<箱根駒ヶ岳山頂からの富士山>
陽春の箱根:箱根駒ヶ岳・神山縦走
(新老人の会ハイキング)
2014年5月14日(水) 晴
<ルート地図>
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塔ノ岳常連の長老STさんからのお誘いを受けて. 今回初め
て「新老人の会・山の会」のハイキングに参加しました.この記事
このハイキングの概要です.
新老人の会・山の会の詳しい情報は下記のURLにお回り下
さい・
http://www.toron.co.jp/sinrou/
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<箱根へ>
■「新老人の会」ハイキングへ初参加
塔ノ岳常連の長老STさんから,かねてより参加のお誘いがあった「新老人の会・山の会」主宰のハイキングに,今回,私も遂に重い腰を上げて“お試し参加”をすることにした.資格はボランティアだそうである.
私は,この会のメンバーにどんな方が居られるのか,半ば戦々恐々とした気分での参加である.
集合場所・時間は小田原駅前5番バス停に8時30分である.毎度塔ノ岳に出掛けるときは仏暁に家を出ることにしているので,小田原8時30分集合では朝の間が持てない.我慢して家にジッとしていたが,6時頃居たたまれず家を出る.もう自宅近くを通るバスは動いている時間だが,バスに乗ると大船駅で時間を持て余すことは明々白々.私は,バカみたいにわざわざ自宅から大船駅までの2キロメートル余りの道を歩く.
大船駅前の喫茶店でコーヒーを賞味しながら数十分に時間を費やしてから,東海道本線下り電車に乗車する.折から通勤通学時間帯なので,電車は結構混雑している.
小田原駅で,わざわざ新幹線方面までブラブラしてから,8時10分頃,そろそろ集合場所に行っても良かろうということで,バスターミナルへ向かう.
運良く,バスターミナルへの降り口で,今日のリーダー役のSTさんにバッタリ.助かった.
今回の参加者は年配の男性ばかり6名.女性が一人も居ないという珍しいパーティである.
伊豆箱根バス小田原駅前8時40分発箱根園行のバスに乗車する.私たち以外にも男性ばかり10人ほどのパーティが同じバスに乗車している.バスは左右に大きくカーブしながら坂道を登って,9時55分にようやく終点の箱根園に到着する.そしてそのまま箱根ロープウェー乗場へ向かう.
<箱根ロープウェー乗場>
■ロープウェーで駒ヶ岳山頂へ
ロープウェー乗り場の前で,改めて初顔合わせ.総勢6人の参加者の中で,今回初参加は私を含めて2名.私は人の名前や花の名前を覚えるのが苦手である,一度に名前を覚えるなど到底無理なので,敢えて皆さんの名前を覚えようとはしないことにする,その内に何とかなるサ…である.
箱根園駅10時10分発のロープウェーに乗車する.30〜40人の乗客が一緒に乗車する.乗客の大半が中高年の女性客である.
窓越しに景色を眺める.今日は天気が良いので富士山も良く見えている.眼下に新緑が美しい駒ヶ岳の山肌が見えている.余りの美しさに思わずデジカメでパチリ.
ロープウェーは,乗車時間7分ほどで駒ヶ岳山頂駅に到着する.
<新緑が美しい駒ヶ岳の山麓>
<箱根駒ヶ岳>
■富士山が良く見える
手許に温度計がないので,正確な気温は分からないが,標高1350メートルの箱根駒ヶ岳の山頂は,さすがに涼しい…というより,微風ながら冷たい風が流れるように吹いていて,幾分寒い感じがする.
リーダー役のSTさんが,
「(われわれは)年寄りだから,ここで10分ほど休憩を取って,薄い空気に身体を慣らしましょう…」
と言われる.
ただ,ストレッチはしないようである.私は朝方にストレッチをしてきたが,休憩時間を利用して,広場の片隅で改めて足回りのストレッチを繰り返す.
休憩を終えて,10時35分,駒ヶ岳山頂駅から駒ヶ岳山頂にある神社に向けて歩き出す.
山頂からは富士山がとても良く見えている.
駒ヶ岳山頂は,たとえ下界が晴れていても,雲が掛かってしまうことが多いので,なかなか富士山が良く見える機会に恵まれない.その意味でも今日はラッキーである.
<駒ヶ岳山頂からの富士山>
■防ヶ沢分岐へ
駒ヶ岳山頂で富士山の眺望を堪能した私たちは,10時52分頃,駒ヶ岳山頂から防ヶ沢分岐を目指して歩き始める.
山頂付近は笹藪の中の踏み跡路を辿って下ると,少し道幅の広い登山道に突き当たる.右折して荒れた登山道を下る.
11時10分,防ヶ沢分岐(標高1246m)に到着する.
ここで2分ばかり給水休憩を取る.登山道から少し離れた空き地の片隅で昼食を摂っているグループが居る.
11時12分,再び歩き出す.
<防ヶ沢分岐>
<神山>
■豆桜が咲く急登
防ヶ沢分岐を過ぎると.いきなり急な登り坂の階段道になる.数年前までは,狭くて滑りやすいV字型の谷間を歩いていたが、今はその頃に比較すると格段に歩き易くなっている.それでもやっぱり急登には違いない.
先頭を行くSTさんの歩行速度がやや速いので,一番最後から付いていく私にも少々厳しい感じだが,5分も歩かない内に歩行速度がぐっと遅くなる.私は内心で,
“やれやれ…ホッとした”
と思っている.
この辺りはそれなりの標高の所なので,あちらこちらにまだ豆桜が咲いている.桜の花を愛でながら登り続ける.
<豆桜を眺めながら登る>
■坂の途中で給水休憩
11時46分,上り坂の途中で2分ほど給水休憩を取る.
私は地図を眺めながら,いまどの辺りに居るんだろうと見当を付ける.
“まだ,神山山頂までは20分くらいかかるかな…”
と思いながら休憩を取る.
ご一行の皆さんも,どうやら元気そうである.
上り坂の途中で,男性ばかり10人ほどのグループとすれ違う.小田原駅前から私たちと同じバスに乗車されていた方々である.このグループは途中のバス停大涌谷で下車された.多分,大涌谷から登られたのだろう.
続いて,今度は5〜6人の女性ばかりのグループとすれ違う.何れのグループも私たちとドッコイドッコイの年齢層のようである.
<神山山腹で給水休憩>
■神山山頂で昼食
給水休憩を終えて,11時48分,ふたたび歩き出す.
暫くの間は,ややなだらかな登り坂が連続する.進行方向右手を見下ろすと,木の枝の間から,駒ヶ岳ロープウェーの山頂駅駅舎が見下ろせる.
「お〜…,随分高い所まで登ったな…」
とどなたかが言う.
やがて勾配が少しきついところを登り始める.私は,
“あっ…もうすぐ神山山頂だ!”
と予感する.
12時丁度に,神山山頂(標高1438m)に到着する.
坊ヶ崎分岐から神山山頂までの所要時間は48分(0.8h)である.両者の標高差は152メートル.この標高差を0.8時間掛けて登ったことになる(休憩時間込み).したがって登攀速度は時速190メートルということになる.
この数字を速いと判断するか,それとも遅いと判断するかは見解の相違と言うことだろう.ただ,新老人の会の会員資格が75歳以上ということから考えると,私は素晴らしいことだと思う.
山頂には,私たち以外の登山者も何組か入れ替わり立ち替わり通過する.リーダーのSTさんが,
「予定より少し早く着きましたね…では,ここで昼食にしましょう」
と指示する.
<神山山頂>
■神山からの富士山
私の昼食は,大船駅前のコンビニで購入したオニギリ2個とヨーグルトである.登山道脇の木陰に座り込んで,ソソクサと昼食を済ませる.
ふと目の前を見ると,ぽっかりと木の枝がないところがあって,そこから富士山がとても良く見えている.早速,富士山の写真を撮る.
12時30分,昼食を終えた私たちは,神山から歩き出す.
<神山山頂からの富士山>
<早雲山>
■冠ヶ岳分岐
神山を出発して,暫くの間は,緩やかな勾配の尾根道が続く.進行方向左手から絶えず大涌谷からの騒音が聞こえている.何かマイクががなり立てているようである.
12時46分,冠ヶ岳分岐を通過する.
今回は,冠ヶ岳は通過である.ちょっと残念.
<冠ヶ岳分岐>
■悪路の連続
進行方向左下の方から絶えず聞こえてくるいろいろな音を聞きながら先へ進む.
だんだん先に進むにつれて,下り勾配がきつくなり始める.それと同時に,登山道がひどく荒れ始める.雨水に流されたのか,ところどころに飛んでもない荒れ場が出現する.私たちは四苦八苦しながら下り続ける.
<荒れた登山道>
■大涌谷分岐
登山道の下りがさらに急になり,大きな石がごろごろと転がるように散らばっている所に入る.
“ああ…もうすぐ大涌谷分岐だ…”
と直感する.
13時19分,大涌谷分岐に到着する.
<大涌谷分岐>
■早雲山へ
大涌谷分岐を過ぎてから,大きな石がゴロゴロと転がる場所に入る.どこが道路が良く分からない登り坂を進む.
先頭に立つリーダーが,
「この道で良いのかな…」
と独り言のようにつぶやく.
私は何回もここを通ったことがあるので,
「これで良いですよ…」
と余計なことを言う.
坂道を登り切ると早雲山である.ここでお中道と合流する.
ここから先は,ひたすらの下りである.
<大涌谷分岐を過ぎて石の転がる道を行く>
■ツツジが見頃
道すがら,ツツジ(正確な花の名前は分からない)が見頃を迎えていて,私たちの目を楽しませてくれる.
花を見掛ける度に写真を撮るので,ついつい遅れることになる.
<ツツジが見頃>
■箱根ロープウェー早雲山駅
参加されて居られる皆さんは結構足が強いようである.極めて順調に急坂を下って,14時20分,無事,箱根ロープウェー早雲山駅(標高751m)に到着する.
ここで解散.
皆さんは,早雲山駅からロープウェーに乗って真っ直ぐ下山するようである.
私は何となく歩き足らない感じがするので,強羅駅まで歩いていくことにする.
<早雲山登山口> <箱根ロープウェー早雲山駅>
<箱根登山鉄道に乗って帰宅>
■ちっとも来ないバス
早雲山駅で解散してから,私は一人で14時25分に早雲山駅から歩き出す.
そうは言っても,私には土地勘がないので,どこをどう歩いたらよいのか良く分からないが,とにかく強羅公園でも覗いてみようかと思う.
適当に歩いていると,14時35分頃,偶然,バス停下強羅入口に到着する.
バスの時刻表を見ると,14時39分に小田原行のバスがある.
“面倒だから,ここからバスで小田原まで行っちゃおう…”
と思う…が,待てど暮らせろバスが来ない.結局,次の15時09分まで待つがバスは来ない.
ソノバビッチ!
頭に来た私はバスなど宛にしないで,予定通り強羅駅まで歩くことにする.
“黄昏人生の貴重な時間を30分も損をした…プン,プン,…”
である.
<バス停上強羅入口>
■中強羅駅に迷い込む
強羅公園に入ろうと思うが,どうもケーブルの線路が邪魔になって,強羅公園に近づけない.
とにかく少しでも強羅公園に近付こうとする.揚げ句の果てに中強羅駅に迷い込む.ところが,線路を挟んで反対側に行く道が分からない.駅の近所に住んでいる人は,どこかで線路を渡っているんだろうと思うが,私には分からない.
ここから強羅までケーブルに乗っても良いが,強羅はもう目と鼻の先である.こんな近いところをケーブルなどに乗る気にならない.
仕方なく,今来た道をトボトボと戻る.
<中強羅駅>
■やっと強羅公園入口
何処をどう通ったか良く分からないが,15時44分,強羅公園入口に到着する.しかし,こんなに下まで下ってから,わざわざまた強羅公園に入る気にもならないので,そのまま通過する.
でも,肝心の強羅駅が何処にあるのか良く分からない.
<強羅公園入口>
■強羅駅
強羅公園入口から,その辺りの道を適当に歩いて,15時43分,何とか強羅駅に到着する.
駅付近は沢山の観光客で賑わっている.
強羅駅15時53分発箱根湯本行の電車に乗車する.
今日は平日.電車はそれほどの混雑ではない.所々に空席がある程度の混雑である.制服を着た女子生徒達と外国人観光客が目立つ.
久々に乗車する箱根登山鉄道は興味津々である.途中のスッチバックや進行方向がときどき変わるのが実に面白い.
<強羅駅> <箱根登山鉄道の電車>
■無事帰宅
箱根湯本まで40分ほども掛かってしまう.小田原行の電車に乗り換える.面倒だ.
さらに小田原で快速アクティ東京行電車に乗り換える.時間がやたらに掛かるが,18時頃,何とか自宅に辿り着く.箱根は丹沢に較べて随分と遠いし,交通費も随分と大変である.
でも久々に美しい富士山を拝むことができたし,「新老人の会」という新しい組織に参加できたのはラッキーだった.
…という訳で,今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
10:25 歩き出し
10:43 駒ヶ岳山頂(10:56まで写真休憩)
11:10 防ノ沢分岐(11:12まで立ち休憩)
11:46 坂の途中(11:48まで給水休憩)
11:58 神山山頂(12:30まで昼食)
13:19 大涌谷分岐
14:20 早雲山駅(解散)
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14:25 早雲山駅歩き出し
14:35 上強羅入口
15:43 強羅駅
15:53 強羅発
[山行記録]
■水平歩行距離 7.0km
■累積登攀高度 269m
■累積下降高度 1,062m
■所要時間(休憩時間を含む)
駒ヶ岳頂上駅発 10:25
強羅駅着 15:43
(所要時間) 4時間18分(4.30h)
水平歩行速度 7.0km/4.30h=1.63km/h
(おわり)
「伊豆箱根の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b8abad318c637f33672d7d46ae2cf4a2
「伊豆箱根の山旅」の次回の記事
(なし)
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陽春の箱根:箱根駒ヶ岳・神山縦走
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