<佐助稲荷の鳥居>
梅雨の合間の鎌倉(後編);銭洗弁天から佐助稲荷・園久寺を経て梶原口へ
(独り散策)
2020年6月29日(月) 曇
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<ルート地図>
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※再掲
<銭洗弁天>
■コロナ厳戒態勢の銭洗弁天
源氏山公園の新緑を楽しんだ後,急な坂道を下って,銭洗弁天へ.
つい最近までは,坂道の杜仲から右側に枝分かれする古い参道が通れたが,いつの間にか通行禁止になっている.これはちょっと残念.まあ仕方がないので,だいぶ坂道を下ってから,トンネルを潜って14時38分,銭洗弁天(宇賀福神社)に到着する.
境内の入口には,「境内に入る前にマスクをして下さい」という趣旨の注意書きがある.
今日は平日とはいえ,境内はかなり閑散としている.まだコロナを警戒してか観光客の人数は少ないようである.もっとも海外の観光客が居ないことも影響しているかも知れない.境内の売店はコロナ対策のため,すべて閉店中である.開いているのは社務所のおみくじ売り場だけ.
<ゆっくりと配管できる宇賀福神社>
■佐助稲荷への参道
銭洗弁天の裏手の出口(本当はこっちが正式な入口だが・・)から,佐助稲荷へ向かう参道に入る.ちょっと長い下り階段が続く.なかなか変化に富んでいて面白い道なので,私も好んでこの道を通っている.
そろそろ階段道が終わりになるところで,若い男女3人が,わいわい騒ぎながら立ち止まっている.何事かと思ったら,どうやらここで蛇と出会したらしい.田舎出身の私は蛇など居ても別に何とも思わない.もちろん蛇が好きだという訳ではないが,居るのも当たり前と思っている.
”なんだ,・・・蛇か・・・!”
と内心で苦笑しながら,通過する.
私の山仲間でも,平素元気なのに,異常に蛇を怖がる方が何人か居る.
”こちらから,蛇にちょっかい掛けなければ,蛇は静かに立ち去るだけなのに・・・”
この際,記しておくが,鎌倉へ遊びに来られる方は,鎌倉にも蛇が沢山居ることを知っておいてほしいと思う.
<佐助稲荷への参道>
<佐助稲荷>
■赤い鳥居
14時47分,佐助稲荷に到着する.私は,佐助稲荷の境内を通り抜けてから,大仏切り通しを経由して桔梗山山麓にあるグリーンハイツへ抜けようと思っている.
まずは赤い鳥居が林立する参道をゆっくりと登る.ちょっと急な上り階段である.途中で何人かの観光客とすれ違う.
<赤い鳥居が林立する参道>
■佐助稲荷拝殿
鳥居が林立する参道を抜けて,佐助稲荷拝殿に到着する.
”ありゃ~っ! いつ建て替えたんだろう・・・”
拝殿がいつの間にか真新しくなっている.真新しくなったのに気がつかないほど長い間ご無沙汰していたんだろうか.
・・・まあ,ともかく正式な作法に沿って参拝を済ませる.
それにしても,ちょっと違和感を持ったのは,参拝前に身を清める手水がコロナ対策のため使用禁止になっていることである.もちろん当然と言えば当然だが,身を清めるための柄杓がコロナ伝染の媒体になる可能性があるとは・・・ちょっとした違和感がある.
<立派になった拝殿>
■ありゃっ! 立入禁止だ!
本殿の参拝を済ませてから,大仏ハイキングコースに出るために,裏山に向かう.
ところが,頑丈そうな柵が作られていて,その先は立入禁止になっている.柵に近づいて覗き込むと,なるほど,昨年末の台風のためか,大きな木が横倒しになって,完全に道を塞いでいる.この大きな倒木の先も何ならぐちゃぐちゃになっているようである.なるほどこれでは通行できないなと納得する.
仕方がないので往路を逆にたどって,戻ることにする.
<大きな倒木が道を塞いでいる>
<市役所通りに沿って・・・>
■どこも立入禁止だ
私は,グリーンハイツへ抜ける別の作戦を考える.最初に思いついたのは,長谷大谷戸から裏大仏ハイキングコースに抜ける道だ.でも,山道に入るまで,民家の間を抜けて,200~300メートル坂道を登らなければならない.登った先で通行止めになっていたら,また元の道を戻らなければならない.そのリスクはかなりありそうなので,時間が押してきている今日は止めにしておこう.
”そうだ! 北条常磐邸跡から常磐緑地に入れば,割と近道でグリーンハイツに抜けられるな・・・シメ,シメ,!”
私は単調な市役所通りをトボトボと歩き続ける・・・が,残念なことに,北条常磐邸からの入口にも背の高いフェンスが設置されている.
”なんだ! ここもダメか!”
もう一つの方法は,大仏ハイキングコースの中間にあるレストラン「アトレ」に登る階段を使って,一旦,大仏ハイキングコースに出る.その後,グリーンハイツに通じる土道を下れば,目指すグリーンハイツに出られるぞ・・・この道は最近何回か通っているので間違いない.
”でも,もうずいぶんと時間が押しているなあ・・・”
その他にも,いくつかの抜け道コースがあるが,もう,考えるのが面倒くさくなってくる.
”もう,良いや・・・このまま八雲神社方面に向かって歩こう・・・”
と破れかぶれ.
それでも自動車の往来が激しい市役所通りを何時までも歩く気がしないので,途中から裏道に入る.この裏道は至って静かである.出会った人は自転車に乗った人,一人だけ,自動車にも会わずにノンビリ散策が楽しめた.途中から再び市役所通りに戻るが,沿道のアジサイをたっぷり楽しむこともできた.
<市役所通りのアジサイ>
■園久寺
15時27分,ようやく園久寺に到着する.ここは日蓮宗の寺.
観光寺ではないので,観光客はまったく居ないが,広々としていて落ち着いた雰囲気が気に入っている.まずは略式ながら参拝を済ませる.
掲示板には,
”父母は常に
子を念へども
子は父母を
念はず”
という意味深な言葉が掲示されている.
私は亡父母のことや,自分の子供たちのことを想起しながら,
”う~ん・・・なるほど! でも,う~ン,やっぱり・・・!”
と複雑な気分になる.
言われてみると,私は確かに大変な親不孝をしている.
親の職業を継がずに,私は技術者になり会社務めの道を歩んだ.あまり個人的なことは書けないが・・・後になって大変な親不孝をしてしまったなと後悔している.
<園久寺>
■八雲神社
15時30分,園久寺のすぐ隣にある八雲神社を詣でる.
参道入口に立っている立派な明神鳥居と豪華な注連縄が目を惹く.拝殿まで階段を登るのが面倒で,階段下で軽く会釈をして参拝をしたことにする.
階段の両側に植えられているアジサイがとても綺麗,
<八雲神社>
<路線バスを利用して帰宅>
■裏通りを通って梶原口へ
八雲神社前の交差点を右折して,藤沢鎌倉道路を藤沢方面に歩き始める.この道の交通量はかなり多く,絶えまなく続く自動車の列に,全く落ち着かない.それを避けるために,すぐに裏道に入り込む.くねくねと続く裏道を通って,15時36分,バス停梶原口に到着する.
バス停にお年寄りが数名バス待ちをしている.
”どこ行きのバスを待っているんだろう・・・”
と思っている間に,鎌倉中央公園行のバスが到着する.
私は何も考えずに,反射的に,このバスに飛び乗ってしまう.
”おや,おや,これで今日のお散歩は図らずも終わりだな”
バスは,あっけなく,バス停鎌倉中央公園入口(清水塚口)に到着する.
■今日の歩数はちょっと足りなかった
バスを降りたところで,本日の歩いた歩数をチェックする.
本日の歩数は11,879歩.数字は正直である.梶原口から清水塚口までの歩数は約4,000歩弱である.この間をバスに乗ってしまったので,当然その分だけ歩数は少なくなる.これは当たり前のことだ.でも何となく合点がいった感じを受ける.
明日は天気が余り良くないようである.ならば今日のうちにもう少し歩き込んでおけば良かったなと,ちょっぴり反省する.
夕食のとき,家内から近くに住んでいる私に知人の病状が思わしくないと聞かされる.私より1歳年上で同じ会社に勤めていた方である.その話を聞いて私は何となく滅入ってしまう.この年になると,知人・友人が次々に旅立っていくのが辛い.この方が快癒されることを心底から願っている.
<ラップタイム>
13:34 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:41 〃 山崎口
13:47 薬師堂跡
13:48 山崎ひめしゃら公園
13:52 山崎小学校
13:55 台峯入口
14:02 尾根の広場
14:03 大桜
14:06 北鎌倉女子学園グラウンド上
14:08 台峯の展望台
14:15 南管理事務所
14:18 銭洗弁天参道入口
14:22 葛原岡神社
14:38 銭洗弁天(14:42まで)
14:47 佐助稲荷(14:52まで)
15:07 市役所通り
15:27 園久寺
15:30 八雲神社
15:33 常磐口
15:38 梶原口
[散策記録]
■水平距離 7.03km
■沿面距離 7.07km
■累積標高(+) 241m
■累積標高(-) 280m
■所要時間 (休憩時間を含む)
鎌倉中央公園清水塚口歩き出し 13:34
バス停梶原口着 15:37
(所要時間) 2時間04分(2.07h)
歩行速度 7.07km÷2.07h=3.42km/h
■総歩数 11,879歩
■歩幅 7.07km÷11,879歩=0.000595m/歩
(59.5cm/歩)
■歩行ピッチ 11,879歩÷2.07h=5,738.6歩/h
5,738.6歩÷60分/h÷60秒/分=1.59歩/秒
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.
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梅雨の合間の鎌倉(後編);銭洗弁天から佐助稲荷・園久寺を経て梶原口へ
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