした建物を,聞き手の私が取り違えて理解している可能性があるので,この記事が正確かどうかは全く分からない.
 資料2(p.214)によると,ホーエンザルツブルグ城塞は「神聖ローマ帝国皇帝とローマ教皇の叙任権闘争のさなか,教皇側についたザルツブルグの大司教ケープハルトが1077年に築き端得た城塞」だという.

<ホーエンザルツブルグ城塞(間違っているかもしれない)>

■サンクトペーター教会大聖堂
 9時05分,私たちの専用車は,サンクトペーター教会大聖堂(St.Petersstiftskirche &. St.Peters Friedhof)を廻り込むようにして通過する.
 資料2(p.216)によると,この建物は「774年に創建.12世紀に後期ロマネスク様式で改築後,17世紀にバロック様式に建て替えられた」という.「モーツアルトもここで洗礼を受けた」という.
 774年といえば,日本では坂上田村麻呂が鎌倉で荒神を祀った延暦20年(801年)より,26年も前のことである.これから先,道すがら現地ガイドのWGさんから,オーストリアの歴史をいろいろと伺う切っ掛けとなる.
 私はバスに揺られながら,昔,昔,旧制中学時代に教わった茫々の西洋史を思い出そうとしている.
 “せっかく,オーストリアを訪問するんだったら,もう少し世界史を勉強し直すべきだった…”
と私は率直に反省する.

<サンクトペーター教会大聖堂(間違っているかも知れない)>

<ハルシュタットへ>

■長閑な牧場風景
 8時15分頃,ザルツブルグ郊外に出る.辺り一面に広大な牧場が広がっている.バスは2車線の道路を爆走する.多分,国道158号線を東に向かって走っているんだろうと,地図を眺めながら勝手に想像する.
 天気が下り坂に向かっているのか,上空を薄い雲が覆い始める.
 長閑な田園風景の中をバスはひた走る.

<長閑な牧場風景>

■レッドブルー本社
 私たちを乗せた専用車は,どうやら極緩い坂道を上っているようである.専用車が進むにつれて,車窓の風景がだんだんと山の中に入ったような雰囲気に変わっていく.
 9時32分,進行方向右手の林の中に,忽然と,湖(池かな?)と雨傘のような形の屋根のある建物が現れる.
 現地ガイドのWGさんが,
 「この建物,Red Blueの本社ですよ…」
と説明する.
[ そういえば,最近,JR駅構内の自動販売機で「Red Blue」という缶入り飲料を良く見掛ける.少々お高い飲料なので私は飲んだことはないが…
 “結構有名な会社のようだが,なんでこんな辺鄙なところに本社があるの…”
 私には驚きである.もっとも,ザルツブルグからそんなに離れていない所なので,辺鄙と感じたのは私だけかもしれない.

<レッドブルー社の本社>

■ヴォルフガング湖を眺めながら休憩
 9時37分,ヴォルフガング湖が良く見える場所で,写真撮影を兼ねて休憩を取る.私たち以外にも,ここで写真撮影のために休憩を取っているグループが居る.
 眼下に


<ヴォルフガング湖が見える場所で休憩>

■ヴォルフガング湖と美しい集落
 一同が写真を撮っている湖は,下の写真のように美しいところである.湖の畔には閑静で清潔そうな建物が並ぶ集落がある.
 “この集落,なんていう名前の所だろう…”
と気になったが,結局,集落の名前を確かめるのを忘れてしまう.
 ”まあ,いいか…集落の名前が分からなくても…”
 また,例の「まあ,いいか病」が私を怠惰にする.今はもう私も現役の研究者ではない.単なるサンデー毎日氏である.ならば“まあ,いいか”で大過なく過ごすのも人生だと,自分の不熱心さを棚に上げてしまう.
 “それにしても,美しい風景だ…”
 残念ながら私のデジカメは広角ではないので,ヴォルフガング湖全域を1枚の写真に治めることができない.

<ヴォルフガング湖を見下ろす>

■ハルシュタット湖
 ヴォルフガング湖展望台での休憩を終えて,9時45分に展望台から発車する.専用車が進むにつれて,前方に見える山並みがだんだんと大きく近付いてくる.
 10時20分頃,進行方向右手に大きな湖が見え始める.ハルシュタット湖(Hallstatt)である.

<ハルシュタット湖>

■ハルシュタットに到着
 10時27分,ハルシュタット駐車場に到着する.ここで専用車とはお別れである.
 ここは急峻な岩山に囲まれた谷間の街のようである.有名な観光地らしく,平日にもかかわらず.沢山の観光客で賑わっている.私たち以外に東洋人らしい人たちは見渡した範囲では居ないようである.
 10分ほどのトイレ休憩の後,ツアーリーダーのYDさんが,
 「…これからハルシュタット観光に出掛けます.少々暑いようなので飲み水を十分にお持ち下さい…」
と注意する.
 いよいよハルシュタット観光の始まりである.

<ハルシュタット駐車場>

[参考資料]

資料1.ザルツブルグ→ハルシュタット地図
https://www.google.co.jp/maps/dir/%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF,+%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2/%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88,+%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2/@47.7564388,12.8714307,9z/data=!3m1!4b1!4m14!4m13!1m5!1m1!1s0x47769adda908d4b1:0xc1e183a1412af73d!2m2!1d13.05501!2d47.80949!1m5!1m1!1s0x4771366f6e414663:0x16c165596a26c1ad!2m2!1d13.6492617!2d47.5622342!3e0?hl=ja
資料2;アルニカ(鈴木真弓)(編),2013,『地球の歩き方ウィーンとオーストリア』ダイヤモンド社
                                        (つづく)

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(編集中)

「オーストリア山岳トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/057c1f13884ed3e55ed78019294833dd
「オーストリア山岳トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7cbebff6666c1ee86eab07561e3cf5ad


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