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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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オーストリアの山旅;プロローグ(1);今年もヨーロッパの山へ

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    オーストリアの山旅;プロローグ(1);今年もヨーロッパの山へ
          (アルパインツアー)
       2014年6月26日(木)〜7月7日(日)

<出発前の日々>

出発日13日前;2014年6月13日(金)

■ツアーが成立した
 アルパインツアーサービス(株)(以下アルパイン社と省略)から分厚い封書が送られてくる.
 かねてより申し込んでいたオーストリアの
 「シュラードミングタウエルン縦走トレッキングとハシュタインの山小屋12日間」
というツアーが,どうやら成立したようである.
 今回,オーストリアの山旅に参加する気になったのは,昨年(2013年),同社主催のノルウェー・ガルボネッケン登頂ツアーに参加したときにお世話になったアルパイン社のKさんの熱心な勧誘にほだされたからである.
 余談になるが…
 私は昭和1桁生まれでトウネントッテもうウン十歳のロートルである.いきなり見ず知らずのツアー会社に申し込めば,まず最初に,
 「大分ご年配のようですが,大丈夫ですか…?」
と訝られるのが必定である.
 その点,アルパイン社の方から参加しないかと声を掛けていただくだけで私は感謝感激である.
 実を言えば,Kさんからの勧誘がなければ,私はこのツアーとは別のツアーを申し込んでいただろう,Kさんの勧誘に絆(ほ)されて,このツアーに申し込んでしまった次第である.
 私は,Kさんが勧誘するツアーだから,当然,Kさんがツアーリーダーになるとばかり思っていた.またKさんと一緒にツアーができるのは楽しいなと思っていた…が,この期待は見事に外れた.
 アルパイン社のよると.今回のツアーリーダーはYさんである.
 今回のツアーは,Kさんと一緒でないと知って,
 “なんだ…それならば別のツアーにすれば良かった…”
とブツブツ声を出さずに独り言を言っている私に,電話口の担当者が,
 「Yさんも素晴らしい方ですよ…」
と気の毒そうな口調で私を慰める.
 勿論,ツアーリーダーはアルパイン社が決めることだから,どなたに決まっても全く異論はない.また新しい知人ができるのも有り難いことである.
 何れにしても,オーストリアの山旅ツアーが成立した以上,
 “そろそろ旅の準備を始めないといけないな…”
と思い始める.


<今回のツアーrリーダーYさん>

■自分のXデーが何時か分からない
 ここ10数年,私は毎年1回は海外の登山に出掛けている.まだ,現役時代は経済的にも多少の余裕があったので,年1回の海外登山もそれほどの経済的な負担とは思わなかったが,逆になかなか時間が取れなかった.
 …で,今はサンデー毎日の身分になってみると,今度は逆に時間があっても,先立つものが手許不如意である.
 “なかなか,暇とお金が両立するって,なかなか上手く行かないものだな…”
 しみったれたことをは言いたくないが,当然,旅行代金を年金の中から支出するわけにはいかない.そこで,私が人生最後の川を渡るXデーから逆算して,少しある蓄えから不足分を補えば良いのだが,肝心のXデーがはっきりしない以上,そう簡単に軍資金を支出するわけにも行かない.
 しみったれたことを言うようだが,大雑把に言えば,1回の海外渡航は,私が住んでいる鎌倉から塔ノ岳を150回ほど往復する費用とニアリーイコールである.私が最後に“あの川”を渡るXデーになって,余分のお金を残しても仕方がないが,足りなくても困る.そのXデーが何時かは神仏のみぞ知るで,当の本人には,全く分からない.分からないのが有り難いけれども,逆に困惑する原因でもある.
 とはいえ,今は健康に恵まれている.塔ノ岳程度の山には,何の苦もなく登っているが,こんな健康状態も,何時まで続けられるか自分でも分からない…
 …ま,そんなわけで,今から4年前,パスポートを更新するときに,少々の費用をケチって,有効期間3年のパスポートを作ってしまった.3年も経てば山へは登れなくなるだろうというのが,そのときの私の予想だった.
 ところが予想に反して,満ウン十歳になった昨年,まだ元気である.そこで,昨年はアルパイン社主宰のノルウェー行のツアーに参加した.このときは折角更新した3年有効のパスポートは期限切れになってしまった.そこで,同じ轍を二度と踏むまいと思った私は,今度は有効期限10年のパスポートを作ってしまった.
 でも,10年パスポートを作った途端に,私の体内に住み着いているもう一人の私が,
 “おまえ,自分の歳を考えてみなヨ…後10年と言えば,日本人男性の平均年令を大幅に超えてしまうぞ…10年後にお前さんが山登をしているなんて…そんなこと絶対にあり得ないよ…”
とあきれ顔である.
 “ご尤も…お前さんの言うとおりだよ”
 実際の所.私自身もこの10年パスポートには呆れている.

■今年も思い切って海外へ…
 パスポートを再発行した以上,使わない手はない.そんなわけで,今年もあれこれと迷った末にオースとリヤの山旅に参加することにした.これでアルパイン社が企画する歩行時間靴4〜5個のツアーの殆どに参加したことになる.行く気がしない中国の山は別にして…
 ところで,今回のツアーの参加者は,合計8名だという.アルパイン社によると,8名は通常なら催行出来ない人数だという.ところが,今回のオーストリアのツアーは,アルパイン社の初企画なので,特別に催行することにしたとのことである.
 8名という少人数のなら,参加者としては大歓迎である.
 「参加者は女性ばかりですか…?」
と伺うと,男性も3人ばかり参加するとのことなので一安心である.

■ツアー会社から送られてきた資料
 ところで,本日,アルパイン社から郵送された封筒の中味は,さまざまな資料類である(次の写真).
 ツアー日程を示した「旅のしおり」が本人用と留守宅用の2冊,詳細地図,各種の注意事項など盛りだくさん.
 私は送られた地図を叩き台にして,明日辺りから丹念にプロフィールマップを作るつもりである.この作業が何とも楽しみなのである.

<アルパインツアーから送られてきた資料類>

出発日11日前:2014年6月15日(日)

■山旅スクール同窓生と鎌倉トレッキング
 今日は山旅スクール5期有志の定例会である.何時もの通り9時30分に大船駅に集合して,行き当たりバッタリのルートで適当に歩き回る.
 今回のテーマは観光客が居ないアジサイの名所を廻ること.私たちは,常楽寺,成福寺.水道山,台峯緑地,鎌倉中央公園,深沢のI氏宅,笛田の谷戸,仏行寺をグルグル回って深沢でお茶をして解散する.
 参加メンバーの中には,昨年,アルパイン社のノルウェーガルボネッケン登頂ツアーに参加したノシイカさんことTBさんも居られる.噂ではノシイカさんは,今年,アメリカかスエーデンかのツアーに参加すると聞いていたが,今日話をしてみると,なんとノシイカさんも,私と同じオーストリアの山旅ツアーに参加されるとのこと.二人とも偶然一緒のツアーに申し込んだことが分かりビックリする.これで,ノシイカさんと海外ツアーをご一緒するのが,確か4回目になるはずである.
 今日の鎌倉トレッキングには,ガルボネッケン登頂ツアーでご一緒した方が,ノシイカさんのツテで初参加している・

■アルパインリンク
 ノシイカさんのツテで初参加している方が,ノシイカさんと私が偶然一緒にオーストリアに行くことを知って,
 「わたしも一緒に行きたかった…」
と悔しがる.でも,もう今からでは遅すぎる.
 次回は連絡を取り合って,どこかの旅にご一緒しましょうと言うことになる.
 参考までに,昨年(2013年)参加したアルパイン社のノルウェー旅行記は下記のURLに記録済みである.
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/c/6f016ecc6577f928044f9e8df1080dfd


<昨年(2013年)のガルホビッケン登頂>

出発日10日前;2014年6月16日(月)

■眼科医の診察を受ける
 2年前に私は白内障の手術を受けている.それ以来,メガネなしの登山がいかに快適かを体感しながら,主に塔ノ岳詣でを中心に,それなりの登山を楽しんでいる.眼鏡を掛けていると,雨でメガネが曇ってしまい,なんとも不自由で仕方がなかったが,今はその心配もない.ただ,緑内障,加齢黄斑など高齢者特有の怖い病気があるので,引き続き半年に1度ぐらいの割合で,近所の眼科医の診察を受けている.
 今日は眼科医の診察を受ける日である.診断結果は,今のところ緑内障などの病気の兆候はないので一安心である.
 「今月末から,10日余り海外の山に行きます…」
と報告する.
 「それは宜しいですね…」
 医師は,私の海外ツアーに賛成してくれる.そして,万が一,山中で眼に黴菌が入ったときに射す目薬を処方して貰う.
 眼科医の診断を受けたその足で,近くの薬局で目薬を購入する.顔なじみの薬局の方が,
 「化膿止めの目薬ですね…今度は何処の山ですか…」
と私に話しかける.
 うら若い薬剤師は,山に興味があるらしく,山のことをいろいろと私に聞いてくる.いくら焼けぼっくいの私でも,若い女性に話しかけられれば満更でもない.この頃は,山ガールが流行っている.
 中高年の男性諸氏に言いたい.
 うら若い女性とお付き合いしたいのなら,是非,山登りに精を出しなさい…努々(ゆめゆめ),畳の上で酒を嗜みながらでは,“メタボだコレステロールだ”と騒いでいる内に,ドンドン老け込むだけですよ.
 若い人は身体から“若素”は発散させている…特に若い女性が発する“若素”は霊験あらたかだ.それには登山ブームを利用して,せっせと登山を続けるのが一番だ…沢山の出会いがあるよ.
 ついつい話が逸れたが…

■事前調査を開始する
 ところで,私は肝心のオーストリアに関する予備知識は殆どない.
 私にはオーストリアがヨーロッパの真ん中辺り,ハンガリーの近くにあって,音楽で有名なザルツブルグという都市がある…この程度しか私には分からない.
 折角オーストリアを訪れるんだから,山のプロフィールマップだけでなく,そろそろ,色々調べなければ…
 眼科医から帰宅してすぐに手許にあるバーソレミュー社発行のmini atlasを開いてみる.この地図でオーストリアの大体の位置は何となく分かった.でも,驚いたことに,手許の地図ではドイツがまだ西ドイツと東ドイツに分かれたままになっている.
 「こんなに古い地図では,しょうがないな…そろそろ新しい地図でも仕入れようか…」
 けちんぼの私でも,やっぱり新しい地図が欲しくなる.
 夕方,パソコンを使って,オーストリア関連の情報を色々見て回る.その内に,今回トレッキングする山群の大体の位置が分かり始める.
 “明日から,本腰入れて事前の調査を始めるぞ…”
 こうして,掛かりの悪い私のエンジンも,やっと始動しはじめる.
                                            (つづく)
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