<朝日新聞の記事>
もうすぐ初夏;丹沢大倉尾根のヒルがそろそろ話題に…
2013年5月20日(月)
今日は朝から雨模様.
この所,連日のように野山を歩き回っていた私は,神仏が私のために下さった安息日と考えて,ほぼ終日,余り遠くへは行かずに自宅に籠もることにする.
まずはノンビリと作業デスクに座って,未整理の資料やら書類に目を通す.これらの資料の中から,冒頭の写真の朝日新聞2013年4月29日神奈川13版29ページ湘南に掲載されている「シカの増加環境に脅威」の記事が目に着く.
この記事では,丹沢のシカが増えすぎて,森の下草,枝葉がすっかり食べ尽くされて丸裸になってしまうため植生に与える被害が大きいこと,およびシカがヒルやダニを人里まで運んでまき散らすことなどの問題を指摘し,シカの正則管理をして頭数の均衡を保つ必要があると指摘している.
私が頻繁に丹沢を訪れるようになったのは,今から約10年ほど前からである.それまでは,私もまだ現役だったため多少の小遣いはあった.だから山行といえば,専ら北アルプス,南アルプスなどの高山ばかりだった.
丹沢に通い始めてから,丹沢の北東方面には,かなりヒルが居るとは聞いていたが,大倉尾根でのヒルの被害など聞いたこともなかった.それが,ここ数年,大倉尾根でも,急にヒルの被害が増えてきたようである.
この所,私も週に1〜2回,大倉尾根経由で塔ノ岳を往復しているが,ここ数週間のあだに,今年もヒルに出会ったという話を聞いている.ただ,私自身は登山道でヒルの被害に遭ったことは一度もない.
正確に言えば,2回だけヒルを見掛けた.それも登山道ではなく,バス停大倉の洗い場のタワシに付いていたヒルである.洗い場のタワシには要注意である.
塔ノ岳の山麓が新緑に覆われる頃になると,登山客が増え出す.そして,シロヤシオが話題になるようになると,登山客の数はピークに達する.そうなると,ヒルに出会ったという話も多くなる.
実は,平素,塔ノ岳を往復していて,とても気になっていることがある.それは,草むらに無防備に座り込んで休憩を取っている方が結構多いことである.まるで,ヒルにどうぞ私に取り付いて下さいと言わんばかりである.ヒル対策だけでなく,丹沢の自然を守るためにも,むやみに登山道を外れて,草むらに入るのは自粛すべきであろう.
私は天気が悪いと山へ行かないので,良く分からないが,毎日登山のベテラン氏に伺うと,ヒルに出会う確率が高いのは,雨が降った翌日だという.登山道の縁を歩くと道端の草むらに足許が接触するので,ヒルを拾う可能性が増えるという.ヒルの多い山麓を登るときには要注意だろう.
私の場合は,もともとユックリ登山.塔ノ岳山頂まで,途中で休憩を取らずノンビリ一気に登る(ただし,ハイドレーションシステムを使って,歩きながらこまめに水分を摂っている).
その際,極力,登山道の真ん中を歩くようにしている.そのためか,登山道でヒルに取り付かれたことは一度もない.
そろそろシロヤシオが見頃を迎える.
平素,塔ノ岳にはあまり来られない方々も多く訪れるようになるだろう.登山道を外れずに,また,休憩場所に注意して,ヒル被害に遭わないよう祈念している.
(ぼやき,おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a69ceaa560b89667ba00f4e2382bb8a4
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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もうすぐ初夏;丹沢大倉尾根のヒルがそろそろ話題に…
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