山の遍歴;登山は丹沢で始まり、丹沢で終わる
(閑話休題;日々雑感)
2020年11月4日(水) 晴れ
一昨日受けた健康診断(精密検査)の結果を伺いに、家内を伴って掛かり付けのクリニックを訪れる。
何となく予感していたが、診断結果はとても残念な内容であった。今日明日中にくたばってしまうと言うことではないが、将来は絶望的である(具体的な病名は伏せる)。
まあ、この年まで生き延びたんだから、そちこち痛んでいるし、これでいいやという安堵感に似た気分も入り交じって感じる。
”詳しいことは、オレの体内に巣食っているミトコンドリアに聞いてくれ・・!”
医師から、とりあえずは、体への負担が大きい登山は止めましょうとの指導を受ける。
この瞬間、私の趣味、登山は残念ながら終わりである。
・・・ということで、先週土曜日に丹沢塔ノ岳(大倉尾根)が、図らずも私の登山歴の最後になった。まさに登山は丹沢で始まり丹沢で終わるである。
もっとも先週の土曜日に登ったときには、まさかこれが最後の塔ノ岳になるとは予想だにしていなかった。
下の写真は、その土曜日、「堀山の家」の女主人が写した写真である。
私は一番右。一番左は私の孫娘に近い年齢の女性ランナーである。
もちろん、登山はやめたと言っても、鎌倉のハイキングコースや、観音茶屋ぐらいまでなら、まあ、OKだろう。
※「堀山の家」HPから引用
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そんな次第で、医師から「青天の霹靂」のような話を聞かされて、正直なところ、少なからず気分が滅入ってしまう。
でも、それはそれとして、新しい事態に対応した生活様式を工夫しなければならない。するとしておかなければならないことが山積していることに改めて気がつく。
とりあえずは、私が案内役の計画や参加を予定していた山行などに辞退する旨、メールなどで連絡をとる。これまた断腸の思いである。しかし、事情が事情だけにやむを得ない。
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実は私の誕生日は11月上旬の某日。88歳になった。
米寿の祝いを賑やかにやると、すぐに旅立つようになるという俗説がある。私は”なるほど符合しているな”と思う。私の場合、特に今日明日旅立つわけではないが・・・
とはいえ、つい先日、家族から米寿の祝いに贈られた額縁は、当然まだ使っていない。
せめて来春の展覧会にはこの額縁を使って、作品を出品したいなと思っている。
実は見た目には、どうということもない1枚の水彩画を仕上げるには、かなりの労力と忍耐力が必要である。それに私が耐えられるかどうかが分からない。
それはともかく、以上のような次第で、塔ノ岳の知人達にも、,今後、お会いする機会はほとんどなくなるかと思う。マッカーサーではないが「老兵は消え去るのみ」である。この場を借りて、これまで頂いたご厚誼に深く感謝する次第である。(なお、観音茶屋ぐらいまでなら、適宜、出掛けるつもりである。)
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今回の記事は、幾分湿っぽい内容になってしまったが、明日からは鎌倉市内近場の散策記事を主体に、無理のない範囲で連載を続けるつもりである。
(おわり)