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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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アパチャ山登頂記;第1日目;カムチャッカ半島へ

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                                                              <ウラジオストク航空の飛行機>

[復刻版]
    アパチャ山登頂記;第1日目;カムチャッカ半島へ
          (アルパインツアー)
      2004年8月10日(火)〜8月17日(火)

前の記事 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c356a2e2711b2bec0f1d94eb36bc9d65

<ルート地図>



出発日前日 8月9日(月):集合場所の新潟へ

■車内でツアーリーダーに初対面
 例によって,出発当日になって携帯する荷物の最終整理は出発当日の朝まで掛かってしまう.着替えは2組だけ持参する,とにかく旅行中は,セッセと洗濯するつもりである.その他,持ち物は極力少なくする.携帯する荷物の総重量10kg以下に押さえて,中型スタッフバッグに押し込む.
 14時14分に自宅から出発する.
 大船駅前で洗面用品を少し買い足す.そして,大船発15時21分横須賀線電車で東京へ向かう.
 東京駅発17時40分上越新幹線MAXとき407号に乗車,新潟へ向かう.車内で通路を挟んだ反対側に座っている今回のツアーリーダのSK氏とTBさん(女性)に偶然一緒になる.勿論,丁重にご挨拶する.

■新潟駅前第一ホテル泊
 20時11分,新潟駅に到着する.ここで一旦SKさん,TBさんとお別れする.
 “さあ〜てっと!…”
 今夜は一人旅.何とも言えない開放感だ.でも,一人だと逆に何をするのも面倒である.
 地元特産を探して夕食を楽しむのも良いが,それはどうにも面倒臭い.私は,手っ取り早く,駅構内の売店で駅弁を買って,ホテルの自室で,テレビでも見ながらゆっくり食べることにする.
 今夜の宿泊は,新潟駅前にある第一ホテルである.
 ホテルへチェックイン後,直ぐに風呂に入り、テレビを眺めながら,駅弁を賞味する.その後,特段にすることもないので,早々と就寝する.

第1日目 8月10日(火);新潟からカムチャッカ半島へ

<新潟空港>

■リムジンバスで新潟空港へ
 早朝,4時に目が覚めてしまう.
 ホテルの前にあるコンビニで,菓子類少々とペットボトル入りのお茶を購入する.新潟駅前7時00分発のリムジンバスに乗車,7時30分頃,新潟空港に到着する.
 朝が早いせいか,空港内はまだ閑散としている.

<新潟空港>

■空港内で朝食
 まだ朝食を摂っていない.それに集合時間まで,少し時間があるので,空港の2階にある喫茶店に入る.
 店の入口は狭いが奥行きのある造りになっている.先客はだれも居ないようである.
 “開店前かな…?”
と戸惑うが,店に入る.
 若いウエイトレスが,
 「いらっしゃいませ…」
と愛想良く私を席に案内する.
 あれこれとメニューを考えるのも面倒なので,真っ先に目に止まった朝食セットを所望する.
 2〜3分の待ち時間で朝食セットが運ばれてくる.私が座っている小さな丸テーブルは,私の朝食セットで一杯になる.
 トースト,ゆで卵,スープ,コーヒー…それに水,砂糖,ミルク,塩が小綺麗に並べられている.
 清潔感のある小綺麗な朝食を気持ちよく頂戴する.
 これで暫くの間,日本での食事にはお目に掛かれない.後はロシアの食事ばかりの生活が始まる.

<新潟空港喫茶店で朝食>

■ツアー参加者の初顔合わせ
 集合時間は,出発ロビーに9時丁度である.
 私は集合時間より30分ほど前に出発ロビーに向かう.今回のツアー参加者全員が集合時間前に揃う.
 今回の参加者は総勢14名.内,男性5名,女性9名である.今回のツアーも数の上では女性優位である.
 登山経験の少ない私には,参加者の皆さん全員が,いかにも山の猛者(もさ)に見えてしまい,心の中では,かなりのコンプレックスを感じてしまう.
 ツアーリーダーは,昨日,新幹線の中で偶然お会いしたSKさんとTBさんである.
 アルパインツアー社のパンフレットの紹介記事によると,SKさんはベテランのスキーヤー,TBさんは某国立大学を卒業したての新進の若い女性.今回は見習いを兼ねてSKさんを補佐するとのこと.

■新潟空港を離陸
 私たちは無事出国手続きを終えて,10時50分,ウラジオストク航空XF808便に搭乗する.
 機内に入った第一印象は余り良くない.
 悪口を言うわけではないが,機内全体が何となく薄汚れていて,椅子もガタガタで背もたれがグラグラしている.
 “この飛行機,ちゃんと整備してあるんだろうな…”
と要らぬ心配をしてしまう.
 11時22分,私たちの飛行機は,新潟空港を離陸する.

<ウラジオストク空港> 

■ウラジオストク空港に到着
 私の心配を余所に,飛行機は何のトラブルもなく順調なフライトを続けて,12時45分,無事,ウラジオストク空港に到着する.
 私たちは,ウラジオストク空港でトランシットして,カムチャッカ半島のペテロパブロフスクカムチスキー空港へ向かうことになっている.
 ウラジオストク空港は狭くて暗い上に,沢山の人で混雑している.
 入国審査窓口には長蛇の列ができている.随分と長居時間順番を待って,13時31分,やっと審査を終える.
 続いて,13時47分,バゲージクレイムを終える.預けた荷物は無事手許に戻る.
 日本とウラジオストクの時差は2時間.従って,現在,ウラジオストク時間では15時47分ということになる.ここから先はウラジオストク時間に切り替えて書くことにするが,ウラジオストクの方が東京より西にあるような気がする.それなのに時計を2時間も進めなければならないのは何となく奇妙な感じである.
 一連の入国手続きを終えて,ホッとした気分で,空港建物の外に出てみる.
 空港周辺には高い建物がないので,上空一杯に青空が広がっている.温度計を持っていないので,正確な気温は分からないが,涼しいだろうと思っていたが,意外と暑いのに驚く.

<ウラジオストク空港>

■国内線ターミナル
 隣接する国内線ターミナルまで,ほんの1〜2分で移動できる.でも,私たちに付いた現地女性ツアーコンダクターは,絶えず甲高い声を上げて,私たちを叱咤,指示する.何だか自分が囚人にでもなったような気分で,この女性の後についてスゴスゴと国内線ターミナルへ移動する.
 16時30分,私たちはウラジオストク航空ペテロパブロフスクカムチスキー行16時30分発XF387便に搭乗する.
 国内線の飛行機は,国際線に比較すると更にボロボロである.座席の裏は手垢がべったり付いている.とにかく汚い.それに,スチュワーデスに笑みが全くない.何とも取りつきにくい雰囲気である.

<ウラジオストク航空XF387便>

■ユニークな機内食
 私たちが搭乗した飛行機は,17時30分,ウラジオストク空港を出発する.
 相変わらず機内は荒れた感じがする.椅子はさらにボロボロ.椅子の背もたれには,まるでどこかの国の便所の落書きを連想させるような落書きで一杯である.落書きは多分ロシア語だろうか,私は皆目読めないのが残念である.多分,下品なことが書いてあるに違いない.
 ほどなく,機内食が配られる.なかなかユニーク.でも,私の口にはちょっと合わないのが残念…でも有り難く頂戴する.

<機内食>

<ペテロパブロフスクカムチスキー>

■ペテロパブロフスクカムチスキー空港に到着
 20時10分,私たちの飛行機は,無事,ペテロパブロフスクカムチスキー空港に着陸する.
 ペテロパブロフスクカムチスキーの日本と弐標準時間の差は+2時間である.従って,ウラジオストクとは4時間の時差があることになる.
 …ということは,現在,ペテロパブロフスクカムチスキー時間では22時10分.もう夜更けの時間である.
 バゲージクレイムを終えて,空港建物の外へ出る.外は街灯が少なくて,殆ど真っ暗な状態である.
 23時14分,専用車に乗車.ペテロパブロフスクカムチスキー空港から,今日の宿泊場所,エーデルワイズホテルへ向かう.

<ペテロパブロフスクカムチスキー空港の外は真っ暗;ツアーリーダーのお二人>

■エキゾチックな車内
 専用車の車内は,照明は薄暗いものの何となくエキゾチックな感じがする.中央の通路を挟んで客席が1列および2列に並んでいる.
 窓越しに外を眺めるが,外は真っ暗で殆ど何も見えない.専用車は闇夜の中をばく進する.

<専用車の車内;薄暗い>

■エーデルワイズホテルに到着
 専用車がどこをどう通ったか分からないが,23時42分,ペテロパブロフスクカムチャッキー市内のエーデルワイズホテルに無事到着するた.
 ツアーリーダーが宿泊手続きをする.こまごまとしたことを,ツアーリーダーがしてくれるのが有り難い.現役時代に海外一人旅が多かった私には,ツアーリーダーがとても有り難い存在に思える.
 まずは現地ツアー会社が用意した現地通貨との両替.旅行中,どうせそんなに使うこともないので,取りあえずは1万円だけ現地通貨に両替する.
 ここで,一旦,お開きにして,各自,割り当てられた部屋に荷物を運んでから,遅い夕食を摂ることになる.
 私は同行の男性Hさんと同室になる.狭いロビーで暫くの間立ち往生する.やっとの思いで指定された部屋に入る.
 まずは部屋に入る.シングルベッドが2基ならんでいる.良く言えば何となく家庭的な雰囲気である.ただ,シーツ類がピシッと敷かれている欧米や日本のホテルとは違って,なんとなくアットホームである.それに,部屋全体は何となく薄汚れている.
 部屋の窓枠は,余り立て付けの良くない木枠である.
 “でも,まあ,良いや…寝てしまえば,どこでも同じさ…”

<エーデルワイズホテルの客室>

■遅い夕食
 23時40分,ホテル内の食堂で,真夜中の夕食を摂る.
 夕食といっても,時間が時間だけに簡素なものである.スープとメインディッシュ,それにパンだけ,
 それでも,私にとっては初めてのロシア料理である.あっさりとした味付けで,私は好きである.
 
<真夜中の夕食>

■風呂の栓がないぞ!
 夕食を終えて部屋に入る.
 まずは風呂に入って,ユックリしたい.
 早速,バスタブにお湯を張ろうと思う…が,驚いたことに,バスタブの栓がない.下の写真を見ると,排水溝の直ぐ脇に黒い丸いものが見えているが,これは栓ではなくなく,栓のクサリが付いていた留め金である.
 なぜ,バスタブの栓がないのか,私には良く分からない.単に整備不良なのか,それとも節水のために,わざと栓を外したのか,とっちだろう.
 まあ,どっちにしても,風呂に浸かるのは諦めるしかない.心の中では,
 “今度ロシアを旅するときには,バスタブの栓を持参しよう…”
と思っている.
 仕方がないのでシャワーだけでも浴びようと思う…が,お湯もチョロチョロ,潤沢には出ない.
 寒さを凌ぎながら,早々に冷水シャワーを切り上げる.
 序でに,バスタブの脇のトイレの写真を披露しよう.まあ,左下の写真のような感じである.
 蛇足ながら,ここは歴(れっき)とした一流ホテルである.
 
<何となく雑然としたトイレ>              <栓のないバスタブ>

■今日一日も,まあ,無事だった
 何はともあれ,初日の今日は,まあ,まあ,大過なく終わった.
 どことなく,うらぶれた感じのホテルだが,寝てしまえば良いも悪いもない,そりゃもう天国である.今日は時差もあって,随分と夜更かしをしてしまった感があるが,ユックリと寝ることにしよう.
 嗚呼! でも…
 この安堵感は,直ぐに破られる.私は, 一晩中,H氏の桁外れに大きな鼾に悩まされることになる.いわゆる無呼吸症候群っていうのだろう.
 “よお〜しっ!…明日は私の方が先に寝付いて,鼾返してやろう!”
と心に固く決心する.
 それにしても,これから毎晩,鼾に悩まされるのかな.トホホ…! 

<前日および第1日目のラップタイム>

出発前日 2004年8月9日(月);新潟へ移動

15:21  大船発(横須賀線)
16:07  東京駅 着
17:40     〃  発 (上越新幹線MAXとき407号)
20:11  新潟駅 着 ※車内でSK,TB両チームリーダに合う
       駅前の第一ホテル泊

第1日目 8月10日(火):出国:ロシヤ・カムチャッカ半島へ

 7:02  新潟駅前発(リムジンバス)
 7:22  新潟空港着 ※空港で軽食
 9:00   集合
10:50    搭乗(XF818)(ウラジオストク航空)
11:13    出発 
11:22    離陸 
12:45  ウラジオストク空港に着陸
12:50  ディセンバーグ
13:31  入国審査
13:47  バゲージクレイム (現地時間;15:47, 以下,現地時間)
       ※日本とウラジオストクでは2時間の時差。
16:30   搭乗(XF387) (ウラジオストク航空)
17:03   出発
20:10   ペテロパブロフスクカムチスキー空港に着陸 (22:10)
       ※ウラジオストクと時差2時間.日本との時差は合計4時間(夏時間)
22:22   ディセンバーグ
23:14   空港出発 (貸切バス)
23:41   エーデルワイズホテル着
                                  (つづく)

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