歩いて巡る甲州道中四十四次(総集編);エピローグは新たなプロローグ
(五十三次洛遊会)
2013年4月18日(金)〜2014年4月20日(日)
2014年6月12日(木) 雨降りしきる
<エピローグ>
■漸く連載が完了する
甲州道中を完歩したのは,今年の4月20日(日)であった.そして,今はもう6月中旬で梅雨のシーズンである.連日の雨で憂鬱な気分である.満開の桜を眺めながら甲州道中の旅を終えたあの日のことが,懐かしく思い出される.そして,今日,甲州道中のブログ記事も漸くフィナーレを迎える.誰に頼まれたわけでもなく,このブログ記事の執筆を始めたのだから,途中で記事を書くのが嫌になれば,即座にヤメタとしても誰からも文句も出ないし,逆にこのブログ記事を最後まで執筆しても,金銭的には何のプラスもない.でも…でも,こうしてエピローグを書くところまで来たのは,実に嬉しいことである.
私は,今朝,夜明け間近な4時頃からパソコンに向ながら,どのような形でこのシリーズの締めくくり記事を書こうかと思案し続けているが,
“そんなに力んで書くこともないよ…どうせ誰に頼まれたわけでもなく,オマエの趣味で勝手に書き始めたんだから,勝手に終わればいいじゃないか…”
と,毎度のことながら私の心の奥底に巣喰っているもう一人の私が私を揶揄する.
私は,何時も冷ややかな言い方をする“もう一人の私”が,どうも胡散臭いし,苦手である.でも,いくら苦手だと言ったところで,私の心の中に住み着いているミトコンドリアのような存在なので,サヨナラバイバイという訳にはいかない.そこが実に悩ましいのである.
…まぁ,それはともかく,甲州道中を一緒に歩いて頂いた皆様には,このシリーズの記事を執筆中に陰ながら実に心地よくサポートして頂いた.この場を借りて深甚なる謝意を表する次第である・同時に,また,将来,新たな街道歩きの機会があったら,是非,またご一緒させて頂きたいと心から願っている.
■五街道の内4街道を踏破
今回,甲州道中四十四次を無事歩き終えたので,私は五街道の内,東海道,日光道中,中山道中,甲州道中の4街道を歩いたことになる.
これまでの街道歩きの経緯をざっと振り返って見ると,次の通りとなる.
なお.甲州道中は,2010年小田急トラベル主宰のツアーに参加していたが,途中一箇所,所用があったため不参加の箇所があったたため完歩には至っていない.
街 道 実施年月 主催者 歩行距離(km) 宿場数 備 考
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東海道 2007/3〜2008/10 小田急トラベル 494(注1) 53 完歩
中山道中 2009/9〜2012/11 五十三次洛遊会 534(注2) 69 完歩
日光道中 2009/5〜2009/11 小田急トラベル 158(注3) 21 完歩
甲州道中(1) 2010/4〜2010/12 〃 212(注4) 45 一部未完
甲州道中(2) 2013/4〜2014/4 五十三次洛遊会 219 45 完歩
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(注1)資料1のデータから引用
(注2)資料2のデータから引用
(注3)資料3のデータから引用
(注4)資料4のデータから引用
<新たなプロローグ>
■明日のことは神仏しか分からないが…
さて,今後のことである.
トウネントッテ,ウン十歳になる私が何時まで健康で居られるかは,神仏が知っているだけ
で,当の本人には全く分からない.だから今後の長期計画が立てられないもどかしさはある.…が,まあ,ともかく毎朝目が覚めたら,
”ああ,今日も元気なようだな…”
と私の心の奥底に住まっているもう一人の私と喜び合うことにしている.
したがって,今後のことも,おおもとの所は神仏に一任するとして,まあ,当分,元気で過ごせると仮定しておこう.その仮定の下で,私は日常的には,息抜きを兼ねて週に1〜2回程度の頻度で,塔ノ岳ブラブラ登山を楽しむことにしたい.そしてあまたある趣味の一環として,引き続き街道歩きとやらを楽しみたいと思っている.
■これから何処を歩こうか…
…で,街道歩きに絞り込んで,どうするか考えてみたい.
次の図は資料5(p.19)および資料6(p.18)から引用した街道図である.
この図をシゲシゲと見ていると,関東地区とその周辺には,まだまだ歩いてみたい街道が沢山残っている.
“さて,街道を歩き続けるとして,今度は何処を歩こうか…”
と私は例のもう一人の私と相談している最中である.
“う〜ん…さしずめ,順序から言えば,五街道の残りの奥州街道だろうな…”
ともう一人の私が意外に穏当な意見を言っている.
“なるほど,確かに次は奥州街道だろうな…でも,信濃追分から長野までの善光寺道も,生まれ故郷の小諸を通っているので面白そうだし,例幣使街道も良さそうだ…”
そんなわけで,私の心の中ではまだまだ何処にするか決めかねている.
“そうだ! 今回の甲州道中の続きとして,下諏訪から松本を経由して長野に至る善光寺西街道も魅力的だな…”
目下の所,私の迷いは尽きないのである.
“いっそのこと,この地図に掲載されている街道全部を5年ぐらい掛けて歩いてしまおうか”
と私は胸を膨らませる.
すかさず,もう一人の私が,
“オイ,オイ,…ちょっと待てよ.お前さん,事も無げに,5年間なんて,ノンビリしたこと言ってるが,6年後,一体幾つになっているか自覚しているんだろうな…”
とアイワンダーを言う.
私は密かに東京オリンピックも見たいし,リニア新幹線で東京から名古屋まで旅行したいと思っている(さすがにリニア大阪の旅は無理だと思っているが…).
■新たなプロローグだ!
何れにしても,早ければ今年の秋から,遅くても来年春から,新しい街道を歩き始めることにしたい.何処を歩くかはもう少し検討して見よう…
独り歩きも良し!
気心知れた街道歩きの仲間と一緒の旅も良し!
どうしよう?
一人で勝手に,何処へ行くか決めてしまい,一人気儘旅の勝手旅も良いけど,一寸寂しいかな?
どうしよう?
まだ,少々,日程に余裕があるので,五十三次洛遊会の皆さんと,どうするか相談してみようか.
何れにしても,今回の甲州道中の旅のエピローグは,新たな旅のプロローグでもある.
ボンボヤージュ…FHさん.
[参考資料・文献]
資料1:http://www1.odn.ne.jp/kelpie/Kelpie_Network/walking/toukaido.htm
資料2;http://www5f.biglobe.ne.jp/~ueda/walkin5/nakasen2.htm
資料3;http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a0d32f72a4d531ce1a58e8b01d8020ac
資料4;小田急トラベル「歩いて巡る攻守道中四十五宿案内まっぷ」
資料5;今井金吾,2004,『今昔三道中独案内』JTB出版事業局
資料6;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』JTB出版事業局
(完)
「甲州道中」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/256d24122d89126089b2ffbfc2d1a342
「甲州道中の次回の記事
(なし)
「甲州道中」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a622a87fbc7f4454e3e837fc990ece58
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