我が家はサテライト・オフィスだ
新型コロナも悪いばかりじゃない
2020年12月2日(水) 曇り
早いもので、もう師走2日目。
私が時限爆弾の宣告を受けてから、もう1ヶ月が過ぎたが、まだ何だかんだで本格的な治療が始まっていない。言葉が悪いが死刑宣告は受けたものの執行日が何時になるのかさっぱり分からないような、中途半端な毎日を送っている。
幸いなことに、3人の子供達は、皆、私の家の近場に住んでいる。一番近い長女一家は徒歩20~30ぐらいの所。他の2人も一番遠いところにいるのが妙蓮寺。自家用車なら小一時間の距離である。そのために、私を気遣って毎日のように誰かが来訪してくれる。老老介護のような我が家にとって、実に有り難いことである。
・・・で、肝心の私の体調だが、時限爆弾を抱えてはいるものの、見かけ上は健常者といささかの変わりはないので、近場のお散歩は毎日続けている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、ここからが本題。
当ブログでも何回か画いたような気がするが、私は、現在、京都芸術大学大学院芸術学専攻(通信教育)の1年生に在学中である。授業の大半はzoomをつかったオンライン授業である。これは自宅にいながら生の授業をリアルタイムで受けられるので、誠に好都合である。
・・・で、昨日から孫2人が、爺さんのことを気遣って1泊で我が家に来ている。2人のうち1人は大学生、もう一人は高校3年生で来春の大学受験準備に余念がない。幸いなことに我が家は3人の子持ちのときの大きさなので、2回に空き室が3室ある。それぞれが1室を占領して、大学生の娘はオンラインの授業を受け始めた。
9時過ぎに長男が娘を連れて、親の様子を見に我が家に来た。長男は現役サラリーマン、娘は某大学理工学部学生。長男はオンラインで仕事。
”オンラインの仕事なら、自宅でも爺婆の家でも同じだ”
こと単純な事実に気がついた長男は爺婆の家で仕事をすることに決めたという。娘も2時限目の授業から我が家でオンライン。
・・・というわけで、11時現在、我が家では
現役サラリーマン 1人
大学生 2人
がオンラインで仕事、あるいは授業を受講中である。そして、
現役高校3年生 1人
は一室に引きこもって自宅学習中。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”おやおや、我が家はまるでサテライト・オフィスだな・・・”
事情がしっかり飲み込めない老婆は、どっちにしても親族が集まってくれるのがたまらなく嬉しいらしい。
考えてみれば、こんなことが可能になったのは、あの憎っくき新型コロナのお陰でもある。平素は老夫婦2人だけの我が家に、今は6人がテンデン・バラバラに自分のことに熱中している。これに加え、昼頃、一番近場にいる長女が様子を見に我が家を訪れると言っている。
私の時限爆弾とコロナのために、我が家は大繁盛である。もちろんクラスターにならないように、家の中でも全員がマスクをして換気に気をつけているのは言うまでもない。
↧
我が家はサテライト・オフィスだ
↧